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第弐部-Ⅰ:世界の中の
91.宇継 心を危機から守る手段
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ぐにぐにと、粘土を捏ねていた手が突然止まった。
また何か葛藤し始めたかしらと、お顔をのぞき込むと、水色の瞳が険しく歪む。その瞳が二、三度瞬くのを見たと思ったら、次の瞬間には、小さな体が、隠れ家に向かって駆け込んでいった。
「日向様?どうされました?」
返事がない。
隙間なく閉じた扉が、固く拒絶を示しているようで、戸惑った。
今朝は、普段よりも気持ちが落ち着いているように見えたのに。
朝、部屋を訪れると、画用紙が散らばっていて、机の上に、日向様の拙い字が束ねられていた。
日向様より先に起きて鍛錬に向かわれた紫鷹殿下が言うには、雑記帳を破いてしまったことを悔やんで、深夜に練習されていたのだとか。そのせいか、朝食の時間を随分と過ぎて、日向様はようやく起きた。
急に元気になると言うことはない。
それでも、嫌だと泣いていた着替えや洗面を拒むことなく淡々とされていたし、気に入らないと粘土を投げることもなかった。それなのに。
「…亜白様が、」
萩花様の言葉に、ああ、と思う。
「あ、の、ひー様は、」
「…申し訳ありません。今、隠れ家に入られたところで、」
「お、お加減が、悪いのでしょうか、」
「いえ、少し寝不足で、」
部屋の入り口で、萩花様と亜白様のやり取りが聞こえた。
お話されますか、と伺う萩花様の声に、隠れ家の中で息を呑む音が聞こえる。
その気配を察したわけではないだろうけれど、亜白様は、いいえと辞して、去って行った。
扉を閉めて、こちらを振り返った萩花様の困った瞳と視線が合う。
ええ、困りましたね。
亜白様が去ってしまうと、隠れ家の扉は簡単に開いて、日向様はまた淡々と粘土を捏ね始める。
その姿が痛々しくて、また萩花様と視線が合った。
「今日は、裏庭には参りませんか?」
机の外に散らかる粘土を片付けながら問えば、うん、と小さく返される。
お返事はしてくださるんですね。
「もぐらの巣の地図は完成されましたか?」
「んーん、」
「今日は晴れておりますから、観察には良いと思いますよ、」
「んーん、」
「日向様、」
「今日は、粘土、と、字、やる、」
その声が、少し震えていて、それ以上問うのが躊躇われた。
粘土に向けられた視線は、一度もこちらを見ない。かと言って、何の形も成さずに、ただ捏ねられるだけの粘土を見ているのでもないだろうと思った。
小さな手が、やはり、少し震えている。
亜白様が去ってしまうのが、そんなに怖いですか、日向様。
でも、あと数日もすれば、亜白様は羅郷(らごう)に帰ってしまわれます。
戻って来るとお約束はされているけれど、きっと亜白様がいない間、もっと心を痛めるでしょう。
「…亜白様は、日向様のお友達ですよ、」
どう伝えればいいかしら。
ほかに友達を作ったことがない日向様に。
初めて別れを経験する日向様に。
離れても絆は続くということを、知らない日向様に。
「例え離れ離れになっても、日向様と亜白様はお友達です。それは決して変わりません、」
「私も離宮を離れて西佳(さいか)へ帰りました。ですが、紫鷹殿下と藤夜は、離れていても友達でしたし、今も変わりません、」
だから、大丈夫だと伝えたかった。
粘土を捏ねる手が、震えたまま止まったから、聞いてくださってはいると思う。
いつもよく聞いて、よく考えてくださる方だから。
そう思ったのだけれど。
「いら、ない。あじろ、いらない、」
粘土に爪を立てて、絞り出すように日向様は言った。
「あじろ、いない、話、しないで。僕、いらない、」
「日向様、」
「いらない!」
だんっ、と、粘土を叩きつけてその上に水色の頭が落ちる。
その頭が小刻みに震え、唸り声とともに、呼吸が荒くなっていくのを見ると、萩花様も私ももう何も言えなかった。
呼吸が落ち着くまで、ただ抱きしめてあやすしか、できない。
落ち着いて、私の腕の中から出て行った日向様は、また粘土を捏ねられた。
ただ黙々と、何を作るでもなく、手の平で粘土を捏ねるだけ。
その時になって初めて、それが、日向様がご自身の心を守るためにしている行動なのだとようやく理解した。
ただひたすら粘土を捏ねる。
考えることさえ、心を傷つけてしまうから。ただひたすら。
時々、手が止まって唸るのは、どうしても浮かぶ思念と葛藤しているのかもしれない。
必死に、心の奥底に、全てを押し込めようとしているのだろう。
亜白様との別れと向き合うだけの力が、今の日向様にはないから。
心を閉ざすことでしか、守る手段がないから。
亜白様の話をしない限りにおいては、落ち着いていたと思う。
昼食も残さず食べたし、食後には唯理音とおしゃべりをし、話しているうちに寝落ちて、そのまま昼寝もされた。
おやつの時間には、董子殿下のお膝で林檎を召し上がる。
ただ、あれほどお気に入りだった林檎のお茶には一切手を付けなかった。きっと、亜白様が贈られた羅郷のお茶だから。
「あの、ひー様は、」
「…申し訳ありません。」
夕方、亜白様が再び訪ねていらした時には、また隠れ家に籠られた。
今度は隠れ家の前までいらした亜白様の顔が、今にも泣きだしそうに歪んでいて胸を締め付けられた。
「ひー様、僕のこと、もう、嫌いですか、」
お返事のない隠れ家の扉に向かって、亜白様は言葉を紡がれる。
けれど、もともとお話の得意でない亜白様は、僕は、と言い淀むと、長く沈黙がして言葉が続かなかった。いつの間にか、眼鏡の奥から涙がぽろぽろと流れて、言葉は嗚咽に変わってしまう。
また来ます、と侍従に抱えられるように亜白様が帰った後、隠れ家の中から、また唸る声がした。
「おいで、日向、」
夕食の時間になってやって来た紫鷹殿下が、日向様を隠れ家から出す。
一度、うさぎのぬいぐるみを汚してしまった日向様は、隠れ家の中でうさぎを抱く間は、ご自身に爪を立てることはしなくなったけれど、殿下に抱かれると、その背中を強く抱いて爪を食い込ませた。
それを、表情一つ変えることなく、殿下は受け止められる。
萩花様から事情を聴いているからか、殿下は亜白様のは話は一切せずに、ただ日向様を甘やかして夕食を食べさせた。
一通の手紙を取り出したのは、お風呂の後。
「手紙が届いているから、置いておくよ、」
湯上がりの日向様をとろとろに溶かした殿下が、思い出したように言う。
「てが、み、」
「日向は手紙をもらうのは初めてだったか?」
「なに、」
「誰かに何かを伝えたいときは、文字を使って伝えることもある。それが手紙。離れた場所にいる相手に用事を伝える時なんかに書くな、」
「ぼく、に?」
「そう、日向に。」
「なん、で、」
「日向に何かを伝えたい相手がいるらしい。心当たりあるか、」
くたりと力の抜けていた日向様が、離れていてもわかるほどに体を固くしたから、分かるのだと思う。
殿下が机の上に置いた白い封筒から視線を逸らすと、殿下の胸の中に頭を隠してしまって、もう振り返りはしなかった。
「手紙は文字だから。日向が見たい時に見ればいい。見たくなかったら、見なくていい、わかる?」
殿下がそう聞いたところで、夜番の水蛟が来て、何事かとこちらを伺う。
見守っていたかったのに、と後ろ髪を引かれた。
粘土のこと、亜白様のこと、手紙のこと、今日一日のことを水蛟に伝える。
一つひとつに、水蛟の表情はコロコロと変わって、最後には眉を寄せて険しい顔をした。
「お手紙、破ってしまわれないかしら、」
「それも含めて、見守るしかないのだと思うわ、」
「ううう、朝までずっとハラハラして待機しているのかと思うと、今からしんどいです、」
「私も部屋に下がっても気になってしまうわ。何だったら夜番代わりましょうか、」
「いいえ!日向様の傷ついた心に寄り添うのは、この水蛟の望むところですから、」
「…そう、」
部屋を辞する前に日向様の様子を伺うと、すでに殿下の腕の中で眠っているようで、あとは任せろ、と殿下に言われる。
今朝もずいぶんと眠そうなお顔をしていたのに、と少し心配になるが、殿下はむしろ、早く二人きりにしてくれと、私たちを急かした。
そういえば、昨晩も、お二人の時間に、字を取り戻していたのでしたね。
日向様の心が少し動いたように見えたのは、殿下のその隈のおかげだったのでしょう。
なら、お任せしましょうと、もの言いたげな水蛟を夜番の部屋に押し込めて、部屋を辞した。
また何か葛藤し始めたかしらと、お顔をのぞき込むと、水色の瞳が険しく歪む。その瞳が二、三度瞬くのを見たと思ったら、次の瞬間には、小さな体が、隠れ家に向かって駆け込んでいった。
「日向様?どうされました?」
返事がない。
隙間なく閉じた扉が、固く拒絶を示しているようで、戸惑った。
今朝は、普段よりも気持ちが落ち着いているように見えたのに。
朝、部屋を訪れると、画用紙が散らばっていて、机の上に、日向様の拙い字が束ねられていた。
日向様より先に起きて鍛錬に向かわれた紫鷹殿下が言うには、雑記帳を破いてしまったことを悔やんで、深夜に練習されていたのだとか。そのせいか、朝食の時間を随分と過ぎて、日向様はようやく起きた。
急に元気になると言うことはない。
それでも、嫌だと泣いていた着替えや洗面を拒むことなく淡々とされていたし、気に入らないと粘土を投げることもなかった。それなのに。
「…亜白様が、」
萩花様の言葉に、ああ、と思う。
「あ、の、ひー様は、」
「…申し訳ありません。今、隠れ家に入られたところで、」
「お、お加減が、悪いのでしょうか、」
「いえ、少し寝不足で、」
部屋の入り口で、萩花様と亜白様のやり取りが聞こえた。
お話されますか、と伺う萩花様の声に、隠れ家の中で息を呑む音が聞こえる。
その気配を察したわけではないだろうけれど、亜白様は、いいえと辞して、去って行った。
扉を閉めて、こちらを振り返った萩花様の困った瞳と視線が合う。
ええ、困りましたね。
亜白様が去ってしまうと、隠れ家の扉は簡単に開いて、日向様はまた淡々と粘土を捏ね始める。
その姿が痛々しくて、また萩花様と視線が合った。
「今日は、裏庭には参りませんか?」
机の外に散らかる粘土を片付けながら問えば、うん、と小さく返される。
お返事はしてくださるんですね。
「もぐらの巣の地図は完成されましたか?」
「んーん、」
「今日は晴れておりますから、観察には良いと思いますよ、」
「んーん、」
「日向様、」
「今日は、粘土、と、字、やる、」
その声が、少し震えていて、それ以上問うのが躊躇われた。
粘土に向けられた視線は、一度もこちらを見ない。かと言って、何の形も成さずに、ただ捏ねられるだけの粘土を見ているのでもないだろうと思った。
小さな手が、やはり、少し震えている。
亜白様が去ってしまうのが、そんなに怖いですか、日向様。
でも、あと数日もすれば、亜白様は羅郷(らごう)に帰ってしまわれます。
戻って来るとお約束はされているけれど、きっと亜白様がいない間、もっと心を痛めるでしょう。
「…亜白様は、日向様のお友達ですよ、」
どう伝えればいいかしら。
ほかに友達を作ったことがない日向様に。
初めて別れを経験する日向様に。
離れても絆は続くということを、知らない日向様に。
「例え離れ離れになっても、日向様と亜白様はお友達です。それは決して変わりません、」
「私も離宮を離れて西佳(さいか)へ帰りました。ですが、紫鷹殿下と藤夜は、離れていても友達でしたし、今も変わりません、」
だから、大丈夫だと伝えたかった。
粘土を捏ねる手が、震えたまま止まったから、聞いてくださってはいると思う。
いつもよく聞いて、よく考えてくださる方だから。
そう思ったのだけれど。
「いら、ない。あじろ、いらない、」
粘土に爪を立てて、絞り出すように日向様は言った。
「あじろ、いない、話、しないで。僕、いらない、」
「日向様、」
「いらない!」
だんっ、と、粘土を叩きつけてその上に水色の頭が落ちる。
その頭が小刻みに震え、唸り声とともに、呼吸が荒くなっていくのを見ると、萩花様も私ももう何も言えなかった。
呼吸が落ち着くまで、ただ抱きしめてあやすしか、できない。
落ち着いて、私の腕の中から出て行った日向様は、また粘土を捏ねられた。
ただ黙々と、何を作るでもなく、手の平で粘土を捏ねるだけ。
その時になって初めて、それが、日向様がご自身の心を守るためにしている行動なのだとようやく理解した。
ただひたすら粘土を捏ねる。
考えることさえ、心を傷つけてしまうから。ただひたすら。
時々、手が止まって唸るのは、どうしても浮かぶ思念と葛藤しているのかもしれない。
必死に、心の奥底に、全てを押し込めようとしているのだろう。
亜白様との別れと向き合うだけの力が、今の日向様にはないから。
心を閉ざすことでしか、守る手段がないから。
亜白様の話をしない限りにおいては、落ち着いていたと思う。
昼食も残さず食べたし、食後には唯理音とおしゃべりをし、話しているうちに寝落ちて、そのまま昼寝もされた。
おやつの時間には、董子殿下のお膝で林檎を召し上がる。
ただ、あれほどお気に入りだった林檎のお茶には一切手を付けなかった。きっと、亜白様が贈られた羅郷のお茶だから。
「あの、ひー様は、」
「…申し訳ありません。」
夕方、亜白様が再び訪ねていらした時には、また隠れ家に籠られた。
今度は隠れ家の前までいらした亜白様の顔が、今にも泣きだしそうに歪んでいて胸を締め付けられた。
「ひー様、僕のこと、もう、嫌いですか、」
お返事のない隠れ家の扉に向かって、亜白様は言葉を紡がれる。
けれど、もともとお話の得意でない亜白様は、僕は、と言い淀むと、長く沈黙がして言葉が続かなかった。いつの間にか、眼鏡の奥から涙がぽろぽろと流れて、言葉は嗚咽に変わってしまう。
また来ます、と侍従に抱えられるように亜白様が帰った後、隠れ家の中から、また唸る声がした。
「おいで、日向、」
夕食の時間になってやって来た紫鷹殿下が、日向様を隠れ家から出す。
一度、うさぎのぬいぐるみを汚してしまった日向様は、隠れ家の中でうさぎを抱く間は、ご自身に爪を立てることはしなくなったけれど、殿下に抱かれると、その背中を強く抱いて爪を食い込ませた。
それを、表情一つ変えることなく、殿下は受け止められる。
萩花様から事情を聴いているからか、殿下は亜白様のは話は一切せずに、ただ日向様を甘やかして夕食を食べさせた。
一通の手紙を取り出したのは、お風呂の後。
「手紙が届いているから、置いておくよ、」
湯上がりの日向様をとろとろに溶かした殿下が、思い出したように言う。
「てが、み、」
「日向は手紙をもらうのは初めてだったか?」
「なに、」
「誰かに何かを伝えたいときは、文字を使って伝えることもある。それが手紙。離れた場所にいる相手に用事を伝える時なんかに書くな、」
「ぼく、に?」
「そう、日向に。」
「なん、で、」
「日向に何かを伝えたい相手がいるらしい。心当たりあるか、」
くたりと力の抜けていた日向様が、離れていてもわかるほどに体を固くしたから、分かるのだと思う。
殿下が机の上に置いた白い封筒から視線を逸らすと、殿下の胸の中に頭を隠してしまって、もう振り返りはしなかった。
「手紙は文字だから。日向が見たい時に見ればいい。見たくなかったら、見なくていい、わかる?」
殿下がそう聞いたところで、夜番の水蛟が来て、何事かとこちらを伺う。
見守っていたかったのに、と後ろ髪を引かれた。
粘土のこと、亜白様のこと、手紙のこと、今日一日のことを水蛟に伝える。
一つひとつに、水蛟の表情はコロコロと変わって、最後には眉を寄せて険しい顔をした。
「お手紙、破ってしまわれないかしら、」
「それも含めて、見守るしかないのだと思うわ、」
「ううう、朝までずっとハラハラして待機しているのかと思うと、今からしんどいです、」
「私も部屋に下がっても気になってしまうわ。何だったら夜番代わりましょうか、」
「いいえ!日向様の傷ついた心に寄り添うのは、この水蛟の望むところですから、」
「…そう、」
部屋を辞する前に日向様の様子を伺うと、すでに殿下の腕の中で眠っているようで、あとは任せろ、と殿下に言われる。
今朝もずいぶんと眠そうなお顔をしていたのに、と少し心配になるが、殿下はむしろ、早く二人きりにしてくれと、私たちを急かした。
そういえば、昨晩も、お二人の時間に、字を取り戻していたのでしたね。
日向様の心が少し動いたように見えたのは、殿下のその隈のおかげだったのでしょう。
なら、お任せしましょうと、もの言いたげな水蛟を夜番の部屋に押し込めて、部屋を辞した。
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