34 / 62
★ジェルマン
しおりを挟む
アデリーといっしょに中庭に来た私は、花の手入れをしていたメイドさんと一緒に遊んでいた。
メイドさんに花冠の作り方を教えてもらいながら作ってみるが、力が入りすぎると爪が立ってしまって花びらを破いてしまい、上手くいかない。
「ぷう。カメリア、こういうのダメかも」
「なら、私が作りますから、お二人で花を選んでくださいな」
「うん!アデリー、どの花がいい?」
そうメイドさんに促されアデリーに質問するが、彼女は自分の手を見つめてニギニキしながら首を傾げている。
「何やってるの?」
同じように私も首を傾げると、アデリーは両手を私に見せて、
「でない」
と一言。
「何が?」
「ねーねのてー」
「カメリアの?」
アデリーが私の手を指差すので、試しに指をニギニキすると……
「それー」
にゅ、と顔を出す爪を見て、アデリーは嬉しそうな声をあげる。
「アデリー様は好奇心が旺盛ですね。カメリアさんは他の皆様より特別ですから、物珍しいんでしょう」
「えへへ。そうー?」
特別という言葉がくすぐったくて、無意味に爪を出し入れする。
「カメリアさん。アデリー様に似合う花を一輪、選んで下さいますか?」
「ん」
メイドさんに言われて、私は近くの花を物色する。
アデリーは甘い匂いがするから……。
「これ!」
選んだのは、蜜をたっぷりと含んだピンク色のツツジ。
「甘くて美味しいんだよ」
と笑いながら手渡すと、メイドさんはぎょっとした顔をする。
「えっ?……この蜜には、毒が含まれていますよ?」
「そうなの?カメリアは平気だけど。あ、でもたまにすごく酸っぱいのがあるね。あれはダメ。ヒドいとお腹痛くなるもん」
「……カメリアさんは、私達よりも食べられる物が豊富みたいですね。でもアデリー様は食べられない物なので、彼女には絶対に勧めないで下さいね?」
「あ……うん。気をつけるね」
メイドさんの困ったような反応を見てようやく気付く。
今のは人間が真似をすると、とても危険な行為なのだと。
所々で人間との違いに気付かされ、気を付けなくちゃと今の事を頭に叩き込む。
自分の事を知らない人間の前で今のような行動があれば、後々面倒になるので自衛の為だ。
「じゃあ、こっちのお花にするね。こっちは大丈夫?」
そう言いながら、近くの低木から白い花を一輪採る。
「ええ。それなら大丈夫ですよ。ではこれを付けて、と……。はい、出来ましたよ。アデリー様。あら?」
メイドさんの頓狂な声に釣られてアデリーを見ると、彼女は目をうつらうつらさせながら頭をぐらぐらと揺らしていた。
「どうやら、おねむみたいですね。今日は沢山遊んでもらえましたから。もうお部屋に戻りましょうか」
「うん。カメリアが連れて行ってもいい?」
「はい。では、私がお部屋までご案内します」
アデリーを起こさないよう、ゆっくりと背中に背負い、メイドさんの後を追う。
玄関まで来ると、セザールとティー姉さんが外に出ていて休憩をしていた。
「なんだ。寝てしまったのか」
ティー姉さんは声の音量を落として微笑む。
「ティー姉さん、起きて平気なの?」
「ああ。少しは身体を起こさないと逆に病気になってしまう。カメリア、先程先生が探していたぞ。応接室にいるから行ってきなさい」
「え?分かった」
頷くとセザールが「アデリーは私が引き受けます」と言って、私の背中からアデリーを受け取る。
「ありがと、セザール。それじゃあちょっと行ってくるね」
そう言い残して、私は賢者様が待つ応接室へと走って向かった。
「賢者様?」
「おう、来たな」
「えっ?」
応接室の扉を押し開きつつ賢者様を呼ぶと、目の前に見知らぬ大男が立っていた。
私を見下ろす視線は、賢者様よりも遥かに高く、全体的にゴツゴツしていて硬そうだ。
「はぁ~。この娘が噂の。なるほど、確かに角があるな」
「っ!?」
咄嗟に両手で角を隠すが、成長して手前に大きく出てきている角全ては到底隠しきれない。
角隠しも、ティー姉さんの寝室に置いてきてしまった。
なに、この人。誰?
見知った屋敷内で見知らぬ男に動揺していると、
「ジェルマン、怖がってるじゃないか。あまり虐めないでくれ」
大男の後ろから聞きなれた声がして、見知った顔がひょこっと現れた。
「賢者様!」
安堵した私は男の横をだっと走りぬけ、賢者様の後ろに隠れて彼のローブをひしと掴む。
「なんだなんだ、随分懐かれてるな」
「お前の顔が怖いんだよ。声も大きいし」
賢者様の言う通り、がっはっはと快活に笑う男の声は大きくて野太い。
見た目で言えば賢者様よりも遥かに年上だが、逞しく盛り上がった筋肉のせいか不思議と若々しく見える。
賢者様の背中越しに観察していると、私の肩に賢者様の手が優しく置かれた。
「大丈夫だよ、カメリア。この人はジェルマン。ティーナのお父さんだ」
「ティー姉さんの?」
パチクリと瞬きを数回した後、もう一度男を見る。
顔は、まったく似ていない。
ティー姉さんはもっと顔に丸みがあるし、肌だってこんなに焦げていない。
美味しく焼けたパンのような小麦色だ。
匂いだってこんなに鉄臭くはない。
「……うそ」
「はっはっは。嘘と来たか。そりゃ、俺みたいな男からあんな娘が産まれてくるとは思わんわな」
……あ。
男が笑う雰囲気は、ティー姉さんに似ているような気がした。
「いやいや、笑って済ませるとこじゃないでしょう」
「よく言われるからな。今更気にするような事じゃない」
「よく言われるなよ」
呆れ顔で返す賢者様を気にする事なく、ジェルマンは私に近付いてきて、
「ジェルマン・コルスタンだ。こいつの言う通り、レオンの父親で、ここコルスタンの前領主だ。よろしくな」
に、と笑いつつ顔の前に拳を突き出してきた。
「……?カメリアは、カメリア。賢者様の嫁だよ」
その拳の意味が分からないまま同じように自分の拳を出し、こつんと合わせながらそう挨拶する。
「嫁ぇ?こいつの?」
ジェルマンは眉間いっぱいに皺を寄せて、身体を起こしつつ賢者様を見る。
「お前、いくら見た目が若いからってこんな子供を誑かすなよ。少女趣味か」
それはよく見る光景で、また既視感のある台詞だった。
「もう聞き慣れた台詞だよ」
「いや、聞き慣れるなよ」
さっきとは立場が逆転している。
賢者様、なんだか楽しそう。
ジェルマンと話をしている賢者様は、今までの人達よりも気楽に話をしているように見える。
口調もいつもよりは砕けている。
「ジェルマンとはそれなりに長い付き合いでね。随分前にここで世話になっていた時、私が彼に魔法を教えていたりしたんだよ」
二人はどんな関係なんだろう?と考えていた矢先、賢者様がそう教えてくれた。
「あの時の俺もまだ若かったな。半世紀くらい前か?」
「そんなには経っていないよ。勝手に盛らないでくれ」
「聞いたかカメリア?こいつ、見た目はこんなだが、中身は俺なんかよりじじいの若作りだぞ。こんなんが旦那で大丈夫か?」
ジェルマンはほんの少し声量を落とし、片手を口元に当てて言うがだだ漏れで「いちいちうるさいな」と賢者様がため息をついている。
「うん、知ってるよ。でも、カメリアは賢者様が好きだから、賢者様の嫁でいいの」
私は迷う事なくはっきりと頷く。
年齢なんて関係ない。
見た目なんて関係ない。
私は、賢者様とずっと一緒にいたいだけだ。
「ほお、そうか?それなら野暮だったな。すまん」
私の返答を聞いたジェルマンがにか、と笑い賢者様を見る。
「幸せ者め」
「そりゃどうも。さあ、そろそろ本題に入ろう。このままじゃあ、いつまで経っても先へ進まない。美味しい夕食を摂り損ねてしまう」
賢者様の少し疲れたような発言で、ジェルマンは「おお、そうだった」と何事かを思い出したようだ。
「じゃあまずカメリアの飲み物も頼もう。ミルクでいいか?」
メイドさんに花冠の作り方を教えてもらいながら作ってみるが、力が入りすぎると爪が立ってしまって花びらを破いてしまい、上手くいかない。
「ぷう。カメリア、こういうのダメかも」
「なら、私が作りますから、お二人で花を選んでくださいな」
「うん!アデリー、どの花がいい?」
そうメイドさんに促されアデリーに質問するが、彼女は自分の手を見つめてニギニキしながら首を傾げている。
「何やってるの?」
同じように私も首を傾げると、アデリーは両手を私に見せて、
「でない」
と一言。
「何が?」
「ねーねのてー」
「カメリアの?」
アデリーが私の手を指差すので、試しに指をニギニキすると……
「それー」
にゅ、と顔を出す爪を見て、アデリーは嬉しそうな声をあげる。
「アデリー様は好奇心が旺盛ですね。カメリアさんは他の皆様より特別ですから、物珍しいんでしょう」
「えへへ。そうー?」
特別という言葉がくすぐったくて、無意味に爪を出し入れする。
「カメリアさん。アデリー様に似合う花を一輪、選んで下さいますか?」
「ん」
メイドさんに言われて、私は近くの花を物色する。
アデリーは甘い匂いがするから……。
「これ!」
選んだのは、蜜をたっぷりと含んだピンク色のツツジ。
「甘くて美味しいんだよ」
と笑いながら手渡すと、メイドさんはぎょっとした顔をする。
「えっ?……この蜜には、毒が含まれていますよ?」
「そうなの?カメリアは平気だけど。あ、でもたまにすごく酸っぱいのがあるね。あれはダメ。ヒドいとお腹痛くなるもん」
「……カメリアさんは、私達よりも食べられる物が豊富みたいですね。でもアデリー様は食べられない物なので、彼女には絶対に勧めないで下さいね?」
「あ……うん。気をつけるね」
メイドさんの困ったような反応を見てようやく気付く。
今のは人間が真似をすると、とても危険な行為なのだと。
所々で人間との違いに気付かされ、気を付けなくちゃと今の事を頭に叩き込む。
自分の事を知らない人間の前で今のような行動があれば、後々面倒になるので自衛の為だ。
「じゃあ、こっちのお花にするね。こっちは大丈夫?」
そう言いながら、近くの低木から白い花を一輪採る。
「ええ。それなら大丈夫ですよ。ではこれを付けて、と……。はい、出来ましたよ。アデリー様。あら?」
メイドさんの頓狂な声に釣られてアデリーを見ると、彼女は目をうつらうつらさせながら頭をぐらぐらと揺らしていた。
「どうやら、おねむみたいですね。今日は沢山遊んでもらえましたから。もうお部屋に戻りましょうか」
「うん。カメリアが連れて行ってもいい?」
「はい。では、私がお部屋までご案内します」
アデリーを起こさないよう、ゆっくりと背中に背負い、メイドさんの後を追う。
玄関まで来ると、セザールとティー姉さんが外に出ていて休憩をしていた。
「なんだ。寝てしまったのか」
ティー姉さんは声の音量を落として微笑む。
「ティー姉さん、起きて平気なの?」
「ああ。少しは身体を起こさないと逆に病気になってしまう。カメリア、先程先生が探していたぞ。応接室にいるから行ってきなさい」
「え?分かった」
頷くとセザールが「アデリーは私が引き受けます」と言って、私の背中からアデリーを受け取る。
「ありがと、セザール。それじゃあちょっと行ってくるね」
そう言い残して、私は賢者様が待つ応接室へと走って向かった。
「賢者様?」
「おう、来たな」
「えっ?」
応接室の扉を押し開きつつ賢者様を呼ぶと、目の前に見知らぬ大男が立っていた。
私を見下ろす視線は、賢者様よりも遥かに高く、全体的にゴツゴツしていて硬そうだ。
「はぁ~。この娘が噂の。なるほど、確かに角があるな」
「っ!?」
咄嗟に両手で角を隠すが、成長して手前に大きく出てきている角全ては到底隠しきれない。
角隠しも、ティー姉さんの寝室に置いてきてしまった。
なに、この人。誰?
見知った屋敷内で見知らぬ男に動揺していると、
「ジェルマン、怖がってるじゃないか。あまり虐めないでくれ」
大男の後ろから聞きなれた声がして、見知った顔がひょこっと現れた。
「賢者様!」
安堵した私は男の横をだっと走りぬけ、賢者様の後ろに隠れて彼のローブをひしと掴む。
「なんだなんだ、随分懐かれてるな」
「お前の顔が怖いんだよ。声も大きいし」
賢者様の言う通り、がっはっはと快活に笑う男の声は大きくて野太い。
見た目で言えば賢者様よりも遥かに年上だが、逞しく盛り上がった筋肉のせいか不思議と若々しく見える。
賢者様の背中越しに観察していると、私の肩に賢者様の手が優しく置かれた。
「大丈夫だよ、カメリア。この人はジェルマン。ティーナのお父さんだ」
「ティー姉さんの?」
パチクリと瞬きを数回した後、もう一度男を見る。
顔は、まったく似ていない。
ティー姉さんはもっと顔に丸みがあるし、肌だってこんなに焦げていない。
美味しく焼けたパンのような小麦色だ。
匂いだってこんなに鉄臭くはない。
「……うそ」
「はっはっは。嘘と来たか。そりゃ、俺みたいな男からあんな娘が産まれてくるとは思わんわな」
……あ。
男が笑う雰囲気は、ティー姉さんに似ているような気がした。
「いやいや、笑って済ませるとこじゃないでしょう」
「よく言われるからな。今更気にするような事じゃない」
「よく言われるなよ」
呆れ顔で返す賢者様を気にする事なく、ジェルマンは私に近付いてきて、
「ジェルマン・コルスタンだ。こいつの言う通り、レオンの父親で、ここコルスタンの前領主だ。よろしくな」
に、と笑いつつ顔の前に拳を突き出してきた。
「……?カメリアは、カメリア。賢者様の嫁だよ」
その拳の意味が分からないまま同じように自分の拳を出し、こつんと合わせながらそう挨拶する。
「嫁ぇ?こいつの?」
ジェルマンは眉間いっぱいに皺を寄せて、身体を起こしつつ賢者様を見る。
「お前、いくら見た目が若いからってこんな子供を誑かすなよ。少女趣味か」
それはよく見る光景で、また既視感のある台詞だった。
「もう聞き慣れた台詞だよ」
「いや、聞き慣れるなよ」
さっきとは立場が逆転している。
賢者様、なんだか楽しそう。
ジェルマンと話をしている賢者様は、今までの人達よりも気楽に話をしているように見える。
口調もいつもよりは砕けている。
「ジェルマンとはそれなりに長い付き合いでね。随分前にここで世話になっていた時、私が彼に魔法を教えていたりしたんだよ」
二人はどんな関係なんだろう?と考えていた矢先、賢者様がそう教えてくれた。
「あの時の俺もまだ若かったな。半世紀くらい前か?」
「そんなには経っていないよ。勝手に盛らないでくれ」
「聞いたかカメリア?こいつ、見た目はこんなだが、中身は俺なんかよりじじいの若作りだぞ。こんなんが旦那で大丈夫か?」
ジェルマンはほんの少し声量を落とし、片手を口元に当てて言うがだだ漏れで「いちいちうるさいな」と賢者様がため息をついている。
「うん、知ってるよ。でも、カメリアは賢者様が好きだから、賢者様の嫁でいいの」
私は迷う事なくはっきりと頷く。
年齢なんて関係ない。
見た目なんて関係ない。
私は、賢者様とずっと一緒にいたいだけだ。
「ほお、そうか?それなら野暮だったな。すまん」
私の返答を聞いたジェルマンがにか、と笑い賢者様を見る。
「幸せ者め」
「そりゃどうも。さあ、そろそろ本題に入ろう。このままじゃあ、いつまで経っても先へ進まない。美味しい夕食を摂り損ねてしまう」
賢者様の少し疲れたような発言で、ジェルマンは「おお、そうだった」と何事かを思い出したようだ。
「じゃあまずカメリアの飲み物も頼もう。ミルクでいいか?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる