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第二章 幽霊少女ミリィ

第四十四話 覚醒!エーテルブラスト

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 町は混乱していた。阿鼻叫喚というほどではないが、それでもギルドに対する騒ぎ声は、広がる一方であった。
 真夜中に突如凄まじい地響きが発生し、跳び起きて外に出てみたら、何故か大型の魔物が姿を現していた。そしてどこからウワサが広まったのか、その魔物が本来ならばこの土地には生息していない情報が流れ、更に人々からどういうことだという叫び声が発生する。
 むしろ混乱するなというほうが、無理な話と言えるだろう。

「この町はどうなるんだ!?」
「まだ死にたくねぇよ!」
「俺たち何も悪いことしてないだろうが!」

 ギルドに詰め寄る町の人々は、怒りに染まっていた。ギルド職員が必死に宥めようとしているが、もはや何の効果もない。むしろ反応すればするほど、悪化しているようにすら見える。

「おい! ギルドマスターは一体何をしてるんだ!?」
「こんな時に何の説明もなしかよ!」
「普段から散々偉そうな態度を取りやがって、いざとなったら逃げるってか?」
「誇り高き冒険者を束ねる私が町を守る――その言葉は何だったんだ!」
「出てこいっ! 俺たちの前で土下座くらいしてみせろや!」

 遂に矛先はヴィンフリートにも向けられた。
 町の人々の目も節穴ではない。ヴィンフリートがこれまでにしてきたことは、良い方面も悪い方面も、それとなく知られているのだった。
 今回の騒ぎも彼が一枚噛んでいるのではないか――そう勘ぐる者も多い。

「み、皆さん! どうか落ち着いてください!」
「これが落ち着いていられるか!!」

 ギルド職員と町の人々のやり取りは、さっきから大体こんな感じだ。完全に収束の兆しが見えなくなっている。
 その瞬間、ギルドの扉が重々しく開いた。そして出てきたのは――

「皆さま、どうか落ち着いて、私の話を聞いてください!」

 ヴィンフリートの側近、もとい腰巾着――周囲からはそう見えている――のゼラが現れ、両手を広げながら声を上げてくる。
 人々は思わず黙り、そしてポカンと口を開けた。
 ――誰だ?
 その気持ちが一致していた。
 ゼラの姿は誰もが一度は見たことがある。しかしここまで、ある意味で表情が豊かな人間だっただろうか。いつもはヴィンフリートの言葉をそのまま伝える、まるで感情が存在しない生き物のようにしか見えなかったというのに。

「ご存じのとおり、この町は今、大変な危機にさらされております。皆さまは急いで避難をしてください。少しでもあの魔物から遠ざかるのです!」

 ゼラが指をさした方向には、複数の冒険者たちが手を振っていた。

「こっちだー! 急いで避難するんだー!」

 ティーダが手をブンブンと振りながら大声で呼びかける。
 冒険者たちと一戦交えた後、彼らは中心街に戻り、そこでゼラから事の顛末を聞いたのだった。
 何人かの町民は指示に従って避難を始めているが、まだギルドの前に群がる人々は動こうとすらしていない。

「ギ、ギルドマスターは何をしてるんだ? まずはそれを釈明しろや!」

 町民の一人が、我に返りつつ叫ぶ。それに対してゼラは冷静な態度を保ち、堂々と胸を張って答える。

「お答えいたします。我がギルドマスターは今、あの魔物を止めるべく、数名の冒険者の方々とともに向かっております。それ故に私が、皆さまを安全な場所へ避難させる役割を担うこととなりました」
「――っ!」

 ハッキリとした口調で放たれた声が響き渡る。人々は再び呆然とした。
 しどろもどろになるかと思っていたが、まさかこれほどまでに迷いなく答えてくるとは、と。

「無論、この言葉を信じてもらえるとは思っておりません。しかしながら、危機がすぐそこまで迫っていることは事実! なので皆さま、どうか一刻も早くこの場から離れることだけを考え、行動していただきたく存じ上げます!」

 ゼラは姿勢を正し、深々と頭を下げる。
 人々の間にどよめきが走る。確かに言っていることはそのとおりだ。しかしそれをゼラが言っているのが、どうにも違和感を覚えてならない。
 それが町民の抱いている、第一の感想であった。

「ゼラさんの言うとおりだ!」

 そこにティーダが、声を上げながら歩いてくる。

「まずは皆で生き残ることを考えろ。文句なら後でたっぷり言えばいいさ!」

 その声に再びざわめきが生じる。言いたいことは分かる。しかしどうにも納得しきれない。そんな複雑かつ面倒な気持ちが、人々の中を渦巻いていた。
 そこに――

「そうだな。確かにまずは、生き残らないといけないよな……」

 町民の一人が、振り絞ったかのような声を出した。それを皮切りに、周囲の人々も腹をくくったような表情で顔を上げる。

「こうしちゃいられねぇ、急いで逃げようぜ!」
「あぁ!」

 ようやく人々は動き出した。さっきまで文句をぶつけていたり、戸惑いながらオロオロしていた姿はどこへ行ったのか――そう言いたくなるくらいに、人々の動きは迅速と化していた。
 そして中には――

「ゼラさん、さっきは大きな声を上げて悪かったな」
「堂々と話すアンタのこと、見直したぜ」
「俺たちも手伝うぞ。体力には自信があるんだ。なんでも言ってくれ!」

 率先してゼラに話しかけ、避難活動を手伝おうとする者も現れる。まさに町が一丸となりつつある瞬間でもあった。
 ティーダの指示で町民たちが動き出す中、ゼラは魔物がいるミリィの屋敷の方角を見上げる。

(ミナヅキ殿、アヤメ殿、どうかお願いいたします!)

 何気にこの一件に一番深く関わり、なおかつ一番解決の可能性が高いと判断できる二人の若夫婦に、ゼラは全てを託すのだった。


 ◇ ◇ ◇


 ――ボリボリ、バリバリ、グッチャグッチャグッチャ。
 魔物が美味しそうに咀嚼する口元からは、黒く見える液体が垂れている。ミナヅキたちはその姿を、茫然としながら見上げていた。
 ヴィンフリートが一思いに喰われた。彼がどうなったのかは、もはや考えるまでもなかった。
 夜も更けていたため、殆ど真っ暗なシルエット状態で展開されていた。もしこれが昼間であれば、呆然とした程度では済まなかったかもしれない。

「ミリィ……」

 アヤメが体を震わせる。彼女は確かに飲み込まれた。ヴィンフリートが咄嗟に庇ったが、単なる道連れとしかならなかった。

「こんなのって、アリなの?」

 ちゃんとペンダントは作ってもらってきた。あとはそれを渡せば、願いは果たされるハズだった。最後の最後でこんなことになるなんて。
 様々な感情がアヤメの中で渦巻き、体から力が抜け落ちる感覚に陥る。
 そこに――

「ビックリしたぁ。ホント容赦なく食べちゃうんだね、あの魔物って」

 ミリィの驚いた声が聞こえてきた。しれっとミナヅキたちの隣にいたのだ。

「何か知らないけど、オジサンってば自分から食べられちゃってたなぁ。もしかして生きてるのが結構疲れちゃってたとか? まさかね……って、どしたの?」

 ミナヅキたちが目を丸くしながら凝視していることに気づき、ミリィが若干戸惑いながら尋ねた。するとミナヅキが、未だグッチャグッチャと咀嚼している魔物とミリィを交互に見ながら言う。

「いや、お前さっき確かに喰われてたように見えたんだが――あっ!」

 ここでミナヅキがあることに気づく。

「そっか。ミリィは幽霊で実体がないから、喰われるハズがないんだっけ」
「――そうだよ?」

 今頃気づいたのと言わんばかりに、ミリィが声を上げる。若干半目になっているようにも見えたが、ミナヅキはとりあえずスルーすることに決めた。

「まぁ、とにかくだ――アヤメ!」

 ミナヅキは強引に話を変えつつ、マジックボックスから小瓶を取り出す。そしてそれをアヤメに渡した。

「今のうちにそれを使え! お前の最高の一撃で決めろ!」
「――うんっ!」

 渡された小瓶の正体を察したアヤメは、迷わずその中身を飲み干す。
 味そのものはエーテルに似ている。しかし凄まじく濃く、そしてどこか苦みが残っている感じがした。
 失われた魔力が急速に蘇る。そして更に、奥底から湧き上がってくる感触。
 自然とアヤメの体から、魔力のオーラが噴き出す。温かくも寒くもなく、まるで宙に地をつけているかのような、不思議な気分となっていった。

「これは、一体……?」

 唖然とした表情でモーゼスが問いかけると、ミナヅキが緊張を走らせながらニヤリと笑う。

「アヤメが飲んだのは、俺が作った特殊エーテル。魔力回復に加えて、魔力そのものをパワーアップさせる特殊効果がある。ただし効き目は、ほんの数十秒。まさにここぞって時にしか使えない、隠し玉ってヤツですよ」
「なんと……それは凄いですな」

 モーゼスは感心した様子でアヤメを見守る。一方ミナヅキは、未だ表情に緊張を走らせたままであった。

(まぁ、どっちかっていうと、賭けって言葉のほうが正しいんだけどな)

 特殊エーテルは確かに強力な効果だが、確実性は全くない。急激に底上げされた魔力をアヤメが使いこなせなければ、敵を仕留め損なうだけでなく、アヤメ自身の体にも大きなダメージを負うリスクがあるのだ。
 だからこれは賭けだ。アヤメの実力と気力を信じるしかない。
 それはアヤメにも事前に話してある。アヤメはいざとなったら迷わず使うと宣言していたのだ。
 彼女の意志は本物だった。決して強がりなどではなかった。

(そうよ。覚悟なんてとっくにできてる――この世界で暮らし始めてからね!)

 アヤメが強気な笑みとともに、マジックブラストを発動しようとする。
 底上げされた魔力を、惜しみなく解き放とうとしたその瞬間――

(――っ、これは!)

 妙に馴染む違和感に気づいた。溢れ出る魔力自身が、更なる新しい強力な魔法を作り出そうとしている。
 理屈ではない。頭で考えてもいない。ただ、流れに乗っているだけで良い。そうすれば、光は見えてくるから。
 技の向こう側に待ち構えている、小さなひとすじの光が。

「マジックブラスト――ううん、そんなモノじゃないわ!」

 アヤメはその光を掴んだ。同時にそれは目覚めた。自然と頭に浮かぶ新たなる名前とともに、その魔法は解き放たれる。

「喰らいなさい! 新たなる覚醒の魔法――エーテルブラスト!!」

 輝く七色の光が混じり合い、それが一直線の光となって魔物に命中する。
 地響きを巻き起こすかのような爆発音。そして白い炎に包まれる魔物。その激しい断末魔は、空の遠くまで広がっていくようであった。
 やがて魔物がゆっくりと倒れる。同時に白い炎も消えた。数秒ほどピクピクと痙攣していた体は、完全に動かなくなった。

「凄い……一発で倒しちゃった」

 周囲の気持ちを代弁するかのように、ミリィが驚きながら言う。一方、打ち込んだアヤメ自身も驚いていた。
 思わず自分の両手を見下ろすが、特にもう変わった様子はなかった。先ほど感じていた湧き上がる感触も含めて。

「ったく、ホント凄いなんてモノじゃないわね、あの特殊エーテル……」

 アヤメはそう呟きながら、調合した張本人のほうを振り向き、そして笑みを深めるのだった。


 ◇ ◇ ◇


「ふぅむ……なかなか面白いモノが見れましたねぇ」

 ミナヅキたちの姿を、屋敷の屋根の上から見下ろす人物がいた。
 背の高いフードを被ったローブの人物。表情は殆ど見えず、唯一見えるつり上がった口元は、まさに不気味という一言に他ならない。

(あの男に依頼を突きつけられたときは、正直気が乗りませんでしたが……)

 真っ暗な路地裏で、ほぼ一方的に依頼を言い渡された。断ろうと思えば断ることもできたが、最近少し成長してきている弟子の存在を思い出したことで、その人物の気は変わった。
 まだまだ不安要素はあった。召喚魔術の才能は確かにあったのだが、派手に失敗してしまうことが少なくなかった。
 それこそ誰か優秀な者がフォローでもしない限り、あっという間にあの世行きとなってしまうほどに。

(依頼書を見たあの子は、即座に飛びついてましたねぇ。成功すれば破格の報酬がキミのモノ――そんな甘い言葉にまんまと吸い寄せられた結果がこれとは、いささか見込みを誤ったかもしれませんね)

 弟子は見事なまでに失敗し、その場で命を落とした。恐らく本人は、失敗したことにも気づかぬまま、この世を去ったことだろう。
 ある意味では幸せだったかもしれない。結果的に、依頼の失敗を咎められずに済んだのだから。
 更に――師匠の本性を知らずに逝けたのだから。

「いずれにしても、まだまだ召喚魔術にも研究の余地はある。そう考えれば、あの子の犠牲もムダにはならなかったのかもしれませんね」

 全く悲しむ様子もなく、既に過ぎ去った話と見なしている以前に、最初から完全なる他人事だったかの如く淡々と言う。
 そしてニヤリと笑いながら、再びミナヅキたちを見下ろす。

「ミナヅキ君、そしてアヤメ君――いつか会える日を楽しみしておりますよ♪」

 クックックッ――そんな不気味な含み笑いを零した瞬間、ローブの人物の周囲を強めの風が吹きつける。
 風が収まったそこには、もうローブの人物の姿は、どこにもなかった。


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