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第四章 現れた同郷者
第七十七話 ディスペルピュア
しおりを挟むミナヅキが手を止めていた調合を再開したことにランディが気づいたのは、それから数分後のことだった。
周囲がこれだけ騒いでいるというのに、本人は黙々と手を動かす。
同じ生産職と言えど、やはりミナヅキにとっては他人事でしかないのか――軽蔑に等しい気持ちでそう思っていたランディだが、よくよく見ると、少しだけ違うことに気づいた。
それが何なのかは、今のランディには分からないことであったが。
「あの……ミナヅキさん? 何を作ってるんですか?」
ランディが戸惑いながら問いかけると、ミナヅキは手を動かしながら答える。
「魔力草を調合してる。ちょっと試してみたいことがあってな」
「試してみたいこと?」
「あぁ」
詳しい調合薬の名前は明かされなかったが、魔力草を調合するというだけで興味が湧いたらしく、ランディはジッと調合の様子を凝視していた。
そして煮詰まった液体を軽く冷まし、ミナヅキはそれを二つの瓶に注いだ。
「――さぁ、できたぞ。あの二人は……まだいるな」
ベアトリスとリゼッタが、未だ他の生産職の人々からの質問攻めにあっていることを確認し、ミナヅキは二つの瓶を持って立ち上がる。
ランディも慌てて追いかける形で、二人はベアトリスたちの元へ向かった。
するとそこには、同じく気になって様子を見に来たらしい、鍛冶師のガルトとベンジーが腕を組みながら悩ましげに考えていた。
「うーん、やっぱりそのタツノリってヤツが、怪しく思えるな」
「その男に声をかけられて、この状態ですからね……あっ、ミナヅキさん!」
ベンジーがミナヅキの存在に気づいた。その声にガルトも振り向き、よぉと片手を軽く挙げながら声をかける。
「どうやらお前さんも、少し気になっているようだな」
「まぁね」
ミナヅキは小さく頷き、そしてベアトリスとリゼッタのほうを向く。相変わらず表情はトロンとしている状態のままであった。
ガルトも改めて二人のほうを向き、小さなため息をつく。
「さっきから何を聞いても、タツノリ様タツノリ様の一点張りだ。これであのウワサについても、一気に信ぴょう性が増したってもんだぜ」
「そのタツノリって男に声をかけられた女性は、基本的にその場でメロメロになってしまうっていう話があるんですよ」
ガルトの言葉に、ベンジーが補足を入れる。そのウワサについては、ミナヅキも少しだけ聞いたことはあった。
その時はバカバカしい作り話程度にしか思っていなかったが、まさかそれが目の前に現れるとは――それがミナヅキの率直な感想であった。
「ミナヅキ。お前さんは、今のあの二人をどう思う?」
「正気ではなさそうに思えますね」
「だよな」
ガルトも同じことを考えていたらしく、ミナヅキの答えに深く頷いた。
「このままじゃ埒が明かねぇし、なんとかしてやりてぇが……お前さん、何か良い手はねぇもんかい?」
「なんとかできるかどうかは分かりませんけど――」
ミナヅキは両手に持っている二つの瓶に視線を落とす。
「ま、物は試しってことで」
そう言いながらミナヅキは、ベアトリスとリゼッタの元へ歩いていく。それを見送りながら、ガルトはランディに小声で話しかけた。
「おい、兄ちゃん。あのミナヅキの傍にずっといただろ? 一体今度はどんな代物を調合しやがったんだ?」
「さ、さぁ? 僕にもサッパリ……ただ、魔力草をすり潰していましたけど」
「魔力草か……」
ガルトはその言葉に興味深そうな反応を示す。ちょうど視線の先では、ミナヅキが渡した調合薬を、ベアトリスとリゼッタが飲んでいた。
そして数秒と経たぬうちに――
「……なんか凄いスッキリする感じだね」
「うん。それに飲みやすいし」
ベアトリスとリゼッタが、飲んだ調合薬の感想を言う。熱に浮かされたような様子がすっかり取り払われた様子で。
早い話が、いつも二人が見せている表情そのものに戻っていた。
ミナヅキもそれを感じつつ、改めて二人に問いかける。
「ところでお前ら、タツノリってヤツに惚れたとかどうとか聞いたけど?」
率直に、なおかつあっけらかんと質問するミナヅキ。それに対して二人は、一瞬だけポカンと呆けた表情を見せ、そして再びお互いに顔を見合う。
「そういえば、なんかそんな気分だったような……でも、どうして?」
「いや、私にそんなこと聞かれても……え? マジで一体全体どういうこと?」
ベアトリスもリゼッタも、完全に意味が分からないと言わんばかりに困惑する。
「あの人に声をかけられたときはそうでもなかったのに、急に変な気持ちになっちゃったというか……あ、そういえば!」
その時のことを思い出していく中で、ベアトリスは重要なことを思い出す。
「アタシ、あの人のパーティに入るとか言っちゃったような……」
「あ、確か私もだわ。あの人に誘われてそのまま……どうしよう?」
困惑するリゼッタに、ベアトリスも悩ましげに頭を抱えた。
「どうするもこうするも断るしかないでしょ。アタシはずっとこの工房で、錬金に命を奉げていくつもりなんだから!」
「私だってそうだよ! この王都一の服飾師になるって誓ってるんだから!」
ベアトリスとリゼッタが、あーだこーだと騒ぎ立てる。すっかりいつもの二人に戻ったことで、周囲もホッとした雰囲気を出していた。
二人が正常に戻ったことで満足したらしく、野次馬根性丸出しにしていた周囲は少しずつ散り散りになっていく。二人を心配して声をかけた者たちも、良かった良かったと言いながら自分の作業場へ戻っていった。
そんな光景を見ながらミナヅキは、なんだかあっという間の鎮静化だなと、しみじみ思うのだった。
「よぉ、ミナヅキ。どうやら二人は元に戻ったみたいだな」
そこにガルトが歩いてくる。彼の表情もまた、いつも見せている豪快な笑みに戻っていた。
「それにしてもお前さん、一体あの嬢ちゃんたちに、何を飲ませたんだ?」
「あぁ、あれは――」
改めてベアトリスとリゼッタに視線を向けつつ、ミナヅキは明かす。
「ディスペルピュア。悪い魔力を浄化させる効果がある調合薬だよ」
◇ ◇ ◇
メドヴィー王国産の魔力草を使うディスペルピュアも、普通に調合するとやはり他のポーションやエーテルと同じく、癖の強い薬の味しかしない。
従ってミナヅキは、これも飲みやすいドリンクにしてみようと考えた。
いくつか実験を重ね、ようやく良い出来に仕上がったところで、先のベアトリスたちの問題が飛び込んできた。
一応、自身でもいくつか試飲はしており、安全性は確認できていた。しかし肝心の魔力浄化という効果を確認する術が見つかっていなかった。
要するにミナヅキからしてみれば、都合の良い実験体が現れたということだ。
仮にベアトリスたちに浄化する魔力がなかったとしても、それはそれで問題ないことは分かっていた。故にミナヅキも、遠慮なく試作品を彼女たちに飲ますことができたのである。
その結果、見事彼女たちは元に戻った。
つまりディスペルピュアの効果が、発揮されたということになる。
それが何を意味するか――ベアトリスとリゼッタによって、改めてこれまでの経緯が説明され、それをミナヅキたちが皆で整理してみた。
「いよいよもって、そのタツノリってヤツが仕掛けた可能性が高くなったな」
ガルトが腕を組みながら、重々しく言った。
「ソイツと話した瞬間、何故かメロメロになっちまう。さしずめ、魅了させる魔法でも使ったってところじゃねぇのか?」
「でしょうね。そう考えれば、十分に辻褄は合うと思いますよ」
「だろ?」
ベンジーの頷きに、ガルトがニッと得意げに笑う。するとここでベアトリスが、悩ましげに首を傾げだした。
「でも、魅了かぁ……そんな魔法あったっけ?」
「さぁ?」
問いかけられたリゼッタも、分からないという答えしか出せなかった。そもそもこの場に魔法の専門が一人もいないため、判断のしようがないというのは致し方ないことだろう。
「今後もタツノリには、注意したほうが良さそうだな」
「うむ。またソイツから仕掛けてくる可能性は、十分にあるだろう」
ミナヅキの言葉に、ガルトが頷きながら言う。
「特にベアトリス、そしてリゼッタ。お前さんたちはしばらく、この工房から外へ出ないほういいかもしれんぞ。下手にヤツと出くわすのは危険だからな」
「うん、私もそう思うけど……」
リゼッタが歯切れの悪そうな反応を見せた。
「相手のほうからこっちに乗り込んでくる可能性は高いよね」
「アタシたち、彼のパーティに誘われて、一度は受け入れてる身だからねぇ」
空を仰ぎながら、ベアトリスが軽くため息をつく。このまま有耶無耶にできれば良いのだが、それは絶対に無理だということは分かっていた。
「とりあえずミナヅキ。さっきのドリンク、いくつか作っておいてもらえる?」
「りょーかい。まだ魔力草はたくさん残ってるから、多めに調合しとくさ」
「ありがと」
ベアトリスが苦笑しながら礼を言ったその時、ようやく彼の隣に座っている幼なじみの存在を思い出した。
「そういえばアタシ、ランディと話している途中にタツノリに割り込まれて、それっきりになっちゃってたんだった」
「え? あぁ、そうだったね」
突然ターゲットにされたランディは、やや驚きながら頷く。そこでミナヅキは、あることを思い出した。
「そういや、ランディも確か錬金術師だったよな? 折角だから、二人で色々と話してきたらどうだ?」
ミナヅキがそう提案した瞬間、ランディはまさかの言葉に狼狽えてしまう。
「え、や、その、何で突然?」
「何でって……ベアトリスに会うために、わざわざ来たんじゃないのか?」
「そ、それは、えっと……」
確かにそのとおりだが、どうしてミナヅキはそれに感づいたのか。自己紹介した際に話した言葉で、彼がなんとなく推測しただけなのだが、それをランディは知る由もなかった。
「えっ、そうだったの!?」
そしてミナヅキを挟んで隣で聞いていたベアトリスは、そんな彼らの会話に嬉しそうな反応を示す。
「ならもっと早く言ってくれればいいのに。あっちで話しましょ!」
そしてベアトリスは立ち上がり、ランディの手を引いて立ち上がらせる。
「ちょ、ちょっとベア姉……」
「早く早く♪ アンタと話したいことは、山ほどあるんだから♪」
戸惑うランディに構うことなく、ベアトリスはそのまま手を繋いだ状態で、ランディとともに錬金場へと歩いていった。
そんな二人をリゼッタとガルトは、微笑ましそうな表情で見送っていた。
「はぁ~、まさか幼なじみで同じ職業たぁ、羨ましいもんだぁねぇ」
ややわざとらしい口調で言いながら、ガルトは立ち上がる。
「じゃあ俺は戻るわ。一応、ギルドに納品がてら、様子を探っておいてやるよ」
「どうもでーす」
鍛冶場へと歩き出すガルトに礼を言いつつ、リゼッタも立ち上がった。
「あのベアトリスに幼なじみとはねぇ……ミナヅキ、調合できたら呼んで。いつもの服飾スペースにいるから」
「あいよ」
歩き出すリゼッタに、ミナヅキは振り向くこともなく返事だけをする。一人残された彼は、早速調合をするべく、魔力草をすり潰し始めた。
ふとミナヅキは、顔を見上げて錬金場のほうを向く。
壁に背を付けて座る二人。ベアトリスが顔を近づける度に、顔を赤くしてアタフタするランディの様子がよく見えた。
「――特に俺が心配することはなさそうか」
ミナヅキもまた、二人に対して微笑ましさを感じていたその時、あるもう一つの考えが頭に浮かび上がった。
(そういえばアヤメって、今はギルドにいるんだよな)
彼女とタツノリなる男がそこで鉢合わせる――ミナヅキの脳裏に浮かんだのは、そんな光景であった。
タツノリが工房に訪れる様子がなく、なおかつ町中を歩いていたとしたら、ギルドに顔を出す可能性が高い。だとしたらその可能性は、大いにあり得るような気がしてならなかった。
(まぁ、アイツのことだから心配はないだろうが……大丈夫だといいけど)
いささか不安を覚えつつ、ミナヅキは大量の魔力草を、ゴリゴリと丁寧にすり潰していくのだった。
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