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第壱部-Ⅳ:しあわせの魔法
39.紫鷹 笑えるなら
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「黄色い鳥は、あおじっていう。はぎなが教えた、」
「…そうか、」
「あおじって、いいね、」
「ああ…いいな、良かったな、」
「うん!」
部屋に入るなり、日向が駆けてきて、嬉しそうに言った。
こちらが驚くほどの勢いで飛びついて、俺の腕に収まった後も、飛び跳ねるように体をゆする。
そうか、笑うのか。笑えるのか。そんなに嬉しいのか。
―――ならいい、笑えるなら、いい。
離宮に帰るなり、話があると、母上に呼ばれた。
相変わらず難題を課す朱華(はねず)にうんざりして宮城から帰った俺は、日向に会いたいと急いていたが、母上は有無を言わさず、執務室へと導く。
青い顔をした宇継(うつぎ)が待っていて、昼のできごとを話した。
いつも冷静な宇継が、途中で堪えきれず嗚咽を漏らした。共に侍っていた水蛟は、とても仕事に戻れる状況ではなく、母上が命じて自室へ帰らせたという。
日向の口から語られたというできごとが、あまりに壮絶で、言葉を無くした。
宇継が話し終えないうちに部屋を出ようとする俺を、母上が止めた。そんな顔ではいけません、と。
どんな顔であったのだろう。冷静なはずがなかった。感情のままに喚いた俺を、母はなだめ、唯理音(ゆりね)がそばにいるから大丈夫だと説得した。頭が沸騰して、その一方で芯から凍えるほど恐怖に震えて、力づくでも飛び出したかった。
体を張ってなだめてくれた母上に感謝をしている。
日向は笑っていた。
今は唯理音の膝に抱かれ、萩花(はぎな)とともに、窓の外を眺めている。
俺が近くに寄れば、みてみて、と嬉しそうに黄色い鳥を指さした。
「お帰りなさいませ、殿下。」
穏やかに迎えた唯理音の瞳が、大丈夫ですよ、と語りかけた。
そうか、大丈夫なんだな。
「黄色は、ね、あおじ。茶色は、すずめ。黒は、くろつぐみ、っていう。くろつぐみはオイオイって鳴く」
「へえ、」
「日向様の覚えが早くて驚いています。いつもこうですか?」
「大抵のものは一度聞けば覚えるよ。日向は、いつもよく聞いているもんな、」
「ことば、は、むずかしい、」
「いや、すごいって。すごすぎて、こっちが驚く」
目を大きくして、きょとんとした顔をする。それから褒められたことが嬉しかったのか、不器用に頬をゆがめて小さく笑った。
感情が、日向の中に戻ってきた。
傍らに侍った萩花は、穏やかな口調で日向と話をするが、こちらをちらりと見ては、何かを告げたそうにしている。待て、と視線だけ送って、制しておいた。
「あー…」
「鳥たちも帰る時間ですね。」
「あおじの、お家?」
「青巫鳥(あおじ)は、森に棲んでいますから、あのあたりに見える木立がねぐらではないでしょうか。」
「はぎなは、すごい、何でも、知ってる、」
キラキラと、水色の瞳が輝いていた。
たった一日でずいぶん懐いたものだと、黒い感情が生まれる。
俺たちが数か月かけて破った壁を、萩花がいとも簡単に崩したのが面白くなかった。
そう思えるくらい、日常、を感じた。
「日向も夕食の時間だろ、」
「しおう、ごはん?」
「そうだよ、おいで。」
俺が手を伸ばせば、ためらいもなく腕に収まる。
「あら、日向様はまず手を洗わなくては。餌台にパンを置いて、そのままでしょう?」
「うん、」
おっとりと、唯理音がいうと、日向は俺の腕をすり抜けて、唯理音と洗面所へ向かう。
いつもの光景。よくみる光景。
だが、唯理音の配慮だろう。
2人の姿が消えると、隣の萩花が頭を下げた。
「聞かれましたか、」
「ああ、」
「私の言葉がきっかけです。申し訳ありません、」
「いい、俺も何が引き金か、今もわからない。」
「しかし、」
「日向の中では、ずっと続いていることなんだよ。こちらがいくら気を配ったところで、なくなるわけじゃない。笑えるなら、それでいい。」
そうだ、今、笑えるならそれでいい。
日向にとって、あの黄色い鳥が、そんなにも大事な鳥だと知らなかった。
思えば、この離宮に来て、隠れ家の扉を出るようになったのも、毎朝あの鳥が窓辺に来ていたからなのだろう。
日向の命を救った鳥。
味方の居ない日向にとって、たった1わ、味方だと思えた小さな鳥。
俺たちがほほえましいと眺めていたあの光景に、意味があったのだと、8か月経って初めて知った。
きっとこれからも、その繰り返しだろう。
「やめるか?」
洗面所で、日向は唯理音に何かを一生懸命話している。唯理音の朗らかな笑い声がする。
それを聞きながら、萩花を見据えた。
母上が、日向の護衛にと、この男を選んだ。
「日向が抱えているものは、お前が思うより重いよ。やめるなら今だ」
萩花の目が大きく開く。
黄色と金の不思議な目。西佳国(さいかのくに)の首領一族がもつ目。
かつてこの男は人質として、帝国に差し出された。
「母上は、お前を日向の直属にと考えている。俺でも母上でもなく、日向だ。この意味が分かるか。」
西佳国に帰った萩花は、一族を離れた。
駒として生きるのをやめた代わりに、よりどころを失って、根のない暮らしをしていると聞く。
その萩花を、母上は日向につけようという。その意味を聡いこの男はわかっているだろう。その上で、ここにいるのだろうとは知っている。
「すでに、故郷は去りました」
微笑んで、しかし強く、萩花はいう。
そうか、お前も笑うのか。
「私なら、日向様がどのようなお立場になっても、お守りすることができますよ。しがらみがございません。」
「重いのは、尼嶺や帝国だけではないよ。」
「日向様が抱えていらっしゃるものの全てを理解できるとは…、私もお約束はできません。でも、そうしたいと、今日お会いして、改めて思いました。」
穏やかな男。誠実な男。ただそれだけでない強い男。
この離宮で、3年の時を共に過ごした。母上と萩花に絆があるように、俺と萩花にも、絆がある。
「ならいい、守ってくれ」
「承りました」
「日向をだ。俺でなく、日向だ。間違えるなよ、」
萩花が頷く。瞳に迷いはない。
日向の重みを知ってなお、その強さを保てるのなら、担わせようと思えた。
「さあ、お夕食にいたしましょう、」
朗らかな唯理音の声がした。空気が明るく爽やかに変わっていく。
彼女も穏やかでいて、芯の強い瞳をもって俺を見る。決して笑みを絶やさない。大丈夫ですよ、お任せください、と慈しみで守る。彼女は強い。
確かに、日向の言うように、唯理音と萩花は似ているのかもしれないと思った。
「しおう、」
俺の膝によじ登りながら、水色の瞳が俺をみる。
震えていない。怯えてもいない。嬉しそうに今日の出来事を話す。
「パンをちぎって、ゆりねと、はぎなと、えさ台においた。さいしょに、すずめがきて、あおじもきた。あおじ、ぴーぴーだけじゃなくて、違う声もする。すずめは、チュンチュンなのに、あおじはいろんな声がする。くろつぐみも、ね、オイオイって鳴いたり、テウテ、テウテっていう。えさはね、僕がやる。ゆりねときめた、」
「へえ、いいな。急ににぎやかになったな」
「あおじのお家は、森、」
「うん、」
「みたい、」
そうか、見たいのか。お願いだな。俺への最初のお願い。
あの広大な森から青巫鳥のねぐらを探すのは大変だろうが、日向の願いなら全力で叶えたい。
「良かったな、日向、すごい楽しそうだ、」
「たのしい、あおじがきて、うれしい、」
「そうか」
「しおうがくれた、えさだい、大丈夫っていったね。ほんとだった。しおう、ありがと、」
「うん、」
水色の瞳が、本当に幸せそうに細められる。
その姿があまりに美しくて、幸福に満ちていて、胸が痛いほど締め付けられた。
「しおう、ぎゅ、てする?」
「ん?」
俺を見上げて、手を差し伸べてくる。
「しおう、泣きそう。しおう泣くときは、ぎゅってする」
「いいの?」
「うん、」
小さな体を抱きしめた。
小さい、本当に小さい。
いつ壊れるかもわからない、小さくてもろい体と心。
不安で仕方がない。
それでも、今は笑っている。俺の腕の中で震えもせず、幸福に満ちている。
笑えるなら、いい。
笑えるようになったなら、それでいい。
「…そうか、」
「あおじって、いいね、」
「ああ…いいな、良かったな、」
「うん!」
部屋に入るなり、日向が駆けてきて、嬉しそうに言った。
こちらが驚くほどの勢いで飛びついて、俺の腕に収まった後も、飛び跳ねるように体をゆする。
そうか、笑うのか。笑えるのか。そんなに嬉しいのか。
―――ならいい、笑えるなら、いい。
離宮に帰るなり、話があると、母上に呼ばれた。
相変わらず難題を課す朱華(はねず)にうんざりして宮城から帰った俺は、日向に会いたいと急いていたが、母上は有無を言わさず、執務室へと導く。
青い顔をした宇継(うつぎ)が待っていて、昼のできごとを話した。
いつも冷静な宇継が、途中で堪えきれず嗚咽を漏らした。共に侍っていた水蛟は、とても仕事に戻れる状況ではなく、母上が命じて自室へ帰らせたという。
日向の口から語られたというできごとが、あまりに壮絶で、言葉を無くした。
宇継が話し終えないうちに部屋を出ようとする俺を、母上が止めた。そんな顔ではいけません、と。
どんな顔であったのだろう。冷静なはずがなかった。感情のままに喚いた俺を、母はなだめ、唯理音(ゆりね)がそばにいるから大丈夫だと説得した。頭が沸騰して、その一方で芯から凍えるほど恐怖に震えて、力づくでも飛び出したかった。
体を張ってなだめてくれた母上に感謝をしている。
日向は笑っていた。
今は唯理音の膝に抱かれ、萩花(はぎな)とともに、窓の外を眺めている。
俺が近くに寄れば、みてみて、と嬉しそうに黄色い鳥を指さした。
「お帰りなさいませ、殿下。」
穏やかに迎えた唯理音の瞳が、大丈夫ですよ、と語りかけた。
そうか、大丈夫なんだな。
「黄色は、ね、あおじ。茶色は、すずめ。黒は、くろつぐみ、っていう。くろつぐみはオイオイって鳴く」
「へえ、」
「日向様の覚えが早くて驚いています。いつもこうですか?」
「大抵のものは一度聞けば覚えるよ。日向は、いつもよく聞いているもんな、」
「ことば、は、むずかしい、」
「いや、すごいって。すごすぎて、こっちが驚く」
目を大きくして、きょとんとした顔をする。それから褒められたことが嬉しかったのか、不器用に頬をゆがめて小さく笑った。
感情が、日向の中に戻ってきた。
傍らに侍った萩花は、穏やかな口調で日向と話をするが、こちらをちらりと見ては、何かを告げたそうにしている。待て、と視線だけ送って、制しておいた。
「あー…」
「鳥たちも帰る時間ですね。」
「あおじの、お家?」
「青巫鳥(あおじ)は、森に棲んでいますから、あのあたりに見える木立がねぐらではないでしょうか。」
「はぎなは、すごい、何でも、知ってる、」
キラキラと、水色の瞳が輝いていた。
たった一日でずいぶん懐いたものだと、黒い感情が生まれる。
俺たちが数か月かけて破った壁を、萩花がいとも簡単に崩したのが面白くなかった。
そう思えるくらい、日常、を感じた。
「日向も夕食の時間だろ、」
「しおう、ごはん?」
「そうだよ、おいで。」
俺が手を伸ばせば、ためらいもなく腕に収まる。
「あら、日向様はまず手を洗わなくては。餌台にパンを置いて、そのままでしょう?」
「うん、」
おっとりと、唯理音がいうと、日向は俺の腕をすり抜けて、唯理音と洗面所へ向かう。
いつもの光景。よくみる光景。
だが、唯理音の配慮だろう。
2人の姿が消えると、隣の萩花が頭を下げた。
「聞かれましたか、」
「ああ、」
「私の言葉がきっかけです。申し訳ありません、」
「いい、俺も何が引き金か、今もわからない。」
「しかし、」
「日向の中では、ずっと続いていることなんだよ。こちらがいくら気を配ったところで、なくなるわけじゃない。笑えるなら、それでいい。」
そうだ、今、笑えるならそれでいい。
日向にとって、あの黄色い鳥が、そんなにも大事な鳥だと知らなかった。
思えば、この離宮に来て、隠れ家の扉を出るようになったのも、毎朝あの鳥が窓辺に来ていたからなのだろう。
日向の命を救った鳥。
味方の居ない日向にとって、たった1わ、味方だと思えた小さな鳥。
俺たちがほほえましいと眺めていたあの光景に、意味があったのだと、8か月経って初めて知った。
きっとこれからも、その繰り返しだろう。
「やめるか?」
洗面所で、日向は唯理音に何かを一生懸命話している。唯理音の朗らかな笑い声がする。
それを聞きながら、萩花を見据えた。
母上が、日向の護衛にと、この男を選んだ。
「日向が抱えているものは、お前が思うより重いよ。やめるなら今だ」
萩花の目が大きく開く。
黄色と金の不思議な目。西佳国(さいかのくに)の首領一族がもつ目。
かつてこの男は人質として、帝国に差し出された。
「母上は、お前を日向の直属にと考えている。俺でも母上でもなく、日向だ。この意味が分かるか。」
西佳国に帰った萩花は、一族を離れた。
駒として生きるのをやめた代わりに、よりどころを失って、根のない暮らしをしていると聞く。
その萩花を、母上は日向につけようという。その意味を聡いこの男はわかっているだろう。その上で、ここにいるのだろうとは知っている。
「すでに、故郷は去りました」
微笑んで、しかし強く、萩花はいう。
そうか、お前も笑うのか。
「私なら、日向様がどのようなお立場になっても、お守りすることができますよ。しがらみがございません。」
「重いのは、尼嶺や帝国だけではないよ。」
「日向様が抱えていらっしゃるものの全てを理解できるとは…、私もお約束はできません。でも、そうしたいと、今日お会いして、改めて思いました。」
穏やかな男。誠実な男。ただそれだけでない強い男。
この離宮で、3年の時を共に過ごした。母上と萩花に絆があるように、俺と萩花にも、絆がある。
「ならいい、守ってくれ」
「承りました」
「日向をだ。俺でなく、日向だ。間違えるなよ、」
萩花が頷く。瞳に迷いはない。
日向の重みを知ってなお、その強さを保てるのなら、担わせようと思えた。
「さあ、お夕食にいたしましょう、」
朗らかな唯理音の声がした。空気が明るく爽やかに変わっていく。
彼女も穏やかでいて、芯の強い瞳をもって俺を見る。決して笑みを絶やさない。大丈夫ですよ、お任せください、と慈しみで守る。彼女は強い。
確かに、日向の言うように、唯理音と萩花は似ているのかもしれないと思った。
「しおう、」
俺の膝によじ登りながら、水色の瞳が俺をみる。
震えていない。怯えてもいない。嬉しそうに今日の出来事を話す。
「パンをちぎって、ゆりねと、はぎなと、えさ台においた。さいしょに、すずめがきて、あおじもきた。あおじ、ぴーぴーだけじゃなくて、違う声もする。すずめは、チュンチュンなのに、あおじはいろんな声がする。くろつぐみも、ね、オイオイって鳴いたり、テウテ、テウテっていう。えさはね、僕がやる。ゆりねときめた、」
「へえ、いいな。急ににぎやかになったな」
「あおじのお家は、森、」
「うん、」
「みたい、」
そうか、見たいのか。お願いだな。俺への最初のお願い。
あの広大な森から青巫鳥のねぐらを探すのは大変だろうが、日向の願いなら全力で叶えたい。
「良かったな、日向、すごい楽しそうだ、」
「たのしい、あおじがきて、うれしい、」
「そうか」
「しおうがくれた、えさだい、大丈夫っていったね。ほんとだった。しおう、ありがと、」
「うん、」
水色の瞳が、本当に幸せそうに細められる。
その姿があまりに美しくて、幸福に満ちていて、胸が痛いほど締め付けられた。
「しおう、ぎゅ、てする?」
「ん?」
俺を見上げて、手を差し伸べてくる。
「しおう、泣きそう。しおう泣くときは、ぎゅってする」
「いいの?」
「うん、」
小さな体を抱きしめた。
小さい、本当に小さい。
いつ壊れるかもわからない、小さくてもろい体と心。
不安で仕方がない。
それでも、今は笑っている。俺の腕の中で震えもせず、幸福に満ちている。
笑えるなら、いい。
笑えるようになったなら、それでいい。
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