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神殿生活
孤児院で成長
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神託の日から俺は神殿の隣に併設されている孤児院へと移された。
移動の前に、大神様から言われていた仮面を用意してもらう。
俺の髪は銀色に薄い青と紫のアッシュが入り、目の色は藤色だった。
この色はヒウス王国では、ダグマリーの生家であるファルター公爵家にのみ伝わる色なのだそうだ。
若干父様の血の影響か青味の強い藤色だそうだが。
髪は青色に染め、仮面は目元から額の洗礼紋までを隠すものを選んだ。
そして、黒猫には”クロ”と名付けようとしたのだが…
クーランがものすごく嫌がったのでシーダムと名付けた。
大神様から自由に生きてよいと言われた俺は、自分の人生を考えた。
お兄様に1度あってみたい。
しかし、隣国と言われてもどこの国かもわからない。
貴族の養子である兄さまに平民の俺が簡単に会えるとも思えない。
ましてや…
1度も顔を見たこともなければ、声を聴いたこともないのである。
さらに俺は死産になったと言われている。
だけれども、生きていればどこかで会えるかもしれない。
そんな微かな期待を胸に、ヒウス王国で自由に生きるために冒険者になることにした。
孤児は洗礼を受けられる8歳から冒険者ギルドに登録が許されている。
受けられる依頼は危険性の少ないものだけに限られているが、早くから自立をしないといけない子供たちのためのセーフティネットの役割をしている。
ランクが上がるような依頼を受けられるようになるのは12歳から。
8歳から4年間、地味に薬草採取などをこなしていれば12歳になったと同時にランクが上がり、報酬の良い依頼を受けることが出来るようなシステムとなっているのである。
俺の勉強はクーランが教えてくれた。
そして8歳を迎えた俺は、孤児院を出て独り立ちを迎えるのである。
1人はさみしいような気もするが、自由に生きられることが楽しみでもある。
新たな始まりに、とてもワクワクした気持ちが抑えられないでいた。
移動の前に、大神様から言われていた仮面を用意してもらう。
俺の髪は銀色に薄い青と紫のアッシュが入り、目の色は藤色だった。
この色はヒウス王国では、ダグマリーの生家であるファルター公爵家にのみ伝わる色なのだそうだ。
若干父様の血の影響か青味の強い藤色だそうだが。
髪は青色に染め、仮面は目元から額の洗礼紋までを隠すものを選んだ。
そして、黒猫には”クロ”と名付けようとしたのだが…
クーランがものすごく嫌がったのでシーダムと名付けた。
大神様から自由に生きてよいと言われた俺は、自分の人生を考えた。
お兄様に1度あってみたい。
しかし、隣国と言われてもどこの国かもわからない。
貴族の養子である兄さまに平民の俺が簡単に会えるとも思えない。
ましてや…
1度も顔を見たこともなければ、声を聴いたこともないのである。
さらに俺は死産になったと言われている。
だけれども、生きていればどこかで会えるかもしれない。
そんな微かな期待を胸に、ヒウス王国で自由に生きるために冒険者になることにした。
孤児は洗礼を受けられる8歳から冒険者ギルドに登録が許されている。
受けられる依頼は危険性の少ないものだけに限られているが、早くから自立をしないといけない子供たちのためのセーフティネットの役割をしている。
ランクが上がるような依頼を受けられるようになるのは12歳から。
8歳から4年間、地味に薬草採取などをこなしていれば12歳になったと同時にランクが上がり、報酬の良い依頼を受けることが出来るようなシステムとなっているのである。
俺の勉強はクーランが教えてくれた。
そして8歳を迎えた俺は、孤児院を出て独り立ちを迎えるのである。
1人はさみしいような気もするが、自由に生きられることが楽しみでもある。
新たな始まりに、とてもワクワクした気持ちが抑えられないでいた。
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