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2章 そして冬休みが始まった
第39話 11階層ボス戦
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目の前の扉を開けて中に入ると何もない空間だった。ということは全員が入り扉が閉じると魔方陣が出てそこからボスが出てくるというやつだ。
「リリッ 前衛にシールド! そして魔力を練り始めてくれ」
「わかったわ!」
ユージンの指示でリリノアーゼさんが行動を開始する。健太、結奈さん、ユージンの体が薄っすらと光っている。たぶんシールドという魔法がかけられている状態なんだろう。一瞬ちらりとリリノアーゼさんが俺を見たんだけど…シールドをかけるかどうか迷たんだろうなきっと。かけてもらえなかったってことは前に出るなってことでいいのかな?
「ケンタ、ユイナ、標的が現れ次第一撃を入れ後退。その後標的の動きに注意しろっ」
「んんっ? とりあえず切りかかればいいのか??」
「どうやらそのようです健太様。ここは戦闘になれたかたの指示に従いましょう」
「お、おうっ」
「ヨシオはソリスト準備と指示があったら回復を。攻撃魔法は状況に応じて魔力と相談でっ」
「わ、わかった…」
ソリスト準備ってなんだっ まあいいけど…ソリスト使わないとそもそも俺の魔法は範囲だから危険なんだよな。魔方陣が光り出して。さてボスは何がでてくるのかな。
「しまった…誰か鑑定使えるか?」
「あー健太鑑定は?」
「すまん、ファーナさんに持たせてた」
「じゃああっちに鑑定使えるのが2人なのか…ユージン鑑定は必須か?」
「あったほうが安全性が高まるが…誰も使えないんじゃないのか?」
それがそうじゃないんだよね~ 結奈さんとホルンさんとでうろついたときに手に入れたスクロールがあるんだよなっ
「ああ…そういえばありましたねスクロールが」
結奈さんばらさない。
「そうかスクロールがあるのかっ 問題ないなら使ってくれ」
「ほいほいっと」
俺がスクロールで鑑定を覚えると丁度ボスの全身が魔方陣から出てきたんだが…これはあれか? まあデカいゴブリンだな…前にも見たような奴だが、それよりもさらに大きい。そして鎧を着こんでいる。
「ボスの鑑定結果は? ケンタ、ユイナ切り込んで!」
「おおっ」
「はい」
「えーと…ゴブリンジェネラル。弱点は火、物理は半減…情報はこれだけでいいか?」
「十分だっ」
ゴブリンだから人型だな…まあこれだけデカいとただの怪物だが。だから健太も気にせずに切り込んでいく。でもデカすぎて皮膚に少し傷がついた程度。結奈さんのが大きく傷が入っている。
「リリっ 今だ!」
「おけーっ 『サンダーボルト!』」
リリノアーゼさんの杖から雷の魔法がゴブリンジェネラルへと飛んでいく。なるほど一直線に飛んでいく魔法なんだな。みんなが前にいると使えないわけね。
バリバリッとゴブリンジェネラルに魔法が当たると、その体からパリパリとしたものがたまに見え、表面は少し焦げていた。
「足りない…かっ なら!」
そういってユージンがゴブリンジェネラルに向かって走り出す。
「リリッ 前衛にシールド! そして魔力を練り始めてくれ」
「わかったわ!」
ユージンの指示でリリノアーゼさんが行動を開始する。健太、結奈さん、ユージンの体が薄っすらと光っている。たぶんシールドという魔法がかけられている状態なんだろう。一瞬ちらりとリリノアーゼさんが俺を見たんだけど…シールドをかけるかどうか迷たんだろうなきっと。かけてもらえなかったってことは前に出るなってことでいいのかな?
「ケンタ、ユイナ、標的が現れ次第一撃を入れ後退。その後標的の動きに注意しろっ」
「んんっ? とりあえず切りかかればいいのか??」
「どうやらそのようです健太様。ここは戦闘になれたかたの指示に従いましょう」
「お、おうっ」
「ヨシオはソリスト準備と指示があったら回復を。攻撃魔法は状況に応じて魔力と相談でっ」
「わ、わかった…」
ソリスト準備ってなんだっ まあいいけど…ソリスト使わないとそもそも俺の魔法は範囲だから危険なんだよな。魔方陣が光り出して。さてボスは何がでてくるのかな。
「しまった…誰か鑑定使えるか?」
「あー健太鑑定は?」
「すまん、ファーナさんに持たせてた」
「じゃああっちに鑑定使えるのが2人なのか…ユージン鑑定は必須か?」
「あったほうが安全性が高まるが…誰も使えないんじゃないのか?」
それがそうじゃないんだよね~ 結奈さんとホルンさんとでうろついたときに手に入れたスクロールがあるんだよなっ
「ああ…そういえばありましたねスクロールが」
結奈さんばらさない。
「そうかスクロールがあるのかっ 問題ないなら使ってくれ」
「ほいほいっと」
俺がスクロールで鑑定を覚えると丁度ボスの全身が魔方陣から出てきたんだが…これはあれか? まあデカいゴブリンだな…前にも見たような奴だが、それよりもさらに大きい。そして鎧を着こんでいる。
「ボスの鑑定結果は? ケンタ、ユイナ切り込んで!」
「おおっ」
「はい」
「えーと…ゴブリンジェネラル。弱点は火、物理は半減…情報はこれだけでいいか?」
「十分だっ」
ゴブリンだから人型だな…まあこれだけデカいとただの怪物だが。だから健太も気にせずに切り込んでいく。でもデカすぎて皮膚に少し傷がついた程度。結奈さんのが大きく傷が入っている。
「リリっ 今だ!」
「おけーっ 『サンダーボルト!』」
リリノアーゼさんの杖から雷の魔法がゴブリンジェネラルへと飛んでいく。なるほど一直線に飛んでいく魔法なんだな。みんなが前にいると使えないわけね。
バリバリッとゴブリンジェネラルに魔法が当たると、その体からパリパリとしたものがたまに見え、表面は少し焦げていた。
「足りない…かっ なら!」
そういってユージンがゴブリンジェネラルに向かって走り出す。
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