女神さまの尻ぬぐい

旅立ち

いい加減にしろ!!

男2人にくっつかれると、さすがに鬱陶しい。
食事の時までくっついてきやがる…

一体どうしてこうなった…。


「なぁ、いい加減に離れてくれないか。」

朝からいらない体力を使わされてぐったりしてしまう。
今もクーランとシルヴァンが俺をはさんで左右に対峙している。

「さっさと出かける準備!!!!」

「ですから、こちらにお座りください。」

「いや、こっちだ!!」

俺の左右から、俺をどこに座らせるかで揉めている。
いい加減こんなことをしていたらいつまでたっても出発できない。

本当に、何を考えてんだか…。

「おい、イエルを呼べ。」

いい加減堪忍袋の緒も切れるぞ。

しぶしぶシルヴァンが部屋をでてイエルを呼んでくる。

「こいつらがめんどくさい。
だから俺の世話はイエルに頼む」

俺の一言に2人が目をむいて何かわめいてくるがそんなことは知らない。
今日の奇獣はイエルと一緒な。

と念を押しておく。

そして

「シルヴァンとクーラン2人で乗れよ。」

ととどめを刺しておいた。

本当にめんどくさい。。。