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1章 由雄と健太の夏休み
第135話 6階層ボス戦2
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炎に包まれているデュラハンと煙で見えなくなったミネ。デュラハンはミネの魔法で燃やされているのは見ればわかるが、ミネの周りにある煙はなんだろうか。デュラハンの槍が光ったから何かされたのはわかるんだが、状態がわからない。あいにく俺達の中にはこの煙の晴らせる魔法は誰も持っていない…待つしかないのだ。
「ミネ…っ」
リノがミネの無事を知りたくて近づいて声をかけるけど返事がない。俺は健太に近寄りマントを出してもらって2人で両端を掴みあおぐように煙をどかそうとする。
「ちょっと煙たいが煙自体はなんともなさそうだな…」
「うをおおおおおおおおっ よっすーもっと早くだ!」
3人でミネの助け出そうとしていたのでファーナさんは炎に包まれているデュラハンのほうを見ていてくれている。今その状態だから出来ることだ。マントであおいだおかげか段々煙が晴れてきた。その煙の中には横たわるミネが見え始めた。
「ミネっ」
まだ煙は完全に晴れていないがリノが駆け寄っていく。やはり心配なのだろう。ミネに駆け寄ったリノはすぐミネの傍に座り込み頬を叩いているみたいだ。ぺちぺちと音が聞こえてくる。
「くぅ…っ」
「大丈夫、生きてるっ 『ヒール』!!」
ほっと胸を撫で下ろし俺と健太はさらにマントをあおぐ。流石にまだ煙たいのだ。
「炎が消えそう…っ」
っとそっちもか。炎がくすぶって煙で視界が悪くなっている。念のため警戒しつつもそちらの煙も健太と2人であおぐ。その煙の中からガシャンガシャンと鎧の動く音がする。多分デュラハンは生きているのだろう。音が止まった…きらりと煙の中で何かが光る。
「何か来るぞっ」
健太はマントを離し盾を構え、リノとミネの前に移動した。俺も無いよりはましなので剣を横にし両手で支える。ファーナさんは避けるつもりなのだろう。じっと煙の中を窺っている。
ヒュッと音がして風が吹いた。それと同時にガガガッという音が健太のほうから聞こえてきた。
「健太っ」
「うををおをおおおおっ」
ちゃんと見えなかったが何かが健太のほうへ飛んできたみたいだ。盾が強化されていたおかげかどうやら耐えることは出来たようで一安心だ。足元を見ると大分押されたみたいで足が移動した筋が走っていた。
「腕…痺れたー!!」
さっき吹いた風のおかげで煙が晴れた。姿を現したのは馬をなくした鎧だけのデュラハンだ。馬は…横向きに倒れていて動かない。
「やはり金属は簡単にダメージ通らないか…」
デュラハンは今まで会ったどのボスよりも強く感じた。
「ミネ…っ」
リノがミネの無事を知りたくて近づいて声をかけるけど返事がない。俺は健太に近寄りマントを出してもらって2人で両端を掴みあおぐように煙をどかそうとする。
「ちょっと煙たいが煙自体はなんともなさそうだな…」
「うをおおおおおおおおっ よっすーもっと早くだ!」
3人でミネの助け出そうとしていたのでファーナさんは炎に包まれているデュラハンのほうを見ていてくれている。今その状態だから出来ることだ。マントであおいだおかげか段々煙が晴れてきた。その煙の中には横たわるミネが見え始めた。
「ミネっ」
まだ煙は完全に晴れていないがリノが駆け寄っていく。やはり心配なのだろう。ミネに駆け寄ったリノはすぐミネの傍に座り込み頬を叩いているみたいだ。ぺちぺちと音が聞こえてくる。
「くぅ…っ」
「大丈夫、生きてるっ 『ヒール』!!」
ほっと胸を撫で下ろし俺と健太はさらにマントをあおぐ。流石にまだ煙たいのだ。
「炎が消えそう…っ」
っとそっちもか。炎がくすぶって煙で視界が悪くなっている。念のため警戒しつつもそちらの煙も健太と2人であおぐ。その煙の中からガシャンガシャンと鎧の動く音がする。多分デュラハンは生きているのだろう。音が止まった…きらりと煙の中で何かが光る。
「何か来るぞっ」
健太はマントを離し盾を構え、リノとミネの前に移動した。俺も無いよりはましなので剣を横にし両手で支える。ファーナさんは避けるつもりなのだろう。じっと煙の中を窺っている。
ヒュッと音がして風が吹いた。それと同時にガガガッという音が健太のほうから聞こえてきた。
「健太っ」
「うををおをおおおおっ」
ちゃんと見えなかったが何かが健太のほうへ飛んできたみたいだ。盾が強化されていたおかげかどうやら耐えることは出来たようで一安心だ。足元を見ると大分押されたみたいで足が移動した筋が走っていた。
「腕…痺れたー!!」
さっき吹いた風のおかげで煙が晴れた。姿を現したのは馬をなくした鎧だけのデュラハンだ。馬は…横向きに倒れていて動かない。
「やはり金属は簡単にダメージ通らないか…」
デュラハンは今まで会ったどのボスよりも強く感じた。
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