210 / 264
春休み
抗えぬ掟
しおりを挟む
下山したその足で、俺は後藤千弘さんと、慈許音隆代さんに連れられて、名も知らぬ街角の、何の変哲もない喫茶店へとやってきた。
「さあ、ここだ。ずいぶん歩いたし、腹も減っただろ?」
まー、山道をかなり歩いたからなー。
おかげで目的地から、ずいぶん離れちまったぜー?
「とにかく入りましょ? 膝の怪我を手当てしなくちゃ」
走った時に、何かに引っ掛けたのだろう。俺の膝には、擦り傷が出来ていた。
変身すれば、一瞬で治るんだけど、そういう訳にはいかないなー。なぜなら……
「おいおい大ちゃん。俺とコイツが〝正義の味方〟だから、緊張してるんだろ?」
「うふふ。大丈夫よ、とって食べたりしないから!」
そうなんだ。この二人、あろう事か〝変身〟して、ダーク・ソサイエティの怪人と戦ったんだよな。
……悪い人たちじゃないんだろうけど、俺の正体を、知られて良いかどうかは、まだ分かんないぜ。
「さあ、入った入った!」
喫茶店の看板には〝喫茶ガブロ〟とある。
俺の手を引いて、後藤さんが店の扉を開けると、カランコロンカランという心地よい音が響いた。
「いらっしゃ……ああ、おかえり千弘くん、隆代ちゃん。おや、その子は?」
この店のマスターであろう初老の男性が、カウンター越しに声を掛けてくる。
白髪が少し混じった頭は、チリチリでボサボサ。ギターとタイヤキが似合いそうな感じだぜ。
「ああ、例の怪人に襲われてたんだよ。ホント、危機一髪ってトコだったな」
「そうか、無事で良かった。その件はあとで詳しく聞くよ。ボク、大変だったね。えーっと?」
「はじめまして。俺は九条大作。大ちゃんって呼んで欲しいぜー!」
「はは。元気な子だ。どうだ大ちゃん、何か食べるかい?」
「マスター、その前に……この子、怪我をしてるの」
「おっと、それはいけない。さあ、中へ」
俺は隆代さんに連れられ、店の奥へ通された。
扉を開けた先は、畳敷きの部屋。この奥は、住居になっているようだなー。
『ダイサク、今の状況、タツヤたちに伝えておくかい?』
「ああ、頼んだぜ」
ブルーとの会話が〝普通の人間〟に聞かれる心配はない。
いま俺が小声で会話しているのは、このヒーロー達が〝普通の人間〟かどうか、わからないからだ。
「えっと、救急箱は……ちょっと待っててね?」
隆代さんが部屋の奥へ行った隙に、辺りを見回してみる。パッと見は普通の家屋だけど、普通じゃない所がいくつもあるぜー。
まず、生き物の気配が全くない。
……いや、ペットがいないとか、そんなんじゃないぜ?
窓のサッシや照明器具に、小虫の死骸が無いんだ。よっぽどキレイ好きか、それとも……
「ここが、小さい虫すら侵入できない作りなのか、だなー?」
そして、驚くほどニオイがない。民家には必ず、その家特有のニオイがある。絶対にだ。生活臭ってのは、必ず付くもんだからな。だいたい、畳のニオイさえしないってのは、おかしいだろー。つまり、この場所は……
「民家っぽくカモフラージュされた、偽物の生活空間だ」
そして極めつけは、この部屋のあらゆる物に、見覚えがない。
「……そんな事もあるだろって? ないない。ありえねーんだよなー」
俺の能力〝瞬間記憶〟は、見た物すべてを頭に焼き付けて、絶対に忘れないんだ。
いろいろな場所……店や学校、町中、テレビや雑誌で見かけた物。とにかく全部覚えてる。
でも、この部屋に置かれている品々……テレビ、時計、テーブル、エアコン、カーテン、タンス、ペン、ハサミ、定規、ペン立て、座布団、くずかご……とにかく全部が、初めてみる物だ。
「つまり、これらをどこかで買ったんだったら、全部が〝一点物〟の〝特注品〟だぜ? どんだけ地味好きの金持ちだよって話だ」
なんとなく、それっぽいメーカー名は書いてあるけど、それも全部、見たことも聞いたこともない社名だぜ。恐らく、このニオイのしない畳も、畳屋さんで買った普通の物とは違うんだろう。
「まさか、これ全部〝自家製〟って事か?!」
たぶん、間違いないなー。超優秀な大道具さんと小道具さんが居るんだろう……
あー、隆代さんが帰ってきたぜー。
「おまたせー! あったよ、救急箱。さあ、膝を見せて?」
救急箱も、メーカー不詳だな。その消毒液と……おいおい、絆創膏までかよー!
よっぽど、外の物を持ち込みたくない、あるいは、外部と関わりたくないのか?
「はい、これで大丈夫! 痛くない?」
消毒のあと、絆創膏を貼ってもらった。使用感は普通だなー。
「ありがとなー! もう大丈夫だぜー!」
「そう、良かった! それじゃ、マスターに何か作ってもらいましょうか!」
>>>
店の方に進むと、微かに話し声が聞こえてくる。
うーん。聞こえづらいなー!
「……あ……つ……りの……げ…………てる。……のま……ゃな…………ちこ……らけ…………うを……でひり…………んげ……せよ…………だ?」
「はた………だけは……かせてさいごに……いじ……か、せ…とうい……もりな……う。いそ……いとぎせ……てしまう……っと、戻ってきたみたいだ」
マスターと後藤さんが、会話していたようだ。
遠かった上に小声だったから、会話の内容までは分からなかった。
……と思っただろー?
ところが俺って、断片的に聞こえた声を、脳内で補完できちゃうんだよなー。ちなみに今の会話は、
「……あいつら、かなりの人間を集めてる。この町だけじゃなくて、あちこちから結構な人数を。なんで非力な人間にやらせようとするんだ?」
「働かせるだけ働かせて、最後には怪人にするか、戦闘員にするつもりなんだろう。急がないと犠牲者が出てしまう……おっと、戻ってきたみたいだ」
……となるわけだ。
そうか。周辺地域から人間を攫って、基地の建設をさせているんだなー? ちくしょう! なんて古風な奴らだ。
「よし、それじゃ何か作ってやろう。おまかせでいいかい、大ちゃん?」
……マスターが作ってくれたのは、オムライスだ。おー?! こりゃ美味いぜ。〝まりも屋〟と互角だなー!
「ははは。ゆっくり食べるといい」
「どうだ? マスターのオムライスは最高だろう」
マスターと後藤さんが優しく微笑む。
俺が最後の一口を食べ終わった時、入り口の扉が勢いよく開けられて、少し背の低い、筋肉質の男が入ってきた。
「マスター! ただいま! って、お前らも戻ってたんかい!」
「やあ、おかえり、和久くん」
おー? この人も、お客さんじゃなくて関係者っぽいなー!
理由は〝ただいま〟〝おかえり〟というやり取りと、マスターが名前で呼んだ事。あと〝お前らも戻ってた〟って言ったからな。さすがに部外者じゃないだろ?
「いやあ! 参った参った。あいつら白昼堂々、襲って来やがって……あん? 何だ、このおチビさんは?」
「ああ、この子は大ちゃん。俺たちの仕事先で、怪人に襲われてたんだ」
確定だなー! 怪人の事をしゃべっちまったし。
「おう、そりゃあ大変だったなあ! ワシは土田端和久じゃ。ヨロシクのぉ!」
おいおい。ネーミングが雑になってないかー?
『ダイサク、役割的には丁度よい雑さだと思うよ?』
あー。なんか分かるけどさ。お前のその発言もギリギリだよな、ブルー?
「すまんが、先にメシを食わせてもらうぞ? いらん運動を散々させられて、腹がペコペコでの。マスター、いつものヤツ、大盛りで!」
ん? いつものヤツって、まさか……?!
「ははは。これだろう和久くん? 用意しといたよ」
「おお、これこれ! さっすがじゃのー、マスター!」
カウンターに出されたのは、大盛りのカレーライスだ。
この人、絶対にイエローだろー!
「さあ、ここだ。ずいぶん歩いたし、腹も減っただろ?」
まー、山道をかなり歩いたからなー。
おかげで目的地から、ずいぶん離れちまったぜー?
「とにかく入りましょ? 膝の怪我を手当てしなくちゃ」
走った時に、何かに引っ掛けたのだろう。俺の膝には、擦り傷が出来ていた。
変身すれば、一瞬で治るんだけど、そういう訳にはいかないなー。なぜなら……
「おいおい大ちゃん。俺とコイツが〝正義の味方〟だから、緊張してるんだろ?」
「うふふ。大丈夫よ、とって食べたりしないから!」
そうなんだ。この二人、あろう事か〝変身〟して、ダーク・ソサイエティの怪人と戦ったんだよな。
……悪い人たちじゃないんだろうけど、俺の正体を、知られて良いかどうかは、まだ分かんないぜ。
「さあ、入った入った!」
喫茶店の看板には〝喫茶ガブロ〟とある。
俺の手を引いて、後藤さんが店の扉を開けると、カランコロンカランという心地よい音が響いた。
「いらっしゃ……ああ、おかえり千弘くん、隆代ちゃん。おや、その子は?」
この店のマスターであろう初老の男性が、カウンター越しに声を掛けてくる。
白髪が少し混じった頭は、チリチリでボサボサ。ギターとタイヤキが似合いそうな感じだぜ。
「ああ、例の怪人に襲われてたんだよ。ホント、危機一髪ってトコだったな」
「そうか、無事で良かった。その件はあとで詳しく聞くよ。ボク、大変だったね。えーっと?」
「はじめまして。俺は九条大作。大ちゃんって呼んで欲しいぜー!」
「はは。元気な子だ。どうだ大ちゃん、何か食べるかい?」
「マスター、その前に……この子、怪我をしてるの」
「おっと、それはいけない。さあ、中へ」
俺は隆代さんに連れられ、店の奥へ通された。
扉を開けた先は、畳敷きの部屋。この奥は、住居になっているようだなー。
『ダイサク、今の状況、タツヤたちに伝えておくかい?』
「ああ、頼んだぜ」
ブルーとの会話が〝普通の人間〟に聞かれる心配はない。
いま俺が小声で会話しているのは、このヒーロー達が〝普通の人間〟かどうか、わからないからだ。
「えっと、救急箱は……ちょっと待っててね?」
隆代さんが部屋の奥へ行った隙に、辺りを見回してみる。パッと見は普通の家屋だけど、普通じゃない所がいくつもあるぜー。
まず、生き物の気配が全くない。
……いや、ペットがいないとか、そんなんじゃないぜ?
窓のサッシや照明器具に、小虫の死骸が無いんだ。よっぽどキレイ好きか、それとも……
「ここが、小さい虫すら侵入できない作りなのか、だなー?」
そして、驚くほどニオイがない。民家には必ず、その家特有のニオイがある。絶対にだ。生活臭ってのは、必ず付くもんだからな。だいたい、畳のニオイさえしないってのは、おかしいだろー。つまり、この場所は……
「民家っぽくカモフラージュされた、偽物の生活空間だ」
そして極めつけは、この部屋のあらゆる物に、見覚えがない。
「……そんな事もあるだろって? ないない。ありえねーんだよなー」
俺の能力〝瞬間記憶〟は、見た物すべてを頭に焼き付けて、絶対に忘れないんだ。
いろいろな場所……店や学校、町中、テレビや雑誌で見かけた物。とにかく全部覚えてる。
でも、この部屋に置かれている品々……テレビ、時計、テーブル、エアコン、カーテン、タンス、ペン、ハサミ、定規、ペン立て、座布団、くずかご……とにかく全部が、初めてみる物だ。
「つまり、これらをどこかで買ったんだったら、全部が〝一点物〟の〝特注品〟だぜ? どんだけ地味好きの金持ちだよって話だ」
なんとなく、それっぽいメーカー名は書いてあるけど、それも全部、見たことも聞いたこともない社名だぜ。恐らく、このニオイのしない畳も、畳屋さんで買った普通の物とは違うんだろう。
「まさか、これ全部〝自家製〟って事か?!」
たぶん、間違いないなー。超優秀な大道具さんと小道具さんが居るんだろう……
あー、隆代さんが帰ってきたぜー。
「おまたせー! あったよ、救急箱。さあ、膝を見せて?」
救急箱も、メーカー不詳だな。その消毒液と……おいおい、絆創膏までかよー!
よっぽど、外の物を持ち込みたくない、あるいは、外部と関わりたくないのか?
「はい、これで大丈夫! 痛くない?」
消毒のあと、絆創膏を貼ってもらった。使用感は普通だなー。
「ありがとなー! もう大丈夫だぜー!」
「そう、良かった! それじゃ、マスターに何か作ってもらいましょうか!」
>>>
店の方に進むと、微かに話し声が聞こえてくる。
うーん。聞こえづらいなー!
「……あ……つ……りの……げ…………てる。……のま……ゃな…………ちこ……らけ…………うを……でひり…………んげ……せよ…………だ?」
「はた………だけは……かせてさいごに……いじ……か、せ…とうい……もりな……う。いそ……いとぎせ……てしまう……っと、戻ってきたみたいだ」
マスターと後藤さんが、会話していたようだ。
遠かった上に小声だったから、会話の内容までは分からなかった。
……と思っただろー?
ところが俺って、断片的に聞こえた声を、脳内で補完できちゃうんだよなー。ちなみに今の会話は、
「……あいつら、かなりの人間を集めてる。この町だけじゃなくて、あちこちから結構な人数を。なんで非力な人間にやらせようとするんだ?」
「働かせるだけ働かせて、最後には怪人にするか、戦闘員にするつもりなんだろう。急がないと犠牲者が出てしまう……おっと、戻ってきたみたいだ」
……となるわけだ。
そうか。周辺地域から人間を攫って、基地の建設をさせているんだなー? ちくしょう! なんて古風な奴らだ。
「よし、それじゃ何か作ってやろう。おまかせでいいかい、大ちゃん?」
……マスターが作ってくれたのは、オムライスだ。おー?! こりゃ美味いぜ。〝まりも屋〟と互角だなー!
「ははは。ゆっくり食べるといい」
「どうだ? マスターのオムライスは最高だろう」
マスターと後藤さんが優しく微笑む。
俺が最後の一口を食べ終わった時、入り口の扉が勢いよく開けられて、少し背の低い、筋肉質の男が入ってきた。
「マスター! ただいま! って、お前らも戻ってたんかい!」
「やあ、おかえり、和久くん」
おー? この人も、お客さんじゃなくて関係者っぽいなー!
理由は〝ただいま〟〝おかえり〟というやり取りと、マスターが名前で呼んだ事。あと〝お前らも戻ってた〟って言ったからな。さすがに部外者じゃないだろ?
「いやあ! 参った参った。あいつら白昼堂々、襲って来やがって……あん? 何だ、このおチビさんは?」
「ああ、この子は大ちゃん。俺たちの仕事先で、怪人に襲われてたんだ」
確定だなー! 怪人の事をしゃべっちまったし。
「おう、そりゃあ大変だったなあ! ワシは土田端和久じゃ。ヨロシクのぉ!」
おいおい。ネーミングが雑になってないかー?
『ダイサク、役割的には丁度よい雑さだと思うよ?』
あー。なんか分かるけどさ。お前のその発言もギリギリだよな、ブルー?
「すまんが、先にメシを食わせてもらうぞ? いらん運動を散々させられて、腹がペコペコでの。マスター、いつものヤツ、大盛りで!」
ん? いつものヤツって、まさか……?!
「ははは。これだろう和久くん? 用意しといたよ」
「おお、これこれ! さっすがじゃのー、マスター!」
カウンターに出されたのは、大盛りのカレーライスだ。
この人、絶対にイエローだろー!
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる