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1章 由雄と健太の夏休み
第120話 5人での分配は中々大変
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宝箱の中身の確認が終わって気になることが出来た。これを口に出していいか正直言って少しだけ迷っている。
「どうかしたのかよっすー?」
いち早く俺の表情の変化に気がついた健太が声をかけてきた。黙っていてもいいんだが、折角なのでこのチャンスに言ってみることにした。
「あのさ…今回手に入った魔法が3属性あるじゃないか。」
「あるな」
「それでな、後使わず取って置いた魔法が1つあるだろう?」
「そんなものもあったきがするが…?」
ここまで言ったところで俺が何を言いたいのか気がついたらしいファーナさんが驚いた顔をしていた。
「属性の違う魔法4種類全部『融合』したら何が出来るのかなーと気にならないか?」
「な、わ、ばっ…それはやばいでしょうっ?! 何が出来るのかわからないけどきっととんでもないものかゴミが出来るわよ!」
賛成しているのか反対しているのかわからないがミネが目を輝かせている。言葉と態度が違いすぎだろうおい。
「まあ『分解』があるから最悪戻せると思うんだが、やってみてもいいか?」
「ん…となると『融合』と、『分解』は、ヨシオが引き取る、ってこと?」
「じゃあじゃあ、『融合』で完成した魔法いいものだったら私欲しい!!」
「俺はマントでいいぞっこれで黒と白とあっていい感じになるしなっ」
「そういうこと…なら、私は、ホッピングシューズが、欲しい」
「ちょっ…私鎧とか棍とかいらないんだけどっ」
みんながそれぞれ欲しいものを言い合っていてわかり図らい。ちょっと整理してみよう。
ミネが完成した魔法(いいものなら)。ヨシオがマント。これは2つとも押し付ければいいだろう。リノがホッピングシューズ。ファーナさんは欲しいものがなさそうだ。でも流石にそれじゃあいかんよな。で、俺がスキル2つ…ちょっと貰いすぎかな。
「希望通りにしようか。それで、俺が貰いすぎだから明日みんなに何かおやつでも用意するってことでいいかな?あ、ファーナさんは何もないからさらに追加でってことでどうだろう」
あ、わかりやすい。ファーナさんがすごいこっち見てる。それに頷いてる首の振りががやばい。勢いがよすぎて今にも首が飛んでいきそうだ。まあそれはないが。
「ヨシオもいいとこあるじゃない」
うっとりとした目でこっちを見るのをやめてくれ…こりゃ毎日おやつを渡している健太を気に入るわけだよ。
俺の案はみんな賛成してくれたのでいよいよ『融合』を試してみたいと思う。ちなみにおやつにはミネもリノも喜んでいた。あくまでも普通にだが。
『ライトニングーアロー』、『ウォーターカッター』、『ファイアストーム』を受け取り、リュックから『ストーンバレット』を取り出すと、先ずは『融合』を覚えた。そして4つの魔法のスクロールを手に持ったまま俺は『融合』を使った。
目の前でスクロールが開きくるくると螺旋を描くように4つが混ざっていく。最後に軽く光るとそこに残ったのは1つのスクロールだった。結果は見ないとわからないが、とりあえず何かが出来たらしい。
俺はそれを手に取りゆっくりと開いてく。もちろん一番興味を持ったミネはすぐ横で覗きこんでいる。
「どうかしたのかよっすー?」
いち早く俺の表情の変化に気がついた健太が声をかけてきた。黙っていてもいいんだが、折角なのでこのチャンスに言ってみることにした。
「あのさ…今回手に入った魔法が3属性あるじゃないか。」
「あるな」
「それでな、後使わず取って置いた魔法が1つあるだろう?」
「そんなものもあったきがするが…?」
ここまで言ったところで俺が何を言いたいのか気がついたらしいファーナさんが驚いた顔をしていた。
「属性の違う魔法4種類全部『融合』したら何が出来るのかなーと気にならないか?」
「な、わ、ばっ…それはやばいでしょうっ?! 何が出来るのかわからないけどきっととんでもないものかゴミが出来るわよ!」
賛成しているのか反対しているのかわからないがミネが目を輝かせている。言葉と態度が違いすぎだろうおい。
「まあ『分解』があるから最悪戻せると思うんだが、やってみてもいいか?」
「ん…となると『融合』と、『分解』は、ヨシオが引き取る、ってこと?」
「じゃあじゃあ、『融合』で完成した魔法いいものだったら私欲しい!!」
「俺はマントでいいぞっこれで黒と白とあっていい感じになるしなっ」
「そういうこと…なら、私は、ホッピングシューズが、欲しい」
「ちょっ…私鎧とか棍とかいらないんだけどっ」
みんながそれぞれ欲しいものを言い合っていてわかり図らい。ちょっと整理してみよう。
ミネが完成した魔法(いいものなら)。ヨシオがマント。これは2つとも押し付ければいいだろう。リノがホッピングシューズ。ファーナさんは欲しいものがなさそうだ。でも流石にそれじゃあいかんよな。で、俺がスキル2つ…ちょっと貰いすぎかな。
「希望通りにしようか。それで、俺が貰いすぎだから明日みんなに何かおやつでも用意するってことでいいかな?あ、ファーナさんは何もないからさらに追加でってことでどうだろう」
あ、わかりやすい。ファーナさんがすごいこっち見てる。それに頷いてる首の振りががやばい。勢いがよすぎて今にも首が飛んでいきそうだ。まあそれはないが。
「ヨシオもいいとこあるじゃない」
うっとりとした目でこっちを見るのをやめてくれ…こりゃ毎日おやつを渡している健太を気に入るわけだよ。
俺の案はみんな賛成してくれたのでいよいよ『融合』を試してみたいと思う。ちなみにおやつにはミネもリノも喜んでいた。あくまでも普通にだが。
『ライトニングーアロー』、『ウォーターカッター』、『ファイアストーム』を受け取り、リュックから『ストーンバレット』を取り出すと、先ずは『融合』を覚えた。そして4つの魔法のスクロールを手に持ったまま俺は『融合』を使った。
目の前でスクロールが開きくるくると螺旋を描くように4つが混ざっていく。最後に軽く光るとそこに残ったのは1つのスクロールだった。結果は見ないとわからないが、とりあえず何かが出来たらしい。
俺はそれを手に取りゆっくりと開いてく。もちろん一番興味を持ったミネはすぐ横で覗きこんでいる。
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