51 / 137
第三章 追放令嬢リュドミラ
第五十一話 婚約破棄
しおりを挟むそれは、数ヶ月前のこと――
メドヴィー王都にて、魔法学院の卒業が近づいてきたある日、リュドミラは王宮に呼び出された。
王の間には国王とその家族、そしてアレクサンドロフ家の家族も揃っており、何故か皆、厳しい表情でリュドミラを見つめていた。
王子であり婚約者でもあったロディオンが、ゆっくりと歩いて中央の――リュドミラに面と向かうよう立つ。彼の隣には妹のレギーナも控えており、二人の距離が妙に近いことに疑問を感じていたのだが――
「リュドミラ・アレクサンドロフ! キサマとの婚約を破棄させてもらう!!」
突如ロディオンからそう告げられ、その疑問は一気に吹き飛んでしまった。
「……はい?」
あまりにも突然過ぎる宣言に、リュドミラは思わず呆けた表情で聞き返した。するとロディオンは、苛立ちを込めた口調でハッキリと言い放つ。
「これはメドヴィー王国王子、ロディオンの名に置いて、正式に決定したことだ。もはやキサマに言い逃れする余地などないぞ!」
ビシッと右手人差し指を突き出してくるロディオンだったが、リュドミラは呆けた表情を浮かべるばかりであった。
全くもって身に覚えがない。そもそも目の前で自分に指を突き出してきている人物とは、随分と久々に顔を合わせた。連絡さえも取っていない。最後に手紙のやり取りをしたのは、果たして何年前のことだっただろうか。
魔法学院においても、ずっと勉学を全うしてきた。実績を積み重ね、首席卒業生の座は確実だと言われるほどに。
少なくとも、こうして皆から冷たい視線を送られる道理はないハズなのだ。
しかしこの状況は、誰もが本気で自分に失望している――多少混乱する頭でも、流石にそれが気づかないリュドミラではなかった。
だからと言って、このまま言われっぱなしでいることもできない。
「恐れながら、ロディオン王子――」
リュドミラは表情を引き締め、顔を上げてハッキリと問いかける。
「あなたにそう言われる覚えが全くございません。この私が何をしたのか、それを詳しく説明していただけませんでしょうか?」
「――ハッ!」
しかしロディオンは、あからさまな嘲笑を向けてきた。
「どこまでもシラを切るつもりか? キサマが自分の妹に対し、酷い仕打ちを何年も隠れてし続けてきたことは分かっている。もうこれ以上、レギーナの可愛い顔を涙で汚すのは止めてもらおう!」
そう言ってロディオンは、レギーナをそっと優しく抱き寄せる。その瞬間、レギーナは顔を伏せて涙を流して嗚咽を漏らし始めた。
「うっうっ……私はずっとお姉さまのために耐えてきました。しかしもう、これ以上は我慢することができませんっ!」
「今まで辛かったねレギーナ。もう大丈夫。俺が必ず助けるからな!」
――何、この茶番?
それを見せつけられたリュドミラは、実に冷めきった表情でそう思った。
どこぞの三文芝居のほうがまだマシだと思えてくるほどであり、よく二人ともあそこまで真剣にできるなぁと、思わず笑いたくなってしまう。
(でもそう思ってるのは、どうやらあたしだけみたいだね)
リュドミラは、改めて周囲をチラリと見てみる。やはり誰もが厳しい表情で、一直線にジッと睨みつけてきていた。
特に実の父親ことルスタンに至っては、まるでゴミを見るような目で数秒ほど睨んだのち、すぐに目を閉じながら視線をそらしてしまう。
我が人生最大の汚点だ――恐らく父はそう思っているに違いない。
リュドミラはどこか他人事のように考えていた。
(……とりあえず、少し状況を整理してみるか)
改めて妹こと、レギーナ・アレクサンドロフに視線を向ける。
姉である自分とは反対に、彼女は周りからたくさん甘やかされて育った、典型的な箱入りワガママ娘だ。欲しいと思ったモノはなんでも手に入る。そう心から当然のように思い込む性格だったと記憶している。
おかげで何度彼女から、自分が大切にしているモノを奪われたことか。
――お姉ちゃんなんだから妹に譲ってあげなさい!
そう強要されるのが当たり前だった。それなのに自分が欲しいと願い出れば、決まってこう言われてきた。
――あなたはお姉ちゃんなのよ? それぐらい我慢しなさい!
そして決まってその際には、レギーナは見下してきた。
――お姉さまはワガママでカッコ悪いですね、もっと私を見習ってください。
どの口がそれを言うのか――リュドミラは何度その言葉を、心の奥底で歯を噛み締めながら呟いたか。
今となっては、それを数えるのも億劫となっていた。
「ひっく……お姉さまはホントにイジワルでカッコ悪すぎですよ! 少しでもいいから私を見習ってほしかったですわ!」
「全く情けないモノだな。私がついていながら、一体何を考えていたんだ?」
――まだやってるし。そもそもどの口がそれを言うのか?
やはりリュドミラは怒りを感じない。ただ呆れ果てた表情で見上げるばかりだ。本当はそれすらもしたくないという気持ちとともに。
(大体、私がついていながらって――王子が私と一緒にいたことなんて、殆どなかったじゃないの! 会ったのも今日がすっごい久々だし)
このメドヴィー王国のたった一人の王子であり、将来はこの国の王であり、物心ついたときには決定していた婚約者――それがリュドミラの認識するロディオンという名の人物であった。
しかしリュドミラが魔法学院に進学するとほぼ同時期に、ロディオンも修行のため国を出ていたと聞かされた。
それからというもの、二人が直接顔を合わせることはなかった。
油を売るヒマがあるなら勉学に励むように――ルスタンから厳しい表情でそう言われていたのもあるが、なによりリュドミラ自身、そこまでしてロディオンに会いたいという気持ちもなかったのだ。
(正直、ロクに顔も合わせたことなかったっけかなぁ。世間じゃイケメンで優しい夢のような王子様とか言われてるけど、あたしにはどうにも……)
リュドミラの中では、やはり単なる婚約者以外の何者でもなかった。そしてそれは魔法学院に進学してからも、変わることはなかった。
そもそも、ロディオンのことを考えている余裕など、これっぽっちもなかったというべきだろう。首席卒業生の座を掴み取る――それこそが、王族教育における卒業試験でもあったのだから。
物心ついた時点で、自分は将来は王妃になることが決定していた。それ故に厳しい教育を課せられるのを、ずっと当たり前だと思ってきた。そーゆーモノなのだろうと思い、気にすることもなく生きてきたのだ。
(まぁ、気にする余裕もなかったってのが、正直なところではあるけどね)
しかし、国を守るという気持ちも分からなくはなかった。
将来は王子と結婚し、故郷の国を支える。それが生まれた時からの使命ならば、しっかりと果たそうじゃないか。
いつしかリュドミラは、そう割り切るようにもなってきていた。
久々に再会するロディオンと、自分からきちんと話してみよう――そう決意していた矢先に、まさかの一方的な婚約破棄を突きつけられた。
(うーん、やっぱりどう考えても、あたしが何かやらかした覚えはないなぁ)
それがリュドミラの率直な感想であった。ロディオンは未だ仇のように鋭い目で睨みつけてきており、完全に敵視していることがよく分かる。
しかしここで無実の罪だと訴えても、聞き入れてはくれないだろう。むしろ発言すればするほど、自分が泥沼に沈んでいくことは、火を見るよりも明らかだ。
(とにかく余計なことは言わず、成り行きを見守ってみよう)
リュドミラがそう思い、両方の拳を軽く握り締めたその時だった。
「国王、確かに由々しき事態ではありますが、まだ救いはございます。アレと王子が婚約していた件は、まだ正式に表には出しておりません」
ルスタンが国王に向かって発言する。周囲が注目を集める中、ルスタンは淡々と言葉を続けた。
「つまりこの件は、一部の者を除いて誰も知らないということです」
「うむ……リュドミラが学院を首席で卒業すると同時に、ワシの口から発表する予定だったからな」
「ですから! ロディオン様と婚約していたのは、そこにいるレギーナでも何ら問題はないということが言えるのではないかと」
苦々しい表情で頷く国王に、ルスタンは励ますように進言する。
「ほう。まぁ確かに、もっともな意見ではあるな」
国王がロディオンとレギーナのほうに視線を向ける。ロディオンは強い意志を込めた表情でコクリと頷いた。
そしてレギーナは――
「――フッ」
リュドミラのほうを向いて、勝ち誇ったような笑みを浮かべるのだった。
(あの子……やっぱり!)
リュドミラは理解した。これは間違いなく、彼女から仕掛けたのだろうと。
恐らく姉の婚約者であるロディオンに、レギーナは惚れたのだ。
イケメンで誰にでも優しく頭脳明晰で運動神経抜群――まさに絵に描いたような完璧すぎる王子様を狙うという点は、むしろ納得できてしまう。
昔から姉の物は、なんでも欲しがり奪ってきた。むしろ狙わない理由がない。
(そしてロディオン王子は、まんまとあの子の仕掛けた網に引っかかり、あたしの与り知らぬところで、それ相応の関係が出来上がっていた)
試しにリュドミラは軽く予測してみると、なんだかこれで正解のような気がしてならなかった。
(なーにが完璧な王子様よ? 今まで気づかなかったあたしもあたしだけど)
リュドミラは再び冷めた表情でロディオンを見上げる。
彼女が彼について、色々と気づかなかったのは無理もない。何せ彼に対し、そもそも興味を全く抱いていなかったのだから。
どちらにせよ、手遅れ極まりない状態ではあるが。
「ふむ、これ以上のやり取りは不毛だな」
国王がゆっくりと立ち上がる。同時に周囲の空気も変わり、それまでリュドミラを睨んでいた者たちは、打って変わって戦慄を抱くような表情で、国王のほうに視線を向ける。
「リュドミラよ。お前のこれまでの実績を全てはく奪する。魔法学院も抹籍だ」
冷たい言葉が容赦なく突き刺さる。抹籍――これまでずっと頑張り、積み重ねてきたことの全てが、事実ごとなかったことにされた。
国王の目に疑いはない。もはや何を言おうと、それが覆ることもない。
これは最初から負け試合だったのだ。否、勝負にすらなっていないと言ったほうがいいかもしれない。
完膚なきまでに嵌められ、容赦なく切り捨てられた。自分は最初から、その程度の存在でしかなかったということか。
一瞬にして全てを奪われてしまったリュドミラは、酷く混乱していた。
そして――
「国王の判断には感服いたしますなぁ」
「これが婚約発表後であれば、どうなっていたことか……ロディオン様に守っていただけて、レギーナも本当に幸せ者ですわね」
「当然の結果さ。なんといっても、私たちの大事な一人娘だからね」
「えぇ、私も母として、とても誇りに思いますわ」
ルスタンと母親のイリヤが笑みを浮かべ合う。もはや自分は娘としても見なされなくなっていると、リュドミラは嫌でも認識せざるを得ない。
「心配しなくてもいいぞ、リュドミラ!」
更にロディオンが、追い打ちをかけるかの如く呼びかける。
「いくらお前が首席という立場であろうと、処分されたことは確か。誰もそんなお前の存在を気にかけはしまい。犯罪者を庇うリスクを理解できないほど、学院の生徒たちが愚かであるとは、到底思えん」
「当然です!」
レギーナがロディオンに抱き着きながら強く同意した。
「確かに最初は学院でも騒ぐ声が聞こえてくるかもしれません。しかし間違いなくあの女は、すぐさま人々の記憶から消えるでしょう。これからはこの私とロディオン様がいるのですから、尚更です!」
「――あぁ、そのとおりだ」
再びロディオンは、レギーナをギュッと抱き寄せる。もう絶対に放さないぞと、意志表示をしているかのように。
(レギーナは私の一つ下。つまり来年には学院を卒業する。しかしこんな状況となってしまえば、恐らくもう数ヶ月後には――)
リュドミラはとある予感を覚えた。
確かに自分の抹籍処分は、学院を中心に騒がせるかもしれない。しかし、その予感がニュースとなって広がれば、果たしてどうなることか。
それを想像するのは、もはや難しいことではない。
「リュドミラよ。ロディオンに感謝することだな」
国王が突然そんなことを言い出した。あれだけ一方的に突きつけておいて、感謝とはどういうことか。
そんな疑問を視線のみで投げかけてみると、分かっていないようだなと言わんばかりのガッカリした表情で、国王は見下ろしてくる。
「王族である我らの顔に泥を塗ったのだ。本来ならば極刑も視野に入れていたが、ロディオンがそれを止めたのだ。いくらなんでもあんまりだとな」
国王が視線を向けると、ロディオンが厳しい表情で頷く。そして国王も小さく頷いた後、再びリュドミラに視線を戻した。
「ロディオンと話し合いを行った結果、お前からは全てを取り上げ、平民として過ごしてもらうことに決まった。これからは好きに生きるが良い。もっとも、この国にお前の居場所など、どこにもありはしないがな」
それだけ告げて国王は退席する。そして再び重々しい空気が流れ出す。
これは事実上の追放処分――リュドミラがそう悟ったところに、ルスタンがゆっくりと近づいてくる。
――パァン!
そしてリュドミラに、容赦のない平手打ちをするのだった。
「今この時を以て、お前はアレクサンドロフ家の人間ではない。今後、我が家の敷地に近づくことは許さん。分かったらさっさと失せろ!」
荒げた声で告げたルスタンは、途端に目を閉じつつ、深いため息をついた。
「本当ならばこうして、お前に声をかけることもしたくなどなかったがな。父としての最後の情けに、感謝するが良い!」
一方的に告げるだけ告げたルスタンは、今度こそリュドミラから完全に目を逸らしつつ、妻のイリヤとともにその場から立ち去った。
イリヤはリュドミラに一瞥すらしなかった。まるで最初から赤の他人でしたと言わんばかりに。
そしてロディオンも、レギーナに連れられてその場を去る。
わざわざ見せつけるようにリュドミラの前を通り、すれ違う際にレギーナがリュドミラの耳元に、小声でボソッと言った。
「フフッ♪ カッコイイ王子様と結ばれるのは、ヒロインであるこの私よ」
レギーナは勝ち誇った笑みで去っていく。一方のリュドミラは、再び呆けた表情を浮かべていた。
(ヒロイン? 一体何のこと?)
流石に意味が分からなかったリュドミラは、今一度問いかけようとレギーナの背に向かって疑問を投げかけようとする。
しかしそれは叶わなかった。控えていた二人の兵士が、左右からリュドミラの腕を掴み上げ、身動きが取れないようにしたからだ。
そして無言のまま、リュドミラは兵士に連れられて王宮内を歩く。
長い廊下を抜けた先に広がる裏庭。その先にある王宮の裏口となる扉が、兵士によってゆっくりと開けられる。
そしてリュドミラは、思いっきり乱暴に突き飛ばされた。
「きゃあっ!?」
突然過ぎる行いに反応しきれず、リュドミラはそのままドサッと音を立てて、地面に倒れ込んでしまう。
「いたたたた……」
服を泥で汚しつつリュドミラが立ち上がろうとすると、後ろからバタンと扉の閉じる音が聞こえた。
振り向くと、確かに扉が閉まっていた。
文字どおり城から締め出された――要はそういうことなのだと、リュドミラはようやく理解することができた。
リュドミラは何も言わず、そのまま立ち上がって王宮から離れていった。
それ以降――メドヴィー王国で彼女の姿を見た者は、誰もいない。
0
お気に入りに追加
2,023
あなたにおすすめの小説

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる