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第壱部-Ⅵ:尼嶺の王子
81.紫鷹 鷹と青巫鳥と大瑠璃
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離宮の北の間に並べられた衣装の合間を、日向がそわそわと動き回る。
おそるおそる服の裾に触れてみては、ぱっと手を離し、またのぞき込むように衣装の合間に頭を入れた。
「日向、落ち着け。」
思わずくつくつと笑って言うと、宮城から送られた衣装係が、ぎょっとして俺を見た。
何だ。笑うだろう、日向を見てみろ。
見慣れない衣装の群れに圧倒されて、子犬みたいに部屋中をくるくると回っている。
可愛いだろう?
「しおう、くつ、がいっぱい、」
「そうだな、気に入ったのがあれば教えてくれ。日向に合わせて作らせるから、」
また衣装係がぎょっとして俺を見る。
化かし合いが常の宮城で、こんなに表情を隠しきれないのはいかがなものか。
別に宮城の衣装係に作らせるとは言っていないだろう。離宮には、宮城に劣らず優秀な者がいくらでもいる。
呆れて見やると、すぐに視線を伏せて、袍の襟を直した。
石帯と平緒を整えると、飾太刀を腰に差す。
いかがでしょう、と問われたから、答える代わりに日向を呼んだ。
衣装掛に並んだ布の間から、水色の頭がのぞく。
「きれい、」
ならこれでいい、と言うと衣装係はまたぎょっとして、俺と日向をちらちらと盗み見た。
「わかるか、日向。この濃紫と半色(はしたいろ)が俺の重ね色だ。お前が誕生日にくれたのが、同じ色だったな、」
「ふくろ、と、リボン?」
「そう。同じ色だよ。」
「しおうの、むらさき、」
とことこと布の滝から抜け出て、俺の周りをくるくる回る。
そわそわしていたのが、だんだんと嬉しそうになっていくのを感じた。
春の訪れを祝う式典を三日後に控え、離宮の中もいつもより騒がしい。
毎年のこととは言え、帝国の年中行事の中でも重要なものと位置づけられている式典だ。八百万の神々と祖先の霊に春の到来を感謝するとともに、一年の豊穣と安寧を願う儀式と宴。
当然、準備にも余念がない。
俺や母上の衣装はもちろんのこと、宮から捧げる供物や儀式に使う神具の準備、式典の次第の確認などで、人の出入りも常より多かった。
そのせいか、日向は朝からずっと、不安そうに落ち着かない。
だが、隠れ家に籠るかと思えば、それは嫌だと俺にしがみつくから、衣装合わせに連れてきた。
連れてきて良かったかもしれない。
「絵が、ある、」
「ああ、菫だな。母上の意匠を俺も借りている。こっちは分かるか、」
「たか、」
「そう、これが俺の印。」
袍に縫い込まれた菫を目ざとく見つけた日向が、床に座り込んで裾をのぞいていた。太刀に刻まれた鷹の印を指してやると、頭を上げてじっと見つめ、どんどん瞳を大きくしていく。
「ちがう鳥、たかじゃない、鳥は何?」
めざといな。
太刀の柄に鷹の紋を囲むように、小さく飛ぶ鳥がいる。
新しく刻ませた印は、俺も満足の出来だった。
「大瑠璃だよ。16になったからな、俺の紋に大瑠璃を加える許しを父上にもらった。」
「おおるり!」
「嬉しいか、」
「うれ、しい、」
ぴょんぴょんと飛び跳ねる日向を捕らえて、抱き上げる。
衣装係は、もう驚きすぎて口が閉まらなくなっていたが、放っておいた。
その目に焼き付けて、宮城に帰ってから騒ぐといい。
「日向の太刀には、鷹と青巫鳥(あおじ)を刻ませたからな、」
「僕の?」
「そう、お前の重ね色は水色と濃紫。印は鷹と青巫鳥。俺とお揃いだ、」
「おそろい!」
腕の中で、心底嬉しそうに跳ねる日向が可愛い。
もう嬉しさでいっぱいになって、さっきまで巣くっていただろう不安はどこかへ行ってしまったらしい。
下襲の襟に日向の作った大瑠璃が隠されているのを見つけると、俺の腕から飛び出してしまいそうな程に喜んだ。
宮城の衣装係なら、この意味が分かるだろう。
俺は、日向のくれた大瑠璃を俺の紋に刻んだ。
日向には、俺の紋を与え、重ね色には、俺に色を。
皇家の印に刻む意味を、皇家の印を与える意味を、宮城の衣装係なら知らないはずがない。
呆けた衣装係をしり目に、日向の水色の髪に口づけを落とす。
「日向の衣装も着てみるか、」
「僕の、」
「そう、せっかく作ったのに着る機会がないんじゃ勿体ない。」
「しおうと、おそろい?」
「そう、お揃い。着るか?」
水色の瞳が大きくなって、白い頬がゆるゆると緩む。口が開いたと思ったら、日向が笑った。
顔全部使って。ぎこちなくはあったけど、もう誰の目にもわかるくらい嬉しそうに笑った。
「弥間戸(やまと)、」
「弥間戸ならすでに、衣装部屋に向かいましたよ、」
日向の衣装を取りに行かせようと思ったら、従僕はとっくに向かったと、水蛟が笑う。
俺の従僕は、随分と優秀らしい。
「せっかく衣装を御召になるなら、今晩の夕食は少し趣向を凝らしてもらえるよう、厨房に頼んでおきましょうか?」
「何だ、気が利くな、」
「日向様が楽しそうなので、」
「うん、頼む、」
面倒なばかりの衣装合わせが、急に楽しいものに変わった。
宮城の衣装係の用は済んだだろう。
衣装さえ決まれば、あとは離宮の者に任せれば十分だと、追い返す。
最後まで口を開いたままだった衣装係は、きっと宮城に帰ったら、いい仕事をしてくれるだろう。
尼嶺に正式に日向との婚約を申し入れ、話は公に知れた。
事前に書簡で申し入れた婚約の意向に対し尼嶺の大使が持ってきた解答は、日向の他の者を半色乃宮に入れたいというものだったが、聞くつもりは毛頭ない。
日向以外はいらない、と書簡に記されていただろうに。
想定通りの解答には別段驚きもしなかった。
だが、外堀はいくら深くても構わんだろう。
公に知れたのなら、尼嶺がどう足掻こうとも覆らないくらい、深い堀を掘ってやろう。
手始めに、俺がどれだけ日向を愛しているか、思い知るといい。
「あおじ、」
「うん、青巫鳥だ。どうだ?」
「きれい、」
弥間戸が持ってきた衣装を、水蛟と離宮の衣装係が日向に着せる。
俺のものより少し小ぶりの飾太刀を渡すと、日向の水色の目が細く弓なりになって、幸せそうに青巫鳥を見た。
綺麗だな、日向。
濃紫の下襲に、水色の袍を重ねる。袍に縫い込まれた印が菫だと気づくと、日向はまた喜んだ。
ぴょんぴょんと跳ねるから、着つける水蛟が大変だと、笑う。
日向の式典への参加は何とか阻止したが、せっかく作った衣装だ。
堪能させてもらおう。
少し伸びた日向の水色の髪を、宇継が整えて横で留める。
ただそれだけで、日向の整った顔が際立つ。ほんの少し、いつもより大人びて見えた日向が艶やかで、もう目が離せなかった。
この美しい王子が、俺の伴侶になるのか。
「できた?」
「ええ、日向様、本当にお似合いです、」
「しおう、見て、」
「…ああ、」
両手を広げて見せる日向は、いつもの日向だった。
なのに、たまらなく鼓動が早くなる。
「しおう、なあに?」
くるくると回っていた日向が、不思議そうに俺をのぞき込んだ。
水色の瞳があまりに透き通っていて、言葉が出ない。
思わず見惚れていると、小さな手が俺の袖を引っ張って、我に返った。
「しおう?」
「ごめん、日向が俺の番いになるって思ったら、何か幸せすぎて混乱した、」
「こんらん、」
「日向が綺麗で、びっくりしたんだよ、」
「僕、きれい?」
「うん、滅茶苦茶綺麗。そんで、世界一可愛い、」
もぐもぐと、何も入っていないはずの小さな口が動く。
ほんのり頬を赤くして照れるのが、たまらなく可愛かった。
この愛らしさの塊が、俺の番になるのだ。
他の誰でもない、この日向が。
「婚約は、まだだけど、二人で約束しようか、」
ぼんやりと見惚れるままに、口から言葉が出た。
出た言葉に、そうだ、と胸の中で納得する。
婚約が正式に決まって、儀式を行えるまでには、少し時間がかかる。
だけど、二人の約束なら。
「やくそく、」
「番いの約束。」
「したよ、」
「うん、口では約束したけど、もっとちゃんと約束したい、」
殿下、と弥間戸が少し戸惑ったように言う。
咎める風ではなかったから、多分俺の従僕は意味を組んでくれるだろうと思った。
水蛟と宇継はどうだろうか。遮らないなら、肯定と取るが。
「しおうが、いっしょう、いっしょ、のやくそく、する、」
「うん、」
はあ、とため息をついた従僕が、またどこかへ走った。
俺の従僕は、やはり優秀らしい。
おそるおそる服の裾に触れてみては、ぱっと手を離し、またのぞき込むように衣装の合間に頭を入れた。
「日向、落ち着け。」
思わずくつくつと笑って言うと、宮城から送られた衣装係が、ぎょっとして俺を見た。
何だ。笑うだろう、日向を見てみろ。
見慣れない衣装の群れに圧倒されて、子犬みたいに部屋中をくるくると回っている。
可愛いだろう?
「しおう、くつ、がいっぱい、」
「そうだな、気に入ったのがあれば教えてくれ。日向に合わせて作らせるから、」
また衣装係がぎょっとして俺を見る。
化かし合いが常の宮城で、こんなに表情を隠しきれないのはいかがなものか。
別に宮城の衣装係に作らせるとは言っていないだろう。離宮には、宮城に劣らず優秀な者がいくらでもいる。
呆れて見やると、すぐに視線を伏せて、袍の襟を直した。
石帯と平緒を整えると、飾太刀を腰に差す。
いかがでしょう、と問われたから、答える代わりに日向を呼んだ。
衣装掛に並んだ布の間から、水色の頭がのぞく。
「きれい、」
ならこれでいい、と言うと衣装係はまたぎょっとして、俺と日向をちらちらと盗み見た。
「わかるか、日向。この濃紫と半色(はしたいろ)が俺の重ね色だ。お前が誕生日にくれたのが、同じ色だったな、」
「ふくろ、と、リボン?」
「そう。同じ色だよ。」
「しおうの、むらさき、」
とことこと布の滝から抜け出て、俺の周りをくるくる回る。
そわそわしていたのが、だんだんと嬉しそうになっていくのを感じた。
春の訪れを祝う式典を三日後に控え、離宮の中もいつもより騒がしい。
毎年のこととは言え、帝国の年中行事の中でも重要なものと位置づけられている式典だ。八百万の神々と祖先の霊に春の到来を感謝するとともに、一年の豊穣と安寧を願う儀式と宴。
当然、準備にも余念がない。
俺や母上の衣装はもちろんのこと、宮から捧げる供物や儀式に使う神具の準備、式典の次第の確認などで、人の出入りも常より多かった。
そのせいか、日向は朝からずっと、不安そうに落ち着かない。
だが、隠れ家に籠るかと思えば、それは嫌だと俺にしがみつくから、衣装合わせに連れてきた。
連れてきて良かったかもしれない。
「絵が、ある、」
「ああ、菫だな。母上の意匠を俺も借りている。こっちは分かるか、」
「たか、」
「そう、これが俺の印。」
袍に縫い込まれた菫を目ざとく見つけた日向が、床に座り込んで裾をのぞいていた。太刀に刻まれた鷹の印を指してやると、頭を上げてじっと見つめ、どんどん瞳を大きくしていく。
「ちがう鳥、たかじゃない、鳥は何?」
めざといな。
太刀の柄に鷹の紋を囲むように、小さく飛ぶ鳥がいる。
新しく刻ませた印は、俺も満足の出来だった。
「大瑠璃だよ。16になったからな、俺の紋に大瑠璃を加える許しを父上にもらった。」
「おおるり!」
「嬉しいか、」
「うれ、しい、」
ぴょんぴょんと飛び跳ねる日向を捕らえて、抱き上げる。
衣装係は、もう驚きすぎて口が閉まらなくなっていたが、放っておいた。
その目に焼き付けて、宮城に帰ってから騒ぐといい。
「日向の太刀には、鷹と青巫鳥(あおじ)を刻ませたからな、」
「僕の?」
「そう、お前の重ね色は水色と濃紫。印は鷹と青巫鳥。俺とお揃いだ、」
「おそろい!」
腕の中で、心底嬉しそうに跳ねる日向が可愛い。
もう嬉しさでいっぱいになって、さっきまで巣くっていただろう不安はどこかへ行ってしまったらしい。
下襲の襟に日向の作った大瑠璃が隠されているのを見つけると、俺の腕から飛び出してしまいそうな程に喜んだ。
宮城の衣装係なら、この意味が分かるだろう。
俺は、日向のくれた大瑠璃を俺の紋に刻んだ。
日向には、俺の紋を与え、重ね色には、俺に色を。
皇家の印に刻む意味を、皇家の印を与える意味を、宮城の衣装係なら知らないはずがない。
呆けた衣装係をしり目に、日向の水色の髪に口づけを落とす。
「日向の衣装も着てみるか、」
「僕の、」
「そう、せっかく作ったのに着る機会がないんじゃ勿体ない。」
「しおうと、おそろい?」
「そう、お揃い。着るか?」
水色の瞳が大きくなって、白い頬がゆるゆると緩む。口が開いたと思ったら、日向が笑った。
顔全部使って。ぎこちなくはあったけど、もう誰の目にもわかるくらい嬉しそうに笑った。
「弥間戸(やまと)、」
「弥間戸ならすでに、衣装部屋に向かいましたよ、」
日向の衣装を取りに行かせようと思ったら、従僕はとっくに向かったと、水蛟が笑う。
俺の従僕は、随分と優秀らしい。
「せっかく衣装を御召になるなら、今晩の夕食は少し趣向を凝らしてもらえるよう、厨房に頼んでおきましょうか?」
「何だ、気が利くな、」
「日向様が楽しそうなので、」
「うん、頼む、」
面倒なばかりの衣装合わせが、急に楽しいものに変わった。
宮城の衣装係の用は済んだだろう。
衣装さえ決まれば、あとは離宮の者に任せれば十分だと、追い返す。
最後まで口を開いたままだった衣装係は、きっと宮城に帰ったら、いい仕事をしてくれるだろう。
尼嶺に正式に日向との婚約を申し入れ、話は公に知れた。
事前に書簡で申し入れた婚約の意向に対し尼嶺の大使が持ってきた解答は、日向の他の者を半色乃宮に入れたいというものだったが、聞くつもりは毛頭ない。
日向以外はいらない、と書簡に記されていただろうに。
想定通りの解答には別段驚きもしなかった。
だが、外堀はいくら深くても構わんだろう。
公に知れたのなら、尼嶺がどう足掻こうとも覆らないくらい、深い堀を掘ってやろう。
手始めに、俺がどれだけ日向を愛しているか、思い知るといい。
「あおじ、」
「うん、青巫鳥だ。どうだ?」
「きれい、」
弥間戸が持ってきた衣装を、水蛟と離宮の衣装係が日向に着せる。
俺のものより少し小ぶりの飾太刀を渡すと、日向の水色の目が細く弓なりになって、幸せそうに青巫鳥を見た。
綺麗だな、日向。
濃紫の下襲に、水色の袍を重ねる。袍に縫い込まれた印が菫だと気づくと、日向はまた喜んだ。
ぴょんぴょんと跳ねるから、着つける水蛟が大変だと、笑う。
日向の式典への参加は何とか阻止したが、せっかく作った衣装だ。
堪能させてもらおう。
少し伸びた日向の水色の髪を、宇継が整えて横で留める。
ただそれだけで、日向の整った顔が際立つ。ほんの少し、いつもより大人びて見えた日向が艶やかで、もう目が離せなかった。
この美しい王子が、俺の伴侶になるのか。
「できた?」
「ええ、日向様、本当にお似合いです、」
「しおう、見て、」
「…ああ、」
両手を広げて見せる日向は、いつもの日向だった。
なのに、たまらなく鼓動が早くなる。
「しおう、なあに?」
くるくると回っていた日向が、不思議そうに俺をのぞき込んだ。
水色の瞳があまりに透き通っていて、言葉が出ない。
思わず見惚れていると、小さな手が俺の袖を引っ張って、我に返った。
「しおう?」
「ごめん、日向が俺の番いになるって思ったら、何か幸せすぎて混乱した、」
「こんらん、」
「日向が綺麗で、びっくりしたんだよ、」
「僕、きれい?」
「うん、滅茶苦茶綺麗。そんで、世界一可愛い、」
もぐもぐと、何も入っていないはずの小さな口が動く。
ほんのり頬を赤くして照れるのが、たまらなく可愛かった。
この愛らしさの塊が、俺の番になるのだ。
他の誰でもない、この日向が。
「婚約は、まだだけど、二人で約束しようか、」
ぼんやりと見惚れるままに、口から言葉が出た。
出た言葉に、そうだ、と胸の中で納得する。
婚約が正式に決まって、儀式を行えるまでには、少し時間がかかる。
だけど、二人の約束なら。
「やくそく、」
「番いの約束。」
「したよ、」
「うん、口では約束したけど、もっとちゃんと約束したい、」
殿下、と弥間戸が少し戸惑ったように言う。
咎める風ではなかったから、多分俺の従僕は意味を組んでくれるだろうと思った。
水蛟と宇継はどうだろうか。遮らないなら、肯定と取るが。
「しおうが、いっしょう、いっしょ、のやくそく、する、」
「うん、」
はあ、とため息をついた従僕が、またどこかへ走った。
俺の従僕は、やはり優秀らしい。
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