【BL】異世界転移したら猫獣人の国でした〜魔石食べたらチートになりました〜

アベンチュリン

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番儀式★

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 夕食を済ませた後、儀式用のガゼボの控室に来ている。
 メイクを済ませて、儀式用の衣装に着替える。
 いつもはおしゃべりな侍女エマが今日は寡黙を貫いている。
 着ていた服は脱がされ、何故か女性物のパンティー(両サイドを紐で結ぶタイプ)は桃色の透けた生地で、ネグリジェは白のレースがたっぷりあしらわれて、まるでウェディングドレスのようだ、前は合わせになっていて、ボタンも何も付いてなくすぐにはだけそうになっている。レース生地は光に当てると玉虫色に反射する、こちらもシースルーでスケスケだ。
 頭部にはティアラとヴェールが付けられている。

 ただの番儀式なのに……、と思われるかもしれないけれど、儀式は失敗する事もあるようで、万が一失敗したら明日からの日程行事も今までの努力も全て水の泡になってしまう、さらに緊張が高まる。
 控室からガゼボに続く重厚感のある扉を開けると……。
 八角形の園内には、百合や薔薇、ブーゲンビリアやガーベラ、ウェディング用の花々が咲き乱れている。
 磨りガラスが続く壁には大きな時計がある、きっと満月の時間を告げてくれるのだろう。
 天井はガラス張りで月光をふんだんに取り込めるようになっている。
 豪奢な丸い天蓋付きのベッドが中央にあり、隣にはプールのようなものがある、手を入れてみると暖かい温水で、たぶん身体を清めるための浴槽なのだとわかる。水面には花弁が浮かんでいて綺麗だ。 

 まだセオが来ていない……、緊張でどうにかなりそうだ。落ち着こうとベッドに腰掛ける。
 こんなスケスケの服、着ていないのと変わらないんじゃないかと羞恥心が湧き上がってきた。

 入り口のドアがノックされて、セオが入ってきて隣に座る。普通のバスローブ姿だ、何で僕だけこんなスケスケ……。

「待たせたなルカ、人払いは出来てる。ガゼボの中も外も俺達以外誰もいない、ゆっくり儀式を行おう」

 僕のヴェールを捲って、深い口付けを交わす。

「綺麗だよ、ルカ。……先にルカの意志を聞きたいけどいいか?」

 僕は頷く。

「番になる約束は昔からしていたが、ここに来てとんとん拍子に事が進んでしまったけれど、ルカはこれで良かったのか?」

「直ぐに許して貰えてびっくりしたけど、覚悟はしていたし、何よりもセオと一緒にいたいから」

「俺もずっと一緒にいたい…………、もしも……前世に帰れると言われたらルカは帰りたいか?」

 思い詰めた表情で、一言ずつ言葉を絞り出すように問うセオ。
 ああ、同じなんだ。幸福に感じれば感じるほど不安や心配事が膨らんで……、僕だけじゃないセオも不安だったんだ……。

 僕は、お互いのおでこを優しく合わせて吐露する。

「前世の僕は、幸せだと言えるような人生ではなくて、この世界で大好きな猫になれて、大切な人も愛する人もできて、今とても幸せなんだ。絶対に帰る事はないよ」

 セオの手を両手で包んで、まっすぐ見つめる。

「僕の生涯をかけて、殿下に添い遂げることを誓います」

「ありがとう、私も一生ルカを守っていくと誓おう」

 もう一度深い口付けをする。



「この衣装、汚したらいけないから脱ぐね」

「脱がないで!このままで……。この姿のまま部屋に飾りたいくらいに綺麗だよ、ルカ」

「やだよ、こんなスケスケなの飾らないでっ」

 頭のてっぺんから足先まで真っ赤になるくらい恥ずかしかった。

「クックッ、可愛い……」

 口付けは、やがて激しいキスとなり舌を絡ませ合い呼吸も荒くなる。
 ネグリジェの合わせから、指がするりと入り胸の飾りを弄ったりつまんだりする。

 吐息とともに甘い声が漏れて、同時に金色の花が僕の周りから生まれ、二人の体に触れると花弁となってシーツに積もっていく……。まるで僕の魔力が祝福してくれているみたいだ。

「金色の花、綺麗だね」

「ああ、綺麗だな」



「いま僕は自分の意思でここに居る、……だから今日は僕がする」

 セオのバスローブを剥いで、ネグリジェを脱ぎ捨て、セオを組み敷いた。

「ヴェールを上げて抑えててね」

 

 自分のモノより遥かに大きいセオの昂まりを、僕はまるで猫がお皿に残ったミルクを綺麗に舌で舐め取るように、裏筋をちろちろと上下に何度も舐め上げて、括れも丁寧に舌を這わして、鈴口をちゅっと吸う。セオの息が荒くなってヴェールを上げてるその手も緩んで、僕で感じてくれているとわかると多幸感が満ちてくる。

 セオはヴェールの下で扇状的な表情のルカを見てぞくっと逆毛を立てる。

 先程より更にいきりたった屹立を咥えてみるが、一度に全部は入りきらず、鼻で呼吸をしながら喉奥も使って、やっと根元まで唇が到達した。
 舌を這わせ、吸い上げながら頭を上下すると、今度は掴んでいたヴェールをくしゃっと握りしめて、腰が浮きそうになるのを堪えて、身体を捩って快感を逃がそうとしている。
 動きを止めず潤んだ瞳のまま上目遣いにその光景を眺めていると、セオと眼が合い。

「もう……、イクッ……離してっ」

 僕は甘くて苦いセオのミルクを一滴も零さず飲み込んだ。









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