104 / 137
第五章 ミナヅキと小さな弟
第百四話 竜の一族、エルヴァスティ家
しおりを挟む「ふーん。それでその子を連れて帰ってきたってワケね」
農場から自宅に戻って来たミナヅキは、アヤメに事の次第を説明した。そして二人の視線は、リビングのソファーに向けられる。
リュートとスラポン、そしてドラゴンの子供が遊んでいる姿がそこにあった。
「ふふー、こちょこちょー」
「キュルキュルー、キュルルゥー♪」
「ポヨポヨ♪」
リュートに体をくすぐられる子ドラゴンは楽しそうだった。構ってもらえることが嬉しくて仕方がないと言わんばかりであった。
スラポンと子ドラゴンもすぐに意気投合しており、楽しそうに魔物同士がじゃれ合う姿を見せている。
なんにしても、家の中がより一層賑やかになったことだけは確かであった。
「済まんな。気分悪いところに騒がしいのを連れてきちまってさ」
申し訳なさそうに言うミナヅキに、アヤメは気だるそうに座りながら苦笑する。
「気にすることはないわよ。ケガしていたんだから仕方ないわ。それに、ちゃんとギルドにも報告するつもりなんでしょ?」
「まぁな。この様子なら、明日にでも連れていけそうだとは思うんだが……」
「ならいいじゃない。リュートやスラポンとも仲良さそうだし、このまま無理に追い出すほうが余計に可哀想だわ」
アヤメの言葉に、確かにそうだとミナヅキは思った。そして気持ちを切り替え、椅子に掛けておいたエプロンを手に取る。
「とりあえず、これからメシ作るよ」
「うん。お願いするわ」
「アヤメは部屋にでも行ってたらどうだ?」
いそいそとエプロンを着けながら言うミナヅキに対し、アヤメは気だるそうにしたまま、ジロリと半目で見上げながら睨みつける。
「……どうして私を追い出すようなことを言うのかしら?」
「いや、だって気分悪そうだし。あのチビドラゴンのために、肉系の料理を作るつもりだから、匂いも結構キツくなるだろうしよ」
ミナヅキなりの気遣いのつもりだった。つわりの症状が出ているアヤメに、余計な無理をさせたくないと。
しかし――
「構わないわ。私にも作って!」
アヤメはハッキリとそう言ってきた。気力が低下していながらも、見上げてくる目力はかなり凄いように思える。
流石にちょっと心配になってきたミナヅキは、頬を掻きながら言った。
「いや、無理して食べても良いことなんかないぞ? 食べれる時に食べるのが一番だってモニカさんも言ってただろ?」
「えぇ。今日の往診の時にもそう言われたわね」
「だったら……」
尚更じゃないかと、ミナヅキがそう言おうとした瞬間――情けないという言葉がピッタリな音がどこからか鳴り響いた。
ミナヅキは周囲を見渡す。リュートとスラポン、そして子ドラゴンもその音を聞いたらしく、揃って不思議そうな表情を向けてきていた。
唯一気まずそうにしていたのは――
「アヤメ、お前……」
「しょうがないでしょ? 気分悪くて今日はロクに食べてないんだから!」
顔を赤くしながら覇気のない声を荒げるアヤメ。気分に反して体は正直――それを目の当たりにしたミナヅキは、思わず苦笑してしまった。
「だったら、おかゆとか――」
「それだけじゃ絶対に持たないわ。なんかちゃんとしたの作って」
「……しょーがないなぁ」
ため息をつきながら、ミナヅキは家にある材料を確認する。その中でサッパリと食べやすいであろう料理が、一つだけ思い浮かんだ。
「温野菜たっぷりのしゃぶしゃぶサラダでも作ってやるよ。そこにレモン風味のドレッシングでもかければ、少しは食べやすいだろ」
「何それ? すっごい美味しそう!!」
「……急に元気になったな」
少し呆れつつもいつもの調子に戻りつつある彼女に、ミナヅキは少し安心する。リュートも同じことを思っていたらしく、魔物たちと笑顔を向け合っていた。
そしてミナヅキは調理を開始。
大きな土鍋でおかゆを焚きつつ、大量に切った野菜を別の鍋で茹でる。その間に肉の塊を薄く切り分ける。
その慣れた手つきに、リュートと二匹の魔物たちは興味津々。特に子ドラゴンは綺麗なピンク色の肉に対して、目を輝かせていた。
「――食べるなよ?」
ミナヅキが視線を察して子ドラゴンに声をかける。今まさに肉に目掛けて、飛び出そうとしていたところだった。
しょんぼりする子ドラゴンの頭を、リュートがよしよしと撫でる。
そんな中、ミナヅキは茹で上がった野菜を笊に開けて水切りし、そのまま大皿の上にドサッと盛りつける。続けてもう一つ別に沸かしておいた鍋に火をつけ、薄切りにした肉を放り込んでいく。
しっかりと色が変わった肉を取り出して、皿に盛りつけた。
ここでミナヅキは小さな器に、野菜と肉を少し乗せ、作り置きしていたドレッシングを少しかける。そしてそれを子ドラゴンの前に差し出した。
「ほれ、味見してくれ」
「キュルゥ?」
いいの、と顔を上げてくる子ドラゴンに、ミナヅキが笑顔で頷く。恐る恐る子ドラゴンが肉を舐めてみると、レモンの酸味に驚くが、やがて意を決して思いっきりそれにかぶりついた。
「キューッ!!」
もしゃもしゃもしゃもしゃ――目の色変えて一気に食べ尽くした。呆然と見守るリュートとスラポンのことなど気にも留めず、食べ終えた子ドラゴンは、期待の眼差しをミナヅキに向けた。
「くきゅくきゅぅ~♪」
「分かってるよ。今から皆で食べるから、もう少し待ってろ――あ、おかゆそろそろ炊けたな」
土鍋を火から降ろして、ゆっくりと蓋を開ける。大量の湯気とともにふっくらとした白い輝きが現れ、ミナヅキはを見て満足そうに頷いた。
手早く配膳を済ませ、それぞれが席に着く。そして皆で手を合わせ――
『いただきます』
「ポヨッ」
「キュルゥ」
夕食の時間が始まった。スラポンと子ドラゴンもペコリとお辞儀をして、盛りつけられたしゃぶしゃぶサラダを頬張る。
どうやら好評だったのだろう。気分が悪そうにしていたアヤメも、夢中になって食べていた。
「あー、これ良いわぁ♪ 酸味があってサッパリとしていて、なおかつすっごい食べ応えあるし……段々元気になってきたわ」
「そりゃなによりだ」
満足そうな笑顔を見せるアヤメに、ミナヅキもはにかむ。すると――
「んむぅ~~~っ!!」
リュートが口をすぼめながら思いっきり目を閉じながら唸る。ミナヅキお手製の梅干しを食べたらしい。
「ハハッ、そんなに酸っぱかったか? 少しずつ食べてけ」
優しく語り掛けるミナヅキに、リュートは涙目になりつつコクコクと頷く。そして梅干しの種を小皿に出したところで、もう一つ口に含んだ。
まさかもう一つ行くとは思わず、ミナヅキは目を見開く。
「何だ? 梅干し気に入ったのか? 酸っぱかったろ?」
「うん。でもおいしい」
「そうか」
酸っぱいのには驚いたが、味は気に入ったらしい。さっきよりも驚きは少なく、おかゆと一緒にしっかりと咀嚼している。レモン風味のドレッシングも問題なさそうであった。むしろ自分からお代わりのしゃぶしゃぶサラダにかけている。
(リュートって、割と酸っぱい食べ物が平気みたいだな)
むしろ好みの味と言えそうである。その証拠に――
「あぁ、コラコラ。お皿に溜まったドレッシングをすすろうとしない」
「……レモン」
「お行儀悪いからダーメ!」
「むぅ」
あくまで風味でしかないとはいえ、ドレッシング相手でもこの様子である。アヤメに叱られて頬を膨らませるリュートを見ながら、ミナヅキは思った。
(今度、王都のカフェにあるレモンパフェでも食べさせてやるか)
甘い物ならもっと喜んで食べるだろう――リュートが笑顔を浮かべる姿がありありと想像でき、ミナヅキは後日王都へ行くのが、少しだけ楽しみになった。
◇ ◇ ◇
一方、その頃――王都ではちょっとしたお祭り騒ぎ状態となっていた。
竜の一族ことエルヴァスティ一家が、大きなドラゴンに乗ってフレッド王都にやってきたのだ。
滅多に見れないドラゴンが近くで見れる――そんな気持ちも確かにある。しかし一番の理由としては、やはり目先のビッグイベントにあった。
そう――ドラゴンの大移動である。
「大きな季節の変わり目が来たな」
「新しい一年がここから始まるといっても過言ではないぞ」
「大移動を見るために、眺めのいいレストランを彼氏に予約してもらったわ♪」
「今年の見守り役は親子三人ですってね」
「コブ付きかぁ。ちょっと残念。去年みたいな独身チームが良かったのに」
「なぁ、ちょっとドラゴンを見に行ってみようぜ!」
「俺もいつか、あんなでっけぇドラゴンを手懐けてみたいもんだな」
このような感じで、人々は浮足立っていた。しかしそれも毎年のことであり、誰も不思議に思うことはなかった。
そんな中――ギルドマスターことソウイチの部屋では、妙に緊迫とした空気が流れていた。
「まだ、見つかりませんか?」
壮年の男性が尋ねると、ソウイチが苦笑しながら手を掲げる。
「バージル殿。お気持ちは察しますが、ここは少し落ち着いてください。気を張り続けて倒れてしまわれては、元も子もありませんぞ」
「こ、これは失敬……確かにそのとおりですな」
ソウイチからバージルと呼ばれた壮年の男性は、頷きながら額に溜まった汗をハンカチで拭う。
彼こそが、今回の大移動で見守り役を務めるエルヴァスティ一家の主である。
竜の一族がギルドを訪れること自体は珍しくない。むしろ毎年恒例といっても過言ではないほどだ。
本来ならば、遠路はるばる訪れたことに対するねぎらいの言葉が送られ、酒の一つでも酌み交わすところである。
しかし残念ながら、今はそれどころではないのだった。
「迷子になったドラゴンの子供……今のところ、まだ目撃情報はありません」
「そうですか」
ソウイチの報告にバージルは項垂れる。
「レノが行方不明になって、もう数日が経ってしまいました。勝手にどこかへ行くような子ではなかったというのに、まさかこんな……」
エルヴァスティ一家が乗ってきたドラゴンには、一匹の子供がいた。レノと名づけられたそのドラゴンの子供も、大移動に慣れさせるべく、訓練がてら一緒に連れてきたのだった。
しかし、フレッド王都の近くにて、レノは姿を消してしまった。休憩中、ちょっと目を離した隙に姿を消してしまったのだ。
幸い王都が近くだったため、バージルはギルドに協力を求めることにした。
ソウイチに報告し、探して欲しいと相談を持ち掛けたのが数日前――バージルは不安が募る一方であった。
「フレッド王国は、気候と環境が安定していますからね。特に今年は開花も早いほうですから、つい目移りしてしまったとしても、何ら不思議ではないでしょう」
「えぇ、確かに。純粋にはぐれただけであることを祈っています」
バージルが懸念しているのは、盗賊などの悪者に囚われてしまったのではないかという点であった。
ドラゴンの子供は希少価値が高く、高額で取引されている。特にこの季節、大移動を狙って動き出す盗賊たちも少なくない。
しかしそれは、ソウイチもちゃんと考えていることではあった。
「現段階で、盗賊たちが大きく動いているという情報は入っていません。毎年この時期になってくると、警備を強化していますからね」
ソウイチは湯呑みに残っている緑茶を飲み干した。
「盗賊たちも年々それを理解してきているのか、ここ数年でかなり盗賊が関わる事件も激減しています。無論、全くなくなったワケでもありませんが――」
「それは、私どもも存じ上げております。どうか引き続き、レノの捜索を!」
「えぇ。必ず見つけ出します」
「お願いします!」
ソウイチの強い意志を込めた言葉に、バージルは深く頭を下げるのだった。
◇ ◇ ◇
フレッド王都の郊外にある広々とした丘――そこには大きなドラゴンが、のんびりと体を休めていた。
ドラゴンの傍には二人の母娘がいた。バージルの妻であるミルドレッドと、娘のベラである。
夜となった今、吹きつける風はより一層冷たくなっていた。
母娘はドラゴンの背に身を寄せ、風除けと背もたれ代わりとして座り、今この場にはいない小さな存在に対して思いを馳せる。
「レノ……どこ行っちゃったんだろ?」
「心配いらないよ。きっとすぐに見つかるさ」
不安そうに俯くベラの頭を、ミルドレッドが優しく撫でる。
「アンタがいつまでもそんな顔をしてたら、ジェロスも気が気でないよ? もう少しあの子を信じてやりな」
ジェロスとは、二人の傍にいるドラゴンの名である。エルヴァスティ一家が乗ってきたドラゴンであり、レノの父親でもあった。
「それにこう見えて、一番心配しているのはジェロスなんだよ」
「え、そうなの?」
ミルドレッドの言葉にベラは驚く。振り向いてみるが、いつもどおりのんびりと寝転がっているだけで、特に変化はみられなかった。
しかし、ミルドレッドは言う。
「ドラゴンは弱肉強食――つまり強さを追求するが故に、弱い者を切り捨てる意識が非常に強い。それはジェロスも同じさ。しかし、親として子を心配する気持ちもしっかりとあるんだよ」
「ほぇー」
ベラが信じられないと言わんばかりにジェロスを見る。ジェロスはベラを一瞥して再び目を閉じた。
かなり分かりにくいが、ジェロスはかなり気が立っている。ミルドレッドはそれを感じ取り、深いため息をついた。
「まぁ、かえって安全になったとも言えそうだけどねぇ……」
子供の行方を心配しているが故であることは、ミルドレッドも理解はしている。しかしそのせいで、王都の人々に恐怖を与えてしまっていることも、残念ながら事実であった。
最初はドラゴンを見るべく、人々が丘を訪れていた。しかし機嫌の悪いジェロスに恐れをなして、たちまち人は来なくなった。
申し訳ないという気持ちは勿論ある。しかしそのおかげで、ジェロスはゆっくりとした時間が保証されたことになったのもまた事実。
なんとも皮肉な話だとミルドレッドが思っていると、ベラが再びしょんぼりと俯いていることに気づいた。
「これこれ、そんな顔しないの」
レノを心配するベラに、ミルドレッドは強気な笑みを浮かべる。
「考えてみな。レノはこんなにもたくましいジェロスの子供なんだよ? ちっとやそっとでくたばるほど、弱くはないさ」
「ホント?」
「あぁ、ホントさ」
ミルドレッドは顔を上げてきたベラに、強く頷きながら微笑む。
「だから私たちも諦めずに、ちゃんとレノを見つけてあげないとね」
「――うんっ!」
ようやくベラの表情にも笑顔が戻ってきた。そして今のミルドレッドの言葉で、ジェロスも心なしか、少しだけ落ち着きを取り戻したようであった。
ちなみに――
「……なるほどな」
遠巻きからずっとその話を聞いていた者がいたことに、ミルドレッドもベラも、そしてジェロスでさえも、全く気づくことはなかった。
0
お気に入りに追加
2,022
あなたにおすすめの小説

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる