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第6話 しんじつ
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𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
□ ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎
【Astral】
前のメールでも説明した通り、私が作った組織の名前だ。なかなかいい名前だろう?
そんなことはどうでもいいか。
約束した通り説明しよう。
・敵国ドレッドノヴァ連合に対抗するために設立した。
・組織のメンバーは子どものみ。(大人が敵国を探るよりも、子どもが捜査した方が敵には情報が盗まれているとは思われにくい。そこから考えた。)
・条件は2つ。まずは18歳以下(先程も記したように未成年のみ)。そしてフォーライア帝国の国民特有"エクリプサ"を持っていること。種族は問わない。
・目的は「ドレッドノヴァ連合が何故フォーライア帝国を攻撃し始めたのかを探る」こと。
もしかしたら君は言うかもな。子どもに捜査などさせるなんて危険だ、と。
それも承知だ。私も被害者を増やしたくない。
だから、組織に加入させるにあたってしっかりと判別をしている。むやみにメンバーを増やしたりなんかしないさ。
もうすでに加入している子たちはもちろん私がきっちり考えて判断した。みんなとても優秀だよ。
だから私は気になっている。
ヴァレリアさんまでもが「世界を救う」と言っている『ナノ』の存在をね。
アオも昔、言っていただろう?
「俺は犠牲者をこれ以上増やしたくない。平和がどちらの国にも来るような、そんな世界を作りたい。」と。
そんなことを言っていたアオにとって、この条件は随分といいと私は思うんだが。
一緒に救おうじゃないか。この世界を。
君から返事が来るのを楽しみに待っているよ。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
今まで何も知らなかったボクはまた混乱した。
ボクが世界を救う?そんな馬鹿な。しかも何故よりによって研究をしていた『ヴァレリア』などに言われているのだろう。
そんなもの、あるわけない。
……だけど。
もし、本当なのだとしたら。
「ナノー?」
アオさんがボクを呼んだ。
ハッと気づいた時にはもう遅かった。
部屋のドアには、アオさんが立っていた。
「!ナノ、お前…!」
「っごめんなさい!勝手に見るつもりじゃなかったの!」
するとアオさんはグイグイこっちに向かってきた。
そしてパソコンの画面を見つめる。
「………………………」
「………………………」
「……………………………見たのか」
「……………うん………」
するとアオさんはため息をついた。
「……色々あったから疲れてるだろ。もう寝た方がいい」
何故か、アオさんは何も言ってこなかった。
でも、そんなアオさんの態度にボクが納得いかなかった。
「なんで、なにもいわないの」
小さな声だけど、はっきりとそう言った。
アオさんは困り顔で、
「俺も色々あって今日はもう疲れてる。それだけだ」
何も【Astral】については話してくれない。
ボクが望んでるのは、そんな言葉じゃない。
「……ボク、アストラルに入りたい」
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【Astral】
前のメールでも説明した通り、私が作った組織の名前だ。なかなかいい名前だろう?
そんなことはどうでもいいか。
約束した通り説明しよう。
・敵国ドレッドノヴァ連合に対抗するために設立した。
・組織のメンバーは子どものみ。(大人が敵国を探るよりも、子どもが捜査した方が敵には情報が盗まれているとは思われにくい。そこから考えた。)
・条件は2つ。まずは18歳以下(先程も記したように未成年のみ)。そしてフォーライア帝国の国民特有"エクリプサ"を持っていること。種族は問わない。
・目的は「ドレッドノヴァ連合が何故フォーライア帝国を攻撃し始めたのかを探る」こと。
もしかしたら君は言うかもな。子どもに捜査などさせるなんて危険だ、と。
それも承知だ。私も被害者を増やしたくない。
だから、組織に加入させるにあたってしっかりと判別をしている。むやみにメンバーを増やしたりなんかしないさ。
もうすでに加入している子たちはもちろん私がきっちり考えて判断した。みんなとても優秀だよ。
だから私は気になっている。
ヴァレリアさんまでもが「世界を救う」と言っている『ナノ』の存在をね。
アオも昔、言っていただろう?
「俺は犠牲者をこれ以上増やしたくない。平和がどちらの国にも来るような、そんな世界を作りたい。」と。
そんなことを言っていたアオにとって、この条件は随分といいと私は思うんだが。
一緒に救おうじゃないか。この世界を。
君から返事が来るのを楽しみに待っているよ。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
今まで何も知らなかったボクはまた混乱した。
ボクが世界を救う?そんな馬鹿な。しかも何故よりによって研究をしていた『ヴァレリア』などに言われているのだろう。
そんなもの、あるわけない。
……だけど。
もし、本当なのだとしたら。
「ナノー?」
アオさんがボクを呼んだ。
ハッと気づいた時にはもう遅かった。
部屋のドアには、アオさんが立っていた。
「!ナノ、お前…!」
「っごめんなさい!勝手に見るつもりじゃなかったの!」
するとアオさんはグイグイこっちに向かってきた。
そしてパソコンの画面を見つめる。
「………………………」
「………………………」
「……………………………見たのか」
「……………うん………」
するとアオさんはため息をついた。
「……色々あったから疲れてるだろ。もう寝た方がいい」
何故か、アオさんは何も言ってこなかった。
でも、そんなアオさんの態度にボクが納得いかなかった。
「なんで、なにもいわないの」
小さな声だけど、はっきりとそう言った。
アオさんは困り顔で、
「俺も色々あって今日はもう疲れてる。それだけだ」
何も【Astral】については話してくれない。
ボクが望んでるのは、そんな言葉じゃない。
「……ボク、アストラルに入りたい」
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