息子に縁を切られました

青い縞猫

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社交界デビューまで

魔力検査のその日

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3歳を迎えた僕に
その日はちょっと特別な日で。


今まで、お屋敷から1歩も外に出たことがない
正真正銘の箱入り息子だった僕が
初めて外出をした日。


神殿で、魔力検査を受ける日。


本来なら、ほかの子供たちも同じ日に魔力検査を受けるはずだったんだけど
僕のうちには
「特別な任務」
っていうのがあるらしくて。

誰もいないときに魔力検査を受けることになっていたの。

でも…
僕は、誰にも見られたくなかったから
仮面をつけていったんだ。


その日も、父様や母様は一緒に来てはくれなくて。
サニエスが付き添いだったの。

だから、仮面についても何も言われなくて。
サニエスが結果だけ
父様に伝えてくれたらしかった。

神官様には
「十分な魔力が備わっていらっしゃるから、レントラント家も安泰ですね。」
と声をかけられたけど。
僕には詳しいことは説明もされなかったし。
でも、家を出ていこうと思っている僕には
それはとても些細なことで。
結局、どうでもいいことだった。

1人で生活できるように、魔法の勉強は頑張ろうと思ったけどね。


そんな感じだけど、3歳から一応家庭教師が付くことになるらしい。
というのも、5歳になったら
王子の側近選びのために、お茶会に参加しないといけなくなるらしい。

子供なりのマナーというものを、勉強しなくちゃいけないんだって。



ただ…
僕は自分の姿を誰にも見られたくなくて
子の魔力検査の日を境に、家族の前でも
使用人の前でも、どこでも仮面を外すことはなくなったの。

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