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1話 私転生します
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私は毎日同じ時間カウンターに立ち案内する。途中3時間ばかりカウンターは人がいなくなる時間もあるのだが、
これは1日につき1回行われている会議のためだ。
辺りを見回すと大勢の人が番号札をもち順番待ちをしているのがわかる。ここは役所のようなところで、死後の行き先をこのカウンターで案内しているのである。
「129番のかたー」
私は死後ここで案内をする仕事についた。順番に呼び書類の内容に従うだけだ。目の前に男の人が来た。手には129と書かれた札を持っている。
「あのー俺はどうなるんだ?」
書類に目を通す。
「えーとあなたは全ての選択から選ぶ事が出来るようですね」
「全てですか?何があるのでしょうか?」
「まずはですね、『浄化』の扉から入り記憶を消した上で生まれ変わる道。世界は選べません。次は…」
ばんっ!
隣のカウンターから叩く音がした。見ると何やら揉めているようだ。
〈なんで俺が昇華行きなんだっ〉
〈ご自分のやってきたことの報いです。諦めてください〉
そんな会話が聞こえている。
〈はなせーーー!〉
数人に抱えられ彼は『昇華』の扉に入れられてしまったようだ。
「…………あの」
「あ、はいすみません。続けますね」
いつものこととはいえ、騒がしいとついそちらを見てしまう。悪い癖だ。
「いえ…今の人はどうなったんですか?」
「ちょうど今から説明するところです」
軽く息を吸い気持ちを切り替えて説明の続きを始める。
「『昇華』の扉は入ると魂が抹消されます。何度生まれ変わっても犯罪などをやめない者は強制的に、後は希望する方に…まあ、水から消えようとする方はそういませんが」
「さっきの人は消えてしまったのか…」
「続けます。『転生』の扉に入ると現在の記憶を持ったまま別の世界で生まれていただきます。可能な範囲で希望も伺います。詳しいことは選択後、担当に窺ってください。最後になります…こちらは空きがある場合のみ可能な扉で、ここの職員として働いてもらいます。飢えもなく、年もとりません。3つの扉を決めかねている方が決まるまで働く場合もありますね。現在空きが1つあります」
「正直迷いますね。『昇華』だけは今のところ選びませんが…」
「では選択をお願いします」
『昇華』については私も同じ意見です。考え込んでいた男の人は迷いながらこう言った。
「決まるまでここで働かせてください」
「…わかりました。では1つだけ注意点を。ここで働ける期間についてです。自分の中で選択が決まり次第、もしくは50年です。50年経ちますと強制的に『転生』することになりますのでお気をつけください」
男の人に説明が終わり名前の付いていない扉に行くように促す。一度私の顔をじっと見た後丁寧に頭をさげる。
「お世話になります。これからお願いします」
「いえ…実は私は今日で50年目なので後ほど『転生』いたします。ですので代わりに後はよろしくお願いします」
最後の仕事を終え、私は本日の会議に出席する。その最後に新人が2人と『転生』が2人お互い顔を合わせ仕事の引継ぎと挨拶を済ませた。もちろん1人は私が担当した男の人だ。それがすむといよいよ私も『転生』をしなければならない。
『転生』は扉をくぐった先にいるいわゆる『神』と話し合いの上行われた。
「まずは50年お疲れ様。えーと、佐久良 櫻子さん?」
目の前に神さまがいる。今までお世話になった上司だ。ここでの仕事で名前を使うことがなかったので、久々に自分の名前を耳にした。
「はい、お世話になりました」
丁寧に深く頭を下げる。
「では早速本題にはいるかの」
「はい」
「まずは行き先だが…希望はあるかね?」
「そうですね…よほど厳しい環境でなければどこでも構いませんが…」
「ふむ。ではどんな人物を希望する?」
「可愛い子なら…その他はお任せします」
せっかくなので見た目だけはしっかり希望を出した。転生先の情報を言い終えると体か光の粒になって少しづつ消えていく。とうとう私も『転生』をすることになったみたいだ。
「次の世界でもしっかりと頑張ってくれ」
職員として働いていたため詳しい説明ははぶられてしまったが、少しでもよい世界になるようにその一部としてがんばるつもりだ。神様の言葉を最後に私は転生をした───…
***
軽く眩しさを感じ目を開けた。初めて見る天井が目の前にはある。ゆっくりと体を起こし周りを見回す。見た事のない家具が並んでおり、それはかなり質の高いものだと思われる。
(本当に転生してしまったんだ…)
私は今自分が誰なのかはわからない。ただ生まれ変わり、この体が自分のものだと認識だけは出来た。両手に視線を落とす。
(小さい…)
まだ幼い子だと言うことはわかった。今持っているこの体の記憶を探る。どの程度覚えているかによるけど、部屋の隅に全身を写せるサイズの鏡があることを思い出せた。自分がどんな子供に生まれたのか期待半分不安半分で鏡の前に立つ。
(をを?)
子供なので小さいのは仕方ない。金髪サラサラのストレートセミロングで大きな青い目をした子がこちらを見ている。
(これが私か~)
こんな可愛い子だとドレスとか似合いそうだと思った。鏡の前でくるくると回って見た。寝間着も手触りがよく上質なものを着ている。
(…ん?何だろう)
よく見ると首から四角いクリスタルのような飾りがついたネックレスをさげていた。何やら文字が書いてあるようだ。
「えーと……説明書?」
そこには日本語で『説明書』と書かれていた。文字を声に出して読んだせいなのかネックレスはポンッと小さな音をたて手帳にかわり手の中に収まった。
(なにこれ…? 本になっちゃった‼︎)
おそるおそる手帳を開いて見る。
―――― 説明書 ――――
佐久良 櫻子さん、転生お疲れ様。現在の自分の状況を確認するのが難しいと思うので、この世界のことと櫻子さん自身のことを少し書かせてもらいます。役に立つと幸いです。
―――――――――――――
最初のページにはそう書かれていた。
(転生後のアフターケアみたいなものかしらね?)
次のページをめくってみる。どうやら目次のようだ。
―――― 目次 ――――
この国の名前 …3
王族について …5
貴族について …6
平民について …7
家族について …8
本人の情報 …10
最後に …14
――――――――――――
ベッドに腰掛け、まずは家族のページを開いてみる。家族構成だけは見ておかないと会話が成立しなくなるかもだからだ。
(あった。父と母と姉が2人か……)
ひとまず最低限の情報だけ見ておく。かなり幼い感じなので知りすぎてぼろが出ないようにするためだ。
(あとは自分のことだけ見ておくかな。他は必要になったら見よう)
次に本人の情報のページを開く。
名前 ディビーノ・バレ・マールブランシュ
年齢 5歳
性別 男
特性 オートチャーム
特技 家事全般、園芸
称号 縁の下の力持ち、転生者、酒豪
戦力 A +
(あら、家事とか園芸とか櫻子のときの引き継ぎみたいな項目があるわね。でも5歳で酒豪ってどうなのよ……ん?)
《性別 男》
…見間違いかもしれない。首を傾げつつ再び見直す。
《性別 男》
気のせいではなかった。
(え?嘘でしょっどう見ても女の子に見えるのに…ということは……)
私は服の裾をまくり上げ恐る恐る下半身を確認した。そこには独身時代30年余り、転生事務員50年で見たこともないものが付いていた。
「ひゃあぁぁ~~~っ」
大きな声をあげ私は意識が遠くなるのを感じながら神に向かって叫んだ。
(神さま…転生は聞いてたけど、転性はきいてないよーーっ)
これは1日につき1回行われている会議のためだ。
辺りを見回すと大勢の人が番号札をもち順番待ちをしているのがわかる。ここは役所のようなところで、死後の行き先をこのカウンターで案内しているのである。
「129番のかたー」
私は死後ここで案内をする仕事についた。順番に呼び書類の内容に従うだけだ。目の前に男の人が来た。手には129と書かれた札を持っている。
「あのー俺はどうなるんだ?」
書類に目を通す。
「えーとあなたは全ての選択から選ぶ事が出来るようですね」
「全てですか?何があるのでしょうか?」
「まずはですね、『浄化』の扉から入り記憶を消した上で生まれ変わる道。世界は選べません。次は…」
ばんっ!
隣のカウンターから叩く音がした。見ると何やら揉めているようだ。
〈なんで俺が昇華行きなんだっ〉
〈ご自分のやってきたことの報いです。諦めてください〉
そんな会話が聞こえている。
〈はなせーーー!〉
数人に抱えられ彼は『昇華』の扉に入れられてしまったようだ。
「…………あの」
「あ、はいすみません。続けますね」
いつものこととはいえ、騒がしいとついそちらを見てしまう。悪い癖だ。
「いえ…今の人はどうなったんですか?」
「ちょうど今から説明するところです」
軽く息を吸い気持ちを切り替えて説明の続きを始める。
「『昇華』の扉は入ると魂が抹消されます。何度生まれ変わっても犯罪などをやめない者は強制的に、後は希望する方に…まあ、水から消えようとする方はそういませんが」
「さっきの人は消えてしまったのか…」
「続けます。『転生』の扉に入ると現在の記憶を持ったまま別の世界で生まれていただきます。可能な範囲で希望も伺います。詳しいことは選択後、担当に窺ってください。最後になります…こちらは空きがある場合のみ可能な扉で、ここの職員として働いてもらいます。飢えもなく、年もとりません。3つの扉を決めかねている方が決まるまで働く場合もありますね。現在空きが1つあります」
「正直迷いますね。『昇華』だけは今のところ選びませんが…」
「では選択をお願いします」
『昇華』については私も同じ意見です。考え込んでいた男の人は迷いながらこう言った。
「決まるまでここで働かせてください」
「…わかりました。では1つだけ注意点を。ここで働ける期間についてです。自分の中で選択が決まり次第、もしくは50年です。50年経ちますと強制的に『転生』することになりますのでお気をつけください」
男の人に説明が終わり名前の付いていない扉に行くように促す。一度私の顔をじっと見た後丁寧に頭をさげる。
「お世話になります。これからお願いします」
「いえ…実は私は今日で50年目なので後ほど『転生』いたします。ですので代わりに後はよろしくお願いします」
最後の仕事を終え、私は本日の会議に出席する。その最後に新人が2人と『転生』が2人お互い顔を合わせ仕事の引継ぎと挨拶を済ませた。もちろん1人は私が担当した男の人だ。それがすむといよいよ私も『転生』をしなければならない。
『転生』は扉をくぐった先にいるいわゆる『神』と話し合いの上行われた。
「まずは50年お疲れ様。えーと、佐久良 櫻子さん?」
目の前に神さまがいる。今までお世話になった上司だ。ここでの仕事で名前を使うことがなかったので、久々に自分の名前を耳にした。
「はい、お世話になりました」
丁寧に深く頭を下げる。
「では早速本題にはいるかの」
「はい」
「まずは行き先だが…希望はあるかね?」
「そうですね…よほど厳しい環境でなければどこでも構いませんが…」
「ふむ。ではどんな人物を希望する?」
「可愛い子なら…その他はお任せします」
せっかくなので見た目だけはしっかり希望を出した。転生先の情報を言い終えると体か光の粒になって少しづつ消えていく。とうとう私も『転生』をすることになったみたいだ。
「次の世界でもしっかりと頑張ってくれ」
職員として働いていたため詳しい説明ははぶられてしまったが、少しでもよい世界になるようにその一部としてがんばるつもりだ。神様の言葉を最後に私は転生をした───…
***
軽く眩しさを感じ目を開けた。初めて見る天井が目の前にはある。ゆっくりと体を起こし周りを見回す。見た事のない家具が並んでおり、それはかなり質の高いものだと思われる。
(本当に転生してしまったんだ…)
私は今自分が誰なのかはわからない。ただ生まれ変わり、この体が自分のものだと認識だけは出来た。両手に視線を落とす。
(小さい…)
まだ幼い子だと言うことはわかった。今持っているこの体の記憶を探る。どの程度覚えているかによるけど、部屋の隅に全身を写せるサイズの鏡があることを思い出せた。自分がどんな子供に生まれたのか期待半分不安半分で鏡の前に立つ。
(をを?)
子供なので小さいのは仕方ない。金髪サラサラのストレートセミロングで大きな青い目をした子がこちらを見ている。
(これが私か~)
こんな可愛い子だとドレスとか似合いそうだと思った。鏡の前でくるくると回って見た。寝間着も手触りがよく上質なものを着ている。
(…ん?何だろう)
よく見ると首から四角いクリスタルのような飾りがついたネックレスをさげていた。何やら文字が書いてあるようだ。
「えーと……説明書?」
そこには日本語で『説明書』と書かれていた。文字を声に出して読んだせいなのかネックレスはポンッと小さな音をたて手帳にかわり手の中に収まった。
(なにこれ…? 本になっちゃった‼︎)
おそるおそる手帳を開いて見る。
―――― 説明書 ――――
佐久良 櫻子さん、転生お疲れ様。現在の自分の状況を確認するのが難しいと思うので、この世界のことと櫻子さん自身のことを少し書かせてもらいます。役に立つと幸いです。
―――――――――――――
最初のページにはそう書かれていた。
(転生後のアフターケアみたいなものかしらね?)
次のページをめくってみる。どうやら目次のようだ。
―――― 目次 ――――
この国の名前 …3
王族について …5
貴族について …6
平民について …7
家族について …8
本人の情報 …10
最後に …14
――――――――――――
ベッドに腰掛け、まずは家族のページを開いてみる。家族構成だけは見ておかないと会話が成立しなくなるかもだからだ。
(あった。父と母と姉が2人か……)
ひとまず最低限の情報だけ見ておく。かなり幼い感じなので知りすぎてぼろが出ないようにするためだ。
(あとは自分のことだけ見ておくかな。他は必要になったら見よう)
次に本人の情報のページを開く。
名前 ディビーノ・バレ・マールブランシュ
年齢 5歳
性別 男
特性 オートチャーム
特技 家事全般、園芸
称号 縁の下の力持ち、転生者、酒豪
戦力 A +
(あら、家事とか園芸とか櫻子のときの引き継ぎみたいな項目があるわね。でも5歳で酒豪ってどうなのよ……ん?)
《性別 男》
…見間違いかもしれない。首を傾げつつ再び見直す。
《性別 男》
気のせいではなかった。
(え?嘘でしょっどう見ても女の子に見えるのに…ということは……)
私は服の裾をまくり上げ恐る恐る下半身を確認した。そこには独身時代30年余り、転生事務員50年で見たこともないものが付いていた。
「ひゃあぁぁ~~~っ」
大きな声をあげ私は意識が遠くなるのを感じながら神に向かって叫んだ。
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