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境界門
255. ワンピースと試食と情報交換とスキル検証
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でもまずは手に入った新しいお菓子を渡してこないとね。それぞれ10個ずつ複製して…っと。店の方へと足を運びエルナに渡した。
「ありがとうございます」
「よかったら試食してみてくれ」
「はい、試食の後追加したいと思います」
うんそれがいい。そうすれば小出しで出せるからすぐに飽きるということもないだろう。それにしてもすっかりエプロンワンピースが板についてる感じだね。まるでこの店の制服みたいだし。そういえば今回引いたガチャにもワンピースがあったっけね。サイズがいいならきてもらえばいいかな。外出来るには目立ちすぎるからだめだが、ここで着るだけならなにも問題がない。カードを取り出し複製してから破り実物にする。
「エルナ、もしよかったらこれも着るか?」
「うわ~ ドレスですか? 流石にドレスでは仕事が出来ないですけど…」
「いや、これもワンピースだよ」
「とても高そうです…」
なるほど言われてみればちょっとフリルとか多いし、そもそも布の質が全然違うか。
「りょーちゃんその服どうしたの!!」
「あ、響子…情報は?」
「もう回って来たわよ~ 2人もそろそろ戻ってくるんじゃない?」
そういえばそれほど大きな町じゃなかったっけね。
「それよりもその服よっ」
「あーもちろんガチャからだけど…」
「…他にもあるんでしょ~?」
中々鋭いな…確かに単発とか俺はそう引かない。仕方がないので俺はカードを取り出し今回のガチャの結果を見せた。
「これ全部ちょ~だい」
「全部?」
「そ、全部~ あ、ワンピースだけ2着ね」
「いいけど目立つからあまり外で着るなよ?」
「ありがとう~」
カードを複製して響子に渡すと嬉しそうにえるなとミイの手を引き2階へと上がっていく。ついでに俺が手に持っていたワンピースも持ってかれた。
「りょーちゃん、ちょっとの間店番ね?」
「はあ?」
なんで店番をしないといけない…店閉めてから2階にいけばいいのにな。まあ文句を言いながらも店番くらいやるけどもが。
「リョータさんこちらでしたか」
「戻ったぞ~」
店番をしているとルーとシズクが戻って来た。となればみんなの報告を聞かないとな。
「響子2人も帰って来たぞ~」
「あー…後少しだけ待って~」
「…お茶の準備しますね」
「うんよろしくな」
ルーはいい子だな~
お茶の準備が終わったころに響子が2階から降りてきた。エルナとミイも一緒だね。3人がそろってさっきのワンピースを着ていた。
「どうよ~ まだ仮縫いで調節してあるだけだけどっ」
「すっげーヒラヒラしてんな」
「かわいらしいですね」
「レイナもミイもよかったな~」
俺がレイナとミイの頭を撫でたら響子が何か言いたそうな顔をしていた。まあそんなことより情報の整理だな。ついでに今日ガチャで出たお菓子を試食しながらだったが…
「つまりこの町にいるドワーフやお年寄りも大きなものを運ぶのを見たことがあると?」
俺が王都で聞いた話がここでも出てきたらしい。
「やっぱり御神木様が運ばれてたんじゃないの~? ほらスキルとか使えば運ぶ手段なんていくらでもあるし」
「そうかもしれませんが…場所を移し替えてしまって御神木様がそこに根づくかどうかがわからないです」
「あーあれか。枯れちゃったかもってことか?」
シズクの言葉に一瞬みんなの動きが止まる。まあ…可能性もあるよな。現に御神木様がいないせいで異世界からたけがこっちへとやってきてしまったくらいだ。
「この町でも運ばれた情報があるくらいだからまだ北の方へそれは運ばれたってことだよな」
「じゃあ私達はまだまだ北へ向かうってことね」
その通りだね。どう見ても不振な大きな荷物、あと移動する貴族たち。どちらもはっきりしていないがまだこの先へ進む必要があるみたいだ。
「結局境界門まで行くことになりそう」
「かもな」
情報交換が終わった後スキル検証を行った。森に向かって歌うスキルを使って歌うと俺の歌に合わせて木々が草花が風をまとい不思議な音を奏でる。効果は…よくわからない。クリーンというスキルはそのままの名前だった。地面の土を触り汚れた手に使用したら綺麗になった。お風呂に入れないときとかに便利そうってくらいか。
回転は…なんというか思ったより早い。目が回る。足を軸にしたせいか地面がえぐれているな…武器を持って使ったらやばそうだな。でも目が回るからな…微妙? で、移動だが…テストを兼ねてどの程度の動きをするのか試してみた。響子に家の部屋にいてもらい、家のすべての出入り口のカギを閉める。その状態で木造校舎の中からスキルを使用した。このスキルもやばいものだった…木造校舎の2階の窓から飛び降り、まっすぐに家へ向かうと家の周りから入れるところを探すように移動し、開かないと判断されたところで壁をよじ登って窓ガラスを割って侵入した。スキルとかを使用せずに最短距離で進むみたいだよ…せめてもの救いはスキルが途中で解除出来ることだ。
「ありがとうございます」
「よかったら試食してみてくれ」
「はい、試食の後追加したいと思います」
うんそれがいい。そうすれば小出しで出せるからすぐに飽きるということもないだろう。それにしてもすっかりエプロンワンピースが板についてる感じだね。まるでこの店の制服みたいだし。そういえば今回引いたガチャにもワンピースがあったっけね。サイズがいいならきてもらえばいいかな。外出来るには目立ちすぎるからだめだが、ここで着るだけならなにも問題がない。カードを取り出し複製してから破り実物にする。
「エルナ、もしよかったらこれも着るか?」
「うわ~ ドレスですか? 流石にドレスでは仕事が出来ないですけど…」
「いや、これもワンピースだよ」
「とても高そうです…」
なるほど言われてみればちょっとフリルとか多いし、そもそも布の質が全然違うか。
「りょーちゃんその服どうしたの!!」
「あ、響子…情報は?」
「もう回って来たわよ~ 2人もそろそろ戻ってくるんじゃない?」
そういえばそれほど大きな町じゃなかったっけね。
「それよりもその服よっ」
「あーもちろんガチャからだけど…」
「…他にもあるんでしょ~?」
中々鋭いな…確かに単発とか俺はそう引かない。仕方がないので俺はカードを取り出し今回のガチャの結果を見せた。
「これ全部ちょ~だい」
「全部?」
「そ、全部~ あ、ワンピースだけ2着ね」
「いいけど目立つからあまり外で着るなよ?」
「ありがとう~」
カードを複製して響子に渡すと嬉しそうにえるなとミイの手を引き2階へと上がっていく。ついでに俺が手に持っていたワンピースも持ってかれた。
「りょーちゃん、ちょっとの間店番ね?」
「はあ?」
なんで店番をしないといけない…店閉めてから2階にいけばいいのにな。まあ文句を言いながらも店番くらいやるけどもが。
「リョータさんこちらでしたか」
「戻ったぞ~」
店番をしているとルーとシズクが戻って来た。となればみんなの報告を聞かないとな。
「響子2人も帰って来たぞ~」
「あー…後少しだけ待って~」
「…お茶の準備しますね」
「うんよろしくな」
ルーはいい子だな~
お茶の準備が終わったころに響子が2階から降りてきた。エルナとミイも一緒だね。3人がそろってさっきのワンピースを着ていた。
「どうよ~ まだ仮縫いで調節してあるだけだけどっ」
「すっげーヒラヒラしてんな」
「かわいらしいですね」
「レイナもミイもよかったな~」
俺がレイナとミイの頭を撫でたら響子が何か言いたそうな顔をしていた。まあそんなことより情報の整理だな。ついでに今日ガチャで出たお菓子を試食しながらだったが…
「つまりこの町にいるドワーフやお年寄りも大きなものを運ぶのを見たことがあると?」
俺が王都で聞いた話がここでも出てきたらしい。
「やっぱり御神木様が運ばれてたんじゃないの~? ほらスキルとか使えば運ぶ手段なんていくらでもあるし」
「そうかもしれませんが…場所を移し替えてしまって御神木様がそこに根づくかどうかがわからないです」
「あーあれか。枯れちゃったかもってことか?」
シズクの言葉に一瞬みんなの動きが止まる。まあ…可能性もあるよな。現に御神木様がいないせいで異世界からたけがこっちへとやってきてしまったくらいだ。
「この町でも運ばれた情報があるくらいだからまだ北の方へそれは運ばれたってことだよな」
「じゃあ私達はまだまだ北へ向かうってことね」
その通りだね。どう見ても不振な大きな荷物、あと移動する貴族たち。どちらもはっきりしていないがまだこの先へ進む必要があるみたいだ。
「結局境界門まで行くことになりそう」
「かもな」
情報交換が終わった後スキル検証を行った。森に向かって歌うスキルを使って歌うと俺の歌に合わせて木々が草花が風をまとい不思議な音を奏でる。効果は…よくわからない。クリーンというスキルはそのままの名前だった。地面の土を触り汚れた手に使用したら綺麗になった。お風呂に入れないときとかに便利そうってくらいか。
回転は…なんというか思ったより早い。目が回る。足を軸にしたせいか地面がえぐれているな…武器を持って使ったらやばそうだな。でも目が回るからな…微妙? で、移動だが…テストを兼ねてどの程度の動きをするのか試してみた。響子に家の部屋にいてもらい、家のすべての出入り口のカギを閉める。その状態で木造校舎の中からスキルを使用した。このスキルもやばいものだった…木造校舎の2階の窓から飛び降り、まっすぐに家へ向かうと家の周りから入れるところを探すように移動し、開かないと判断されたところで壁をよじ登って窓ガラスを割って侵入した。スキルとかを使用せずに最短距離で進むみたいだよ…せめてもの救いはスキルが途中で解除出来ることだ。
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