5 / 11
戦闘訓練
しおりを挟む
ご近所をぐるりと走ってから家の裏庭…『迷宮』の前へとやってきた。
「ご苦労さん~」
「はっ」
ゲートの前には1人の男が立っていた。どうやら今日の門番さんらしい。まあ門番は何かが起きた時に上へと連絡をする人で、非戦闘員。上からの指示で私へと連絡を取る人でもある。なので初めて顔を合わせる人は最初にここに来た時に私と挨拶を交わしているので、もちろん全く知らない人ではない。
「誰か『迷宮』へ入ったか?」
「…いえ、今の所記録上は0ですね」
手に持っているタブレットを見てから古場さんへと返事を返す門番さん。どうやら出入りする人は記録されているらしい。
「だよな~ 気軽に入れんからなっと。よし、次はストレッチな」
門番さんに見られながら私達はストレッチを始める。お互いがお互いをサポートしながらやる形だ。というか古場さんは話からすると30前後だと思うけど、全然息切れをしない。やっぱり『冒険者』をしている人は一般人より体力があるんだろうか。
「桜思ったより体力あるな」
「はあ…まだ若いですし」
「そういえば今いくつだ?」
「16ですね」
「ぐはっ 俺の年の丁度半分かよ!」
32歳か。思ったよりも若く見えるものだ。息切れしないのもそうだけど、見た目だけなら20台前半でも通る。もしかしたら『迷宮』に通うとそういった効果もあるのかもしれない。まだ10年しかたっていないのでわからないことが多すぎるのだ。ただ、放置しているとモンスターがあふれると言うのは早いうちに発覚している。人知れず出来上がった『迷宮』からモンスターが出てきたことによって、初めて『迷宮』というものを確認したのだから。
「よし、ストレッチは終わりだ。次はこいつだな」
渡されたのは木刀。手に取りしげしげと眺める。名前は知っているけど手に取るのは初めてだ。
「とりあえず剣の動きからな」
「はあ…」
古場さんが木刀を手に持ちいくつかの構えと動きを見せてくれる。それを眺めながら私はこんなことを考えていた。なんで剣なんだろうか…と。武器と言っても色々あると思う。あれから私も『迷宮』に入らないといけないからと少しは勉強した。だからなぜ私は剣を使うことを前提に練習をさせられているのかに疑問を抱く。
「ほら、桜もやってみろ」
まあ大人しくやりますけども。私は木刀を構え振り下ろす。初めて振り下ろす木刀は思ったよりも重くて、まっすぐ振ったつもりでもどこかヘロヘロとした動きをしている。それでも気にせず右へ左へ…両手で持って色んな位置で構えなおし、時には片手で右と左ともち変えたりしながらも振ってみる。
「まあ最初はそんなもんだ。じゃあ次はちょっと打ち合ってみるか。軽いチャンバラレベルだ。俺がモンスターとしてお前に向かったと仮定してどう対応したらいいかやってみろ。1つだけ言えるのは何もしないでいると攻撃を受けると言うことだけはわかっておけ。いくぞっ」
古場さんが木刀を上段で構えゆっくりとこちらへと向かってくる。相手の動きに対してどう自分が動けばいいのかを考える訓練というところかな? ある程度近づいてくるとゆっくりと左から右へと木刀が降りてきた。ゆっくりなので私はそっと横へと避ける。
「モンスターはこんなにゆっくりやってくれないぞーっ 実際にお前は避けられるのか?」
そうか…実際のことを考えて動かないとだめなのか。再びこっちに向きなおした古場さんが同じように木刀を振り下ろす。私はその木刀をはじき返すことに。見た目よりしっかりと握っているのか私が木刀で弾き返そうとしても止められてしまった。
「そんな気の抜けた振りだと押しまけるぞ!」
ふむ…また振り下ろす古場さん。私はそれを待たず右へと動くと古場さんの胴体に向って木刀を思いっきり叩きつけた。
「ぐはっ おま…っ 防具つけてないのに生身に思いっきりやるか? 普通ありえないだろうがっ」
私が叩きつけた個所をさすりながら古場さんに怒られた。若干涙目になっている。
「はあ…まあそうだ。相手の攻撃を待っていないで隙があればガンガン叩きこめ。もちろん相手がスキルを使ってくるかもしれないのでそのあたりは警戒しないといけないが…」
なるほど…モンスターもスキルを持っているのがいるんだ。モンスターについても勉強しておいた方がいいのかもしれない。
「それがわかったならまずは30分ほど素振りだ。振り方は上段から振り下ろす感じでまずはやれ」
「わかりました」
大人しく素振りを始める私。その間も考えてしまう…本当に私はこの武器でいいのかと。どうせなら色んな武器を使って見て使いやすいものを選びたかった。
何度か木刀を振っていると気のせいか音が変わってきている気がする…それと同時に木刀の重さが気にならなくなる。それだけじゃない。色んな振り方がなぜか理解出来た。さらに振るだけじゃなく突き刺す動き…地面を削り取り砂埃をあげる。思ったままに色んな動きをやってみる。
「おいおい…どうなっている。ちょっとやめーー!」
「はあ…」
「息も切らさないか…ちょっとステータスを見てみろ」
私は素振りをやめステータスを呼び出した。
▶名前 桜
▶年齢 16
▶身体能力
HP 315(+15↑)
MP 100
腕力 120(+40↑)
俊敏 64(+14↑)
防御 50
器用 100
魔力 50
運 30
▶戦闘スキル
▶支援スキル
▶常駐スキル
【環境適応】
【猛毒無効】
【家事】
【持久力増加】 new
【剣術】 new
▶魔法
知らない間にスキルが増えていた。ついでにいくつか数値も増えているみたいだ。
「どうだ何か変化は?」
「スキルが増えていますね。見せますか?」
「そのほうが早そうだ」
「ステータスオープン」
古場さんにも見えるようにステータスを呼び出す。上から順に眺めているらしく、視線が上から下へと下がっていく。
「話には聞いていたが…やばいスキルだなこれは。こんなにあっさりと剣術が出やがった」
どうやら私が手に入れた最初のスキルがやばいようだ。
「ご苦労さん~」
「はっ」
ゲートの前には1人の男が立っていた。どうやら今日の門番さんらしい。まあ門番は何かが起きた時に上へと連絡をする人で、非戦闘員。上からの指示で私へと連絡を取る人でもある。なので初めて顔を合わせる人は最初にここに来た時に私と挨拶を交わしているので、もちろん全く知らない人ではない。
「誰か『迷宮』へ入ったか?」
「…いえ、今の所記録上は0ですね」
手に持っているタブレットを見てから古場さんへと返事を返す門番さん。どうやら出入りする人は記録されているらしい。
「だよな~ 気軽に入れんからなっと。よし、次はストレッチな」
門番さんに見られながら私達はストレッチを始める。お互いがお互いをサポートしながらやる形だ。というか古場さんは話からすると30前後だと思うけど、全然息切れをしない。やっぱり『冒険者』をしている人は一般人より体力があるんだろうか。
「桜思ったより体力あるな」
「はあ…まだ若いですし」
「そういえば今いくつだ?」
「16ですね」
「ぐはっ 俺の年の丁度半分かよ!」
32歳か。思ったよりも若く見えるものだ。息切れしないのもそうだけど、見た目だけなら20台前半でも通る。もしかしたら『迷宮』に通うとそういった効果もあるのかもしれない。まだ10年しかたっていないのでわからないことが多すぎるのだ。ただ、放置しているとモンスターがあふれると言うのは早いうちに発覚している。人知れず出来上がった『迷宮』からモンスターが出てきたことによって、初めて『迷宮』というものを確認したのだから。
「よし、ストレッチは終わりだ。次はこいつだな」
渡されたのは木刀。手に取りしげしげと眺める。名前は知っているけど手に取るのは初めてだ。
「とりあえず剣の動きからな」
「はあ…」
古場さんが木刀を手に持ちいくつかの構えと動きを見せてくれる。それを眺めながら私はこんなことを考えていた。なんで剣なんだろうか…と。武器と言っても色々あると思う。あれから私も『迷宮』に入らないといけないからと少しは勉強した。だからなぜ私は剣を使うことを前提に練習をさせられているのかに疑問を抱く。
「ほら、桜もやってみろ」
まあ大人しくやりますけども。私は木刀を構え振り下ろす。初めて振り下ろす木刀は思ったよりも重くて、まっすぐ振ったつもりでもどこかヘロヘロとした動きをしている。それでも気にせず右へ左へ…両手で持って色んな位置で構えなおし、時には片手で右と左ともち変えたりしながらも振ってみる。
「まあ最初はそんなもんだ。じゃあ次はちょっと打ち合ってみるか。軽いチャンバラレベルだ。俺がモンスターとしてお前に向かったと仮定してどう対応したらいいかやってみろ。1つだけ言えるのは何もしないでいると攻撃を受けると言うことだけはわかっておけ。いくぞっ」
古場さんが木刀を上段で構えゆっくりとこちらへと向かってくる。相手の動きに対してどう自分が動けばいいのかを考える訓練というところかな? ある程度近づいてくるとゆっくりと左から右へと木刀が降りてきた。ゆっくりなので私はそっと横へと避ける。
「モンスターはこんなにゆっくりやってくれないぞーっ 実際にお前は避けられるのか?」
そうか…実際のことを考えて動かないとだめなのか。再びこっちに向きなおした古場さんが同じように木刀を振り下ろす。私はその木刀をはじき返すことに。見た目よりしっかりと握っているのか私が木刀で弾き返そうとしても止められてしまった。
「そんな気の抜けた振りだと押しまけるぞ!」
ふむ…また振り下ろす古場さん。私はそれを待たず右へと動くと古場さんの胴体に向って木刀を思いっきり叩きつけた。
「ぐはっ おま…っ 防具つけてないのに生身に思いっきりやるか? 普通ありえないだろうがっ」
私が叩きつけた個所をさすりながら古場さんに怒られた。若干涙目になっている。
「はあ…まあそうだ。相手の攻撃を待っていないで隙があればガンガン叩きこめ。もちろん相手がスキルを使ってくるかもしれないのでそのあたりは警戒しないといけないが…」
なるほど…モンスターもスキルを持っているのがいるんだ。モンスターについても勉強しておいた方がいいのかもしれない。
「それがわかったならまずは30分ほど素振りだ。振り方は上段から振り下ろす感じでまずはやれ」
「わかりました」
大人しく素振りを始める私。その間も考えてしまう…本当に私はこの武器でいいのかと。どうせなら色んな武器を使って見て使いやすいものを選びたかった。
何度か木刀を振っていると気のせいか音が変わってきている気がする…それと同時に木刀の重さが気にならなくなる。それだけじゃない。色んな振り方がなぜか理解出来た。さらに振るだけじゃなく突き刺す動き…地面を削り取り砂埃をあげる。思ったままに色んな動きをやってみる。
「おいおい…どうなっている。ちょっとやめーー!」
「はあ…」
「息も切らさないか…ちょっとステータスを見てみろ」
私は素振りをやめステータスを呼び出した。
▶名前 桜
▶年齢 16
▶身体能力
HP 315(+15↑)
MP 100
腕力 120(+40↑)
俊敏 64(+14↑)
防御 50
器用 100
魔力 50
運 30
▶戦闘スキル
▶支援スキル
▶常駐スキル
【環境適応】
【猛毒無効】
【家事】
【持久力増加】 new
【剣術】 new
▶魔法
知らない間にスキルが増えていた。ついでにいくつか数値も増えているみたいだ。
「どうだ何か変化は?」
「スキルが増えていますね。見せますか?」
「そのほうが早そうだ」
「ステータスオープン」
古場さんにも見えるようにステータスを呼び出す。上から順に眺めているらしく、視線が上から下へと下がっていく。
「話には聞いていたが…やばいスキルだなこれは。こんなにあっさりと剣術が出やがった」
どうやら私が手に入れた最初のスキルがやばいようだ。
0
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる