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勇者パーティを抜けると?
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僕はかの有名な勇者パーティの一員だ。いやだったというべきか。
僕は勇者の幼馴染だったからか勇者が旅立つときに指名されて一緒に行くことになった。
そうして四天王の一人と戦っているとき、
僕は魔導士だったから援護、攻撃、回復を担っていたが魔力が尽きてしまい、ピンチに陥ってしまった。
しかし仲間の一人聖女であるディアナの尽力もあって何とか倒すことができた。
しかしその晩の宴会にて
「お前は今日で勇者パーティを抜けてもらう」と言われた。
自分でも理由は分かっている。僕の魔力は人より多いが魔王軍の幹部と戦えるほどかと言われれば違う。
つまり僕はっこのさきのたたかいについていけないのだ。だからこの先の戦いで死ぬかもしれないから勇者は僕を抜けさせるのだろう。
だから僕は「わかった」と言おうとするがディアナが「なん、で、」と言ってくる。
「私が瑠衣さんの分まで働きます!だから、だか、ら」そういい泣き始める。
僕は「はっきりいって僕はこの先の戦いにはついていけないんだ。確かに僕は世界から見ても上位に入るほどの実力はあるかもしれない。けど」といい僕はディアナにその言葉を告げる「僕は弱いんだ」そう告げ、ディアナに背を向けて走る。
呼び止める声が聞こえるがそれを気にせずに走り続ける。ない体力を補うために無駄な魔力も使って走り続けて、魔法でテレポートもして、僕は、生まれ育った村に帰っていた。
僕の家の前に行きノックをする。
そうして出てきたのは、母親だった。
僕の姿を見るなり、驚いたような顔をするが、僕の姿を見て何かを察したのか僕を中に入れ、頭をなでてくる。
僕は年甲斐もなく、母に甘えた。泣いたりもした。
僕が、僕がもっと強かったら、そんな想像もするが、すぐに頭からその考えを取り払う。
ただ、僕は自分の無力感を恨んだ。でも、そんなことすらもどうでもいいほどに僕は泣いて、
泣き疲れて寝てしまった。
朝起きて、下に向かうと、すでに母は朝ごはんを作ってくれていた、僕の父親は僕が小さいころ魔獣に襲われて死んでいる。
そうして食べ終わると、母が「何があったか話してごらん」と言ったので僕は話した。
僕が四天王との戦いのときに魔力をすべて使ってしまい、ピンチになったこと、そのせいでディアナに負担をかけさせてしまったこと、その夜、勇者パーティを抜けるときにディアナが自分を犠牲にしてでも僕を居続けさせようとしたこと、それが僕の劣等感を刺激して逃げ出してしまったこと全部、全部話した。
そうすると母は「つらかったんだね」と一言だけ言った。
ひとによっては冷たいと思う人もいるかもしれない、けど、いまの僕にはそれがちょうどよくて、僕は救われたのだ。
そうして、数年後勇者たちは魔王を倒した。
僕は幼馴染だった妻と一緒にパレードを見に行った。
まだ小さい子供と一緒に後ろのほうから見ているとディアナと目が合う。
こちらにむかって微笑んだが次の瞬間妻のほうを見て、殺意を向けていた。
妻は恐怖感からか膝から崩れ落ちて苦しんでいた。
僕は妻と子供と共にテレポートで村に帰るのだった
村に戻ると、少し変な空気になったが「夕飯、食べようか」といい、僕たちは家に帰るのだった。
次の日、僕は起きたが何かがおかしい。
妻と息子がベットにいないのだ。
僕はすぐに異変を感じ魔法で身体強化をして下に向かう、すると、そこには妻と子供が死んでいた。
僕は思考が停止した、
(は?なん、で?)そういい立ち尽くしていると、後ろから声がかけられる。
「ひどいじゃないですか~私を差し置いて結婚していたなんて、わたし、わたしかなしかったんです、よっ!」と僕が反応する暇もなく後頭部を殴られて意識が遠のいていった。
僕が目を覚ますと、僕は鎖につながれていた。
僕は魔法を使い鎖を壊そうとするが魔法が使えない。
「これはいったいどういうことになってるんだよ!」と声を上げると足音がちかづいてくる。
「あっ!起きたんですね!」といって近づいてくる。
僕は「なんでこんなことをするんだ!」と言った瞬間。頬をビンタされる。
ジリジリと痛みが走る。
「なんで?ですか...あなた気づいてましたよね」と言われる。
僕は一つの考えが浮かんだがそれを頭から振り払い「わからないな」というとディアナはふう、と溜息をつき、「わかわない、ですか、それじゃあ教えてあげますよ!私はあなたのことが好きでした。そして、あなたが抜けた後、私がどれだけ悲しかったかわかりますか!?どれだけ、どれだけ悲しかったのに、頑張ったかあなたにはわからないでしょうね!」と言われる。
僕は。僕は「そんなこと知るわけないだろ!僕はお前らみたいな、”化け物”についていけなかったんだよ!」というと、ディアナは「じゃあわかりましたよ!」といい、どこからか包丁を取り出す。
そして、僕を刺してくる。
「が、、ああああああああああああああああああああああああああああ」と悲鳴を上げるこれまで出したことのないようなそんなこえがでる。
「私は化け物だから、化け物、、、だから じゃあ生まれ変わればいいんですもんね、私がただのか弱い女の子になって、あなたが、助けてくれて、そこから、、、、、、恋に落ちればいいんですもんね」と言って、自分の胸に包丁を突き刺して、
「大好きですよ、瑠衣君」と言われ、僕は闇に落ちていくのだった。
僕は勇者の幼馴染だったからか勇者が旅立つときに指名されて一緒に行くことになった。
そうして四天王の一人と戦っているとき、
僕は魔導士だったから援護、攻撃、回復を担っていたが魔力が尽きてしまい、ピンチに陥ってしまった。
しかし仲間の一人聖女であるディアナの尽力もあって何とか倒すことができた。
しかしその晩の宴会にて
「お前は今日で勇者パーティを抜けてもらう」と言われた。
自分でも理由は分かっている。僕の魔力は人より多いが魔王軍の幹部と戦えるほどかと言われれば違う。
つまり僕はっこのさきのたたかいについていけないのだ。だからこの先の戦いで死ぬかもしれないから勇者は僕を抜けさせるのだろう。
だから僕は「わかった」と言おうとするがディアナが「なん、で、」と言ってくる。
「私が瑠衣さんの分まで働きます!だから、だか、ら」そういい泣き始める。
僕は「はっきりいって僕はこの先の戦いにはついていけないんだ。確かに僕は世界から見ても上位に入るほどの実力はあるかもしれない。けど」といい僕はディアナにその言葉を告げる「僕は弱いんだ」そう告げ、ディアナに背を向けて走る。
呼び止める声が聞こえるがそれを気にせずに走り続ける。ない体力を補うために無駄な魔力も使って走り続けて、魔法でテレポートもして、僕は、生まれ育った村に帰っていた。
僕の家の前に行きノックをする。
そうして出てきたのは、母親だった。
僕の姿を見るなり、驚いたような顔をするが、僕の姿を見て何かを察したのか僕を中に入れ、頭をなでてくる。
僕は年甲斐もなく、母に甘えた。泣いたりもした。
僕が、僕がもっと強かったら、そんな想像もするが、すぐに頭からその考えを取り払う。
ただ、僕は自分の無力感を恨んだ。でも、そんなことすらもどうでもいいほどに僕は泣いて、
泣き疲れて寝てしまった。
朝起きて、下に向かうと、すでに母は朝ごはんを作ってくれていた、僕の父親は僕が小さいころ魔獣に襲われて死んでいる。
そうして食べ終わると、母が「何があったか話してごらん」と言ったので僕は話した。
僕が四天王との戦いのときに魔力をすべて使ってしまい、ピンチになったこと、そのせいでディアナに負担をかけさせてしまったこと、その夜、勇者パーティを抜けるときにディアナが自分を犠牲にしてでも僕を居続けさせようとしたこと、それが僕の劣等感を刺激して逃げ出してしまったこと全部、全部話した。
そうすると母は「つらかったんだね」と一言だけ言った。
ひとによっては冷たいと思う人もいるかもしれない、けど、いまの僕にはそれがちょうどよくて、僕は救われたのだ。
そうして、数年後勇者たちは魔王を倒した。
僕は幼馴染だった妻と一緒にパレードを見に行った。
まだ小さい子供と一緒に後ろのほうから見ているとディアナと目が合う。
こちらにむかって微笑んだが次の瞬間妻のほうを見て、殺意を向けていた。
妻は恐怖感からか膝から崩れ落ちて苦しんでいた。
僕は妻と子供と共にテレポートで村に帰るのだった
村に戻ると、少し変な空気になったが「夕飯、食べようか」といい、僕たちは家に帰るのだった。
次の日、僕は起きたが何かがおかしい。
妻と息子がベットにいないのだ。
僕はすぐに異変を感じ魔法で身体強化をして下に向かう、すると、そこには妻と子供が死んでいた。
僕は思考が停止した、
(は?なん、で?)そういい立ち尽くしていると、後ろから声がかけられる。
「ひどいじゃないですか~私を差し置いて結婚していたなんて、わたし、わたしかなしかったんです、よっ!」と僕が反応する暇もなく後頭部を殴られて意識が遠のいていった。
僕が目を覚ますと、僕は鎖につながれていた。
僕は魔法を使い鎖を壊そうとするが魔法が使えない。
「これはいったいどういうことになってるんだよ!」と声を上げると足音がちかづいてくる。
「あっ!起きたんですね!」といって近づいてくる。
僕は「なんでこんなことをするんだ!」と言った瞬間。頬をビンタされる。
ジリジリと痛みが走る。
「なんで?ですか...あなた気づいてましたよね」と言われる。
僕は一つの考えが浮かんだがそれを頭から振り払い「わからないな」というとディアナはふう、と溜息をつき、「わかわない、ですか、それじゃあ教えてあげますよ!私はあなたのことが好きでした。そして、あなたが抜けた後、私がどれだけ悲しかったかわかりますか!?どれだけ、どれだけ悲しかったのに、頑張ったかあなたにはわからないでしょうね!」と言われる。
僕は。僕は「そんなこと知るわけないだろ!僕はお前らみたいな、”化け物”についていけなかったんだよ!」というと、ディアナは「じゃあわかりましたよ!」といい、どこからか包丁を取り出す。
そして、僕を刺してくる。
「が、、ああああああああああああああああああああああああああああ」と悲鳴を上げるこれまで出したことのないようなそんなこえがでる。
「私は化け物だから、化け物、、、だから じゃあ生まれ変わればいいんですもんね、私がただのか弱い女の子になって、あなたが、助けてくれて、そこから、、、、、、恋に落ちればいいんですもんね」と言って、自分の胸に包丁を突き刺して、
「大好きですよ、瑠衣君」と言われ、僕は闇に落ちていくのだった。
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