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16話 学校の初日とかこんなものじゃないですかね?②
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「みんなステータスボードは完成したか~?出来てないやつは今すぐ言ってくれ」
先生は教室を見まわし生徒の様子を確認をしている。俺もチラリとみてみたが特に困っている人はいなさそうである。
「良さそうかな…じゃあ次に移るぞー」
たしか次は順番どおりだとすると能力テストを行うはずだ。
「ステータスを確認してもらったらわかると思うが、Sが一番いい評価になる。その次がAそしてBとなっていく。その評価の高いものが向いていると言うことだ。それを踏まえたうえでテストに挑んで欲しい。今現在評価の低いものはそのまま何度もテストしてもよくはならない。それを上げるためには今後鍛えていくしかないからな」
説明が終わると俺達は3つのグループに分けられた。3種類のテストを受けるのにそれぞれ分かれて周るためらしい。自然と1グループは女の子だけのグループになっていた。
「じゃあこれから周ってもらうが…自分のだけじゃなく他の人のもよく見ておくように」
受けるテストは武器技能、体術技能、魔法技能の3種類だった。俺ののいるグループはどうやら武器技能から受けることになっていた。
「武器、何やるんだろうな~」
「武器か~ まあやってみるしかないわな」
レークイットと同じグループになった俺は話をしながら訓練所に向かっている。訓練所が見えてくると他の生徒達も緊張しているのか、そんな雰囲気が伝わってきた。さっきまで会話していたレークイットですら会話がなくなったくらいだ。
各クラス5名づつ10クラスあるので今ここには50人いる。Iクラス、下のクラスから順番にテストは行われていく。武器は用意されているものなら何を使ってもいいそうで各種色々用意されていた。ここで行われるテストは各クラスごと冒険者の人との模擬戦である。冒険者側は3人、生徒は5人で戦闘形式は生徒側が指定していいそうだ。
たとえば冒険者3人、生徒5人それぞれが協力し合って戦ってもよい。冒険者1人に対して生徒2人というのもありだが、この場合どうしても1人は1対1で戦う事になる。
まあ勝てなくてもいいわけでそれぞれがどんなことが出来るのかを見せればいいらしい。逆に何もしないまま終わるとそれこそ問題があるだろう。
Iクラスはどうやら全員で戦うことにしたようだ。訓練所の中央の広い場所に8人はそろっている。
「はじめ!」
審判役の先生の合図でテストが始まった。冒険者の中に1人だけ女性がいて、どうやら生徒はまずその女性に集中的に攻撃に向かうようで、一斉に5人で向かっていった。連携が取れずお互いがぶつかりあったりしている。その隙をつかれ背後から別の冒険者に首に武器を突きつけられている。負けを認めた生徒はすごすごと外側へと退避している。
「回復は用意しているから思いっきりいっていいぞーっ」
3対3になったところで審判の先生から声がとんだ。一応武器を振り冒険者の女性にかわされたが、その女性の反撃をかわすことの出来た生徒もいた。…が、それからすぐ全滅となった。
Iクラスの生徒はその後隅で今の戦闘についての評価意見を先生から聞かされている。その間に次のHクラスの生徒が前に出てきた。冒険者は2チームいるらしく先ほどと違うメンバーが出てきた。今度は男性3人のようだ。
HクラスはIクラスとは違い、冒険者1に生徒2、冒険者2に生徒3という2試合形式にしたらしい。まあ、これもあっという間に終わってしまったが…
その後もG、F、Eクラスと3対5の試験が続き、それぞれ先生から指導を受けている。
試験の終わったクラスはさっさと次の試験会場へ移動しているのだが、さらに他の試験が終わった生徒が来ているので、さほど人数が変わらないまま試験は進んでいく。
Dクラスあたりになると、たまに冒険者側が1人とか負けることもあり、多少観れる試験になりだした。このあたりまでは冒険者のランクも低かったようで、次のCクラスから冒険者のランクも1つ上がった。そのためか、また冒険者側の圧勝だった。それても生徒の動きはチェックされているので、問題はない。
Bクラスで冒険者を1人倒すことが出来た。ぼちぼちの連携が取れていたようだ。ところがAクラスでは連携は取れず、全敗だったようだ。相性もあるので、こればかりは仕方がない。
さて、とうとうSクラス。俺も出番がやってきたので少し体を動かして温める。
「どうする?」
「ん? あー試合形式か…連携は難しいだろうね」
レークイットが俺にに試合形式をどうするか聞いてきた。
「みんなの実力がわからないからね」
「じゃあ勝ち抜き戦かな?」
クラスのみんなも賛成してくれ決定した。ただ、相手は3人でこちらは5人。もし勝ち抜けてしまったら最後の方の人は戦い損ねる可能性もある。クジを作り順番を決めた。デビィは運がいいのか悪いのが……最後となった。一番手はレークイットだ。
「Sクラスの実力が楽しみね」
レークイットの相手の青い髪をポニーテールにまとめた女性が中央に出てくるとそんな言葉が聞こえてきた。
先生は教室を見まわし生徒の様子を確認をしている。俺もチラリとみてみたが特に困っている人はいなさそうである。
「良さそうかな…じゃあ次に移るぞー」
たしか次は順番どおりだとすると能力テストを行うはずだ。
「ステータスを確認してもらったらわかると思うが、Sが一番いい評価になる。その次がAそしてBとなっていく。その評価の高いものが向いていると言うことだ。それを踏まえたうえでテストに挑んで欲しい。今現在評価の低いものはそのまま何度もテストしてもよくはならない。それを上げるためには今後鍛えていくしかないからな」
説明が終わると俺達は3つのグループに分けられた。3種類のテストを受けるのにそれぞれ分かれて周るためらしい。自然と1グループは女の子だけのグループになっていた。
「じゃあこれから周ってもらうが…自分のだけじゃなく他の人のもよく見ておくように」
受けるテストは武器技能、体術技能、魔法技能の3種類だった。俺ののいるグループはどうやら武器技能から受けることになっていた。
「武器、何やるんだろうな~」
「武器か~ まあやってみるしかないわな」
レークイットと同じグループになった俺は話をしながら訓練所に向かっている。訓練所が見えてくると他の生徒達も緊張しているのか、そんな雰囲気が伝わってきた。さっきまで会話していたレークイットですら会話がなくなったくらいだ。
各クラス5名づつ10クラスあるので今ここには50人いる。Iクラス、下のクラスから順番にテストは行われていく。武器は用意されているものなら何を使ってもいいそうで各種色々用意されていた。ここで行われるテストは各クラスごと冒険者の人との模擬戦である。冒険者側は3人、生徒は5人で戦闘形式は生徒側が指定していいそうだ。
たとえば冒険者3人、生徒5人それぞれが協力し合って戦ってもよい。冒険者1人に対して生徒2人というのもありだが、この場合どうしても1人は1対1で戦う事になる。
まあ勝てなくてもいいわけでそれぞれがどんなことが出来るのかを見せればいいらしい。逆に何もしないまま終わるとそれこそ問題があるだろう。
Iクラスはどうやら全員で戦うことにしたようだ。訓練所の中央の広い場所に8人はそろっている。
「はじめ!」
審判役の先生の合図でテストが始まった。冒険者の中に1人だけ女性がいて、どうやら生徒はまずその女性に集中的に攻撃に向かうようで、一斉に5人で向かっていった。連携が取れずお互いがぶつかりあったりしている。その隙をつかれ背後から別の冒険者に首に武器を突きつけられている。負けを認めた生徒はすごすごと外側へと退避している。
「回復は用意しているから思いっきりいっていいぞーっ」
3対3になったところで審判の先生から声がとんだ。一応武器を振り冒険者の女性にかわされたが、その女性の反撃をかわすことの出来た生徒もいた。…が、それからすぐ全滅となった。
Iクラスの生徒はその後隅で今の戦闘についての評価意見を先生から聞かされている。その間に次のHクラスの生徒が前に出てきた。冒険者は2チームいるらしく先ほどと違うメンバーが出てきた。今度は男性3人のようだ。
HクラスはIクラスとは違い、冒険者1に生徒2、冒険者2に生徒3という2試合形式にしたらしい。まあ、これもあっという間に終わってしまったが…
その後もG、F、Eクラスと3対5の試験が続き、それぞれ先生から指導を受けている。
試験の終わったクラスはさっさと次の試験会場へ移動しているのだが、さらに他の試験が終わった生徒が来ているので、さほど人数が変わらないまま試験は進んでいく。
Dクラスあたりになると、たまに冒険者側が1人とか負けることもあり、多少観れる試験になりだした。このあたりまでは冒険者のランクも低かったようで、次のCクラスから冒険者のランクも1つ上がった。そのためか、また冒険者側の圧勝だった。それても生徒の動きはチェックされているので、問題はない。
Bクラスで冒険者を1人倒すことが出来た。ぼちぼちの連携が取れていたようだ。ところがAクラスでは連携は取れず、全敗だったようだ。相性もあるので、こればかりは仕方がない。
さて、とうとうSクラス。俺も出番がやってきたので少し体を動かして温める。
「どうする?」
「ん? あー試合形式か…連携は難しいだろうね」
レークイットが俺にに試合形式をどうするか聞いてきた。
「みんなの実力がわからないからね」
「じゃあ勝ち抜き戦かな?」
クラスのみんなも賛成してくれ決定した。ただ、相手は3人でこちらは5人。もし勝ち抜けてしまったら最後の方の人は戦い損ねる可能性もある。クジを作り順番を決めた。デビィは運がいいのか悪いのが……最後となった。一番手はレークイットだ。
「Sクラスの実力が楽しみね」
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