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きっと11話
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時間がすごい余ってしまったな。依頼ってこんなに早く終わるものだったのか…これならお金稼ぎも楽勝じゃないのか? まあとりあえず貰った武器の性能も試してみたいし? もういっちょ依頼といきますか。あれですよほら、薬草とかの採取?? これなら依頼受けてこなくても持ち帰ればいいらしいからね。貰った武器を試しつつ薬草採取へといきますか。
商業区側から外へと出るとこちらはすごく開けた土地で、田園地帯っていうやつ? 畑や田んぼみたいなのが広がっていた。こっちのあぜ道ってやつらへんに生えている薬草を集めればいいらしい。反対側の森の中でもいいんだが、あっちだと魔獣とか魔物とかが多そうだからやめておいた。武器を試すのなら森のがいいんじゃないかと思うだろう? いやいや…一応特殊効果の付いた武器をもらったんだけどね、まあ…あれだ。とりあえず切れ味だけ確認するなら薬草をざっくりと切り取るだけでいいんじゃないかとね…思うわけですよ。もらった冊子によると薬草は根を残したほうがいいらしいし? それなら刃物で刈り取るべきでしょう? でしょう?? まあ特殊効果のほうは後程ってことで!!
さて…草たちは色んな名前を表示しているんだけど、どれが薬草だろうか? ちゃんと名前覚えてなかったわ。わからないから何種類か回収していけばいいかな。ざっと見た感じ5種類ほどあるみたいだし? それぞれ10本ずつでいいかな…
うん、5種各10個。刈り取りと言うか草取り完了。太陽見たいなのが高い位置にあってそろそろお腹も空いてきた。ギルドに報告してからご飯にしよう。
ギルドのカウンターで鍛冶屋の報告をしたら驚かれたよ。鍛冶屋のおっさんも驚いていたし、かなり早かったみたい。でも、俺の袋見たいなのがあればすぐでしょう? で、薬草なんだけど…
「あーこちらはただの雑草ですね~ でもこれだけは毒草なので、こちらでは買取してませんが錬金術ギルドでしたら買取していると思いますよ」
なんと…ほとんど雑草だったとはっ 依頼の成功は1つってことか~ これはまた午後からも何か依頼受けるかな…でも、新しい情報が手に入ったぞ! 錬金術だって!! まじで?
「この町にはないので他の町で売ってくださいね」
「…ぬ?」
なんだと…まさかそんな落ちが。これはがっかりちゃんだ。無い物は仕方ないか…まあ、ご飯にしよ。
さて、ご飯だけど昨日行った『憩い亭』は…また面倒くさそうなことになるかもだから今日は『ヨコミチ』で軽食にでもしようかな。軽食ってのがどこまでなのか元の世界でもよくわからんかったけど、まあよほどまずい物じゃなければとりあえずいいや。
…と思ったんだけど、よく見たら冒険者ギルドにも飲食スペースがあったんだよ。今日初めて知った。入り口から奥まったほうにあって少し薄暗い。カウンターと丸テーブルが6つくらいしかないんだけど、こんな昼間からでもお酒を飲んでいる人がいたんだ。軽く済ませるだけだからここでもいいかもと俺はカウンターにいたお姉さんに声をかけてみた。
「何が食べれるの?」
「何ってそうね…簡単にいったら酒、肉、野菜ってところかな」
どうやら飲み物は酒しかないみたいだ。でも水くらいなら貰えるかなー? まあなかったら自前のでいいか。
「ふぅん…じゃあ肉と野菜を一皿づつと水でいいから頂戴」
「はいよっ じゃあその辺座っときな」
お姉さんはカウンターの奥へと引っ込んでいった。多分料理を頼みにいったんだろう。それを眺めつつ俺は更に視線を動かし周りの様子を眺めた。どうやらここで酒を飲んだりしている人たちは冒険者ってやつなんだろう。みんな鎧を身に着けていたり腰や背中に剣を下げていたりする。杖や槍といった武器は今のところ見かけないとこを見ると剣が主流ってことなんだろうかね?
「おまちっ」
目の前に完成したらしい料理が運ばれてきた。思ったよりも量がありそうだ。肉は相変わらず何の肉かわからないけど程よいサイズにカットされていて、焼かれているだけのように見える。そして野菜は…芋だな。サイズや色がまちまちな芋が茹でられたもの。まあまずかったりしなければお腹膨れるからいいんだけどね…ちょっと寂しく感じる。まるで男の料理だ。あれだよ、料理が出来ない一人暮らしの男って意味ね。つまり俺レベル…
「……」
「おにーさん見かけない顔だねぇ~」
無言でもしゃもしゃと食べているとカウンターにいるお姉さんが話しかけてきた。ちなみに肉も芋も塩がかかっているだけのものだった。まずくはないけど味気ない。
「それに上質な服を着ている…貴族様かなんかかい?」
「ぶふぉう!?」
この世界の貴族ってやつはどんなんか知らんけど、普通にこんなところをうろつくのか? それに貴族だと思う相手にそんな口調で話しかけていい物なの??
「ああ…驚かせちまったかい? ほら…これで拭きな」
「悪い…あと、俺は貴族じゃない」
「そうかい。そりゃそうか…こんなところで食事とかないよね~」
貴族がどんな奴か知らんけど、知らない俺でもそれはないと思うぞ。まあそれでもここで食べる貴族は変わり者なんだろうな。
商業区側から外へと出るとこちらはすごく開けた土地で、田園地帯っていうやつ? 畑や田んぼみたいなのが広がっていた。こっちのあぜ道ってやつらへんに生えている薬草を集めればいいらしい。反対側の森の中でもいいんだが、あっちだと魔獣とか魔物とかが多そうだからやめておいた。武器を試すのなら森のがいいんじゃないかと思うだろう? いやいや…一応特殊効果の付いた武器をもらったんだけどね、まあ…あれだ。とりあえず切れ味だけ確認するなら薬草をざっくりと切り取るだけでいいんじゃないかとね…思うわけですよ。もらった冊子によると薬草は根を残したほうがいいらしいし? それなら刃物で刈り取るべきでしょう? でしょう?? まあ特殊効果のほうは後程ってことで!!
さて…草たちは色んな名前を表示しているんだけど、どれが薬草だろうか? ちゃんと名前覚えてなかったわ。わからないから何種類か回収していけばいいかな。ざっと見た感じ5種類ほどあるみたいだし? それぞれ10本ずつでいいかな…
うん、5種各10個。刈り取りと言うか草取り完了。太陽見たいなのが高い位置にあってそろそろお腹も空いてきた。ギルドに報告してからご飯にしよう。
ギルドのカウンターで鍛冶屋の報告をしたら驚かれたよ。鍛冶屋のおっさんも驚いていたし、かなり早かったみたい。でも、俺の袋見たいなのがあればすぐでしょう? で、薬草なんだけど…
「あーこちらはただの雑草ですね~ でもこれだけは毒草なので、こちらでは買取してませんが錬金術ギルドでしたら買取していると思いますよ」
なんと…ほとんど雑草だったとはっ 依頼の成功は1つってことか~ これはまた午後からも何か依頼受けるかな…でも、新しい情報が手に入ったぞ! 錬金術だって!! まじで?
「この町にはないので他の町で売ってくださいね」
「…ぬ?」
なんだと…まさかそんな落ちが。これはがっかりちゃんだ。無い物は仕方ないか…まあ、ご飯にしよ。
さて、ご飯だけど昨日行った『憩い亭』は…また面倒くさそうなことになるかもだから今日は『ヨコミチ』で軽食にでもしようかな。軽食ってのがどこまでなのか元の世界でもよくわからんかったけど、まあよほどまずい物じゃなければとりあえずいいや。
…と思ったんだけど、よく見たら冒険者ギルドにも飲食スペースがあったんだよ。今日初めて知った。入り口から奥まったほうにあって少し薄暗い。カウンターと丸テーブルが6つくらいしかないんだけど、こんな昼間からでもお酒を飲んでいる人がいたんだ。軽く済ませるだけだからここでもいいかもと俺はカウンターにいたお姉さんに声をかけてみた。
「何が食べれるの?」
「何ってそうね…簡単にいったら酒、肉、野菜ってところかな」
どうやら飲み物は酒しかないみたいだ。でも水くらいなら貰えるかなー? まあなかったら自前のでいいか。
「ふぅん…じゃあ肉と野菜を一皿づつと水でいいから頂戴」
「はいよっ じゃあその辺座っときな」
お姉さんはカウンターの奥へと引っ込んでいった。多分料理を頼みにいったんだろう。それを眺めつつ俺は更に視線を動かし周りの様子を眺めた。どうやらここで酒を飲んだりしている人たちは冒険者ってやつなんだろう。みんな鎧を身に着けていたり腰や背中に剣を下げていたりする。杖や槍といった武器は今のところ見かけないとこを見ると剣が主流ってことなんだろうかね?
「おまちっ」
目の前に完成したらしい料理が運ばれてきた。思ったよりも量がありそうだ。肉は相変わらず何の肉かわからないけど程よいサイズにカットされていて、焼かれているだけのように見える。そして野菜は…芋だな。サイズや色がまちまちな芋が茹でられたもの。まあまずかったりしなければお腹膨れるからいいんだけどね…ちょっと寂しく感じる。まるで男の料理だ。あれだよ、料理が出来ない一人暮らしの男って意味ね。つまり俺レベル…
「……」
「おにーさん見かけない顔だねぇ~」
無言でもしゃもしゃと食べているとカウンターにいるお姉さんが話しかけてきた。ちなみに肉も芋も塩がかかっているだけのものだった。まずくはないけど味気ない。
「それに上質な服を着ている…貴族様かなんかかい?」
「ぶふぉう!?」
この世界の貴族ってやつはどんなんか知らんけど、普通にこんなところをうろつくのか? それに貴族だと思う相手にそんな口調で話しかけていい物なの??
「ああ…驚かせちまったかい? ほら…これで拭きな」
「悪い…あと、俺は貴族じゃない」
「そうかい。そりゃそうか…こんなところで食事とかないよね~」
貴族がどんな奴か知らんけど、知らない俺でもそれはないと思うぞ。まあそれでもここで食べる貴族は変わり者なんだろうな。
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