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第壱部-Ⅵ:尼嶺の王子
72.萩花 その笑顔のために
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「あじろ、いた、あっち、あっち、」
「イタチだ!ひー様、そっち、追い込んで!」
「いたち!あっち、あじろ、に行って!」
「わー、」
「ゎー、」
日向様と亜白様が、二人揃って草の上にダイブする。
その間をイタチが抜け出して、草の上をチョロチョロと去っていった。
「つかまら、ない、」
「捕まえられなかったあ、」
はあはあと肩で息をして、草の上に転がる二人を遠目に眺める。
笑い声が聞こえたかと思うと、今度は真剣に話し込んでいた。
昨日、一緒に虫を探しただけで、随分と近くなったものだと微笑ましくなる。
「萩花(はぎな)様…、あの二人じゃ、イタチは捕まらないと思うんですが。僕、捕まえてきましょうか?」
もう一刻ほどイタチを追いかけては捕まえられずに、二人は草まみれになっていた。
東の言うように、足の悪い日向様と、運動神経の芳しくない亜白様のお二人が追いかけたところで、イタチは捕まらないだろうとは思う。
「東(あずま)さんって、子ども心がわかんない子ですねー、」
呆れたように言う青空(そら)さんに、胸の内で同意した。
「失敗も含めて楽しいんじゃないですか。大人が口を出して成功するより、試行錯誤して自分たちの手でやるから、達成感があるんですよ。邪魔しちゃダメです、」
「…僕、あのお二人より年下なんですが、」
「東、混ざりたければ、混ぜてもらって構いませんよ。今は非番でしょう、」
「いえ、子どもじゃないので、」
どっちなの、と青空さんが笑う。
不貞腐れるでもなく、すました顔で草の上を眺める東に、笑みが漏れた。
夜番だった東は、一旦は自室に下がって眠ったようだが、昼過ぎに起きてきて、また日向様の側に侍った。
日向様より一つ年下の護衛は、その若さで草の中で頭角を表した実力者だと聞く。
菫子殿下に導かれた私と違って、彼は、草の中から自ら名乗り出て、日向様の護衛になった。
東ははじめからずっと、日向様のことが好きだ。それこそ、非番の時間を返上してでも、ここにいたいくらいに。
「あれって、手は大丈夫なんですか、感染が怖いとか、言ってたじゃないですか、」
「小栗さんがちゃんと覆ってくれていましたから、」
「痛くはないんですかね、」
「薬が効いているんだと思います。何より、今は遊びたい気持ちの方が強いかと、」
「あとで泣きませんか、」
どうも、心配が尽きないらしい。
今朝、日向様の惨状を見たから、仕方ないのかもしれないが。
私自身も、日向様の異変に気付いて駆けつけた時には、隠れ家の状況を見て、血の気が引いた。
寝衣の袖が破れ、赤く染まっていただけでなく、日向様がいつも腕に抱いて寝るうさぎの人形も、毛布も、隠れ家の壁も、血で濡れていた。
思わず日向様を引っ張り出したが、目を覚ました日向様は、痛みを自覚されていなかった。
汚れたうさぎを見て、何で、と泣いただけ。
一通りの手当を受けたあと、はじめて痛みに悲鳴を上げたが、今はどうだろう。
「あじろ、あっち、いた」
「あ、リス!」
「り、す!」
薬のおかげで、痛まないのならいい。
だが、もしかすると、体と心が解離して、感じられないのではないかと、不安にもなった。
裏庭で日向様を遊ばせていいものかと迷ったが、小栗は好きにさせましょう、と言う。
心が悲鳴を上げているのなら、その心を縛ってしまわぬように、と。
「日向様楽しそう、あんなに声が出るんですね、」
「ええ、私も初めて聞きました、」
心配し続ける東の傍らで、青空さんは驚いたように笑う。
不安はあるけれど、裏庭に連れてきて良かったと思った。
こんな風に声を張り上げて遊ぶのは初めて見る。
亜白様と二人で、イタチやリスを追いかけるのに躍起になり、草の中に飛び込んでは、あー、と悔しそうに騒いだ。かと思えば、頭を突き合わせてあーだこーだと悩んで、また草をかき分ける。
まるで普通の子どもみたいに。
「あんなやんちゃな一面があったのか、」
「殿下、」
声に振り返れば、紫鷹殿下がこちらへと歩いてきた。
「元気そうだな、」
「もう一刻程遊んでおられます。」
「食事は摂ってたか、」
「ええ、お昼もおやつも召し上がっておられましたよ。」
「そうか、」
紫色の目を細めて、日向様を見つめる殿下は、正装を召されている。
午前中、日向様の朝食を手伝ったあと、殿下は董子殿下と執務室に籠って話をされた。
それから揃って宮城へ向かったと聞いていたが。
「皇帝陛下に会われたんですか、」
「ああ、」
「日向様の件で?」
「まあ、いろいろと。日向に関しては、とりあえず春の式典は、保留にしていただいた。」
「保留、ですか、」
「体調が芳しくなければ、出席は無理だろう、と理解して下さったよ、」
殿下は薄く微笑んで、ただ真っすぐ一点を見る。
草の中の水色だけを。
「しおう、いたち、いた!」
「捕まえられそうか、」
「つかま、る、」
「頑張れよ、」
「うん、」
殿下に気づいた日向様が、ぴょんぴょんと草の上を跳ねた。
日向様に向ける殿下の視線が、いつもと違う。
嫉妬するでなし。不安に染まるわけでなし。
つい数週間前は、強くなる方法がわからないと、嘆いていたのに。
「なあ、萩花、」
まだ無邪気だった子どもの頃から、どこか威厳のようなものを感じさせる子どもではあった。
それが、ピリッと空気を震わせるような重みを増す。
正装を召されているせいだけではないだろう。東も背筋が伸びた。
「もし、日向を本気で俺のものにするって言ったら、お前はどうする、」
「それが日向様を害することになるのでしたら、日向様をお守りしますが、」
紫鷹殿下が、日向様を害するようなことは起こりえないと、私は思っている。
愛しすぎるが故に空回って、不利益をもたらすようなことはあっても、殿下が自ら日向様傷つけることはないでしょう?
貴方はいつも、日向様の幸福ばかりを願っていた。
「日向が尼嶺(にれ)の王子でなくなったら?」
「それは、尼嶺の事情を考えるとあり得ないのでは、」
「だよなあ。じゃあ、日向が尼嶺に帰ることになったら?」
「もちろんついて参りますよ。すでに私は日向様の護衛として、尼嶺の承諾も受けておりますから、その準備はいつでもできております。」
「それ、お前にメリットあるの、」
「殿下も菫子様も、日向様をお見捨てにはならないでしょう。帝国の臣に、これ以上の益はありませんよ。まして、私自身、日向様を傍でお守りしたいと思っております。」
そうか、と殿下は笑った。
「陛下と何をお話されたんですか、」
「…少し我が儘を言ってきた。陛下は末っ子の俺に甘いから、」
「何を、とお伺いしてもよろしいのでしょうか、」
「いいよ、どうせ明日の会議で母上から聞くだろ、」
ほんの僅かも視線を動かさず、殿下は日向様だけを見る。
何かを決意した瞳で。
それでいて、愛しさにあふれる瞳で。
「日向と、尼嶺(にれ)の王権を強請ってきた。」
「イタチだ!ひー様、そっち、追い込んで!」
「いたち!あっち、あじろ、に行って!」
「わー、」
「ゎー、」
日向様と亜白様が、二人揃って草の上にダイブする。
その間をイタチが抜け出して、草の上をチョロチョロと去っていった。
「つかまら、ない、」
「捕まえられなかったあ、」
はあはあと肩で息をして、草の上に転がる二人を遠目に眺める。
笑い声が聞こえたかと思うと、今度は真剣に話し込んでいた。
昨日、一緒に虫を探しただけで、随分と近くなったものだと微笑ましくなる。
「萩花(はぎな)様…、あの二人じゃ、イタチは捕まらないと思うんですが。僕、捕まえてきましょうか?」
もう一刻ほどイタチを追いかけては捕まえられずに、二人は草まみれになっていた。
東の言うように、足の悪い日向様と、運動神経の芳しくない亜白様のお二人が追いかけたところで、イタチは捕まらないだろうとは思う。
「東(あずま)さんって、子ども心がわかんない子ですねー、」
呆れたように言う青空(そら)さんに、胸の内で同意した。
「失敗も含めて楽しいんじゃないですか。大人が口を出して成功するより、試行錯誤して自分たちの手でやるから、達成感があるんですよ。邪魔しちゃダメです、」
「…僕、あのお二人より年下なんですが、」
「東、混ざりたければ、混ぜてもらって構いませんよ。今は非番でしょう、」
「いえ、子どもじゃないので、」
どっちなの、と青空さんが笑う。
不貞腐れるでもなく、すました顔で草の上を眺める東に、笑みが漏れた。
夜番だった東は、一旦は自室に下がって眠ったようだが、昼過ぎに起きてきて、また日向様の側に侍った。
日向様より一つ年下の護衛は、その若さで草の中で頭角を表した実力者だと聞く。
菫子殿下に導かれた私と違って、彼は、草の中から自ら名乗り出て、日向様の護衛になった。
東ははじめからずっと、日向様のことが好きだ。それこそ、非番の時間を返上してでも、ここにいたいくらいに。
「あれって、手は大丈夫なんですか、感染が怖いとか、言ってたじゃないですか、」
「小栗さんがちゃんと覆ってくれていましたから、」
「痛くはないんですかね、」
「薬が効いているんだと思います。何より、今は遊びたい気持ちの方が強いかと、」
「あとで泣きませんか、」
どうも、心配が尽きないらしい。
今朝、日向様の惨状を見たから、仕方ないのかもしれないが。
私自身も、日向様の異変に気付いて駆けつけた時には、隠れ家の状況を見て、血の気が引いた。
寝衣の袖が破れ、赤く染まっていただけでなく、日向様がいつも腕に抱いて寝るうさぎの人形も、毛布も、隠れ家の壁も、血で濡れていた。
思わず日向様を引っ張り出したが、目を覚ました日向様は、痛みを自覚されていなかった。
汚れたうさぎを見て、何で、と泣いただけ。
一通りの手当を受けたあと、はじめて痛みに悲鳴を上げたが、今はどうだろう。
「あじろ、あっち、いた」
「あ、リス!」
「り、す!」
薬のおかげで、痛まないのならいい。
だが、もしかすると、体と心が解離して、感じられないのではないかと、不安にもなった。
裏庭で日向様を遊ばせていいものかと迷ったが、小栗は好きにさせましょう、と言う。
心が悲鳴を上げているのなら、その心を縛ってしまわぬように、と。
「日向様楽しそう、あんなに声が出るんですね、」
「ええ、私も初めて聞きました、」
心配し続ける東の傍らで、青空さんは驚いたように笑う。
不安はあるけれど、裏庭に連れてきて良かったと思った。
こんな風に声を張り上げて遊ぶのは初めて見る。
亜白様と二人で、イタチやリスを追いかけるのに躍起になり、草の中に飛び込んでは、あー、と悔しそうに騒いだ。かと思えば、頭を突き合わせてあーだこーだと悩んで、また草をかき分ける。
まるで普通の子どもみたいに。
「あんなやんちゃな一面があったのか、」
「殿下、」
声に振り返れば、紫鷹殿下がこちらへと歩いてきた。
「元気そうだな、」
「もう一刻程遊んでおられます。」
「食事は摂ってたか、」
「ええ、お昼もおやつも召し上がっておられましたよ。」
「そうか、」
紫色の目を細めて、日向様を見つめる殿下は、正装を召されている。
午前中、日向様の朝食を手伝ったあと、殿下は董子殿下と執務室に籠って話をされた。
それから揃って宮城へ向かったと聞いていたが。
「皇帝陛下に会われたんですか、」
「ああ、」
「日向様の件で?」
「まあ、いろいろと。日向に関しては、とりあえず春の式典は、保留にしていただいた。」
「保留、ですか、」
「体調が芳しくなければ、出席は無理だろう、と理解して下さったよ、」
殿下は薄く微笑んで、ただ真っすぐ一点を見る。
草の中の水色だけを。
「しおう、いたち、いた!」
「捕まえられそうか、」
「つかま、る、」
「頑張れよ、」
「うん、」
殿下に気づいた日向様が、ぴょんぴょんと草の上を跳ねた。
日向様に向ける殿下の視線が、いつもと違う。
嫉妬するでなし。不安に染まるわけでなし。
つい数週間前は、強くなる方法がわからないと、嘆いていたのに。
「なあ、萩花、」
まだ無邪気だった子どもの頃から、どこか威厳のようなものを感じさせる子どもではあった。
それが、ピリッと空気を震わせるような重みを増す。
正装を召されているせいだけではないだろう。東も背筋が伸びた。
「もし、日向を本気で俺のものにするって言ったら、お前はどうする、」
「それが日向様を害することになるのでしたら、日向様をお守りしますが、」
紫鷹殿下が、日向様を害するようなことは起こりえないと、私は思っている。
愛しすぎるが故に空回って、不利益をもたらすようなことはあっても、殿下が自ら日向様傷つけることはないでしょう?
貴方はいつも、日向様の幸福ばかりを願っていた。
「日向が尼嶺(にれ)の王子でなくなったら?」
「それは、尼嶺の事情を考えるとあり得ないのでは、」
「だよなあ。じゃあ、日向が尼嶺に帰ることになったら?」
「もちろんついて参りますよ。すでに私は日向様の護衛として、尼嶺の承諾も受けておりますから、その準備はいつでもできております。」
「それ、お前にメリットあるの、」
「殿下も菫子様も、日向様をお見捨てにはならないでしょう。帝国の臣に、これ以上の益はありませんよ。まして、私自身、日向様を傍でお守りしたいと思っております。」
そうか、と殿下は笑った。
「陛下と何をお話されたんですか、」
「…少し我が儘を言ってきた。陛下は末っ子の俺に甘いから、」
「何を、とお伺いしてもよろしいのでしょうか、」
「いいよ、どうせ明日の会議で母上から聞くだろ、」
ほんの僅かも視線を動かさず、殿下は日向様だけを見る。
何かを決意した瞳で。
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