貴方が嫌い

ルイ

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天邪鬼

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私は貴方が嫌い。
私に見せている笑顔が大嫌い。

私が少しでもいつもと違う様子だと「どうかしたの?」と心配そうに聞いてくる貴方が嫌い
貴方は私をただの友達としか思っていない。
私を異性だと認識していない。
そんな貴方が大嫌いだ。
だけど大好きだ。
友達としてではなく異性として
私の初恋だった。
でも私を異性とは見てくれない。だから大嫌いだ。

ある時喧嘩をした。
貴方は何も悪くない。私が一方的に喧嘩のようなことをしただけだ。
なのに貴方はあたかも自分が悪いかのように私に謝り続ける。
本当に反吐が出る。

だからつい私は言ってしまった。
「貴方が私を異性だと見てくれないからだ」と。
そういった瞬間私はすごく冷静になる。
言ってしまった。これでは告白をしたようなものだ。

貴方は何も言わない。
予想通りだ。貴方は所詮私のことを”友達”としか見ていなかった。
分かっていた。けれどわかっていたとしても私には耐えられなかった。
私はその場から逃げるように去ろうとする。


貴方は私の手を掴みそれを止める
私は感情任せに「やめてよ!もう友達じゃないんだから!」と言ってしまう。
貴方も「ああ、友達じゃない」と言う。

それを聞いて私の頬に何かが伝う。
もう友達じゃない。それを聞いた瞬間私の心に砕けそうなほど強い衝撃が走る。

しかし次の瞬間貴方は「だって俺はお前のことが好きだから」と言ってくる
思わずあっけにとられる。
「ずっとお前のことが好きだった!初めて会った時から今でも大好きだ!でもお前は俺のことをただの友達だとしか思ってないって考えてたから...」といい貴方は私の手を掴んでいた手を離し
「でも両思いだとわかった。卑怯かもしれない。だけど俺はお前のことが好きだ。だから...俺と付き合ってください」と言ってくる。

本当に、本当に大嫌いだ。
私のことを一番に考えているあなたが
普段は勇気があるのに私のことになると途端に勇気を無くしてしまう貴方が。

でも貴方が大好きだ。
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