142 / 264
5年生 3学期 2月
適性検査
しおりを挟む
魔法を買う。
ゲームとかでよくあるパターンだけど、まさか現実に魔法屋さんを訪れる事になるとはね。
「達也さん。魔法には適性があって、人によっては使えない物もあるわ」
あるある。そのパターンも想定済みだ。
攻撃魔法とかは〝使役:土〟があるからいいや。
呪いを解く魔法とか、回復魔法とか、あと、眠らせる魔法は欲しいな。
『タツヤ、着替えの魔法も便利そうだ』
「そうだな。他にも便利な魔法があれば、片っ端から買っちゃうぞ!」
彩歌に連れられ、おすすめの魔法店を目指す……うわ! なんだこれ?!
「そうそう! ここはね、城塞都市有数の〝テント・スポット〟よ。前に言ったけど、魔界ではテントで生活してる人たちの方が多いぐらいなの」
テントが広場一面に張られている。フジツボの群生地みたいで気持ち悪い。
「すごいな、テントの話、本当だったんだ……」
確かに、これが日常なら、公園にテントを張るのも異常な事では無いな。
「えー! 嘘だと思ってたの?! ヒドイわ達也さん」
ホッペを膨らませる彩歌。
「でもさ、お風呂とかは、どうするの?」
「お風呂屋さんもあるけど、川での沐浴とかが多いわね」
魔法を使う人も居るらしいが〝清浄魔法〟を買うなら、風呂付きの一戸建てを買った方が安いらしい。
「……! ちょっと待った。魔法ってそんなに高いの?」
いくら僕がお金持ちでも、家を建てられる程の値段の物を、そうポンポン買うわけにはいかない。
「この前、私が買った〝分身魔法〟は、プールのあるお屋敷が買える金額だったわ」
召使い付きでね。と笑う彩歌。
いやいや、それはちょっと笑い事じゃないぞ。
「そんな大金を叩いてまで、買ってくれたんだ、分身魔法……」
彩歌は〝分身魔法〟を、僕と一緒に地球を守るために必要だと判断して用意してくれた。
僕のせいで大変な事に巻き込んでしまったのに、そこまでしてくれるなんて。
「ありがとう、彩歌さん」
「いえいえ、どういたしまして!」
にっこり微笑む彩歌。この恩は、一生掛けて返す……僕たちの一生って超長いけど、絶対返す。
「あ、このお店よ。品揃えがスゴイの。あと、交渉次第で結構安くしてくれるわ」
看板には〝クスギシ魔法店〟とある。
「……でも何より、マスターが凄い人なのよね」
趣きのある、古びた木造の店舗だ。
扉を開けると、カランコロンという音が響く。
「いらっしゃいませ……お、彩歌ちゃん、よく来たね! ん? そっちの子は見掛けない顔だな」
店長は清潔そうな白いローブ姿。
細面に髭を蓄えた、見るからに〝こだわり派〟といった佇まいだ。
「ふふ。マスター、この人が達也さんよ」
「おお! 君か、彩歌ちゃんのハートを射止めたって言うヤツは!」
僕の事知ってるの?!
っていうか、心臓を挿げ替えたのなら確かに僕だけど。
「もー! マスター!!」
「ははは。いやいや、彩歌ちゃんが〝分身魔法〟なんていう珍しい買い物をするもんだからね。気になって聞いてみたら〝男の子と一緒に居るために必要だ〟なんて言うもんだからさ」
なんだろう……嬉しさが止め処なくこみ上げて来てクラクラする。
「まあ、詳しい事は知らないし、私の信条に反するので聞かないけど……」
マスターは、僕の目をまっすぐ見て、ニヤッと笑う。
「キミ、すごいね。魔力もだけど、もっと深い所に、魔力ではない〝測りしれない力〟がある」
うわ、この人やるなあ!
僕を〝ただの子ども〟じゃないと見抜いたぞ。
「あと、その背中の袋に、キミほどじゃ無いけど、かなりの物が入ってるね?」
え?
……そうかノームだ!
この人、もしかして魔力を感知できるのか?
「今日はキミの買い物だよね。まずは、適性を調べてみようか」
目の前のカウンターに、4つの水晶玉が置かれた。それぞれ、薄く色がついている。
「達也さん、この水晶玉は、触れた人の適性と潜在能力を、色合いで表してくれるわ」
彩歌が薄い赤色をした水晶玉に触れると、手が触れた部分から、水に血を垂らしたように、ジワジワと真っ赤に染まっていく。
「ふふ。私は火属性の魔法が一番得意なの。だから、水晶は綺麗な赤になるわ。でも……」
今度は、うっすら青い水晶玉に手を置く。しかし、何も起きない。
「水属性の魔法は適性が無いの。ほとんど使えないわ」
そういえば、彩歌が水系の魔法を使っているのは見た事が無いな。
「そうだな。回復系の魔法は水属性だから、彩歌ちゃんは回復魔法を使えないんだ」
へぇ、そうなんだ。あれ? じゃあ……
「雷とか、眠らせたりとか、着替えとかは、何属性なの?」
「それらは、無属性だったり、特別な属性だったりするよ。例えば、雷属性。これは使える魔道士がほとんど居ない、レアな属性だ。こういった火・水・風・土以外の魔法は、使ってみるまで、適性がわからないんだ」
「それを見極めちゃうのが、マスターのスゴイ所よね。私の雷属性を見抜いたのも、マスターなのよ」
「雷撃魔法が入荷した時に、ピンと来たね! 〝これは彩歌ちゃん用だな〟ってさ!」
そりゃすごい!
「まあ、外れることもあるんだけどね。さ、キミの適性を見てみようか。私の見立てでは、キミが得意なのは土属性だと思うんだが」
水晶玉、要らないんじゃないか? 本当に分かっちゃうんだな。
僕は手始めに、赤い玉に触れた。彩歌ほどではないが、ゆっくりと赤く染まっていく。
「ほう! 私の見立てはハズレかな? ここまで赤くなるとは、大したものだよ」
あらら? そうなの?
「すごいわ、達也さん! ここまで火属性に適性があるなんて!」
「いやいや、彩歌さんの方が赤かったじゃんか」
まさに、血の色だったからな。
しかも、ちょっと固まりかけた、どす黒い感じの血だ。
「ははは! 彩歌ちゃんは比較対象にしちゃダメだよ?」
「私はね、この城塞都市では結構有名な火属性魔道士なのよ? 雷撃魔法を覚えてからは、そっちが有名になっちゃったけど」
へー。じゃあ僕ってやっぱ、炎の魔道士って感じなのか? カッコイイな!
「よし、次は水いってみよう!」
水属性の水晶玉は、透明に近い水色だ。そっと触れてみる。
「んん??? 何だって?!」
水晶玉は、綺麗な青色に染まる。
「達也さん、さすがね……!」
「参ったな! 2属性持ちなんて、そうそう居ないんだぞ?」
うわうわ! なんか褒められてる?
「という事は、キミは回復魔法も使えるな。おめでとう!」
拍手でお祝いされた。回復魔法か!
「達也さん。回復魔法は便利よ! 羨ましいわ!」
僕は怪我をしないけど、彩歌さんを回復できるから、ぜひ買っていこう。
「私の予想は外れちゃったな……ここまで高い適性が2つも続いたら、キミは残りの属性、あまり期待できないかもしれないけど、一応、調べてみようか」
「はい。じゃあ、風属性の適性を……」
薄緑の水晶玉に手を置く。ジワジワと色がついていくが、やはり火や水の様な濃さにはならない。
「ほー! 意外と色が付いたな。そこそこの風魔法も使えそうだぞ?」
「そうね、ここまで良い色が付けば、〝飛翔〟ぐらいは、いけるんじゃないかしら?」
「〝飛翔〟って、もしかして空を飛ぶやつ?! やった!」
『タツヤ、キミはそのうち、〝飛行〟を習得するので、魔法で飛ぶ必要は無いよ?』
あらそう? じゃあ、それまで我慢するかな。でも、魔法で空を飛ぶって、ちょっとカッコイイよな……
「マスターさん。ちなみに〝飛翔〟の魔法って、おいくら位でしょう」
「んー、ウチの店では通常、135万円だ。慣れない内は危ないから、練習用にパラシュートもつけるよ」
高っ!!! 僕、地面に突き刺さっても死なないから、パラシュート分、安くしてくれないかな……
『タツヤ、無駄遣いはよくない』
ちぇ。仕方ない。〝飛行〟を覚えるまで我慢するか。
「よし、ラストは土属性だな。さすがにここまで適性が良いと、土は適性無しかもしれないね」
むふふ。ところがどっこい。僕って、土属性に適性が無いはずナッシングなのだ!
きっと凄まじい茶色。まさに真っ茶っ茶の、どす黒い茶色になるであろう!
……なんか汚らしいな。
まあいい。驚け! これが僕の土属性の威力だ。
『タツヤ、いけない! その水晶玉の許容を超え……』
僕が触れると、薄茶色の水晶玉は一瞬で真っ黒に染まった。
「……ェえ?」
マスターの裏返ったセリフと同時に、水晶玉がチリチリと振動を始める。
『タツヤ、危険だ! あと12秒で破裂する。この建物ごと粉々になるぞ』
あわわわ?! ウソだろ?! なんでそんな事になるんだよ!!
ゲームとかでよくあるパターンだけど、まさか現実に魔法屋さんを訪れる事になるとはね。
「達也さん。魔法には適性があって、人によっては使えない物もあるわ」
あるある。そのパターンも想定済みだ。
攻撃魔法とかは〝使役:土〟があるからいいや。
呪いを解く魔法とか、回復魔法とか、あと、眠らせる魔法は欲しいな。
『タツヤ、着替えの魔法も便利そうだ』
「そうだな。他にも便利な魔法があれば、片っ端から買っちゃうぞ!」
彩歌に連れられ、おすすめの魔法店を目指す……うわ! なんだこれ?!
「そうそう! ここはね、城塞都市有数の〝テント・スポット〟よ。前に言ったけど、魔界ではテントで生活してる人たちの方が多いぐらいなの」
テントが広場一面に張られている。フジツボの群生地みたいで気持ち悪い。
「すごいな、テントの話、本当だったんだ……」
確かに、これが日常なら、公園にテントを張るのも異常な事では無いな。
「えー! 嘘だと思ってたの?! ヒドイわ達也さん」
ホッペを膨らませる彩歌。
「でもさ、お風呂とかは、どうするの?」
「お風呂屋さんもあるけど、川での沐浴とかが多いわね」
魔法を使う人も居るらしいが〝清浄魔法〟を買うなら、風呂付きの一戸建てを買った方が安いらしい。
「……! ちょっと待った。魔法ってそんなに高いの?」
いくら僕がお金持ちでも、家を建てられる程の値段の物を、そうポンポン買うわけにはいかない。
「この前、私が買った〝分身魔法〟は、プールのあるお屋敷が買える金額だったわ」
召使い付きでね。と笑う彩歌。
いやいや、それはちょっと笑い事じゃないぞ。
「そんな大金を叩いてまで、買ってくれたんだ、分身魔法……」
彩歌は〝分身魔法〟を、僕と一緒に地球を守るために必要だと判断して用意してくれた。
僕のせいで大変な事に巻き込んでしまったのに、そこまでしてくれるなんて。
「ありがとう、彩歌さん」
「いえいえ、どういたしまして!」
にっこり微笑む彩歌。この恩は、一生掛けて返す……僕たちの一生って超長いけど、絶対返す。
「あ、このお店よ。品揃えがスゴイの。あと、交渉次第で結構安くしてくれるわ」
看板には〝クスギシ魔法店〟とある。
「……でも何より、マスターが凄い人なのよね」
趣きのある、古びた木造の店舗だ。
扉を開けると、カランコロンという音が響く。
「いらっしゃいませ……お、彩歌ちゃん、よく来たね! ん? そっちの子は見掛けない顔だな」
店長は清潔そうな白いローブ姿。
細面に髭を蓄えた、見るからに〝こだわり派〟といった佇まいだ。
「ふふ。マスター、この人が達也さんよ」
「おお! 君か、彩歌ちゃんのハートを射止めたって言うヤツは!」
僕の事知ってるの?!
っていうか、心臓を挿げ替えたのなら確かに僕だけど。
「もー! マスター!!」
「ははは。いやいや、彩歌ちゃんが〝分身魔法〟なんていう珍しい買い物をするもんだからね。気になって聞いてみたら〝男の子と一緒に居るために必要だ〟なんて言うもんだからさ」
なんだろう……嬉しさが止め処なくこみ上げて来てクラクラする。
「まあ、詳しい事は知らないし、私の信条に反するので聞かないけど……」
マスターは、僕の目をまっすぐ見て、ニヤッと笑う。
「キミ、すごいね。魔力もだけど、もっと深い所に、魔力ではない〝測りしれない力〟がある」
うわ、この人やるなあ!
僕を〝ただの子ども〟じゃないと見抜いたぞ。
「あと、その背中の袋に、キミほどじゃ無いけど、かなりの物が入ってるね?」
え?
……そうかノームだ!
この人、もしかして魔力を感知できるのか?
「今日はキミの買い物だよね。まずは、適性を調べてみようか」
目の前のカウンターに、4つの水晶玉が置かれた。それぞれ、薄く色がついている。
「達也さん、この水晶玉は、触れた人の適性と潜在能力を、色合いで表してくれるわ」
彩歌が薄い赤色をした水晶玉に触れると、手が触れた部分から、水に血を垂らしたように、ジワジワと真っ赤に染まっていく。
「ふふ。私は火属性の魔法が一番得意なの。だから、水晶は綺麗な赤になるわ。でも……」
今度は、うっすら青い水晶玉に手を置く。しかし、何も起きない。
「水属性の魔法は適性が無いの。ほとんど使えないわ」
そういえば、彩歌が水系の魔法を使っているのは見た事が無いな。
「そうだな。回復系の魔法は水属性だから、彩歌ちゃんは回復魔法を使えないんだ」
へぇ、そうなんだ。あれ? じゃあ……
「雷とか、眠らせたりとか、着替えとかは、何属性なの?」
「それらは、無属性だったり、特別な属性だったりするよ。例えば、雷属性。これは使える魔道士がほとんど居ない、レアな属性だ。こういった火・水・風・土以外の魔法は、使ってみるまで、適性がわからないんだ」
「それを見極めちゃうのが、マスターのスゴイ所よね。私の雷属性を見抜いたのも、マスターなのよ」
「雷撃魔法が入荷した時に、ピンと来たね! 〝これは彩歌ちゃん用だな〟ってさ!」
そりゃすごい!
「まあ、外れることもあるんだけどね。さ、キミの適性を見てみようか。私の見立てでは、キミが得意なのは土属性だと思うんだが」
水晶玉、要らないんじゃないか? 本当に分かっちゃうんだな。
僕は手始めに、赤い玉に触れた。彩歌ほどではないが、ゆっくりと赤く染まっていく。
「ほう! 私の見立てはハズレかな? ここまで赤くなるとは、大したものだよ」
あらら? そうなの?
「すごいわ、達也さん! ここまで火属性に適性があるなんて!」
「いやいや、彩歌さんの方が赤かったじゃんか」
まさに、血の色だったからな。
しかも、ちょっと固まりかけた、どす黒い感じの血だ。
「ははは! 彩歌ちゃんは比較対象にしちゃダメだよ?」
「私はね、この城塞都市では結構有名な火属性魔道士なのよ? 雷撃魔法を覚えてからは、そっちが有名になっちゃったけど」
へー。じゃあ僕ってやっぱ、炎の魔道士って感じなのか? カッコイイな!
「よし、次は水いってみよう!」
水属性の水晶玉は、透明に近い水色だ。そっと触れてみる。
「んん??? 何だって?!」
水晶玉は、綺麗な青色に染まる。
「達也さん、さすがね……!」
「参ったな! 2属性持ちなんて、そうそう居ないんだぞ?」
うわうわ! なんか褒められてる?
「という事は、キミは回復魔法も使えるな。おめでとう!」
拍手でお祝いされた。回復魔法か!
「達也さん。回復魔法は便利よ! 羨ましいわ!」
僕は怪我をしないけど、彩歌さんを回復できるから、ぜひ買っていこう。
「私の予想は外れちゃったな……ここまで高い適性が2つも続いたら、キミは残りの属性、あまり期待できないかもしれないけど、一応、調べてみようか」
「はい。じゃあ、風属性の適性を……」
薄緑の水晶玉に手を置く。ジワジワと色がついていくが、やはり火や水の様な濃さにはならない。
「ほー! 意外と色が付いたな。そこそこの風魔法も使えそうだぞ?」
「そうね、ここまで良い色が付けば、〝飛翔〟ぐらいは、いけるんじゃないかしら?」
「〝飛翔〟って、もしかして空を飛ぶやつ?! やった!」
『タツヤ、キミはそのうち、〝飛行〟を習得するので、魔法で飛ぶ必要は無いよ?』
あらそう? じゃあ、それまで我慢するかな。でも、魔法で空を飛ぶって、ちょっとカッコイイよな……
「マスターさん。ちなみに〝飛翔〟の魔法って、おいくら位でしょう」
「んー、ウチの店では通常、135万円だ。慣れない内は危ないから、練習用にパラシュートもつけるよ」
高っ!!! 僕、地面に突き刺さっても死なないから、パラシュート分、安くしてくれないかな……
『タツヤ、無駄遣いはよくない』
ちぇ。仕方ない。〝飛行〟を覚えるまで我慢するか。
「よし、ラストは土属性だな。さすがにここまで適性が良いと、土は適性無しかもしれないね」
むふふ。ところがどっこい。僕って、土属性に適性が無いはずナッシングなのだ!
きっと凄まじい茶色。まさに真っ茶っ茶の、どす黒い茶色になるであろう!
……なんか汚らしいな。
まあいい。驚け! これが僕の土属性の威力だ。
『タツヤ、いけない! その水晶玉の許容を超え……』
僕が触れると、薄茶色の水晶玉は一瞬で真っ黒に染まった。
「……ェえ?」
マスターの裏返ったセリフと同時に、水晶玉がチリチリと振動を始める。
『タツヤ、危険だ! あと12秒で破裂する。この建物ごと粉々になるぞ』
あわわわ?! ウソだろ?! なんでそんな事になるんだよ!!
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる