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迷宮へ
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「よし、わかった。もう訓練はやめて実践と行こうか」
「実践…『迷宮』入るんですか?」
「ああ、こうすぐスキルを覚えられるならもうどこでやっても同じだろう? というか実践の方がその状況にも慣れることが出来るからいいんじゃないか?」
「でもまだまだ触ったことのない武器もありますけど」
「あー遠距離とかか」
違う。私が言っているのは中距離武器だ。近距離で今練習してたのにいきなり遠距離とか感覚が違いすぎる。こういったことがまだよくわかっていない私だってそのくらいはわかる。
「例えば弓なんだがな? 確かに桜なら弓術はすぐに取れるだろう。だが練習では相手は動かないし、明るい場所でやるから暗い場所では厳しくなる。つまり実戦で確実に当てられるようになるのはまた別問題ということなんだ」
「はあ…」
私が求めていないことを勝手に説明された。まあ言いたいことはわかったけど。
「何が言いたいかというと、もうなんでも好きな武器持って現地で練習でもしろよっ と言いたい」
思ってたのと違った…
「まあひとまず1時間、調査も兼ねて一緒に入ろうじゃないか」
「わかりました」
古場さん一緒に入るのか…猛毒大丈夫なんだ。それは心強い。いくつか装備を手渡されたので家の中へと戻りそれを装備してくる。流石にその場で身に着けるのは無理なものがあったからだ。だけど私に装備をつけろと言うってことはモンスターが出たら戦えってことでいいのかな? 流石にまだあったこともないモンスターと対峙するのはちょっと緊張する。古場さんとやっていた練習とはきっと全然違うから。
渡された装備は防刃スーツと短剣用の剣帯。それとちゃんと切れる短剣と金属と木と織り交ぜて作られている小さめな盾。まあどれも名前は知らない。防刃スーツだけは古場さんに聞いた。どう見ても前進タイツだったので…まあこれは中に着てこの上からジャージにしよう。本格的に始めるときには、少しづつ必要な物を用意すればいいだろう。
準備を整えゲートのある庭へと行くと、変な人がいた…防護スーツっていうのかな?? それっぽいのを着て、顔にはガスマスクが。
「お、中に着てきたか」
ガスマスクから古場さんの声が。
「ガスマスク…」
「ああ、これがないと流石に入れないからな」
だめなのか。つまり今回はついて来てくれるけど毎回は来てくれそうもなくてちょっとだけがっかりした。ずっと1人とかになると流石に参ってしまいそうだ。
「おうそんな顔するな。猛毒耐性持ちは全くいないわけじゃないから、そのうちここに来てくれるやつもいるからさ」
「そうですね」
やっぱり早いうちに壊そう。管理する時間がもったいないよ。私は何度目かの覚悟を決めた。
「ちゃんと冒険者カード持ってきたか?」
「はい」
私は剣帯についているポケットを叩く。カードをしまうのにいいサイズだったのでここにしまってある。
「防刃スーツは中に着ているだろうし…盾だろう、武器…カード…そうだ、最後にこれを被ってくれ」
渡されたのはヘルメットだ。中央に懐中電灯がついているやつ。確かに明かりがないと中は暗い。だからと言って手で持ってしまうと武器が使えなくなってしまうのだから、これが最適なんだろう。
「ははっ 中々似合うんじゃないか?」
人のことを笑う前に自分を見たほうがいいんじゃないかと言いたかった。
ゲートを古場さん、私の順番にくぐり中へと入っていく。やっぱり最初は下り坂。少しすると平坦に変わる。
「どこから猛毒地帯だ?」
「そこですね。今古場さんが立っているあたりから」
裏を歩いていた私が前へと手を伸ばすと丁度のそのあたりに違和感を感じたからだ。
「っち。これ着てるとそのあたりが何もわからんな…」
私が感じている違和感はどうやら生身で触れないとわからないもののようだ。古場さんは全身を覆っているからわからないらしい。
「まあいい。ひとまず脇道があっても入らず真っすぐ進むぞ」
頷くことで返事として返すと、古場さんは歩き出した。あれ…? 明かりは私の頭の上だ。古場さんには私の姿がはっきりとは見えないはずだけど。ちょっとぶれる懐中電灯の明かりくらいじゃ判断が難しいと思う。何かスキルなのかな。
「おいてくぞーっ」
そんなことを考えてたらおいていかれるところだった。慌てて追いかける。
「ん、そこ右に道があるな」
少し前方に右へと曲がる道があった。それとは別に道はまだ真っすぐと前へと続いている。
「交差点は気をつけろよ。物陰からモンスターとかよくあるから」
「ほー」
なるほど、流石冒険者の先輩だ。経験はだてではないと言うことか。私は右へと入る道を警戒しつつ古場さんの跡をついていく。
「まて…見えるか?」
古場さんが指で示す場所…ぎりぎりこちらから見える右へと曲がる場所の足元当たり。何かがもぞもぞと動いていた。
「よりにもよってしょっぱながこいつかよ…こいつは、グリーンスライムだ」
「はあ…」
名前だけ言われても私にはわからない。確かスライムというと…プルプルとしたゼリー状のモンスターで、よくゲームとかでも出てくるやつだったかな? それの名前の前にグリーンとついている。緑色のスライム??
「そりゃそうだよな~ ここのフィールドのことを考えれば当たり前だと考えるべきだったか」
よくわからないが古場さんが難しい顔をした…気がする。
「実践…『迷宮』入るんですか?」
「ああ、こうすぐスキルを覚えられるならもうどこでやっても同じだろう? というか実践の方がその状況にも慣れることが出来るからいいんじゃないか?」
「でもまだまだ触ったことのない武器もありますけど」
「あー遠距離とかか」
違う。私が言っているのは中距離武器だ。近距離で今練習してたのにいきなり遠距離とか感覚が違いすぎる。こういったことがまだよくわかっていない私だってそのくらいはわかる。
「例えば弓なんだがな? 確かに桜なら弓術はすぐに取れるだろう。だが練習では相手は動かないし、明るい場所でやるから暗い場所では厳しくなる。つまり実戦で確実に当てられるようになるのはまた別問題ということなんだ」
「はあ…」
私が求めていないことを勝手に説明された。まあ言いたいことはわかったけど。
「何が言いたいかというと、もうなんでも好きな武器持って現地で練習でもしろよっ と言いたい」
思ってたのと違った…
「まあひとまず1時間、調査も兼ねて一緒に入ろうじゃないか」
「わかりました」
古場さん一緒に入るのか…猛毒大丈夫なんだ。それは心強い。いくつか装備を手渡されたので家の中へと戻りそれを装備してくる。流石にその場で身に着けるのは無理なものがあったからだ。だけど私に装備をつけろと言うってことはモンスターが出たら戦えってことでいいのかな? 流石にまだあったこともないモンスターと対峙するのはちょっと緊張する。古場さんとやっていた練習とはきっと全然違うから。
渡された装備は防刃スーツと短剣用の剣帯。それとちゃんと切れる短剣と金属と木と織り交ぜて作られている小さめな盾。まあどれも名前は知らない。防刃スーツだけは古場さんに聞いた。どう見ても前進タイツだったので…まあこれは中に着てこの上からジャージにしよう。本格的に始めるときには、少しづつ必要な物を用意すればいいだろう。
準備を整えゲートのある庭へと行くと、変な人がいた…防護スーツっていうのかな?? それっぽいのを着て、顔にはガスマスクが。
「お、中に着てきたか」
ガスマスクから古場さんの声が。
「ガスマスク…」
「ああ、これがないと流石に入れないからな」
だめなのか。つまり今回はついて来てくれるけど毎回は来てくれそうもなくてちょっとだけがっかりした。ずっと1人とかになると流石に参ってしまいそうだ。
「おうそんな顔するな。猛毒耐性持ちは全くいないわけじゃないから、そのうちここに来てくれるやつもいるからさ」
「そうですね」
やっぱり早いうちに壊そう。管理する時間がもったいないよ。私は何度目かの覚悟を決めた。
「ちゃんと冒険者カード持ってきたか?」
「はい」
私は剣帯についているポケットを叩く。カードをしまうのにいいサイズだったのでここにしまってある。
「防刃スーツは中に着ているだろうし…盾だろう、武器…カード…そうだ、最後にこれを被ってくれ」
渡されたのはヘルメットだ。中央に懐中電灯がついているやつ。確かに明かりがないと中は暗い。だからと言って手で持ってしまうと武器が使えなくなってしまうのだから、これが最適なんだろう。
「ははっ 中々似合うんじゃないか?」
人のことを笑う前に自分を見たほうがいいんじゃないかと言いたかった。
ゲートを古場さん、私の順番にくぐり中へと入っていく。やっぱり最初は下り坂。少しすると平坦に変わる。
「どこから猛毒地帯だ?」
「そこですね。今古場さんが立っているあたりから」
裏を歩いていた私が前へと手を伸ばすと丁度のそのあたりに違和感を感じたからだ。
「っち。これ着てるとそのあたりが何もわからんな…」
私が感じている違和感はどうやら生身で触れないとわからないもののようだ。古場さんは全身を覆っているからわからないらしい。
「まあいい。ひとまず脇道があっても入らず真っすぐ進むぞ」
頷くことで返事として返すと、古場さんは歩き出した。あれ…? 明かりは私の頭の上だ。古場さんには私の姿がはっきりとは見えないはずだけど。ちょっとぶれる懐中電灯の明かりくらいじゃ判断が難しいと思う。何かスキルなのかな。
「おいてくぞーっ」
そんなことを考えてたらおいていかれるところだった。慌てて追いかける。
「ん、そこ右に道があるな」
少し前方に右へと曲がる道があった。それとは別に道はまだ真っすぐと前へと続いている。
「交差点は気をつけろよ。物陰からモンスターとかよくあるから」
「ほー」
なるほど、流石冒険者の先輩だ。経験はだてではないと言うことか。私は右へと入る道を警戒しつつ古場さんの跡をついていく。
「まて…見えるか?」
古場さんが指で示す場所…ぎりぎりこちらから見える右へと曲がる場所の足元当たり。何かがもぞもぞと動いていた。
「よりにもよってしょっぱながこいつかよ…こいつは、グリーンスライムだ」
「はあ…」
名前だけ言われても私にはわからない。確かスライムというと…プルプルとしたゼリー状のモンスターで、よくゲームとかでも出てくるやつだったかな? それの名前の前にグリーンとついている。緑色のスライム??
「そりゃそうだよな~ ここのフィールドのことを考えれば当たり前だと考えるべきだったか」
よくわからないが古場さんが難しい顔をした…気がする。
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