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1章 由雄と健太の夏休み
第87話 前衛っぽい?
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ひとしきりファーナさんが笑い落ち着いたころ、昨日健太と話したファーナさんに渡すのをお菓子じゃなくご飯ものとかでもいいかというのを聞いてみた。するとファーナさんは見たこともないからいいか悪いか言われてもわからないという回答だった。まあそりゃそうか、最初お菓子を持ってきたのがきっかけだったし、一度お試しで食べてみればいいのかもしれないな。
「じゃあとりあえず今日持ってきてるもの食べてみるか?休憩の時にでも」
「んー…私が食べちゃったら2人の分が無くなっちゃうんじゃない?」
「まあそうだが…代わりにファーナさんのとでも交換するか?」
「ああ…こっちのも食べてみるならありかもね」
交換ならいいんじゃないかという話で一旦まとまったので、今日途中で休憩するときにお互い交換しあうことになった。
それから俺達は4階層へと移動し、今日もゴブリンとババントを狩りつつボス部屋を目指すのだ。ほんと早くこの階層抜けてしまいたいよな…
健太の赤いマントは今は外しており、リュックに入れているのだがそれが若干浮き上がっていてその状態でもちょっと面白い。気になるのかファーナさんがちらちらと健太を見つつもババントを弓で落としていく。時折混ざっているゴブリンもファーナさんをすぐに見たやつはそのまま向かってくるのだが、先に健太のほうを見たヤツは一瞬足を止めている。そこにすかさずファーナさんが矢を打ち込むもんだからゴブリン達は何も出来ないまま消えていった。
「中々面白いことになってるな…」
「そうね、まるでそっちを見るようにスキルでも使ってるみたいよね」
ためしに健太を先頭にして縦に並んで歩くと100%ゴブリンは足を止めていた。そこをすぐ後ろにいたファーナさんが飛び出し仕留める。健太いい壁してるなっ
こうなってくるとオレはやることがなくなる。地図を確認しながらどっちへ進むか決めるくらいしか仕事がない。
「あれ…?」
地図を見ると入り口付近に足を踏み入れていない箇所があった。もしかするとあれか、入り口のすぐ傍にボス部屋があるわけがないと踏んで放置してしまったのかもしれない。
健太とファーナさんにも地図を見てもらい一度入り口のほうへ戻ってみることにした。2人ともなんで避けてたのかはわからないそうなので、とりあえず一度向かってみることになった。5分ほど歩いて戻りまだ歩いていない箇所からその内側へと向かっていくと、少し先のほうに扉があるのが見えてきた。
「ボス部屋…か?」
「多分ね…」
俺達は扉の前に立つとしばらくその場で扉を眺めていた。
「じゃあとりあえず今日持ってきてるもの食べてみるか?休憩の時にでも」
「んー…私が食べちゃったら2人の分が無くなっちゃうんじゃない?」
「まあそうだが…代わりにファーナさんのとでも交換するか?」
「ああ…こっちのも食べてみるならありかもね」
交換ならいいんじゃないかという話で一旦まとまったので、今日途中で休憩するときにお互い交換しあうことになった。
それから俺達は4階層へと移動し、今日もゴブリンとババントを狩りつつボス部屋を目指すのだ。ほんと早くこの階層抜けてしまいたいよな…
健太の赤いマントは今は外しており、リュックに入れているのだがそれが若干浮き上がっていてその状態でもちょっと面白い。気になるのかファーナさんがちらちらと健太を見つつもババントを弓で落としていく。時折混ざっているゴブリンもファーナさんをすぐに見たやつはそのまま向かってくるのだが、先に健太のほうを見たヤツは一瞬足を止めている。そこにすかさずファーナさんが矢を打ち込むもんだからゴブリン達は何も出来ないまま消えていった。
「中々面白いことになってるな…」
「そうね、まるでそっちを見るようにスキルでも使ってるみたいよね」
ためしに健太を先頭にして縦に並んで歩くと100%ゴブリンは足を止めていた。そこをすぐ後ろにいたファーナさんが飛び出し仕留める。健太いい壁してるなっ
こうなってくるとオレはやることがなくなる。地図を確認しながらどっちへ進むか決めるくらいしか仕事がない。
「あれ…?」
地図を見ると入り口付近に足を踏み入れていない箇所があった。もしかするとあれか、入り口のすぐ傍にボス部屋があるわけがないと踏んで放置してしまったのかもしれない。
健太とファーナさんにも地図を見てもらい一度入り口のほうへ戻ってみることにした。2人ともなんで避けてたのかはわからないそうなので、とりあえず一度向かってみることになった。5分ほど歩いて戻りまだ歩いていない箇所からその内側へと向かっていくと、少し先のほうに扉があるのが見えてきた。
「ボス部屋…か?」
「多分ね…」
俺達は扉の前に立つとしばらくその場で扉を眺めていた。
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