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18話 エルフの村 2
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森を抜けるとそこは牧場だった。牛や羊、豚がいて、ものすごく普通。その先には広場。朝市が開かれるそうです。建物は木造が多くて、その間にぽつんぽつんと石造りの家がある。何この普通の街並み。私と春菜ちゃんは唖然として景色を眺めていた。
「祈りの宮は遠いのでまずはここで休んでいきます」
司祭様、ジークヴァルトという名前の彼は私たちをうながすと、牧場の方へ向かった。
「ここの牛乳はおいしいのであとでいただきましょう」
「はい、ありがとうございます」
じゃなくて、この日本でナントカ牧場に遊びに来たときのような会話はなんなの?
そして私たちの前でのんびり草を食べる牛たち。大きさは、多分・・・日本より大きいかな。
「ねえ、あの牛、大きい!」
そして春菜ちゃんは小さくつぶやく。
「日本よりも?」
それはね・・・日本でも牛は大きかったし、真近で見たことないし・・・こっちのほうが大きいような気はするんだけれど?
「ラノベだと、大抵大きいよね」
「小さいと聞いたことは無いわね」
2人でこそこそ話しながら、牛を眺める。豚も・・・多分大きい。そして羊・・・これは完璧に大きかった。
「あまりこういう動物をご覧になったことはないのですか?」
「えぇ、街に住んでいたので」
春菜ちゃんがにこにこして答える。ダンリュードさんは優しげな笑顔で、勧める。
「それでは羊を触ってみますか。これなら大人しいので安心ですよ」
「牛も目がつぶらで可愛かったじゃないですか」
「動物ですから、いきなりかんしゃくを起こすこともあります。あの大きな身体では少し動いただけでアンズさんは、吹き飛ばされますよ」
私がぼーっと、2人を見ていると司祭様に声をかけられた。
「仲が良くてうらやましいですね」
「えっ、司祭様」
「そのような呼び名ではなく、ジークヴァルトいいえ、ジークと呼んでください」
「そんな・・・ではジークヴァルト様と呼ばせていただきますね」
司祭様は私に触れる寸前の場所に立っている。そして春菜ちゃんとダンリュードさんはまだいい。ピンク、ピンクしていても他人事だから。でも私と司祭様のこの小説のような会話はなんだろう?でも、具体的になにもいわれていないのだから、こちらからは言えることは何もない。
スルーだ、スルーしよう!
ここでおいしいウインナーをだしてもらい、それから私たちはのんびりと祈りの宮に向かった。ここから5キロはあるのでそれなりの時間がかかる。
「広いんですね、ここって」
私は司祭様に聞いてみた。
「そうですね、3千人が住んでいて、森もありますから」
「昔は他の場所もここと同じだったのですか?」
ここではみんなが豊かに暮らしている。あの村を見た後では言いたくもなる、あそこまで貧しくなるなんて!
「流石にここまでということはありません。ここよりは原始的な暮らしをしていました」
原始的?すごい言葉を使われた。
「えぇ、トイレと風呂の無い生活ですね。エルフは寿命が長い分、文化も発達しているのです」
トイレと風呂がない・・・原始的かも。
広場を通り過ぎ、家並みがぽつぽつとまばらになる頃にはあたりには畑が多くなっていた。
「あっ、ちゃんと実っている!」
畑にきちんと作物が実っていると安心する。叫んだ春菜ちゃんにダンリュードさんが優しく問いかける。
「そうではない処を見たのですか?」
「はい、ここに来る前に立ち寄った獣人の村で」
「そんな場所があるのですか」
司祭様が聞いてくる。えっ、知らないの?そういえば、ここからかなり離れているかも。
「えぇ、貧しい村でした」
「そうですか。100年前には他のところと多少の交流はあったようなのですが、もともとエルフは閉鎖的なのです。特にあのあとでは。我々も他種族を助けられるほどの力はありませんでしたし、彼らもどんどん南へ去っていきましたから」
たった3千人で、多分100倍はいたであろう人々を助けられるとは思わない。
「きつい思いをされたんですね」
「ありがとうございます。そういってもらえただけで救われます。我々神官はまず我々の民を救わねばならないのです。あの災厄に飲み込まれるわけにはいきませんでした」
彼は苦笑いする。
「おかげで我々は随分と閉鎖的になりました。いまでは外に出るものもほとんどいません」
「司祭様・・・」
「ジークと呼んでいただくように申し上げたと思いますが」
「それはさすがに・・・でも、がんばってジークヴァルト様と呼ばせていただきますね」
司祭様に対してどうかと思うが、嬉しそうな顔をされるので、まあいいかな、名前呼びでも。
しばらくして森へ入った。祈りの宮はここにあるらしい。近いといいな、素足にサンダルなので、足がすれて痛くなってきた。
すると、ジークヴァルト様が目ざとく気が付いた。
「チェリー様、歩き方が・・・足を痛めたのですか?」
彼は素早く私の前でひざまづくと、
「あぁ、革がこすれて、足が赤くなっています」
というが早いか私を抱きかかえて、歩き始めた。
不安定な姿勢に彼についすがってしまう。
「大人しくしてください。近くの泉に行くだけです」
ずんずん歩くジークヴァルト様の後ろで春菜ちゃんが、
「姫だっこ」
とつぶやいているが、私は靴にはストッキングか靴下をはくたちなのよ、肌が弱くて悪かったわね!
しばらく彼が歩いて、着いたのは直径3メートルもない小さな泉だった。そばの岩に私を下ろすと、ジークヴァルト様は私の足からサンダルを手早く取り去り、そのまま抱いて、泉の縁に座らせた。
「しばらく泉の水で足を冷やしましょう」
私は申し訳なさもあり、声も無くうなずいた。
ダンリュードさんと春菜ちゃんは楽しそうに話しているけれど、黙って微笑んで、見ているジークヴァルト様に私はいたたまれない時間を過ごした。体感1時間、実際は5分ぐらいで、
「そろそろいいでしょう」
と彼が言ってくれて、ほっとした。あっ、でも待って!懐から布を出そうとしてる!
「アンズちゃん、バックからタオルを出して!」
つい、大きな声をだしてしまった。
「そんなにいやそうになさらなくても・・・」
彼は苦笑いしながらも、アンズちゃんがバッグから出したタオルをさっさと受け取り私の足を拭き始めた。だから困るのよ。アンズちゃんもなんでタオルをしっかり持って、私に渡してくれないの!
羞恥に満ちた時間は私がジークヴァルト様に姫抱っこで祈りの宮の自室に運ばれるまで続いた。
「祈りの宮は遠いのでまずはここで休んでいきます」
司祭様、ジークヴァルトという名前の彼は私たちをうながすと、牧場の方へ向かった。
「ここの牛乳はおいしいのであとでいただきましょう」
「はい、ありがとうございます」
じゃなくて、この日本でナントカ牧場に遊びに来たときのような会話はなんなの?
そして私たちの前でのんびり草を食べる牛たち。大きさは、多分・・・日本より大きいかな。
「ねえ、あの牛、大きい!」
そして春菜ちゃんは小さくつぶやく。
「日本よりも?」
それはね・・・日本でも牛は大きかったし、真近で見たことないし・・・こっちのほうが大きいような気はするんだけれど?
「ラノベだと、大抵大きいよね」
「小さいと聞いたことは無いわね」
2人でこそこそ話しながら、牛を眺める。豚も・・・多分大きい。そして羊・・・これは完璧に大きかった。
「あまりこういう動物をご覧になったことはないのですか?」
「えぇ、街に住んでいたので」
春菜ちゃんがにこにこして答える。ダンリュードさんは優しげな笑顔で、勧める。
「それでは羊を触ってみますか。これなら大人しいので安心ですよ」
「牛も目がつぶらで可愛かったじゃないですか」
「動物ですから、いきなりかんしゃくを起こすこともあります。あの大きな身体では少し動いただけでアンズさんは、吹き飛ばされますよ」
私がぼーっと、2人を見ていると司祭様に声をかけられた。
「仲が良くてうらやましいですね」
「えっ、司祭様」
「そのような呼び名ではなく、ジークヴァルトいいえ、ジークと呼んでください」
「そんな・・・ではジークヴァルト様と呼ばせていただきますね」
司祭様は私に触れる寸前の場所に立っている。そして春菜ちゃんとダンリュードさんはまだいい。ピンク、ピンクしていても他人事だから。でも私と司祭様のこの小説のような会話はなんだろう?でも、具体的になにもいわれていないのだから、こちらからは言えることは何もない。
スルーだ、スルーしよう!
ここでおいしいウインナーをだしてもらい、それから私たちはのんびりと祈りの宮に向かった。ここから5キロはあるのでそれなりの時間がかかる。
「広いんですね、ここって」
私は司祭様に聞いてみた。
「そうですね、3千人が住んでいて、森もありますから」
「昔は他の場所もここと同じだったのですか?」
ここではみんなが豊かに暮らしている。あの村を見た後では言いたくもなる、あそこまで貧しくなるなんて!
「流石にここまでということはありません。ここよりは原始的な暮らしをしていました」
原始的?すごい言葉を使われた。
「えぇ、トイレと風呂の無い生活ですね。エルフは寿命が長い分、文化も発達しているのです」
トイレと風呂がない・・・原始的かも。
広場を通り過ぎ、家並みがぽつぽつとまばらになる頃にはあたりには畑が多くなっていた。
「あっ、ちゃんと実っている!」
畑にきちんと作物が実っていると安心する。叫んだ春菜ちゃんにダンリュードさんが優しく問いかける。
「そうではない処を見たのですか?」
「はい、ここに来る前に立ち寄った獣人の村で」
「そんな場所があるのですか」
司祭様が聞いてくる。えっ、知らないの?そういえば、ここからかなり離れているかも。
「えぇ、貧しい村でした」
「そうですか。100年前には他のところと多少の交流はあったようなのですが、もともとエルフは閉鎖的なのです。特にあのあとでは。我々も他種族を助けられるほどの力はありませんでしたし、彼らもどんどん南へ去っていきましたから」
たった3千人で、多分100倍はいたであろう人々を助けられるとは思わない。
「きつい思いをされたんですね」
「ありがとうございます。そういってもらえただけで救われます。我々神官はまず我々の民を救わねばならないのです。あの災厄に飲み込まれるわけにはいきませんでした」
彼は苦笑いする。
「おかげで我々は随分と閉鎖的になりました。いまでは外に出るものもほとんどいません」
「司祭様・・・」
「ジークと呼んでいただくように申し上げたと思いますが」
「それはさすがに・・・でも、がんばってジークヴァルト様と呼ばせていただきますね」
司祭様に対してどうかと思うが、嬉しそうな顔をされるので、まあいいかな、名前呼びでも。
しばらくして森へ入った。祈りの宮はここにあるらしい。近いといいな、素足にサンダルなので、足がすれて痛くなってきた。
すると、ジークヴァルト様が目ざとく気が付いた。
「チェリー様、歩き方が・・・足を痛めたのですか?」
彼は素早く私の前でひざまづくと、
「あぁ、革がこすれて、足が赤くなっています」
というが早いか私を抱きかかえて、歩き始めた。
不安定な姿勢に彼についすがってしまう。
「大人しくしてください。近くの泉に行くだけです」
ずんずん歩くジークヴァルト様の後ろで春菜ちゃんが、
「姫だっこ」
とつぶやいているが、私は靴にはストッキングか靴下をはくたちなのよ、肌が弱くて悪かったわね!
しばらく彼が歩いて、着いたのは直径3メートルもない小さな泉だった。そばの岩に私を下ろすと、ジークヴァルト様は私の足からサンダルを手早く取り去り、そのまま抱いて、泉の縁に座らせた。
「しばらく泉の水で足を冷やしましょう」
私は申し訳なさもあり、声も無くうなずいた。
ダンリュードさんと春菜ちゃんは楽しそうに話しているけれど、黙って微笑んで、見ているジークヴァルト様に私はいたたまれない時間を過ごした。体感1時間、実際は5分ぐらいで、
「そろそろいいでしょう」
と彼が言ってくれて、ほっとした。あっ、でも待って!懐から布を出そうとしてる!
「アンズちゃん、バックからタオルを出して!」
つい、大きな声をだしてしまった。
「そんなにいやそうになさらなくても・・・」
彼は苦笑いしながらも、アンズちゃんがバッグから出したタオルをさっさと受け取り私の足を拭き始めた。だから困るのよ。アンズちゃんもなんでタオルをしっかり持って、私に渡してくれないの!
羞恥に満ちた時間は私がジークヴァルト様に姫抱っこで祈りの宮の自室に運ばれるまで続いた。
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