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★刀
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「せいっ!」
「甘い!」
「わっ⁉」
ティー姉さんの掛け声と共に、私の世界は反転する。
足払いを掛けられバランスを崩すが、上手く受け身をとって地面を転がりつつ距離を取る。
「うわっ」
起き上がろうとするが顔面に木刀が迫ってきていて咄嗟に左に避ける。
そのまま立て続けに突きを繰り出され、私はただ避ける事しか出来ない。
「避けてばかりではいつかやられるぞ!」
「く、このっ!」
私は木刀を上に払って突きを退け、立ち上がり様に刃を振り下ろす。
が、
「遅い!」
「いっ!」
突きを横に払われたティー姉さんはその勢いを利用して、私の好きだらけの脇腹に回し蹴りを決める。
反射的に身体をよじってみたものの、避けきる事は出来ず、あまりの痛さに私は木刀を地面に落としてその場にうずくまる。
「ゲホッ、ゲホッ………いってて」
「大丈夫か?すまない。少し調子に乗ってしまった」
木刀を小脇に抱え、しゃがみ込んで私の様子を伺うティー姉さんは、息切れ一つしていない。
それなりの時間を動き回ったというのに、恐ろしい。
「……うん。ちょっとまだ痛いけど、平気だよ。ティー姉さんも調子良さそうだね」
心配かけまいとそう笑うと、ティー姉さんは嬉しそうに笑う。
「ああ。久方ぶりに良い運動が出来ているからな。まだまだ動かし足りないくらいだ」
「……あ~、カメリアはちょっと休憩したいかな」
「む?そうか。なら休憩がてら、今回の動きについて話でもしよう」
ティー姉さんは少しだけ残念そうに眉を潜めるも、私の横に胡座をかいて座ると、私が使っていた木刀を手に取る。
「カメリアはこれから刀を使って戦っていくのだろう?であれば、それに合った戦い方を身に着けないといけない」
「今までと一緒じゃダメなの?」
「そうだな。今までの両刃の剣と片刃の刀では、攻撃、防御、それぞれの役割が変わってくる。まずはそこから理解しようか」
ティー姉さんは、両手にそれぞれの木刀を持つ。
「この木刀は刀と同じ片刃だ。私が使っている両刃のと見比べれば分かるが、刃が方側にしか無く、刀身も反り返っている。刀は主に斬撃と刺殺に重きを置いた物で、両刃の剣は斬撃と鈍器の役割を担っているんだ」
「刀で叩いちゃダメなの?」
「見ての通り、刀は剣より遥かに細いし、薄いだろ?こんなもので相手の防具、鎧なんか叩いたりしてみろ。簡単に折れてしまう」
「ああ……」
言われた通り、刀で鎧を叩くところを想像してみると、壊せるイメージが全く沸かず、根本からぽっきりと折れた刀を持つ自分が目に浮かぶ。
「じゃあどうすればいいの?」
「刀の本領は斬る事。力押しで斬るんじゃなく、身体全体を使って引いて斬るんだ。今までとは真逆になるから、そこはまた一からやり直しだな。それから基本的に、刀で攻撃を防ぐのは無しだ。折れなくても曲がる可用性がある。どうしても防ぐというのなら峰か、この柄の部分を使うこと。……まあカメリアには、防ぐ事より避ける事といなす事を教えてきたから、その点はあまり問題ないだろう」
ティー姉さんは私の体格では敵の攻撃を防ぐのは難しいからと、最初から回避や受け身等を教えてくれていた。
それが武器を変えた事によってかなりの力になるとは、私もびっくりしている。
驚いている事は他にもあり、私はポカンと口を開けたまま問う。
「……姉さんって、カメリアの刀を持つまで見た事も無かったんだよね?なのに、何でそんなに刀の事知ってるの?なんか、カメリアより上手に使えそう」
そう。ティー姉さんは、今まで何度も刀を振るってきたかのようにその特徴を話し、戦い方までも知っている。
使った事なんて無いはずなのに、それが不思議でならなかった。
けれどティー姉さんは私の質問を聞いても、バカにせずに答えてくれた。
「自分が使った事がないからこそ、知識を得る必要があるのさ。自分が使う物ならその特徴も弱点も熟知出来るが、それ以外は知ろうとしない限り分からない。戦において情報は大事だ。知っていれば先に対策を取れるが、知らないとどうしても後手に回る。それだけ仲間の命を危険に晒す事になるんだ」
「そっか。ただ勝てれば良いんじゃないんだね。ティー姉さんは、たくさんの命を背負ってるんだ」
「そう。出来るだけ犠牲者を出さずに戦いを終えてこそ、本当の勝利と言える。ここにいる間は、お前も私が護ってやるよ」
ティー姉さんは木刀を私に返しながら微笑むが、私はそれに対して少し不機嫌になる。
私はもう、子供でも非力な姫でも無いのだから。
「ぷう。カメリアは戦えるもん。ティー姉さんと一緒に守るよ。それに守りなら賢者様がすごいよ。魔物におそわれても、いつもケガ一つしないんだもん。もしケガをしてもスグに治してくれるし」
「確かに、私としても先生の戦い方にはすごく興味があるな。幼い頃に父を軽くいなしていた様を何度も目にしたが、あれはまさに奇跡だった。一度立会いを申し込んでみようか」
そのままティー姉さんは賢者様との戦いを真剣に考え、ブツブツと呟き始める。
「まずはあの鉄壁を崩す所から始めないといけないな。杖をへし折るか……。いやしかし、先生に近付くのがまず困難だ。先に彼の気を引く手を考えねば……」
賢者様とティー姉さん、戦ったらどっちが強いんだろう?
ティー姉さんが呟いている作戦を聞き流している限りでは、賢者様を倒すのは無理だとは思うが、彼女が言うように杖を壊してしまえば何とかなるのかもしれない。
でも賢者様、杖はただのかざりって言ってたからな……。
ついつい私も賢者様を倒す方法を考え始めるが、遠くから赤ん坊の鳴き声が近付いて来ているのに気付き、ややあって赤子を抱えたセザールと、羽織を纏った賢者様とジェルマンがやってきた。
泣いている赤子は半年前に産まれたティー姉さんの第二子だ。
「おお、どうしたテオ?そんなに泣きじゃくって。お腹でも空いたのか」
ティー姉さんは立ち上がり、セザールから赤子を引き取りあやしながら言う。
「さっきミルクを飲んだばかりだからそんな筈は無いんだけど……。オムツでも無いし、起きたばかりだからレオちゃんに会いたいのかなって」
今日は非番だと言うセザールは執事としてではなく、夫の顔で困ったようにそう説明する。
「そうか、私が恋しかったか。ふふふ、今までずっと一緒だったものな」
冗談めいて笑うティー姉さんの言葉は、あながち間違ってはいないと思う。
この赤子、テオフィルからはかつてのティー姉さんの婚約者で幼馴染、セザールの兄であるテオドールとよく似た匂いがしている。
それを二人に話した事は無いが、賢者様に伝えると魂が一緒だと言っていたから、多分生まれ変わりなんだろう。
気付いているのかは分からないが、ティー姉さん達はその赤子をテオフィルと名付け、姉さんに至っては時々分かっているような発言をしていた。
鼻が利くわけでも、魂を見れるわけでもないのに、不思議だ。
「賢者様、どこかに行くの?」
私は二人のやりとりを傍で見つつ、賢者様に尋ねる。
羽織だけでなく杖も持って、隣に立つジェルマンもいつもより派手な格好をしていたので、何処かに出掛けるのは確実だろう。
すると賢者様は少し、いやかなり嫌そうな顔をして答える。
「ああ。これから王城へ向かうんだよ。今までの状況確認と、これからの方針を決める為にね……。カメリアはここで待ってるといいよ。お城には偏屈で頭のかたーい人間がたっくさんいるし、難しくて退屈な話しかしてこないから」
「……うん、そうする」
本人もすごく行きたくなさそうなので、私は大人しくその提案を受け入れる。
「父よ、本当に私が行かなくて良いのか?本来であればそれは、領主である私の役目なのだが」
ティー姉さんが少しだけ申し訳なさそうにジェルマンに尋ねるが、彼は相変わらず豪快に笑う。
「気にするな!お前は領主らしく、ここをしっかりと護ってればいいんだよ。俺は登城ついでに、城の連中が鈍って無いか見に行くだけだからな」
「分かった。陛下によろしく伝えてほしい」
「おう。よし、んじゃあ行くか」
と、ジェルマンが賢者様に声を掛けるが、
「ん?君が連れて行ってくれるんだろう?」
と賢者様は首を傾げ、ジェルマンも同様に傾げる。
「は?何で俺が。お前の魔法で飛べばいいじゃないか」
「いや、私はあそこの印は持っていないよ。君こそ持っていないのかい?ポータルのやり方は教えただろう?」
「俺が魔法をまともに使うのを見た事あるのか?持ってるわけないだろう」
どうやら、二人とも目的地の印を持っておらず、座標交換魔法が使えないようだ。
「はあ。……近くまで飛んで、そこからは歩きだな。日帰りだと思ったけど、これは数日かかりそうだ。カメリア、悪いけど大人しく待ってるんだよ」
「うん。いってらっしゃい」
私が軽く手を振ると、賢者様とジェルマンはポータルを使って何処かへと飛んで行った。
「甘い!」
「わっ⁉」
ティー姉さんの掛け声と共に、私の世界は反転する。
足払いを掛けられバランスを崩すが、上手く受け身をとって地面を転がりつつ距離を取る。
「うわっ」
起き上がろうとするが顔面に木刀が迫ってきていて咄嗟に左に避ける。
そのまま立て続けに突きを繰り出され、私はただ避ける事しか出来ない。
「避けてばかりではいつかやられるぞ!」
「く、このっ!」
私は木刀を上に払って突きを退け、立ち上がり様に刃を振り下ろす。
が、
「遅い!」
「いっ!」
突きを横に払われたティー姉さんはその勢いを利用して、私の好きだらけの脇腹に回し蹴りを決める。
反射的に身体をよじってみたものの、避けきる事は出来ず、あまりの痛さに私は木刀を地面に落としてその場にうずくまる。
「ゲホッ、ゲホッ………いってて」
「大丈夫か?すまない。少し調子に乗ってしまった」
木刀を小脇に抱え、しゃがみ込んで私の様子を伺うティー姉さんは、息切れ一つしていない。
それなりの時間を動き回ったというのに、恐ろしい。
「……うん。ちょっとまだ痛いけど、平気だよ。ティー姉さんも調子良さそうだね」
心配かけまいとそう笑うと、ティー姉さんは嬉しそうに笑う。
「ああ。久方ぶりに良い運動が出来ているからな。まだまだ動かし足りないくらいだ」
「……あ~、カメリアはちょっと休憩したいかな」
「む?そうか。なら休憩がてら、今回の動きについて話でもしよう」
ティー姉さんは少しだけ残念そうに眉を潜めるも、私の横に胡座をかいて座ると、私が使っていた木刀を手に取る。
「カメリアはこれから刀を使って戦っていくのだろう?であれば、それに合った戦い方を身に着けないといけない」
「今までと一緒じゃダメなの?」
「そうだな。今までの両刃の剣と片刃の刀では、攻撃、防御、それぞれの役割が変わってくる。まずはそこから理解しようか」
ティー姉さんは、両手にそれぞれの木刀を持つ。
「この木刀は刀と同じ片刃だ。私が使っている両刃のと見比べれば分かるが、刃が方側にしか無く、刀身も反り返っている。刀は主に斬撃と刺殺に重きを置いた物で、両刃の剣は斬撃と鈍器の役割を担っているんだ」
「刀で叩いちゃダメなの?」
「見ての通り、刀は剣より遥かに細いし、薄いだろ?こんなもので相手の防具、鎧なんか叩いたりしてみろ。簡単に折れてしまう」
「ああ……」
言われた通り、刀で鎧を叩くところを想像してみると、壊せるイメージが全く沸かず、根本からぽっきりと折れた刀を持つ自分が目に浮かぶ。
「じゃあどうすればいいの?」
「刀の本領は斬る事。力押しで斬るんじゃなく、身体全体を使って引いて斬るんだ。今までとは真逆になるから、そこはまた一からやり直しだな。それから基本的に、刀で攻撃を防ぐのは無しだ。折れなくても曲がる可用性がある。どうしても防ぐというのなら峰か、この柄の部分を使うこと。……まあカメリアには、防ぐ事より避ける事といなす事を教えてきたから、その点はあまり問題ないだろう」
ティー姉さんは私の体格では敵の攻撃を防ぐのは難しいからと、最初から回避や受け身等を教えてくれていた。
それが武器を変えた事によってかなりの力になるとは、私もびっくりしている。
驚いている事は他にもあり、私はポカンと口を開けたまま問う。
「……姉さんって、カメリアの刀を持つまで見た事も無かったんだよね?なのに、何でそんなに刀の事知ってるの?なんか、カメリアより上手に使えそう」
そう。ティー姉さんは、今まで何度も刀を振るってきたかのようにその特徴を話し、戦い方までも知っている。
使った事なんて無いはずなのに、それが不思議でならなかった。
けれどティー姉さんは私の質問を聞いても、バカにせずに答えてくれた。
「自分が使った事がないからこそ、知識を得る必要があるのさ。自分が使う物ならその特徴も弱点も熟知出来るが、それ以外は知ろうとしない限り分からない。戦において情報は大事だ。知っていれば先に対策を取れるが、知らないとどうしても後手に回る。それだけ仲間の命を危険に晒す事になるんだ」
「そっか。ただ勝てれば良いんじゃないんだね。ティー姉さんは、たくさんの命を背負ってるんだ」
「そう。出来るだけ犠牲者を出さずに戦いを終えてこそ、本当の勝利と言える。ここにいる間は、お前も私が護ってやるよ」
ティー姉さんは木刀を私に返しながら微笑むが、私はそれに対して少し不機嫌になる。
私はもう、子供でも非力な姫でも無いのだから。
「ぷう。カメリアは戦えるもん。ティー姉さんと一緒に守るよ。それに守りなら賢者様がすごいよ。魔物におそわれても、いつもケガ一つしないんだもん。もしケガをしてもスグに治してくれるし」
「確かに、私としても先生の戦い方にはすごく興味があるな。幼い頃に父を軽くいなしていた様を何度も目にしたが、あれはまさに奇跡だった。一度立会いを申し込んでみようか」
そのままティー姉さんは賢者様との戦いを真剣に考え、ブツブツと呟き始める。
「まずはあの鉄壁を崩す所から始めないといけないな。杖をへし折るか……。いやしかし、先生に近付くのがまず困難だ。先に彼の気を引く手を考えねば……」
賢者様とティー姉さん、戦ったらどっちが強いんだろう?
ティー姉さんが呟いている作戦を聞き流している限りでは、賢者様を倒すのは無理だとは思うが、彼女が言うように杖を壊してしまえば何とかなるのかもしれない。
でも賢者様、杖はただのかざりって言ってたからな……。
ついつい私も賢者様を倒す方法を考え始めるが、遠くから赤ん坊の鳴き声が近付いて来ているのに気付き、ややあって赤子を抱えたセザールと、羽織を纏った賢者様とジェルマンがやってきた。
泣いている赤子は半年前に産まれたティー姉さんの第二子だ。
「おお、どうしたテオ?そんなに泣きじゃくって。お腹でも空いたのか」
ティー姉さんは立ち上がり、セザールから赤子を引き取りあやしながら言う。
「さっきミルクを飲んだばかりだからそんな筈は無いんだけど……。オムツでも無いし、起きたばかりだからレオちゃんに会いたいのかなって」
今日は非番だと言うセザールは執事としてではなく、夫の顔で困ったようにそう説明する。
「そうか、私が恋しかったか。ふふふ、今までずっと一緒だったものな」
冗談めいて笑うティー姉さんの言葉は、あながち間違ってはいないと思う。
この赤子、テオフィルからはかつてのティー姉さんの婚約者で幼馴染、セザールの兄であるテオドールとよく似た匂いがしている。
それを二人に話した事は無いが、賢者様に伝えると魂が一緒だと言っていたから、多分生まれ変わりなんだろう。
気付いているのかは分からないが、ティー姉さん達はその赤子をテオフィルと名付け、姉さんに至っては時々分かっているような発言をしていた。
鼻が利くわけでも、魂を見れるわけでもないのに、不思議だ。
「賢者様、どこかに行くの?」
私は二人のやりとりを傍で見つつ、賢者様に尋ねる。
羽織だけでなく杖も持って、隣に立つジェルマンもいつもより派手な格好をしていたので、何処かに出掛けるのは確実だろう。
すると賢者様は少し、いやかなり嫌そうな顔をして答える。
「ああ。これから王城へ向かうんだよ。今までの状況確認と、これからの方針を決める為にね……。カメリアはここで待ってるといいよ。お城には偏屈で頭のかたーい人間がたっくさんいるし、難しくて退屈な話しかしてこないから」
「……うん、そうする」
本人もすごく行きたくなさそうなので、私は大人しくその提案を受け入れる。
「父よ、本当に私が行かなくて良いのか?本来であればそれは、領主である私の役目なのだが」
ティー姉さんが少しだけ申し訳なさそうにジェルマンに尋ねるが、彼は相変わらず豪快に笑う。
「気にするな!お前は領主らしく、ここをしっかりと護ってればいいんだよ。俺は登城ついでに、城の連中が鈍って無いか見に行くだけだからな」
「分かった。陛下によろしく伝えてほしい」
「おう。よし、んじゃあ行くか」
と、ジェルマンが賢者様に声を掛けるが、
「ん?君が連れて行ってくれるんだろう?」
と賢者様は首を傾げ、ジェルマンも同様に傾げる。
「は?何で俺が。お前の魔法で飛べばいいじゃないか」
「いや、私はあそこの印は持っていないよ。君こそ持っていないのかい?ポータルのやり方は教えただろう?」
「俺が魔法をまともに使うのを見た事あるのか?持ってるわけないだろう」
どうやら、二人とも目的地の印を持っておらず、座標交換魔法が使えないようだ。
「はあ。……近くまで飛んで、そこからは歩きだな。日帰りだと思ったけど、これは数日かかりそうだ。カメリア、悪いけど大人しく待ってるんだよ」
「うん。いってらっしゃい」
私が軽く手を振ると、賢者様とジェルマンはポータルを使って何処かへと飛んで行った。
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