女神さまの尻ぬぐい

青い縞猫

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冒険者生活

常識を教えて!!

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シルヴァンに名前を付けて、翌日。
朝食を用意してくれたのは助かる。

助かるんだが…
一体どうしてこうなった⁉

「なぜ、朝食がこんなにたくさんテーブルに用意されているんだ?」

目の前に繰り広げられる朝食のフルコース
サラダ、前菜、メイン、スープ、パン、デザートって…

「これくらい、食べるものではないのか?」

「いやいやいやいやいや…
どこのお貴族様って感じ⁉
俺の稼ぎ知ってる⁉
まだ成人前の孤児よ俺!! 
魔物討伐も、護衛の仕事もできない冒険者よ⁉
毎食こんな生活してたら破産だわ。」

「そうか…。」

ってそこ!!!
項垂れてる場合じゃない!

「シルヴァンって、今までどんな生活してたの?
ちょっと、常識擦り合わせようか…」

怒れる俺にちょっと怯えた顔をしているので、フォローは一応しておく。

「ちゃんと料理してくれたのは助かるよ。
美味しそうだし。
とりあえず、勿体ないから食べながらの話だね。」

渋るシルヴァンも一緒に座らせて食事をとりつつ話を進めることにする。
そして話し合う事数時間。

元王族だけあって、お金の使い方から食事
作法などなどいろいろぶっ飛んでたけど
さらに驚いたのは、継承権維持したままらしくて。
どうやら、追われてるっぽい。

それが一番面倒だけど…

「追われてるってどんな感じ?」

「前回襲われた時に、喉と両足をやられた。
で、奴隷商に売られてるから多分処分されたと思われるといいのだが…。」

「護衛とかは、ついてなかったの?」

単純な疑問。

「お前が俺を買ったところにいたはずだが…。」

「その人も怪我を?」

「あぁ、もしかしたら俺よりひどかったかもしれない。
もはや生きているかどうか…。」

「そうか…
髪の色と目の色を変えるポーションがるからとりあえずそれ飲んで。
後出かける用意しておいて。」

面倒なことは嫌だけど…
後々解放することを考えたら従者も必要なのかもしれないよなぁ。
しかも、王子様より従者の人の方がいろいろ使えそうだしなぁ…

なんてことを考えながら、空間収納から金貨を取り出して財布にしまう。
昨日の今日で、どうかと思ったけど
ジエン先輩に再登場願って、もう一度奴隷商へ。

ホントはシルヴァン連れて行きたくないけど
従者の顔が分かんないしね。

今回クロウェルには声をかけなかったけど
大人が2人付いたから、多分大丈夫だと思いたい。
無事に生きててくれるといいんだけどね~。

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