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第弐部-Ⅰ:世界の中の
103.紫鷹 1番幸せな2人
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「だから無理だって、言ったろ、」
日向の膨れた腹を撫でながらいうと、閉じた水色の瞳が開いて俺を睨む。
何だ、その顔。可愛いな。ちっとも怖くない。
恨みがましく俺を見るが、俺は止めたぞ。
「しぉ、が、おいしい、って、言う、から、」
「うん、まあ、言ったか。いいよ、俺のせいで。」
ソファの上で俺の膝に頭を乗せて仰向けになった日向が、一生懸命に俺を責める。
膨れた腹が苦しいせいで、息も絶え絶えなくせに、必死になっているのが可愛くて、喉の奥からくつくつと笑いが込み上げた。俺が笑えば、日向はさらに不機嫌になって、怒っているんだと示すから、余計に笑う。
なあ、日向。
食べすぎた腹を俺のせいにされても、嬉しいだけだ。
何だ、この腹。いつもあんなに薄っぺらいのに、よくここまで詰め込んだな。
引っ越しの宴が、日向はよほど嬉しかったらしい。
一度腹一杯になって、満足したと思ったのに、まだ食べていないご馳走があったとめざとく見つけて、こちらが止めるのも聞かずに詰め込んだ。
あまりにも嬉しそうに食べるから、まあ良いか、と強く止めなかった俺も確かに悪いかもしれないが。
宴の席を辞して部屋に戻れば、腹が痛いとトイレへ駆け込み、吐いて下して、この様だ。
今も腹は膨れていて、日向はうんうん唸りながら、俺への恨み言を並べている。
「僕が、できない、はしおうが、わかる、のに、」
「うん、絶対こうなるだろうなとは、想像がついてた、」
「ちゃんと、止めて。僕が、できない、はしおうが、やる、やくそく、」
「いいけど、何事も経験だろ。たまには失敗して、反省しな、」
「しおう、のせい、」
「うん、俺のせいな、」
笑いながら、藤夜がいれば良かったのに、と思う。
痴話喧嘩はよそでやって下さい、と友に呆れながら言われたい。
なあ、日向。藤夜なら、これは痴話喧嘩だって、言うぞ。
知ってるか、痴話喧嘩って恋人同士の他愛ない喧嘩だ。あいつにそう言われるたびに、嬉しかったのは、まあ、そう言うことだ。
日向がこんな風に喧嘩をふっかけてくるのは、俺だけだもんな。
日向がトイレと仲良くしている間は、心配して世話を焼いていたいた弥間戸(やまと)も宇継(うつぎ)も、日向が元気に恨み言を言い出した辺りで、お任せします、と部屋を下がった。
お前、俺の従僕にも、お前の侍女にも、苦笑されてたぞ。
あいつらも、多分藤夜と同じことを言うだろう。
だから余計に、理不尽な恨み言が可愛くて、日向が苦しんでいるのに、思わず笑顔になってしまう。
その度に、日向は不機嫌になるけれども。
「料理長が喜ぶなあ。ちゃんと伝えとくよ。うまい、うまいって日向が食べて、こんなになっちまったって、」
「言わ、ない、」
「何でだ、絶対喜ぶぞ。」
「僕が、くやしい、の!」
いよいよ本格的に怒り出した日向に、少し揶揄いすぎたかと反省する。
反省はするが、それすら、嬉しくなる気持ちは何だろうな。
「お前が食べれるようになったって聞いたら、料理長は喜ぶよ、」
「言わない、」
「お前、食が細いからな。いっぱい食べたって聞いたら、絶対嬉しいって、」
「だめ、なの、言わない、」
「見てみろよ、この腹。日向の腹がこんなに膨れるの、俺も初めて見た。腹がいっぱいで苦しくて怒ってるんだろ。そんな幸せなことってないだろ、」
ああ、そうだ。俺が嬉しいんだ。
言いながら、日向の膨れた腹を撫でて、幸せが込み上げるのを実感した。
日向がこんなに苦しくて、心配する気持ちもあるのに、嬉しくて幸せなのは、日向の腹が膨れているからだ。
食べ物を探して生きていた日向が。
隠れ家の前に置かれたおにぎりを、大事に大事に抱えて食べていた日向が。
離宮にきて初めて、腹がいっぱいになると言うことを経験した日向が。
最初は、三食食べ切ることができなくて、吐いていた日向が。
腹が膨れて、苦しくて、怒っている。
俺は、それが、たまらなく嬉しい。
「いい腹だな、日向、」
思わず笑って腹をなでると、日向は、動かしたくても動かせない体をじたばたとさせて怒った。
それすら可愛くて俺は笑ってしまう。
「しおう、ばか、」
「うん、俺が馬鹿なの。日向が可愛いから、馬鹿になった、」
「へんたい、」
「日向の腹が可愛いからなあ。ずっと撫でていたいよ、」
「いじわる、」
「お前が怒るのが可愛くて、ちょっと意地悪にはなってるかもな、」
「しおうが悪い、」
「うん、俺のせい。それでいいよ、」
「きらい、」
「それはダメ、傷つく、」
水色の瞳をじっと見つめて言えば、みるみるうちに涙が溜まって、うーと唸り出す。
日向が嫌いじゃないのは、分かってるよ。
単に語彙がないから、かき集めた悪い言葉が、それしかなかったんだよな。
一生懸命、嫌だと言う気持ちを俺にぶつけようとするのは、正直可愛過ぎていくらでも聞いていたい。
でも、嫌いは、ダメだ。
他の誰に何を言われても、どんな酷いことを日向に言われても平気だけど、日向の嫌いだけは、やっぱり傷つく。
「きらい、ちがう、ごめん、まちがい、」
「うん、知ってる、」
額に口づけを落としてやると、溜まっていた涙がこぼれたから、それも口で掬ってやった。
どこまでも素直で、純粋で、綺麗な日向の涙が、たまらなく愛しい。
「俺もごめん、日向が苦しいのに、揶揄いすぎたな、」
「りょうり、ちょうに、言わない、」
「うん、言わない。でも美味しかった、って言うのは、日向がちゃんと伝えてやって。喜ぶから、」
「わかった、」
素直に頷いた頭を撫でると、すりすりと擦り寄ってくる。
どうやら、不機嫌な時間は終わりらしい。もう少し痴話喧嘩を楽しみたくもあったが、俺は甘えてくる日向も大好きだ。
ちゅうが欲しい、と言うかな、と期待していたら、小さな口が開いて、強請ってきた。
いいよ、と笑って唇を重ねると、甘えるように何度も吸い付いてくるから、可愛い。
もっとどろどろに甘やかしてやりたいな。
腹の苦しさも忘れるくらい蕩けさせて、今日と言う日を幸福感で終わらせてやりたい。
日向の言葉を借りるなら、うんとふわふわにしてやりたい。
「ベッドに行こうか、」
言えば、日向は少しだけ頬を緩めて頷いた。
できるだけ腹が苦しくないように抱き上げて、寝室に歩く。
2人の寝室。
俺と日向の2人の寝室。
ベッドに日向を横たえ、頭から順番に口づけを落とした。
額に口づけると、日向は頭を撫でた時のようにすり寄ってくる。瞼に落とせば、長い水色のまつ毛が揺れて、吐く息が熱くなる。頬に触れると、苦しくてこわばっていた表情が、ゆるゆると緩んでいくようだったから、何度か繰り返した。
日向にされるのも好きだけど、こんなふうに俺の口づけで、溶けていく日向が好きだ。
大きな水色の瞳がとろけるほどに、幼い日向の表情が、甘く熱っぽくなっていくのが、俺の熱を昂らせる。
日向がわかるようになるまで、我慢するつもりでいるけれど、もっともっと、日向のいろんな顔が見たいとも思った。俺だけが見られる、俺だけの日向。
「好きだ、日向、」
囁けば、水色の瞳を弓なりにして、日向は嬉しそうに頬をあげる。
その顔が、なんの不安もなく、ただただ幸せそうに見えて、いろんな感情が湧いた。
幸せだな、日向。
いっぱい食べて、いろんなやつに構われて、たくさん笑ったな。
隠れ家を運んで不安にもなったけど、結局大丈夫だったろう?
わがままも言えるようになった。理不尽な怒りを俺にぶつけられるようにもなった。
俺を選んで、甘えるようにもなった。
俺が、お前を幸せにできてるな?
そんな優越感に応えるみたいに日向が笑うから、俺はますます嬉しくなって悦に浸る。
もっと幸せにしてやる。
今が1番幸せだと、いつだって思えるくらいに。
だからとりあえず、今はとろとろに溶けてな。
日向の口から、甘い吐息が漏れて、快感に体が震えるまで、何度も何度も口づけた。
溶けた水色の瞳に愛を囁いて、膨れた腹を撫で、日向の体から全ての強張りを奪えば、日向は、気持ちよさそうにうとうとし出す。
おやすみ、と囁くと、安心したように、気持ちよさそうに、赤ん坊のように、日向が眠りに落ちていった。
その穏やかな寝顔を見て、腕の中に温もりを感じて、ああ、俺の方こそ幸せなのだと思う。
これからも、こんな風に日向が俺の腕の中で眠るんだ。
2人の部屋で。
隠れ家でなく、俺の腕の中で。
そう実感して、もう一度水色の頭に口付けたら、俺は、世界一の幸せ者になった。
日向の膨れた腹を撫でながらいうと、閉じた水色の瞳が開いて俺を睨む。
何だ、その顔。可愛いな。ちっとも怖くない。
恨みがましく俺を見るが、俺は止めたぞ。
「しぉ、が、おいしい、って、言う、から、」
「うん、まあ、言ったか。いいよ、俺のせいで。」
ソファの上で俺の膝に頭を乗せて仰向けになった日向が、一生懸命に俺を責める。
膨れた腹が苦しいせいで、息も絶え絶えなくせに、必死になっているのが可愛くて、喉の奥からくつくつと笑いが込み上げた。俺が笑えば、日向はさらに不機嫌になって、怒っているんだと示すから、余計に笑う。
なあ、日向。
食べすぎた腹を俺のせいにされても、嬉しいだけだ。
何だ、この腹。いつもあんなに薄っぺらいのに、よくここまで詰め込んだな。
引っ越しの宴が、日向はよほど嬉しかったらしい。
一度腹一杯になって、満足したと思ったのに、まだ食べていないご馳走があったとめざとく見つけて、こちらが止めるのも聞かずに詰め込んだ。
あまりにも嬉しそうに食べるから、まあ良いか、と強く止めなかった俺も確かに悪いかもしれないが。
宴の席を辞して部屋に戻れば、腹が痛いとトイレへ駆け込み、吐いて下して、この様だ。
今も腹は膨れていて、日向はうんうん唸りながら、俺への恨み言を並べている。
「僕が、できない、はしおうが、わかる、のに、」
「うん、絶対こうなるだろうなとは、想像がついてた、」
「ちゃんと、止めて。僕が、できない、はしおうが、やる、やくそく、」
「いいけど、何事も経験だろ。たまには失敗して、反省しな、」
「しおう、のせい、」
「うん、俺のせいな、」
笑いながら、藤夜がいれば良かったのに、と思う。
痴話喧嘩はよそでやって下さい、と友に呆れながら言われたい。
なあ、日向。藤夜なら、これは痴話喧嘩だって、言うぞ。
知ってるか、痴話喧嘩って恋人同士の他愛ない喧嘩だ。あいつにそう言われるたびに、嬉しかったのは、まあ、そう言うことだ。
日向がこんな風に喧嘩をふっかけてくるのは、俺だけだもんな。
日向がトイレと仲良くしている間は、心配して世話を焼いていたいた弥間戸(やまと)も宇継(うつぎ)も、日向が元気に恨み言を言い出した辺りで、お任せします、と部屋を下がった。
お前、俺の従僕にも、お前の侍女にも、苦笑されてたぞ。
あいつらも、多分藤夜と同じことを言うだろう。
だから余計に、理不尽な恨み言が可愛くて、日向が苦しんでいるのに、思わず笑顔になってしまう。
その度に、日向は不機嫌になるけれども。
「料理長が喜ぶなあ。ちゃんと伝えとくよ。うまい、うまいって日向が食べて、こんなになっちまったって、」
「言わ、ない、」
「何でだ、絶対喜ぶぞ。」
「僕が、くやしい、の!」
いよいよ本格的に怒り出した日向に、少し揶揄いすぎたかと反省する。
反省はするが、それすら、嬉しくなる気持ちは何だろうな。
「お前が食べれるようになったって聞いたら、料理長は喜ぶよ、」
「言わない、」
「お前、食が細いからな。いっぱい食べたって聞いたら、絶対嬉しいって、」
「だめ、なの、言わない、」
「見てみろよ、この腹。日向の腹がこんなに膨れるの、俺も初めて見た。腹がいっぱいで苦しくて怒ってるんだろ。そんな幸せなことってないだろ、」
ああ、そうだ。俺が嬉しいんだ。
言いながら、日向の膨れた腹を撫でて、幸せが込み上げるのを実感した。
日向がこんなに苦しくて、心配する気持ちもあるのに、嬉しくて幸せなのは、日向の腹が膨れているからだ。
食べ物を探して生きていた日向が。
隠れ家の前に置かれたおにぎりを、大事に大事に抱えて食べていた日向が。
離宮にきて初めて、腹がいっぱいになると言うことを経験した日向が。
最初は、三食食べ切ることができなくて、吐いていた日向が。
腹が膨れて、苦しくて、怒っている。
俺は、それが、たまらなく嬉しい。
「いい腹だな、日向、」
思わず笑って腹をなでると、日向は、動かしたくても動かせない体をじたばたとさせて怒った。
それすら可愛くて俺は笑ってしまう。
「しおう、ばか、」
「うん、俺が馬鹿なの。日向が可愛いから、馬鹿になった、」
「へんたい、」
「日向の腹が可愛いからなあ。ずっと撫でていたいよ、」
「いじわる、」
「お前が怒るのが可愛くて、ちょっと意地悪にはなってるかもな、」
「しおうが悪い、」
「うん、俺のせい。それでいいよ、」
「きらい、」
「それはダメ、傷つく、」
水色の瞳をじっと見つめて言えば、みるみるうちに涙が溜まって、うーと唸り出す。
日向が嫌いじゃないのは、分かってるよ。
単に語彙がないから、かき集めた悪い言葉が、それしかなかったんだよな。
一生懸命、嫌だと言う気持ちを俺にぶつけようとするのは、正直可愛過ぎていくらでも聞いていたい。
でも、嫌いは、ダメだ。
他の誰に何を言われても、どんな酷いことを日向に言われても平気だけど、日向の嫌いだけは、やっぱり傷つく。
「きらい、ちがう、ごめん、まちがい、」
「うん、知ってる、」
額に口づけを落としてやると、溜まっていた涙がこぼれたから、それも口で掬ってやった。
どこまでも素直で、純粋で、綺麗な日向の涙が、たまらなく愛しい。
「俺もごめん、日向が苦しいのに、揶揄いすぎたな、」
「りょうり、ちょうに、言わない、」
「うん、言わない。でも美味しかった、って言うのは、日向がちゃんと伝えてやって。喜ぶから、」
「わかった、」
素直に頷いた頭を撫でると、すりすりと擦り寄ってくる。
どうやら、不機嫌な時間は終わりらしい。もう少し痴話喧嘩を楽しみたくもあったが、俺は甘えてくる日向も大好きだ。
ちゅうが欲しい、と言うかな、と期待していたら、小さな口が開いて、強請ってきた。
いいよ、と笑って唇を重ねると、甘えるように何度も吸い付いてくるから、可愛い。
もっとどろどろに甘やかしてやりたいな。
腹の苦しさも忘れるくらい蕩けさせて、今日と言う日を幸福感で終わらせてやりたい。
日向の言葉を借りるなら、うんとふわふわにしてやりたい。
「ベッドに行こうか、」
言えば、日向は少しだけ頬を緩めて頷いた。
できるだけ腹が苦しくないように抱き上げて、寝室に歩く。
2人の寝室。
俺と日向の2人の寝室。
ベッドに日向を横たえ、頭から順番に口づけを落とした。
額に口づけると、日向は頭を撫でた時のようにすり寄ってくる。瞼に落とせば、長い水色のまつ毛が揺れて、吐く息が熱くなる。頬に触れると、苦しくてこわばっていた表情が、ゆるゆると緩んでいくようだったから、何度か繰り返した。
日向にされるのも好きだけど、こんなふうに俺の口づけで、溶けていく日向が好きだ。
大きな水色の瞳がとろけるほどに、幼い日向の表情が、甘く熱っぽくなっていくのが、俺の熱を昂らせる。
日向がわかるようになるまで、我慢するつもりでいるけれど、もっともっと、日向のいろんな顔が見たいとも思った。俺だけが見られる、俺だけの日向。
「好きだ、日向、」
囁けば、水色の瞳を弓なりにして、日向は嬉しそうに頬をあげる。
その顔が、なんの不安もなく、ただただ幸せそうに見えて、いろんな感情が湧いた。
幸せだな、日向。
いっぱい食べて、いろんなやつに構われて、たくさん笑ったな。
隠れ家を運んで不安にもなったけど、結局大丈夫だったろう?
わがままも言えるようになった。理不尽な怒りを俺にぶつけられるようにもなった。
俺を選んで、甘えるようにもなった。
俺が、お前を幸せにできてるな?
そんな優越感に応えるみたいに日向が笑うから、俺はますます嬉しくなって悦に浸る。
もっと幸せにしてやる。
今が1番幸せだと、いつだって思えるくらいに。
だからとりあえず、今はとろとろに溶けてな。
日向の口から、甘い吐息が漏れて、快感に体が震えるまで、何度も何度も口づけた。
溶けた水色の瞳に愛を囁いて、膨れた腹を撫で、日向の体から全ての強張りを奪えば、日向は、気持ちよさそうにうとうとし出す。
おやすみ、と囁くと、安心したように、気持ちよさそうに、赤ん坊のように、日向が眠りに落ちていった。
その穏やかな寝顔を見て、腕の中に温もりを感じて、ああ、俺の方こそ幸せなのだと思う。
これからも、こんな風に日向が俺の腕の中で眠るんだ。
2人の部屋で。
隠れ家でなく、俺の腕の中で。
そう実感して、もう一度水色の頭に口付けたら、俺は、世界一の幸せ者になった。
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