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第二章 ガーディアンフォレスト

045 崖っぷちな二人の男

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 スフォリア王都――エルフ族が治めている王国の中心地である。
 ユグラシアの大森林に一番近いこともあってか、他の王都と比べると、緑が広がる豊かな自然がとても目立つ。自然の中で暮らすことに憧れ、他国から移住してくる人間族や魔人族も決して少なくない。
 それも、時代が変わったからこそと言える。
 昔は種族間の壁がとても分厚く、他種族との共存は不可能とさえ言われていた。それはスフォリア王国とて例外ではなく、エルフ族を最優先とし、人間族や魔人族が移住してきても、爪弾きとするのが当たり前だったのだ。
 しかしそれは、あくまで昔の話。
 今の時代でそれをすれば、むしろ罰則の対象である。
 種族を越えて、国と国が手を取り合う――そのような時代作りがコツコツと進められてきた象徴でもあるのだ。
 冒険者ギルドが、まさにその代表例だろう。
 入り口を入ってすぐのロビーでは、エルフ族だけでなく、人間族や魔人族も交えて談笑する姿が毎日のように繰り広げられている。時には喧嘩もあるが、あくまでよくある冒険者同士のいざこざに過ぎない。
 いざとなれば、違う種族同士が手を取り合い、困難に立ち向かう。その姿は今の時代では当たり前となっているのだ。
 もっとも――しくじった者に対して容赦がないのは、昔も今も変わらないが。

「ブルースのヤツ、よく堂々とギルドに帰ってこれるもんだよなぁ」
「あれだけやらかしといて、何で偉そうにできるんだろう?」
「自分は特別だって、未だに勘違いしてるんだよ。早く目を覚ませってんだよな」
「ムリだろ。ダリルみてぇなだらしのないヤロウも加わっちまってるし」
「だな。アレじゃ奈落の底に落ちるのも時間の問題だぞ」
「むしろ何で落ちてねぇんだって感じだがな」
「ちげぇねぇや」
『アハハハハハハハハ――――♪』

 そんな男たちの会話が、実に楽しそうな声色でギルドのロビーを駆け巡る。
 誰一人として、ヒソヒソと声を潜めようともしていない。むしろ当の本人たちに聞かせてやってるんだと言わんばかりだ。
 ロビーの受付に立つ二人は、揃って方と拳をプルプルと震わせている。
 あからさまに周りからの視線を集めており、悪い意味で目立ちまくっているとしか言いようがなかった。

「くっ……どうして俺がこんな目に!」

 舌打ちしながら呟くブルースだったが、目の前にいる受付嬢は反応せず、淡々と業務をこなすだけであった。

「確認が取れました。冒険者ギルドの規定により、ブルースさんとダリルさんは、ランクを一つずつ下げさせていただきます」

 容赦なく降りかかるペナルティに、ブルースの表情は歪む。
 降格の原因は、パーティを壊滅させたことにあった。
 隠れ里を襲撃した事実は、おいそれと公表することはできない。しかしギルドには何かしらの報告をしなければならない。もし、仲間たちが全員無事に揃って帰還したのであれば、いくらでも誤魔化す手段はあったのだ。
 しかし、そうは問屋が卸さなかった。
 隠れ里から逃げ出す際、つり橋を落とされ、激流に呑み込まれた。
 穏やかな下流の岸辺に打ち上げられてブルースは助かり、ダリルも近くで気絶しているのが発見された。
 スフォリア王都のギルドに所属する、とある冒険者パーティによって。
 ブルースが目を覚ました時には、既にギルドに通達されており、噂話として冒険者たちにも広がっていた。
 もはや色々な意味で手遅れな状態だったのだ。
 誤魔化そうにも誤魔化しようがないと。
 隠れ里を襲撃した証拠はないため、そこはなんとか伏せた。しかしパーティの壊滅については、正直に認めるしかなかったのである。
 ――ウワサは本当だったのか。
 そんな冒険者たちの嬉しそうな声は、すぐさまブルースたちの耳にも、容赦なく聞こえてきた。
 これまで培ってきたものが、一瞬にして全て流された。そのショックと悔しさから苛立ちを募らせるも、怒りに任せて周りを黙らせることはしなかった。
 ブルースも流石にそこまで馬鹿ではなかった。
 むしろ暴れ出しかねないとしたら、ダリルのほうなのだが――

「くそっ……魔物がいりゃ、あんなヤツら、すぐに黙らせてやるってのによぉ」

 ただ悔しそうに、拳をギュッと握り締めることしかできなかった。
 テイムモンスターを全て失っている今、彼は戦う手段を何一つ持っていない状態に等しい。ここで暴れたところで、容赦なく返り討ちにあうだけなのは、考えるまでもないことであった。

「この件につきましては、奥の応接室にて、詳しくお話させていただきます。どうぞこちらからお越しくださいませ」

 受付嬢からそう言われたブルースとダリルは、揃って顔をしかめる。ランク降格を言い渡す以外に、何か話すことがあるのだろうかと、疑問を浮かべたのだ。
 しかしそんな二人の表情を、受付嬢は華麗にスルーしていた。

「こちらへどうぞ」

 営業スマイル全開で、二人を奥へ向かうよう促す。妙な圧を感じた二人は、とりあえず無言で従うことに決め、ギルドの奥へと足を踏み入れる。
 やがて案内された応接室に入ると、ソファーに一人の男が座っていた。

「やぁ、ブルース君。この度は大変だったね」

 エルフ族で長い銀髪を後ろで括った壮年の男が、穏やかな笑みを浮かべてくる。目を見開くブルースの隣で、ダリルが忌々しそうな表情を浮かべた。

「んだよ、オッサン。馴れ馴れしく俺たちに話しかけてんじゃねぇよ」
「お、おいっ! 何バカなこと言ってんだ!」

 ブルースが慌ててダリルを制する。そして驚くダリルの両肩をガシッと掴み、顔を近づけながら言った。

「この人はギルドマスター、つまりここのトップなんだぞ!」
「スタンリーだ。よろしく頼むよ」

 軽く手を挙げながら自己紹介をする、ギルドマスターのスタンリー。
 ダリルは数秒ほど呆然とし、スタンリーとブルースに視線を交互に向ける。そしてようやく、自分が誰に偉そうな口をきいたのかが理解できた。

「あ、ああ……」

 顔を真っ青にしながら、カタカタと震えるダリル。
 そして――

「す……すみませんでしたあぁーーーっ!」

 見事なまでの土下座を、その場で披露するのだった。対するスタンリーは、手をパタパタと振りながらおおらかに笑う。

「ハッハッハッ、そう堅苦しく謝らんでもいい。そんなことよりも――」

 スタンリーは改めて二人を見上げ、ニッと笑みを深める。

「私はキミたちに話したいことがあるんだ。そこにかけたまえ」

 そう言われたブルースとダリルは、戸惑いながら顔を見合わせる。
 とりあえず無礼はスルーしてもらえたようだ――そう思いながら二人は、そそくさとスタンリーの目の前に、並んで腰かけるのだった。


 ◇ ◇ ◇


 温かい紅茶と焼き菓子が運ばれ、他愛のない話から始まった。
 わざわざ呼び出しておいて何で雑談をと思ったが、ブルースたちはギルドマスターの手前、何も言えなかった。
 そして徐々に冒険者としての話に移り、やがてブルースたちのしでかした一件についての話となる。
 ここでブルースは、本当のことを全て明かした。
 自分たちの独断で隠れ里を襲い、魔物たちを怒らせて返り討ちにあったことを。ギルドに提出した報告は、でっち上げを含んだものであったことを。
 ブルースはパーティのリーダーとして、頭を下げて謝罪する。
 更なる処罰を覚悟していた二人だったが、スタンリーは何も言わなかった。
 それがどんな意味を秘めているのかは分からなかったが、ここまで来たら言うだけのことは言ってやる――そう思ったブルースは、真剣な表情を見せる。

「――俺たちは、このまま黙って落ちるつもりはありません」

 ブルースが強い意志を込めた口調で宣言した。

「大切な仲間たちを失いましたが、なんとしてでももう一度成り上がりたいと、そう思っています」
「俺も同じ気持ちです! 負けっぱなしなんざ、カッコ悪いにも程がある!」

 ダリルもブルースに乗っかる勢いで、精いっぱい声を張り上げた。
 すると――

「うむ、その心意気や素晴らしい!」

 ――パチパチパチ。
 ゆっくりとリズミカルに拍手の音が鳴り響く。
 スタンリーの見せた反応に、またしてもブルースたちは呆けてしまった。罰するどころか褒め称えるとは、一体どういうことなのかと。

「キミたちは……確かに少しやり過ぎてしまったかもしれない」

 拍手を収め、目を閉じながらしみじみとした口調でスタンリーが切り出す。

「しかしキミたちの実力も認めてはいる。将来溢れる若者の才能の芽を、そう簡単に刈り取ることはしたくないんだ」
「ギ、ギルドマスター……」
「そこまで、俺たちのことを?」

 ブルースとダリルが声を震わせると、スタンリーは笑みを浮かべて頷く。そしてゆっくりと立ち上がった。

「ところでキミたちは、森の賢者ユグラシアを知っているね?」
「え、えぇ……勿論知っていますが」

 むしろ知らない人のほうが圧倒的に少ないだろう――そう思いながらブルースが答えると、スタンリーは彼らに背を向ける形で窓の外を見る。

「その森の賢者様が暮らしている神殿の近くに、魔物が封印されていることは?」
「いや、俺は知らないッスね。ブルース、お前は知ってるか?」
「前にチラッと、ウワサ話で聞いた程度なら……」
「ウワサではない。事実なんだよ」

 ダリルとブルースの答えに対し、スタンリーは重々しい口調で言った。

「そしてその封印は、もうすぐ解かれようとしている。これは私が極秘に仕入れた情報であるため、まだギルドでも広まっていない」
「そ、そんな情報をどうして……」
「ブルース君、私がキミたちにわざわざ明かしているんだよ? ならば答えは決まっていると思わないかね?」

 スタンリーは振り返りながら、ニヤッと笑う。

「キミたちにこの件を任せたい――つまりはそういうことだ」
『――っ!』

 ブルースとダリルは、揃って息を飲む。その反応を確認しつつ、スタンリーは更に言葉を続ける。

「ダリル君は魔物使いだったね? 封印されるほどの強い魔物を従える――そんな姿を夢見たことくらいはあるんじゃないかな? 私としては、またとないチャンスを与えているつもりなんだが……」
「や、やりますっ!」

 ダリルは立ち上がりながら叫んだ。

「俺、マジで興味湧きました! 必ずその魔物をテイムしてみせますよ!」
「その話、俺も一枚噛ませてもらいます」

 ブルースも続いて立ち上がる。

「目の前にチャンスがあるのならば、手を伸ばさない理由はない。なんとしてでも這い上がるならば、尚更ってもんでしょう!」
「――いい返事が聞けて嬉しいよ」

 スタンリーがフッと笑い、応接室の出口に向かって歩き出す。

「キミたちに渡したい物がある。ついてきたまえ」

 そう言ってスタンリーは、そのまま応接室から出る。ブルースとダリルも慌てて後に続いた。
 向かったのは執務室――すなわちスタンリーの仕事部屋であった。
 スタンリーがいくつかの魔法具を取り出す。指や腕など、体に装着する形式の物であった。

「ささやかながら、私からの選別だ。此度のミッションに役立ててほしい」
「スゲェ! 魔法具なんて俺、初めて見たぜ!」

 ダリルが早速、手渡された魔法具を腕にはめ込む。それを部屋のランプにかざして光り具合を確かめていた。
 そしてブルースも、魔法具を指に装着した。まだ力こそ発揮されていないが、既に彼らは特別な気分を味わっていた。

「必ずや成功してみせてくれ。私はキミたちを大いに期待している」
『――はいっ!!』

 ブルースとダリルは、心から嬉しそうに返事をする。そして意気揚々と裏口からギルドを出て、そのままユグラシアの大森林を目指して走り出すのだった。
 そしてそんな二人の姿を、スタンリーは執務室から見送っていた。

「やれやれ……調子に乗りやすい部分は、相変わらずのようだな」

 その瞬間、スタンリーの表情は笑顔と化した。極悪人顔負けとも言える、醜いにも程がある黒い笑顔に。

「まぁ、別に構わんがな。あの二人も所詮は、薄汚い『駒』に過ぎないのだから」

 くっくっくっ――そんな地を這うようなねちっこい笑い声が、執務室の中で響き渡るのだった。

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