11 / 356
はじまるハッピーガチャライフ
8. ギルドの仕事
しおりを挟む
で、早速一階に降りてきたわけだが…貼り出されている仕事がかなり少ない。もちろん人も少ないな。みんな仕事に向かったんだろう。残っているので俺がやれそうなのは…
教会の雑草取り:教会敷地内に生えている雑草を取り除く 報酬銀貨2枚
下水道のごみ処理:下水道のごみを片付けてください 報酬銀貨5枚
至急・迷子の猫探し:出来るだけ早くうちのメアリーを見つけて頂戴 報酬金貨1枚~
こんなところか? 討伐も残っているが、魔物はそもそもまだ見たこともないし、強さを知らない。武器とかもないしどう考えても無理だ。その点この3つなら特別な道具とかもいらないからな。ちなみに一応ランクというものがあるらしいがどの仕事をやってもいいそうだ。失敗した場合の責任は本人が取ることになるので好きにしろということ。あと高ランクの人が低ランクの仕事を受けてもランクはすぐに上がることもないらしい。つまりほどほど自分に合ったものを見極め仕事をしなければならないのだ。ちなみに文字は近くにいた人に読んでもらった。
「ねえ、おねーさんこの仕事詳しく知りたいんだけど」
さっき選んだ3つの仕事が書かれている紙をもって、カウンターの中にいた昨日ギルド登録の時にお世話になった人に聞いてみた。
「えーと…リョータさんでしたか。仕事の内容ですね今確認します」
「お願いしまーす」
受付の人ってすごいな…俺の名前ちゃんと憶えていたよ。手渡した紙を眺めて少し眉をひそめているが中々の美人さんだ。
「リョータさん…今後仕事を受ける場合はもう少し早く来ることをお勧めします」
「ん? 仕事残ってたんだから問題ないと思うんだが??」
「そうですね。どのような仕事でもいいのでしたらよいのですが、この3つともあまりいい内容ではありません。まずこちらの草取りですが、教会は敷地も大きく1日で終わらせるのが難しいです。次に下水道ですがこちらも同様範囲がとても広いですね。地図はお貸しできますがはっきり言って現実的ではありません。最後に 猫探しですけども、探すのがかなり難しいと思います。特徴をお伝えしましても探す範囲が広すぎですよ? 最悪この町から出てしまっている可能性すらあります」
なるほどね…残っていたこの簡単そうな仕事はとにかく範囲が広くて割に合わない仕事なんだ。ということはこのまま残り続けるかもしれないってことだよな? 俺のガチャの検証も兼ねているからこっちとしては問題はない。
「3つとも同時に受けれますか?」
「…話聞いていましたか? もちろんどれも期限が設定されていませんので問題はありませんけど」
「だったら3つとも仕事受けます。どうせ残っちゃうんでしょう?」
「こちらとしては助かるのですが…いいんですか?」
俺は大きくうなずいて3つの仕事を受ける手続きをした。さて、まずはどれからいこうかな~ 場所がはっきりとしている教会からかなここは。
「すいませーん」
さっきも来たばかりの教会へと戻って来た俺は再び扉を開けて中を覗き込んだ。少しすると近くの扉が開いて中から朝あった人とは違う人が出てくる。
「はい、ご用件はなんでしょうか」
「草取りの仕事を受けてきましたっ」
「あらそれはそれはありがとうございます。では案内しますのでどうぞこちらへ」
案内され後をついていく。草取りする場所を教えてもらった。本当に敷地内全部だった…教会の敷地は柵の内側で敷地内には教会、倉庫、孤児院と3つの建物が建っている。建物が3つ立っている敷地だそりゃ―広い。しかも畑まであってまた別に柵に囲われていて、この中は間違えてとらないようにと釘を刺された。
「まあ始めるか」
まずは草をひとつかみしガチャポイントに変換してみる。
ガチャポイント:2100→2101
なるほど…このくらいの1つかみでポイント1か。ちゃんと最初に草の処分について聞いておいたのでガチャポイントにしてしまって構わない。むしろ処分してくれるなら報酬追加で銀貨一枚だそうだ。
「さて、ここからが本番だっ」
俺は中腰になると手が届く範囲の草へと手を伸ばし次々と触れていく…すると草が消えるのだ。正確にはすべてインベントリにしまっているのだが、こうすると草を引き抜く力がいらない。しかも同時に片付けも終わるという便利さ。
「おっと…1バンドルは99個か。もう1桁欲しいとこだな~」
インベントリの空きは8。とりあえずそれを全部埋めたらガチャ引いて昼飯にでもするかな。
教会の雑草取り:教会敷地内に生えている雑草を取り除く 報酬銀貨2枚
下水道のごみ処理:下水道のごみを片付けてください 報酬銀貨5枚
至急・迷子の猫探し:出来るだけ早くうちのメアリーを見つけて頂戴 報酬金貨1枚~
こんなところか? 討伐も残っているが、魔物はそもそもまだ見たこともないし、強さを知らない。武器とかもないしどう考えても無理だ。その点この3つなら特別な道具とかもいらないからな。ちなみに一応ランクというものがあるらしいがどの仕事をやってもいいそうだ。失敗した場合の責任は本人が取ることになるので好きにしろということ。あと高ランクの人が低ランクの仕事を受けてもランクはすぐに上がることもないらしい。つまりほどほど自分に合ったものを見極め仕事をしなければならないのだ。ちなみに文字は近くにいた人に読んでもらった。
「ねえ、おねーさんこの仕事詳しく知りたいんだけど」
さっき選んだ3つの仕事が書かれている紙をもって、カウンターの中にいた昨日ギルド登録の時にお世話になった人に聞いてみた。
「えーと…リョータさんでしたか。仕事の内容ですね今確認します」
「お願いしまーす」
受付の人ってすごいな…俺の名前ちゃんと憶えていたよ。手渡した紙を眺めて少し眉をひそめているが中々の美人さんだ。
「リョータさん…今後仕事を受ける場合はもう少し早く来ることをお勧めします」
「ん? 仕事残ってたんだから問題ないと思うんだが??」
「そうですね。どのような仕事でもいいのでしたらよいのですが、この3つともあまりいい内容ではありません。まずこちらの草取りですが、教会は敷地も大きく1日で終わらせるのが難しいです。次に下水道ですがこちらも同様範囲がとても広いですね。地図はお貸しできますがはっきり言って現実的ではありません。最後に 猫探しですけども、探すのがかなり難しいと思います。特徴をお伝えしましても探す範囲が広すぎですよ? 最悪この町から出てしまっている可能性すらあります」
なるほどね…残っていたこの簡単そうな仕事はとにかく範囲が広くて割に合わない仕事なんだ。ということはこのまま残り続けるかもしれないってことだよな? 俺のガチャの検証も兼ねているからこっちとしては問題はない。
「3つとも同時に受けれますか?」
「…話聞いていましたか? もちろんどれも期限が設定されていませんので問題はありませんけど」
「だったら3つとも仕事受けます。どうせ残っちゃうんでしょう?」
「こちらとしては助かるのですが…いいんですか?」
俺は大きくうなずいて3つの仕事を受ける手続きをした。さて、まずはどれからいこうかな~ 場所がはっきりとしている教会からかなここは。
「すいませーん」
さっきも来たばかりの教会へと戻って来た俺は再び扉を開けて中を覗き込んだ。少しすると近くの扉が開いて中から朝あった人とは違う人が出てくる。
「はい、ご用件はなんでしょうか」
「草取りの仕事を受けてきましたっ」
「あらそれはそれはありがとうございます。では案内しますのでどうぞこちらへ」
案内され後をついていく。草取りする場所を教えてもらった。本当に敷地内全部だった…教会の敷地は柵の内側で敷地内には教会、倉庫、孤児院と3つの建物が建っている。建物が3つ立っている敷地だそりゃ―広い。しかも畑まであってまた別に柵に囲われていて、この中は間違えてとらないようにと釘を刺された。
「まあ始めるか」
まずは草をひとつかみしガチャポイントに変換してみる。
ガチャポイント:2100→2101
なるほど…このくらいの1つかみでポイント1か。ちゃんと最初に草の処分について聞いておいたのでガチャポイントにしてしまって構わない。むしろ処分してくれるなら報酬追加で銀貨一枚だそうだ。
「さて、ここからが本番だっ」
俺は中腰になると手が届く範囲の草へと手を伸ばし次々と触れていく…すると草が消えるのだ。正確にはすべてインベントリにしまっているのだが、こうすると草を引き抜く力がいらない。しかも同時に片付けも終わるという便利さ。
「おっと…1バンドルは99個か。もう1桁欲しいとこだな~」
インベントリの空きは8。とりあえずそれを全部埋めたらガチャ引いて昼飯にでもするかな。
3
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
闇ガチャ、異世界を席巻する
白井木蓮
ファンタジー
異世界に転移してしまった……どうせなら今までとは違う人生を送ってみようと思う。
寿司が好きだから寿司職人にでもなってみようか。
いや、せっかく剣と魔法の世界に来たんだ。
リアルガチャ屋でもやってみるか。
ガチャの商品は武器、防具、そして…………。
※小説家になろうでも投稿しております。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
転生先が同類ばっかりです!
羽田ソラ
ファンタジー
水元統吾、”元”日本人。
35歳で日本における生涯を閉じた彼を待っていたのは、テンプレ通りの異世界転生。
彼は生産のエキスパートになることを希望し、順風満帆の異世界ライフを送るべく旅立ったのだった。
……でも世の中そううまくはいかない。
この世界、問題がとんでもなく深刻です。
ガチャで破滅した男は異世界でもガチャをやめられないようです
一色孝太郎
ファンタジー
前世でとあるソシャゲのガチャに全ツッパして人生が終わった記憶を持つ 13 歳の少年ディーノは、今世でもハズレギフト『ガチャ』を授かる。ガチャなんかもう引くもんか! そう決意するも結局はガチャの誘惑には勝てず……。
これはガチャの妖精と共に運を天に任せて成り上がりを目指す男の物語である。
※作中のガチャは実際のガチャ同様の確率テーブルを作り、一発勝負でランダムに抽選をさせています。そのため、ガチャの結果によって物語の未来は変化します
※本作品は他サイト様でも同時掲載しております
※2020/12/26 タイトルを変更しました(旧題:ガチャに人生全ツッパ)
※2020/12/26 あらすじをシンプルにしました
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる