女神さまの尻ぬぐい

青い縞猫

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冒険者生活

1人と1匹

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シーグムが普通の猫になってしまった…
あまりの衝撃に耐えきれなかった俺は、シーグムを連れて神殿に走った。

「クーラン!!!!
見てくれ!! シーグムが… シーグムが…」

猫の前足をもって、おなかの方をクーランに広げて見せる。
今まで、こんな体勢をとらせたら怒っていたのに、今はされるがまま。

「どうしたのですか?そんなに慌てて。
リベルタス様もシーグムも珍しいですね。」

「さっき、シーグムが突然しゃべらなくなった…。
そこらにいる猫と同じような感じなんだ。
俺、どうしたらいいんだろう?
神獣じゃなくなったみたいなんだ…。」

「そうですか。ところで、リベルタス様はどうしたいのですか?」

「どうしたいって言われても… 神獣じゃなくても今までと同じようにするだけ…?」

「では、特に問題はないのでは?」

「……… クーラン、冷たい。」

「はっ…? それはどういう意味ですか…?」

「シーグムがしゃべらなくなったんだぞ!!! 俺の話し相手がいなくなったって言ってるのに。
お前って、そんなに冷たいヤツだったんだな。」

「今更それを言いますか? 1人で住むからと、孤児院を出たのはリベルタス様でしょう。
そんなに寂しい思いをなさっているのなら、孤児院へ戻ってこられますか?」

「戻るわけないだろ。
はぁ… 神官見習いなんてしてるから、何かわかるかと思ってクーランのところに来てみたが…
邪魔して悪かったな。」

「非常にわかりにくいのですが、私はリベルタス様に頼られたのでしょうか?」

「そんなことは知らん。
お前もさっさと一人前の神官になれよ~。じゃあな。」


結局何もわからなかったか…。
宿舎に帰っても、シーグムはしゃべることはなかった。
1人と1匹。

会話があるのとないので、こんなにも違うものなのか。
一方的に話をするだけの状況が、とても寂しいもののように思えてきた。

「明日になってもこのままだったら…
誰かと一緒に暮らすっていう事も考えた方がいいかもな~。」

しみじみとつぶやいた声を拾うものはなく。
やっぱり返事が返ってこないのはさみしいと、明日はどうしようかと考えながら眠るのであった。
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