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第弐部-Ⅱ:つながる魔法
123.宇継 少しずつの一歩
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うー、と隠れ家の中から声がした。
そうかと思うと、次の瞬間には、ほとんど叫ぶような悲鳴が扉の向こうから響く。
ああ、またうなされているのだ。
駆け寄って隠れ家に声をかけるが、返答を待たずに扉を開いて小さな体を隠れ家から引き出した。
「日向様、大丈夫ですよ。ここは離宮です。みんな、日向様を大好きな離宮です、」
震える体を強く抱いて、何度も囁く。
目を閉じたまま小刻みに震える日向様は、細い腕を振り回して、何かをふり払おうとした。それを背中を擦ってなだめると、悲鳴が徐々にすすり泣きに変わり、小さくな口は「いやだ」と繰り返す。口でそんな風に拒絶を示すのに、白い手はいつしか私の服を縋るように掴んで離さなくなった。
「…いら、ない、に、ならない、で、」
「誰もなりません。日向様が大好きですよ。宇継は離しませんから、」
「ぅ、つぎ?」
「ええ、宇継です。おわかりになりますか、」
「…しぉ、は、」
ぼんやりと私を見上げた瞳が、うつろに瞬く。
私の存在を認めて安心するのに、一番欲しい温もりが得られずに悲嘆するのが分かった。
ずっと、求めておられますものね。
「殿下はお部屋におられますよ。…会いに行かれますか?」
こんなにも求めているのに、また瞳が陰って、体は小さく震えだす。
「しぉ、行かない、行け、ない、」
「そうですね。また、日向様がお元気になられましたら、会いに行きましょう、」
「しぉ、う、」
「殿下はいつまでも待っていてくれますから、大丈夫ですよ、」
「…ならない?しおう、いらないに、ならない?」
「なりませんとも、」
まだ半分夢の中にいるような日向様は、弱弱しく赤子のように泣いて、何度も殿下の名前を呼んだ。
毎夜繰り返される日向様の悪夢。
毎晩うなされて悲鳴をあげ、目覚めてからは紫鷹殿下がいないことにひどく落胆する。
それでも、昼も夜も関係なく悲鳴を上げていた頃に比べると、ずいぶん良くなった。
「殿下は毎日いらしてくれるでしょう?」
「うん、」
「殿下は、会えなくても日向様の側にいたいんですよ、」
「うん、」
「日向様の声が聞けた時は、大喜びだったでしょう?」
「うん、」
「お手紙も毎日送ってくれますね、」
「ぅん、」
赤ん坊のように泣く日向様をあやして部屋を歩き回った。今日はなかなかはっきりと目覚めなくて、ようやく意識が明瞭になり出した頃には、窓の外が白けだす。
小さな体は泣き疲れてぐったりとしていたけれど、紫色の手紙を渡すと、しっかりと握って胸の中に抱いた。
力加減がうまくいかず、皺だらけにしてしまったと再び泣くが、殿下の文字を眺めるうちにだんだんと落ち着いて表情が穏やかになっていく。
「…しおうは、僕が好き、」
小さな体を抱いたまま明るくなってきた窓辺に立つと、日向様は手紙に視線を落として、確かめるように呟かれた。
「ええ、紫鷹殿下は日向様が大好きですよ、」
「…いらなくならない?」
「もちろんです、」
「できなくてもいい?」
「どんな日向様のことも、殿下はお好きですよ、」
「うん、」
毎日、同じ質問をされますね。
殿下は日向様が大好きですよと繰り返せば、うん、と頷くけれど、わかった、とは仰らないのは、きっとまだ自信が持てないからですね。
人は、誰かに愛されていると確信し、自分の居場所が確かにあると確信できることで、ようやく本当の意味で安心できるのだと聞いた。人は人とのつながりの中で生きる生き物だから、衣食住や身体の安全が保障されても、愛情や居場所に確信が持てなければ不安になるのだと。
日向様にはそのどれもなかった。
離宮へ来て、ようやく得たけれど、いつ失われるかと言う不安はきっとずっとあったのでしょうね。
毎日、「いらなくならない?」と問うのは、日向様の中でその安心感が大きく揺らいで、取り戻せずにいるから。
でも、何が怖いのかもわからず、問うことさえできなかった日々に比べたら、うんと良いですね。
日向様を知らなければ、毎夜悪夢にうなされる姿も、紫鷹殿下への自信が持てない姿も、切ないばかりで苦しくうつるかも知れない。
でも、少しずつ少しずつ、ささやかな歩みではあるけれど、日向様は確かに前に進んでいる。
隠れ家を出て、お話ができるようになりましたね。
悪夢にうなされる頻度も減りました。
どんなに怖い夢を見ても、ちゃんと戻ってきて人の温もりを確かめ、大丈夫だと確認する習慣が着きました。
お食事がお粥からご飯に戻ったのも、本当に良く頑張りました。
隠れ家の中から、殿下にお声をかけられた時は、殿下も私も涙が流れましたよ。
その小さな歩みの全てが、こんなに愛しくて、大事なんです。
ゆっくり、少しずつ、日向様にそれが伝わると良い。
「しおうは、いらなくならない、」
「ええ、大丈夫です、」
「うん、」
朝日が昇って、窓辺に青巫鳥(あおじ)がやってきた頃、日向様はもう一度確かめるようにつぶやいて、私の腕を離れた。
窓の外の青巫鳥にパンをあげてしばらくお話された後は、ゆるりと朝のお仕度をされる。
お洋服はご自分で選んで準備された。
この後はお食事だから、汚れてしまうのも考えて、お食事用のお洋服を決めていますものね。
お顔もご自分で洗えますね。
洗面台の周りも寝衣も全部びしょ濡れにしてしまうし、お顔を拭くのはまだ私の仕事だけれど、日向様はもうご自分でできるようになりました。
濡れたお洋服を着替えるのも、ボタンを閉めるのも、もう随分と上手です。青巫鳥のブローチも、自分でつけられるようになりましたね。
少しずつ私の手を離れていく日向様に、一抹の寂しさを覚えるものの、その成長が嬉しくて、私は朝のこの時間がとても大好きですよ。
「隠れ家にお戻りになりますか?」
もうすぐ殿下がお食事を届けにいらっしゃる時間。
「…んーん、」
大きなソファの真ん中にちょこんと座って、少し緊張した面持ちで日向様は首を振られた。手には、紫色のお手紙。ぎゅっと握ってしわくちゃになってしまっているけれど、今はそれを気にされる様子もない。
「僕は、自分で、動けない、から、」
固い表情でそう仰る横顔に、胸が熱くなった。
「よろしいんですか、」
「がんばる、やくそく、」
「…無理はなさらなくて、良いんですよ、」
「怖いも本当、会いたいも本当、」
「ええ、どちらも日向様の本当のお気持ちですね、」
「うん、」
目元が熱くなって、小さな水色が頷く姿が少しだけ霞む。
ゆっくり、少しずつだけれど。
ご自分にできる方法で、日向様は前に進んでいくんですね。
日向様の大好きな林檎のお茶をお淹れしましょう。
飲まれなくとも、大好きな香りが少しでも日向様の緊張を緩やかにしてくれると良い。
くしゃくしゃになったお手紙は、後でアイロンをかけて、綺麗に伸ばしますね。
扉のところの護衛が、いつの間にか畝実(うなみ)さんから官兵(かんべ)さんに変わっていた。きっと畝実さんは殿下の元へ走られたのだろう。官兵さんは、とてもやさしいお顔で日向様を見守られている。
しばらく日向様はそわそわと落ち着かなかった。
ソファの真ん中で座ったまま体を揺らしたり、急に立ち上がってまた座ったり。何度か、隠れ家に体が向かったような気もする。でも思い留まって、またソファの上でそわそわする。
きっと隠れ家に戻りたいのも本当で、座って待っていたいのも本当なんですよね。
そわそわして、ぎゅうっとたくさん手を握って。
やがて、落ち着かなかった体が、ぴたりと動きを止めた。
それとは逆に水色の瞳はあちこちに視線を泳がせて、忙しなく動く。
私にもわかるほど気配が近づいてきた頃には、それもなくなって、小さく固まっていらした。
「日向、」
息を切らすほど慌てていらしたのに、扉を抜けた途端、殿下は固まった。
日向様の名前を呼んで、その姿を確かめて、泣き出しそうな程表情を歪めるのに、足は立ち入って良いものかと迷っておられる。
「しぉ、」
掠れた小さな声。
お体が固まって動かないのに、一生懸命に口を開いて名前を呼ばれる。
「ぎゅ、って、して、」
「ひな、た、」
「僕、動かない、から、しおうが、ぎゅって、して、」
扉のところで固まっていた紫色が、声に惹かれるように、私の前を横切って行った。
私はもう視界が歪んで鮮明には見えなかったけれど、日向様は震えておられなかったと思う。殿下は泣いておられたかもしれない。
朝の穏やかな日差しの中で、紫色が小さな水色を包んだ。
そうかと思うと、次の瞬間には、ほとんど叫ぶような悲鳴が扉の向こうから響く。
ああ、またうなされているのだ。
駆け寄って隠れ家に声をかけるが、返答を待たずに扉を開いて小さな体を隠れ家から引き出した。
「日向様、大丈夫ですよ。ここは離宮です。みんな、日向様を大好きな離宮です、」
震える体を強く抱いて、何度も囁く。
目を閉じたまま小刻みに震える日向様は、細い腕を振り回して、何かをふり払おうとした。それを背中を擦ってなだめると、悲鳴が徐々にすすり泣きに変わり、小さくな口は「いやだ」と繰り返す。口でそんな風に拒絶を示すのに、白い手はいつしか私の服を縋るように掴んで離さなくなった。
「…いら、ない、に、ならない、で、」
「誰もなりません。日向様が大好きですよ。宇継は離しませんから、」
「ぅ、つぎ?」
「ええ、宇継です。おわかりになりますか、」
「…しぉ、は、」
ぼんやりと私を見上げた瞳が、うつろに瞬く。
私の存在を認めて安心するのに、一番欲しい温もりが得られずに悲嘆するのが分かった。
ずっと、求めておられますものね。
「殿下はお部屋におられますよ。…会いに行かれますか?」
こんなにも求めているのに、また瞳が陰って、体は小さく震えだす。
「しぉ、行かない、行け、ない、」
「そうですね。また、日向様がお元気になられましたら、会いに行きましょう、」
「しぉ、う、」
「殿下はいつまでも待っていてくれますから、大丈夫ですよ、」
「…ならない?しおう、いらないに、ならない?」
「なりませんとも、」
まだ半分夢の中にいるような日向様は、弱弱しく赤子のように泣いて、何度も殿下の名前を呼んだ。
毎夜繰り返される日向様の悪夢。
毎晩うなされて悲鳴をあげ、目覚めてからは紫鷹殿下がいないことにひどく落胆する。
それでも、昼も夜も関係なく悲鳴を上げていた頃に比べると、ずいぶん良くなった。
「殿下は毎日いらしてくれるでしょう?」
「うん、」
「殿下は、会えなくても日向様の側にいたいんですよ、」
「うん、」
「日向様の声が聞けた時は、大喜びだったでしょう?」
「うん、」
「お手紙も毎日送ってくれますね、」
「ぅん、」
赤ん坊のように泣く日向様をあやして部屋を歩き回った。今日はなかなかはっきりと目覚めなくて、ようやく意識が明瞭になり出した頃には、窓の外が白けだす。
小さな体は泣き疲れてぐったりとしていたけれど、紫色の手紙を渡すと、しっかりと握って胸の中に抱いた。
力加減がうまくいかず、皺だらけにしてしまったと再び泣くが、殿下の文字を眺めるうちにだんだんと落ち着いて表情が穏やかになっていく。
「…しおうは、僕が好き、」
小さな体を抱いたまま明るくなってきた窓辺に立つと、日向様は手紙に視線を落として、確かめるように呟かれた。
「ええ、紫鷹殿下は日向様が大好きですよ、」
「…いらなくならない?」
「もちろんです、」
「できなくてもいい?」
「どんな日向様のことも、殿下はお好きですよ、」
「うん、」
毎日、同じ質問をされますね。
殿下は日向様が大好きですよと繰り返せば、うん、と頷くけれど、わかった、とは仰らないのは、きっとまだ自信が持てないからですね。
人は、誰かに愛されていると確信し、自分の居場所が確かにあると確信できることで、ようやく本当の意味で安心できるのだと聞いた。人は人とのつながりの中で生きる生き物だから、衣食住や身体の安全が保障されても、愛情や居場所に確信が持てなければ不安になるのだと。
日向様にはそのどれもなかった。
離宮へ来て、ようやく得たけれど、いつ失われるかと言う不安はきっとずっとあったのでしょうね。
毎日、「いらなくならない?」と問うのは、日向様の中でその安心感が大きく揺らいで、取り戻せずにいるから。
でも、何が怖いのかもわからず、問うことさえできなかった日々に比べたら、うんと良いですね。
日向様を知らなければ、毎夜悪夢にうなされる姿も、紫鷹殿下への自信が持てない姿も、切ないばかりで苦しくうつるかも知れない。
でも、少しずつ少しずつ、ささやかな歩みではあるけれど、日向様は確かに前に進んでいる。
隠れ家を出て、お話ができるようになりましたね。
悪夢にうなされる頻度も減りました。
どんなに怖い夢を見ても、ちゃんと戻ってきて人の温もりを確かめ、大丈夫だと確認する習慣が着きました。
お食事がお粥からご飯に戻ったのも、本当に良く頑張りました。
隠れ家の中から、殿下にお声をかけられた時は、殿下も私も涙が流れましたよ。
その小さな歩みの全てが、こんなに愛しくて、大事なんです。
ゆっくり、少しずつ、日向様にそれが伝わると良い。
「しおうは、いらなくならない、」
「ええ、大丈夫です、」
「うん、」
朝日が昇って、窓辺に青巫鳥(あおじ)がやってきた頃、日向様はもう一度確かめるようにつぶやいて、私の腕を離れた。
窓の外の青巫鳥にパンをあげてしばらくお話された後は、ゆるりと朝のお仕度をされる。
お洋服はご自分で選んで準備された。
この後はお食事だから、汚れてしまうのも考えて、お食事用のお洋服を決めていますものね。
お顔もご自分で洗えますね。
洗面台の周りも寝衣も全部びしょ濡れにしてしまうし、お顔を拭くのはまだ私の仕事だけれど、日向様はもうご自分でできるようになりました。
濡れたお洋服を着替えるのも、ボタンを閉めるのも、もう随分と上手です。青巫鳥のブローチも、自分でつけられるようになりましたね。
少しずつ私の手を離れていく日向様に、一抹の寂しさを覚えるものの、その成長が嬉しくて、私は朝のこの時間がとても大好きですよ。
「隠れ家にお戻りになりますか?」
もうすぐ殿下がお食事を届けにいらっしゃる時間。
「…んーん、」
大きなソファの真ん中にちょこんと座って、少し緊張した面持ちで日向様は首を振られた。手には、紫色のお手紙。ぎゅっと握ってしわくちゃになってしまっているけれど、今はそれを気にされる様子もない。
「僕は、自分で、動けない、から、」
固い表情でそう仰る横顔に、胸が熱くなった。
「よろしいんですか、」
「がんばる、やくそく、」
「…無理はなさらなくて、良いんですよ、」
「怖いも本当、会いたいも本当、」
「ええ、どちらも日向様の本当のお気持ちですね、」
「うん、」
目元が熱くなって、小さな水色が頷く姿が少しだけ霞む。
ゆっくり、少しずつだけれど。
ご自分にできる方法で、日向様は前に進んでいくんですね。
日向様の大好きな林檎のお茶をお淹れしましょう。
飲まれなくとも、大好きな香りが少しでも日向様の緊張を緩やかにしてくれると良い。
くしゃくしゃになったお手紙は、後でアイロンをかけて、綺麗に伸ばしますね。
扉のところの護衛が、いつの間にか畝実(うなみ)さんから官兵(かんべ)さんに変わっていた。きっと畝実さんは殿下の元へ走られたのだろう。官兵さんは、とてもやさしいお顔で日向様を見守られている。
しばらく日向様はそわそわと落ち着かなかった。
ソファの真ん中で座ったまま体を揺らしたり、急に立ち上がってまた座ったり。何度か、隠れ家に体が向かったような気もする。でも思い留まって、またソファの上でそわそわする。
きっと隠れ家に戻りたいのも本当で、座って待っていたいのも本当なんですよね。
そわそわして、ぎゅうっとたくさん手を握って。
やがて、落ち着かなかった体が、ぴたりと動きを止めた。
それとは逆に水色の瞳はあちこちに視線を泳がせて、忙しなく動く。
私にもわかるほど気配が近づいてきた頃には、それもなくなって、小さく固まっていらした。
「日向、」
息を切らすほど慌てていらしたのに、扉を抜けた途端、殿下は固まった。
日向様の名前を呼んで、その姿を確かめて、泣き出しそうな程表情を歪めるのに、足は立ち入って良いものかと迷っておられる。
「しぉ、」
掠れた小さな声。
お体が固まって動かないのに、一生懸命に口を開いて名前を呼ばれる。
「ぎゅ、って、して、」
「ひな、た、」
「僕、動かない、から、しおうが、ぎゅって、して、」
扉のところで固まっていた紫色が、声に惹かれるように、私の前を横切って行った。
私はもう視界が歪んで鮮明には見えなかったけれど、日向様は震えておられなかったと思う。殿下は泣いておられたかもしれない。
朝の穏やかな日差しの中で、紫色が小さな水色を包んだ。
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