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1章 由雄と健太の夏休み
第52話 2階層探索2
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次の日、今日は2階層の中央突破をする予定で俺達は集まっていた。1階層から2階層へタッチパネルを経由して進む。今回は昨日とは違いいきなりでっかいコロンに会うこともなかったので、予定通りそのまま真っ直ぐ進んでみることにした。
たまに転がってくるコロンを避けながら、健太がリトルウルフにがぶがぶされるのを横目で見つつ、地図で真っ直ぐ進めているかも確認してまずは中央をめざす。
「やっぱり他の魔物はいないみたいですね~」
「みたいだな」
「おいっ俺のこと無視して進むなっ」
健太がリトルウルフをたくさん体にぶら下げている。意外に破れずにつかまってるもんだなーと感心して見てしまう。
「それ何匹いるんだ?」
「えーと…1,2…じゃねぇよ?!いいから早く取ってくれ、重くて歩きづれぇ~」
仕方なくファーナさんが短剣で1匹づつリトルウルフの処理を始める。おれはそのまま杖で殴りつけたら健太まで殴ってしまうから手をださない。せめて健太が寝転んででもくれれば殴れるんだけどな。
「後3匹~…あ、追加走ってきてるわ」
「これきりがないですね~」
「まあ軽くなったらまた放置で進むしかないな」
そんなことを繰り返しつつ先へ進むと段々見えてくるものがあった。それは近づけば近づくほど大きくなっていき、形がはっきりとわかるころには…すでに手遅れだった。
それは、でっかい…出来たら会いたくないと健太が言っていたアイツ。でっかいリトルウルフだった。こうなってくるともう何がリトルなんだかって感じなんだがな。
その距離はすでにリトルウルフからはこちらを認識している距離だったようで、やはり健太に飛び掛ってきた。もちろんそんな健太も大人しく捕まるわけには行かないので、飛びかかってくる時に横へさけて少し距離を置くというのを繰り返して難を逃れてはいる。
でもこの状態は長く続くことはないだろうね…健太には普通のリトルウルフが少しづつ増えてきている。そのうち避けられなくなるのか誰が見てもわかることだろう。
「あわわわわ…早く倒さないとケンタがあぶないっ」
慌てたファーナさんが弓を番えるがあっちへこっちへと動きまくるでっかいリトルウルフをとらえることが出来なく、中々攻撃できないでいる。
「まほーっ…よっすー覚えてないのか!!」
「覚えてるよー」
「じゃあ撃ってくれっ」
「…ほんとにいいのか??」
「ああっ」
「じゃあこっちに向かって走ってきて俺の背後まで」
「わかった!」
逆方向へ向かっていた健太が踵を返し全速力でこっちへ走ってくる。それを好機と見たファーナさんも弓をかまえるので俺よりは後ろから撃つようにお願いし、タイミングを見て俺は魔法を発動させた。
たまに転がってくるコロンを避けながら、健太がリトルウルフにがぶがぶされるのを横目で見つつ、地図で真っ直ぐ進めているかも確認してまずは中央をめざす。
「やっぱり他の魔物はいないみたいですね~」
「みたいだな」
「おいっ俺のこと無視して進むなっ」
健太がリトルウルフをたくさん体にぶら下げている。意外に破れずにつかまってるもんだなーと感心して見てしまう。
「それ何匹いるんだ?」
「えーと…1,2…じゃねぇよ?!いいから早く取ってくれ、重くて歩きづれぇ~」
仕方なくファーナさんが短剣で1匹づつリトルウルフの処理を始める。おれはそのまま杖で殴りつけたら健太まで殴ってしまうから手をださない。せめて健太が寝転んででもくれれば殴れるんだけどな。
「後3匹~…あ、追加走ってきてるわ」
「これきりがないですね~」
「まあ軽くなったらまた放置で進むしかないな」
そんなことを繰り返しつつ先へ進むと段々見えてくるものがあった。それは近づけば近づくほど大きくなっていき、形がはっきりとわかるころには…すでに手遅れだった。
それは、でっかい…出来たら会いたくないと健太が言っていたアイツ。でっかいリトルウルフだった。こうなってくるともう何がリトルなんだかって感じなんだがな。
その距離はすでにリトルウルフからはこちらを認識している距離だったようで、やはり健太に飛び掛ってきた。もちろんそんな健太も大人しく捕まるわけには行かないので、飛びかかってくる時に横へさけて少し距離を置くというのを繰り返して難を逃れてはいる。
でもこの状態は長く続くことはないだろうね…健太には普通のリトルウルフが少しづつ増えてきている。そのうち避けられなくなるのか誰が見てもわかることだろう。
「あわわわわ…早く倒さないとケンタがあぶないっ」
慌てたファーナさんが弓を番えるがあっちへこっちへと動きまくるでっかいリトルウルフをとらえることが出来なく、中々攻撃できないでいる。
「まほーっ…よっすー覚えてないのか!!」
「覚えてるよー」
「じゃあ撃ってくれっ」
「…ほんとにいいのか??」
「ああっ」
「じゃあこっちに向かって走ってきて俺の背後まで」
「わかった!」
逆方向へ向かっていた健太が踵を返し全速力でこっちへ走ってくる。それを好機と見たファーナさんも弓をかまえるので俺よりは後ろから撃つようにお願いし、タイミングを見て俺は魔法を発動させた。
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