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第弐部-Ⅱ:つながる魔法
119.日向 いないかわりの言葉
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朝ご飯の時間、隠れ家で丸くなったら、はぎなが来た。
いつもはしおうがご飯を持ってくるのに、今日ははぎな。何で。
「…しおうは、来ない?」
「ええ、今朝は早くから宮城に登られています。朝食を届けられず申し訳ないと、仰っていましたよ。」
「…わかった、」
しおうが来るが怖くて震えるは、僕なのに。
しおうが来ないがわかって、涙が出た。
僕はわがままだ。
怖いが嫌なのに、いないも嫌だ。
しおうが来るが怖いのに、いないはさびしい。
わがまま。僕のわがまま。
お腹の中のそわそわが広がって、さびしいがいっぱいになって、うーって、声が出た。
「日向様、扉を開けてもよろしいですか、」
扉の向こうで、はぎなが呼ぶ。
でも、嫌だった。はぎなは怖くないけど、僕は隠れ家にいたい。
しおうがいないご飯が、僕はもうおいしくない。
また、わがまま。
でも、扉の向こうで、うんとやさしくはぎなが言った。
「お手紙を、預かってきています、」
おてがみ。誰の。
「殿下から、日向様へ。お会いできないので、代わりにお手紙を、と。」
涙はいっぱい出たけど、手がのびた。
扉を開けると、やさしく笑ったはぎなが、濃紫の手紙を持って座ってる。
手紙がほしくてうんと手を伸ばしたら、隠れ家から落っこちて、はぎながつかまえた。僕を抱っこして、隠れ家の前に座らせて、僕の手に手紙を渡す。
「てが、み、しおう、の」
濃紫の封筒に、鷹とおおるりの印。しおうの印。
開けようとしたけど、涙がとまらなくて、手が震える。
僕ができないがわかったら、はぎなが開けて封筒の中から紙を出した。
しおうの字。
『日向へ
今朝は食事を届けられなくて申し訳ない。
今日は宮城で用事があって早くに出なければならないから、手紙にした。
まずは、日向に謝りたい。
日向に怖い思いをさせて申し訳なかった。
日向はいつも一生懸命に頑張って、色々なことができるようになっていたのに、俺はいつまでも不安だと言い続けて、日向を傷つけた。多分、俺が考えるよりうんと怖い思いを日向はしていたんだと思う。本当に申し訳ない。
日向にひどいことをした俺が言うべきではないのかもしれないが、今、俺はとても日向に会いたい。日向が傍にいないことがとても寂しい。
いつも日向の姿を探して落ち着かないから、最近は毎日藤夜に叱られているよ。
だけど、やはり俺は、日向が好きだ。
大好きで、毎日、日向のことを考える。
日向が転移魔法を使えることを知って、どこかへ行ってしまうのではないかと不安になったのも、日向が大好きだからだ。ただ、その不安で日向を傷つけてしまったのは、本当に申し訳ない。
だから気持ちに整理をつけて、一日も早く日向を安心させてやれるようにする。
日向が大好きだよ。
日向の全部が大好きだ。
ずっとずっと日向と一緒にいたい。
だから、ご飯はしっかり食べて、元気でいてほしい。
最後に、感謝も伝えたい。
いつも、俺の不安を小さくしようとしてくれてありがとう。
怖いのに、頑張ってくれて、本当にありがとう。
日向がいてくれるだけで、俺はいつも幸せだよ。ありがとうな。
俺の大好きな番いへ 紫鷹』
何回も何回も読んだ。しおうの手紙。
「会いたい、って、」
「ええ、今朝も来られないことを残念がっていました、」
「大好き、って、」
「はい、殿下は日向様のことが大好きですね、」
「全部、好き、って、」
「殿下は、…ちょっと危ないくらいに日向様の全てが好きですよ、」
うん、
お腹の中のそわそわはまだ続いてる。
僕はまだしおうが怖くて、きっと今しおうが来たらまた震えて、しおうを泣かせる。
でも、ふわふわが増えた。
「おへん、じ、」
僕が言ったら、はぎなはふんわり笑って、僕の顔をふく。
「お食事を食べたら、お返事を書きましょう、」
「ご飯は、食べるやくそく、しおうが、書いた、」
「そうですね、」
「食べる、」
涙がとまらなかった。
時々うーって声が出るけど、約束だから、僕はスプーンをつかんで口に入れる。
お粥。卵が入った黄色いお粥。
「おいしい、」
「料理長に伝えておきます。喜びますよ、」
「うん、」
ご飯の途中で眠くなったけど、手紙を思い出したら、目が覚めた。僕は疲れて、最後ははぎながやったけど、お粥は全部食べる。食べて、ぐちゃぐちゃになった服を着替えたら、しおうに返事を書いた。
『しおうへ
怖くて、ごめんね。
僕も、しおうに、会いたい。
しおうがいないと、ご飯がおいしくない。
でも、今日は、ちょっとおいしかった。
怖くなくなる、をがんばるから、いてね。
大好き。 日向』
はぎながかんべに手紙をわたす。
届くかな。
しおうがね、心配する、が僕は嫌だった。
最初は嫌だけだったのに、いつの間にか怖いになって、今は体がふるえる。
僕が隠れ家にこもったら、しおうは悲しかったね。
それも怖くて僕は隠れ家に逃げたけど、しおうが泣くが僕もかなしかったよ。
声が出なくて、いつも言えないけど、僕はしおうが大好き。
体が動かなくて、隠れ家から出られないけど、本当はたくさんぎゅってして、ちゅうがいっぱいほしい。
わがままばっかりで、ごめんね。
いつもしおうを困らせて、ごめんね。
届くかな。
しおうに、僕の大好きがわかるかな。
手紙を書いたら眠くなって、僕は隠れ家でうとうとした。
くらの夢をまた見たけど、しおうの手紙が飛んできて、読んでるうちに夢は終わった。
起きたらお昼で、ゆりねがご飯だよって、隠れ家の前で僕を待つ。
「お手紙が届いていましたよ、」
「てが、み、」
「紫鷹殿下から日向様に、」
「しおう?」
「ええ、まさかお返事がもらえると思ってなかったみたいで、すぐに返事を書くからと皇帝陛下のお部屋で大騒ぎしたそうです、」
「おおさわぎ、」
ゆりねがくれた手紙は、朝とちがう。黄色の封筒に、しおうの印。
黄色は皇帝陛下の色だよ、ってゆりねが教える。
たぶん、書くものが欲しくて、皇帝陛下におねだりしたんだよ、って。
今度は泣かないけど、やっぱり手がふるえて開かなかったから、ゆりねが開けて、紙を僕に渡した。
『日向へ
返事をありがとう。
日向からの初めての手紙、とても嬉しかった。
欲しい欲しいと強請らずに、俺から手紙を送れば良かったんだな。今更ながら後悔している。でも、嬉しい。俺の宝物がまた増えた。
父上が、隣でうるさい。日向の手紙を読みたいと言って聞かないが、何とか死守する。
今日は帝国の祭典があって一日帰れない。ごめんな。
俺もうんざりしていたんだが、日向の手紙のおかげで眠気も消えたから、きっと頑張れるよ。
もし、日向のご飯がおいしくなったのが、俺の手紙のせいなら、嬉しい。
大好きだよ、日向。
手紙、本当に本当にありがとう。
最愛の番いへ 紫鷹』
朝と同じなのに、ちがうしおうの字。
「しおう、うれしい?字が、ぴょんぴょんする、」
「ふふ、日向様のお手紙をやっともらえたんですもの。ちょっと羽目を外すくらいには喜んでいらっしゃるでしょうね、」
「もっかい、おへんじ、」
「ええ、お食事を召し上がったら、お返事を書きましょうか、」
「ご飯は、食べる、やくそく、」
「えらいですね、」
ふんわりゆりねが笑う。
怖いは消えないけど、ふわふわはうんと増えた。
「おいしい、ね、」
「料理長が泣いて喜びますね、」
うん、
ご飯を全部食べて、服を着替えたら、しおうに返事を書く。
僕の手紙が届いたら、しおうはまたうれしいかな。
うれしくて、またおおさわぎするかな。
また僕に、手紙をくれるかな。
おおさわぎのしおうを思い浮かべたらお腹がふわふわして、体がぴょんって跳ねた
いつもはしおうがご飯を持ってくるのに、今日ははぎな。何で。
「…しおうは、来ない?」
「ええ、今朝は早くから宮城に登られています。朝食を届けられず申し訳ないと、仰っていましたよ。」
「…わかった、」
しおうが来るが怖くて震えるは、僕なのに。
しおうが来ないがわかって、涙が出た。
僕はわがままだ。
怖いが嫌なのに、いないも嫌だ。
しおうが来るが怖いのに、いないはさびしい。
わがまま。僕のわがまま。
お腹の中のそわそわが広がって、さびしいがいっぱいになって、うーって、声が出た。
「日向様、扉を開けてもよろしいですか、」
扉の向こうで、はぎなが呼ぶ。
でも、嫌だった。はぎなは怖くないけど、僕は隠れ家にいたい。
しおうがいないご飯が、僕はもうおいしくない。
また、わがまま。
でも、扉の向こうで、うんとやさしくはぎなが言った。
「お手紙を、預かってきています、」
おてがみ。誰の。
「殿下から、日向様へ。お会いできないので、代わりにお手紙を、と。」
涙はいっぱい出たけど、手がのびた。
扉を開けると、やさしく笑ったはぎなが、濃紫の手紙を持って座ってる。
手紙がほしくてうんと手を伸ばしたら、隠れ家から落っこちて、はぎながつかまえた。僕を抱っこして、隠れ家の前に座らせて、僕の手に手紙を渡す。
「てが、み、しおう、の」
濃紫の封筒に、鷹とおおるりの印。しおうの印。
開けようとしたけど、涙がとまらなくて、手が震える。
僕ができないがわかったら、はぎなが開けて封筒の中から紙を出した。
しおうの字。
『日向へ
今朝は食事を届けられなくて申し訳ない。
今日は宮城で用事があって早くに出なければならないから、手紙にした。
まずは、日向に謝りたい。
日向に怖い思いをさせて申し訳なかった。
日向はいつも一生懸命に頑張って、色々なことができるようになっていたのに、俺はいつまでも不安だと言い続けて、日向を傷つけた。多分、俺が考えるよりうんと怖い思いを日向はしていたんだと思う。本当に申し訳ない。
日向にひどいことをした俺が言うべきではないのかもしれないが、今、俺はとても日向に会いたい。日向が傍にいないことがとても寂しい。
いつも日向の姿を探して落ち着かないから、最近は毎日藤夜に叱られているよ。
だけど、やはり俺は、日向が好きだ。
大好きで、毎日、日向のことを考える。
日向が転移魔法を使えることを知って、どこかへ行ってしまうのではないかと不安になったのも、日向が大好きだからだ。ただ、その不安で日向を傷つけてしまったのは、本当に申し訳ない。
だから気持ちに整理をつけて、一日も早く日向を安心させてやれるようにする。
日向が大好きだよ。
日向の全部が大好きだ。
ずっとずっと日向と一緒にいたい。
だから、ご飯はしっかり食べて、元気でいてほしい。
最後に、感謝も伝えたい。
いつも、俺の不安を小さくしようとしてくれてありがとう。
怖いのに、頑張ってくれて、本当にありがとう。
日向がいてくれるだけで、俺はいつも幸せだよ。ありがとうな。
俺の大好きな番いへ 紫鷹』
何回も何回も読んだ。しおうの手紙。
「会いたい、って、」
「ええ、今朝も来られないことを残念がっていました、」
「大好き、って、」
「はい、殿下は日向様のことが大好きですね、」
「全部、好き、って、」
「殿下は、…ちょっと危ないくらいに日向様の全てが好きですよ、」
うん、
お腹の中のそわそわはまだ続いてる。
僕はまだしおうが怖くて、きっと今しおうが来たらまた震えて、しおうを泣かせる。
でも、ふわふわが増えた。
「おへん、じ、」
僕が言ったら、はぎなはふんわり笑って、僕の顔をふく。
「お食事を食べたら、お返事を書きましょう、」
「ご飯は、食べるやくそく、しおうが、書いた、」
「そうですね、」
「食べる、」
涙がとまらなかった。
時々うーって声が出るけど、約束だから、僕はスプーンをつかんで口に入れる。
お粥。卵が入った黄色いお粥。
「おいしい、」
「料理長に伝えておきます。喜びますよ、」
「うん、」
ご飯の途中で眠くなったけど、手紙を思い出したら、目が覚めた。僕は疲れて、最後ははぎながやったけど、お粥は全部食べる。食べて、ぐちゃぐちゃになった服を着替えたら、しおうに返事を書いた。
『しおうへ
怖くて、ごめんね。
僕も、しおうに、会いたい。
しおうがいないと、ご飯がおいしくない。
でも、今日は、ちょっとおいしかった。
怖くなくなる、をがんばるから、いてね。
大好き。 日向』
はぎながかんべに手紙をわたす。
届くかな。
しおうがね、心配する、が僕は嫌だった。
最初は嫌だけだったのに、いつの間にか怖いになって、今は体がふるえる。
僕が隠れ家にこもったら、しおうは悲しかったね。
それも怖くて僕は隠れ家に逃げたけど、しおうが泣くが僕もかなしかったよ。
声が出なくて、いつも言えないけど、僕はしおうが大好き。
体が動かなくて、隠れ家から出られないけど、本当はたくさんぎゅってして、ちゅうがいっぱいほしい。
わがままばっかりで、ごめんね。
いつもしおうを困らせて、ごめんね。
届くかな。
しおうに、僕の大好きがわかるかな。
手紙を書いたら眠くなって、僕は隠れ家でうとうとした。
くらの夢をまた見たけど、しおうの手紙が飛んできて、読んでるうちに夢は終わった。
起きたらお昼で、ゆりねがご飯だよって、隠れ家の前で僕を待つ。
「お手紙が届いていましたよ、」
「てが、み、」
「紫鷹殿下から日向様に、」
「しおう?」
「ええ、まさかお返事がもらえると思ってなかったみたいで、すぐに返事を書くからと皇帝陛下のお部屋で大騒ぎしたそうです、」
「おおさわぎ、」
ゆりねがくれた手紙は、朝とちがう。黄色の封筒に、しおうの印。
黄色は皇帝陛下の色だよ、ってゆりねが教える。
たぶん、書くものが欲しくて、皇帝陛下におねだりしたんだよ、って。
今度は泣かないけど、やっぱり手がふるえて開かなかったから、ゆりねが開けて、紙を僕に渡した。
『日向へ
返事をありがとう。
日向からの初めての手紙、とても嬉しかった。
欲しい欲しいと強請らずに、俺から手紙を送れば良かったんだな。今更ながら後悔している。でも、嬉しい。俺の宝物がまた増えた。
父上が、隣でうるさい。日向の手紙を読みたいと言って聞かないが、何とか死守する。
今日は帝国の祭典があって一日帰れない。ごめんな。
俺もうんざりしていたんだが、日向の手紙のおかげで眠気も消えたから、きっと頑張れるよ。
もし、日向のご飯がおいしくなったのが、俺の手紙のせいなら、嬉しい。
大好きだよ、日向。
手紙、本当に本当にありがとう。
最愛の番いへ 紫鷹』
朝と同じなのに、ちがうしおうの字。
「しおう、うれしい?字が、ぴょんぴょんする、」
「ふふ、日向様のお手紙をやっともらえたんですもの。ちょっと羽目を外すくらいには喜んでいらっしゃるでしょうね、」
「もっかい、おへんじ、」
「ええ、お食事を召し上がったら、お返事を書きましょうか、」
「ご飯は、食べる、やくそく、」
「えらいですね、」
ふんわりゆりねが笑う。
怖いは消えないけど、ふわふわはうんと増えた。
「おいしい、ね、」
「料理長が泣いて喜びますね、」
うん、
ご飯を全部食べて、服を着替えたら、しおうに返事を書く。
僕の手紙が届いたら、しおうはまたうれしいかな。
うれしくて、またおおさわぎするかな。
また僕に、手紙をくれるかな。
おおさわぎのしおうを思い浮かべたらお腹がふわふわして、体がぴょんって跳ねた
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