第八皇子は人質王子を幸福にしたい

アオウミガメ

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第弐部-Ⅰ:世界の中の

99.藤夜 翌朝の皇子殿下は混乱する

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紫鷹の話を聞いて、頭を抱えた。

「…転移魔法?本気か、」

昨日、亜白様を見送りに行ったときに、確かに転移門に転移魔法が刻まれていた。

「たった一度見ただけで…ですか。」
「日向の話ではそうだ。俺も信じ難いが、日向のことだ。ないわけじゃない、」
「それはそうですが…あまりにも、」

萩花(はぎな)も言葉を失う。
燵彩(たちいろ)はひどく険しい顔をしていたし、灯草(ひぐさ)は完全に顔色を失っていた。
今ひなの側にいる東以外の護衛も、皆愕然としたようになっているのが、この事態の重さを物語っている。


何しろ転移魔法だ。


身体強化や身体守護でさえ驚いたが、転移魔法となれば、もう次元が違う。
昨日見た転移門が巨大な鳥居だったのは、飾りでも何でもない。それだけの媒介が必要な魔法だからだ。仮に、人が媒介なしに術式だけを用いて展開しようとすれば、どれだけの魔術師が必要になるかは想像したくもない。おそらく、両手で足りない。

それをもし、ひな一人の魔力で使ったらと思えば、血の気が引いた。

紫鷹が、早朝から鍛錬を辞めてこれだけの人数を執務室に集めるわけだ。


「…俺は、日向を学院に通わせてやりたい、」


今はそれどころではないだろう、と声の主を振り返る。
けれど、恐ろしく思いつめた表情に言葉を飲み込んだ。

「だが、この通り日向は簡単に魔法を覚えるし、無意識に使う。昨日は、日向自身がうまく抑えてくれたが、毎回うまく行くとは限らない。もし学院に通えば、日向の吸収する魔法の量は、とんでもない量になるだろう、」

学院は、壁も天井も、その辺に転がる道具一つにも魔法があるし、構内では誰もが当たり前のように魔法を使う。
図書館の本の背に刻まれた術式を、その違いさえ見分けたひなだ。
おそらくたった一日の訪問で、こちらが想像もつかない数の魔法を吸収したに違いなかった。

それを推測できなかったのは、俺たちのミスだ。けれど。


「俺は、昨日学院へ行ったことを、日向に後悔させたくない。亜白の見送りに行ったこともだ。」


まるで、俺の後悔を見抜いたように紫鷹は言った。
視線が合うと、紫鷹は笑った。こんな時に笑うのか。それも、ひなに向けるみたいな、優しい顔で。

「日向が、外に出て初めて、離宮が近いと分かったと言ったんだ。あいつの中では、今まで近いのは俺で、離宮にいても毎日は会えない者は遠かったんだと。それが、外に出たら、もっと遠いものがあって、離宮は近いとようやく分かったと話していた、…ちょっと泣きそうになった、」
「紫鷹、」
「俺はこの離宮を、もっと日向の近いものにしてやりたい。ここはあいつの内側で、外はもっと広いんだと教えてやりたい。学院で日向は楽しそうだっただろ。あんな風に、たくさんいろんなものを見て、ワクワクさせたい。」

頼む、と紫鷹の頭が下がって、全員が一瞬息を呑んだ。


「外を、日向の怖いものにさせないでほしい。ーーそのために魔法を確実に抑え、安全に使えるようにしてほしい。」


手が、震えている気がした。
ひなが転移魔法を使えばどうなるかは、お前も分かるよな。おそらく、言葉で聞かされるより、目の当たりにしたお前の方が脅威を感じたのだろう。まして、お前の大事なひなだ。

自然と背筋が伸びる。
皇子が、これほど真剣に俺たちに頼むのだ。
俺たちにとっても大事な大事なひなのことを。

「殿下、」

口を開いたのは年長の燵彩だった。
ひなの鍛錬を主導するのは彼だ。

「藤夜様より推薦のあった教授と講師の調査が済んだところです。日向様に関わるとなれば、彼らをこちらへ完全に取り込まねばならないと考えておりますが、構いませんかな、」
「できるか、」
「せねばなりますまい、」
「頼む、」

「護衛の方も、魔力干渉が可能なものを含め、人員を増やしたいと考えております。」
「それは、萩花を信頼している、」
「殿下のご伴侶との前提に立ち、少々大掛かりになりますよ、」
「うん、俺の大事な伴侶だ。何があっても守ってくれ、」
「承りました、」

萩花を先頭に、ひなの護衛が礼を取る。
それを見届けて、紫鷹がこちらに視線を向けた。
俺の隣に座った幸綺(こうき)が立ち上って礼を取り、皇子に了承の意を示す。

紫鷹の護衛にも、最近、魔力干渉が可能な者や魔法に長ける者が続々と加わった。
紫鷹がひなに執着し始めた頃には、すでに幸綺が動いていたから、こちらは彼に任せればいくらでも紫鷹の意向通りにしてくれるだろう。

幸綺に向けた視線が、俺に向いて何か言いたげにする。
だが言葉にすることなく視線を合わせただけだったから、俺も頷くだけにしておいた。どうせ後で何か話したいことがあるのだろう。

紫鷹が何度も頭を下げ、集まった面々がそれに礼を取る。
こんな光景、一年前には想像もしなかったが、これから日常になっていくのかもしれない、と思った。
それを、悪くない、とも。





「聞け、藤夜、」


俺の主がようやく俺に声をかけたのは、執務室から人が消えた直後だった。
何ですか、と振り返ると、ゴンッと音を立てて紫色の頭が机に落ち、驚かされる。
すごい弱ってるじゃないですか、殿下。

「…さすがにビビった。あいつ、転移魔法とか冗談じゃない。本気で何とかしてくれ。」

こんな風に頭を抱えて泣き言を言うのは、ちょっと久しぶりに見る。
手が震えているのがもう隠しきれていないし、顔色もひどかった。
よほど怖かったらしい。

「外に出したいって言ったけど、正直今は閉じ込めたくてたまらない、」
「いつもなら頭を叩いてるとこですけど、」
「叩かないってことは、お前も分かるだろ。日向に外を怖がって欲しくはないが、俺が怖くなった。昨日、他に何を見せた?転移レベルの魔法がいくらでも転がってただろ、」
「…殿下が後悔してるんですか、」
「俺だって学院に連れて行ったことを後悔したくはない。…だけど、日向を失ったら絶対に後悔する、」

昨日、ひなが学院に行きたいと言い出した時は、あんなに嬉しそうだったのにな。
一晩でこの落差か。無理もないが。

「ひなには、」
「まだ何も。あいつは学院に通うつもりで、今頃書き取りでもやってる。」
「ちゃんと褒めたか、」
「は、」

机にのめり込んだ頭が、わずかに上がってこちらを見る。
何の話だ、と分かっていないようだから、少し大げさにため息をついた。


「ひなが自分で無意識の魔法を抑制できたのは、これが初めてだろ、」


俺の主が、きょとんとした後に、はっとする。

ひなが無意識の魔法に何度も傷つけられてきたのは、お前も良く知っているだろう。
初めて魔力暴走を起こしたのはいつだったか。もうずいぶん昔のように感じるが、それだけ長い時間、ひなは自分の魔法が制御できないことに苦悩し続けてきた。
俺は今も、ひなが約束を守れなかったことを悔いて恐慌に陥った時のことは、忘れられないよ。

そのひなが、初めて無意識の魔法を認識して、自分の意思で完全に抑え込んだんだ。
それは、全力で褒めてやるべきことだろう。

「…それどころじゃなかった、」

そうだろうと思ったから、また大げさにため息をついて見せると、紫鷹はようやく覇気を取り戻して、こちらを睨みつける。

「本当にそれどころじゃなかったんだよ、」
「分かりましたから、さっさと部屋に戻って、ひなを褒めてあげてください。そろそろ朝食の時間でしょう。なんなら俺が変わりましょうか、」
「誰が変わるか。でも話は聞け。まだいろ。本当に大変だったんだから、何とかしてくれ、」

思いがけず縋られて、驚いた。
俺を睨みつけていた紫色の瞳が、困惑したように力を失くして、再び眉が下がる。
…本当に、よほど怖かったんだな、紫鷹。

さすがに責める気もなくなって、自分の席に腰を下ろした。
俺が聞く姿勢を見せたためか、再び紫色の頭がものすごい音を立てて、机に沈む。


「…あいつ、どうなってんだ。怖いよ、ホント、」
「ひなに常識が通用しないのは分かってただろ、」
「通用しなさ過ぎて怖い、俺が持たない。日向がやらかすたび、正直、我慢ならない、」
「それも含めて受け入れたんだろ。番いにしたのはお前なんだから、最後まで責任持て、」
「いいの?責任取っていいの?あいつ分かってないだろ、絶対、」
「怖かったのは分かるが…待て、何の話だ、」


いまいち会話がかみ合っていない上に、何やら雲行きの怪しさを感じた。

「だって、日向のやつ、エロいんだよ。何で俺が襲われるんだ、」
「は、」

何の話だ。


「…魔法の話はどうした。」
「魔法の話だよ!あいつ、俺が魔法のせいでどれだけ怖かったと思ってんだ。こっちが混乱してるのに、ちゅうちゅう吸い付いてくるから、感情がぐちゃぐちゃになるだろうが!」
「…帰っていいか、」
「帰るな、聞けよ。何とかしろよ。お前の弟みたいなもんなんだろ。兄らしく責任取れ。こっちは困ってんだ。何なんだよ、あの可愛い弟は。こっちは、いっぱいいっぱいなんだよ。なのに誘いやがって、そんなの襲うに決まってるだろ!」
「…襲ったのか、」

「…殿、下?」


えげつない威圧が、部屋の入口からした。
萩花が、とても良い笑顔で紫鷹殿下に向かって真っすぐに歩いてくる。
多分俺も同じような感じだったから、俺自身に影響はなかったが、二人分の威圧を受けた紫鷹は、流石に青くなって汗を流した。

「ちょっと詳しく聞きましょうか、」

いや、あの、と珍しくどもる殿下に、それで、と萩花が詰め寄る。
いつもならそこで泣きが入るのだが、今日は夜中の混乱を引きづっているせいか、いつもと少し違った。


「…聞いて、ほしい、」


紫鷹は、今にも泣きだしそうな顔で眉を下げて、今度は萩花に縋りつく。

その表情と仕草が、少しだけ「聞いて」と紫鷹に縋る時のひなに似ていて、一気に毒を抜かれた。
萩花も同じだったようで、ぽかんとした顔で、威圧も何もなくなってしまう。
何となく、二人とも腰を下ろし、紫鷹の話を聞く羽目になった。

昨晩は、ひなの魔法の混乱と誘惑で、紫鷹にとっては相当の修羅場だったらしい。
ひなが予想外に積極的だとか、ひなの口づけがどれだけ上手いかとか、ひなの無知ゆえに紫鷹の思春期が爆発しそうだとか、この世の最大の難題かのように紫鷹は語る。


「魔法もそうだが、あいつの性教育も何とかしてくれ。でないと俺がやばい、」


しまいには泣き出してそんなことを頼むものだから、萩花が神妙な顔で承った。

ひなの魔法の解明と性教育、ひなの護衛は大変だな、とぼんやり思う。
俺は一体何を聞かされているのか、途中からよく分からなくなった。


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