25 / 60
第3章 勇者修行開始?
25話 召喚魔法
しおりを挟む
目の前の生き物に手を伸ばしてみる。布に触れると魔法陣が現れた。
魔法陣か…魔法と言うくらいだから魔力とか流してみるのかな。まあ、詠唱のある魔法しか使ったことがないわけだけど。
「生き物だしひとまず何か食べ物上げておいてどうするかあとで考えるかな。」
「それ何?」
背後から声がかかった。そういえば今アストレアがいることを忘れていた。
「昨日の卵が孵化したんだよ。」
アストレアも手を伸ばし同じように鑑定をしているようだ。
「召喚獣にできるのね。まあ召喚魔法をおぼえてないと意味がないけどね。」
「あ、その召喚魔法なんだけど王様じゃないとやっぱり許可もらえないんだよね?」
気になっていたことをついでに聞いてみた。
「そうね…許可は父様がしているわ。でも教えられるのは宮廷魔術士だけよ?地上ではだけど。」
地上では…?
つまりは地下でも召喚魔法を使う手段があるということになるが…
「……え?もしかしてアストレア使えたりするのかな。」
直人がたずねるとアストレアはにやりと笑った。
「地下では私がルールなのよ。忘れてたでしょ?」
どうやらアストレアは召喚術を覚えているか覚える手段を知っているらしい。
「地下での召喚術事情を教えてくださいっ」
「どうしようかなー。」
頭を下げて頼み込んでみる。アストレアはいたずらを考えているような笑みを浮かべている。
「まあ秘密でもなんでもないんだけどね?」
「じゃあ…」
「いいわよ。ただじゃ教え損とかいやだから条件はつけるつもりだけども。」
「お手柔らかにお願いします。」
再び頭をさげる。
「とりあえずさ…食事終わらせてからにしましょう?」
「忘れてたよ。」
頭をかきながら椅子に座りなおし食事を再開した。
本日の予定はこのままアストレアの召喚術講座に決まりだ。
「では…」
こほんと咳払いを1つしたアストレアが説明を開始した。
「まずは魔法全般の話からするわね。基本地上と地下の魔法に違いはないわ。適正がある人なら誰でも使えるのが一般的よ。そして召喚術もそれは同じなの。ただ地上と地下で違うのは地上では許可がほんとに一部の人にしかでないし、必要以上に広めないようにしているわね。」
「ふむ…どうしてなんだ?」
「危険だからよ。今は召喚できる魔物が昔と違ってかなり減っているから使いたいと思う人もいないのだけど、昔は違ってね。召喚獣をもちいた戦争とかあったくらいで。なので今は許可がないと教えられないし広めない方向になっているのよ。まあ私もこれは話を聞いただけだからほんとかわからないんだけどね。」
昔は普通に使われていたものなのか。
「召喚獣がほとんどいないから今じゃ遠くの人を強制的に呼び出すものに変わってしまったみたい。」
なるほど…
「それが異世界召喚にまで発展したという感じなのかな。」
「まあそんな感じかしらね?…で地下なんだけど、もちろん召喚獣はそれほどいないのは一緒なんだけど呼び出す対象がそもそもいないんだから制限は必要ないって考えなの。」
「えーとつまり…?」
「地下になら気軽に教えてくれる人がいるってことよっ」
つまりはアストレア自身は使えるわけではないというわけだ。でも地下に住んでる人なら教えてくれる可能性がある。そうなると若い人たちより年いった人のほうが覚えている確立が高そうだ。
「魔王あたりなら普通に使えたりするかな?」
「早速行ってみるのかしら?」
「…王女さまってそんな好き放題うろついて大丈夫なの?」
今1人で来ているので気になって聞いてみた。
「勉強とかあるから暇なわけじゃないんだけど。ちょーっと家庭教師にお金渡せば『ディメンションウォール』で移動すれば誰にも見つからないし案外大丈夫よ。」
それは大丈夫とは言わない気がする。
「それに魔族の血が半分流れているくらいだものそんな心配されてないわよ。母様なんてずっと城にいないくらい。」
「母様?そういえば話初めて聞いた気がする。」
「聞いた話よ?すっかり地上が気に入ってしまってたまに帰ってはくるけど、ずっと冒険者しているみたい。もう5年ほど見かけていないわね。」
困った親だわーといった顔をしてそんなことを言っている。
「よく王様怒らないね?」
「父様じゃ母様に勝てないんだものしかたないじゃない。」
うん、しかたないかも。
まあそんなことはどうでもいいのだが。地下で召喚術を習うことが出来る可能性がでてきた。召喚術を教えてもらえれば何か帰るためのヒントも手に入る気がする。これで魔王の交代と召喚術の研究の2方向から攻めることが出来そうだ。
「じゃあ早速地下にいって召喚術を使えそうな人を探しにいってみるよ。」
話しにきりがついたので地下にいくとアストレアに言ってみる。
「あら。私もついていこうかしら。アイドルの私が行けばいろんな話聞けるかもよ?」
「囲まれて動けなくなったらおいていくけど…?」
「まあひどい王女を見捨てるのね?」
そんな感じでまたフラカン経由で地下にいくことになった。
魔法陣か…魔法と言うくらいだから魔力とか流してみるのかな。まあ、詠唱のある魔法しか使ったことがないわけだけど。
「生き物だしひとまず何か食べ物上げておいてどうするかあとで考えるかな。」
「それ何?」
背後から声がかかった。そういえば今アストレアがいることを忘れていた。
「昨日の卵が孵化したんだよ。」
アストレアも手を伸ばし同じように鑑定をしているようだ。
「召喚獣にできるのね。まあ召喚魔法をおぼえてないと意味がないけどね。」
「あ、その召喚魔法なんだけど王様じゃないとやっぱり許可もらえないんだよね?」
気になっていたことをついでに聞いてみた。
「そうね…許可は父様がしているわ。でも教えられるのは宮廷魔術士だけよ?地上ではだけど。」
地上では…?
つまりは地下でも召喚魔法を使う手段があるということになるが…
「……え?もしかしてアストレア使えたりするのかな。」
直人がたずねるとアストレアはにやりと笑った。
「地下では私がルールなのよ。忘れてたでしょ?」
どうやらアストレアは召喚術を覚えているか覚える手段を知っているらしい。
「地下での召喚術事情を教えてくださいっ」
「どうしようかなー。」
頭を下げて頼み込んでみる。アストレアはいたずらを考えているような笑みを浮かべている。
「まあ秘密でもなんでもないんだけどね?」
「じゃあ…」
「いいわよ。ただじゃ教え損とかいやだから条件はつけるつもりだけども。」
「お手柔らかにお願いします。」
再び頭をさげる。
「とりあえずさ…食事終わらせてからにしましょう?」
「忘れてたよ。」
頭をかきながら椅子に座りなおし食事を再開した。
本日の予定はこのままアストレアの召喚術講座に決まりだ。
「では…」
こほんと咳払いを1つしたアストレアが説明を開始した。
「まずは魔法全般の話からするわね。基本地上と地下の魔法に違いはないわ。適正がある人なら誰でも使えるのが一般的よ。そして召喚術もそれは同じなの。ただ地上と地下で違うのは地上では許可がほんとに一部の人にしかでないし、必要以上に広めないようにしているわね。」
「ふむ…どうしてなんだ?」
「危険だからよ。今は召喚できる魔物が昔と違ってかなり減っているから使いたいと思う人もいないのだけど、昔は違ってね。召喚獣をもちいた戦争とかあったくらいで。なので今は許可がないと教えられないし広めない方向になっているのよ。まあ私もこれは話を聞いただけだからほんとかわからないんだけどね。」
昔は普通に使われていたものなのか。
「召喚獣がほとんどいないから今じゃ遠くの人を強制的に呼び出すものに変わってしまったみたい。」
なるほど…
「それが異世界召喚にまで発展したという感じなのかな。」
「まあそんな感じかしらね?…で地下なんだけど、もちろん召喚獣はそれほどいないのは一緒なんだけど呼び出す対象がそもそもいないんだから制限は必要ないって考えなの。」
「えーとつまり…?」
「地下になら気軽に教えてくれる人がいるってことよっ」
つまりはアストレア自身は使えるわけではないというわけだ。でも地下に住んでる人なら教えてくれる可能性がある。そうなると若い人たちより年いった人のほうが覚えている確立が高そうだ。
「魔王あたりなら普通に使えたりするかな?」
「早速行ってみるのかしら?」
「…王女さまってそんな好き放題うろついて大丈夫なの?」
今1人で来ているので気になって聞いてみた。
「勉強とかあるから暇なわけじゃないんだけど。ちょーっと家庭教師にお金渡せば『ディメンションウォール』で移動すれば誰にも見つからないし案外大丈夫よ。」
それは大丈夫とは言わない気がする。
「それに魔族の血が半分流れているくらいだものそんな心配されてないわよ。母様なんてずっと城にいないくらい。」
「母様?そういえば話初めて聞いた気がする。」
「聞いた話よ?すっかり地上が気に入ってしまってたまに帰ってはくるけど、ずっと冒険者しているみたい。もう5年ほど見かけていないわね。」
困った親だわーといった顔をしてそんなことを言っている。
「よく王様怒らないね?」
「父様じゃ母様に勝てないんだものしかたないじゃない。」
うん、しかたないかも。
まあそんなことはどうでもいいのだが。地下で召喚術を習うことが出来る可能性がでてきた。召喚術を教えてもらえれば何か帰るためのヒントも手に入る気がする。これで魔王の交代と召喚術の研究の2方向から攻めることが出来そうだ。
「じゃあ早速地下にいって召喚術を使えそうな人を探しにいってみるよ。」
話しにきりがついたので地下にいくとアストレアに言ってみる。
「あら。私もついていこうかしら。アイドルの私が行けばいろんな話聞けるかもよ?」
「囲まれて動けなくなったらおいていくけど…?」
「まあひどい王女を見捨てるのね?」
そんな感じでまたフラカン経由で地下にいくことになった。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
【転生先が四天王の中でも最弱!の息子とか聞いてない】ハズレ転生先かと思いきや世界で唯一の氷魔法使いだった俺・・・いっちょ頑張ってみますか
他仲 波瑠都
ファンタジー
古の大戦で連合軍を勝利に導いた四人の英雄《導勝の四英傑》の末裔の息子に転生した天道明道改めマルス・エルバイス
しかし彼の転生先はなんと”四天王の中でも最弱!!”と名高いエルバイス家であった。
異世界に来てまで馬鹿にされ続ける人生はまっぴらだ、とマルスは転生特典《絶剣・グランデル》を駆使して最強を目指そうと意気込むが、そんな彼を他所にどうやら様々な思惑が入り乱れ世界は終末へと向かっているようで・・・。
絶剣の刃が煌めく時、天は哭き、地は震える。悠久の時を経て遂に解かれる悪神らの封印、世界が向かうのは新たな時代かそれとも終焉か────
ぜひ読んでみてください!
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる