4 / 44
04.婚約は白紙になりましたから②
しおりを挟む
まずい。早く答えなければ。そう思えば思うほど、いつも向けられている失望の眼差しを思い出し、アイリスの頭は真っ白になっていく。
「あ~……。いや、泣いていたようだから」
シャルルが気まずそうに自身の目の下を指差す。それにアイリスは、目を擦ってしまったために赤くなっているのだと理解した。
「お、お見苦しいものをお見せしました」
「そんなことは……。あっ、そうか。そういえば、スタジッグ伯爵令嬢には婚約者がいらっしゃいましたね。余計なお世話だったようだ」
シャルルが眉尻を下げる。“婚約者”という言葉に、アイリスの胸が痛みを訴えた。
「あちゃー……。思わず引き留めたけど、オレと二人っきりは良くなかったね」
「……いいえ」
「でも」
「婚約は白紙になりましたから……」
シャルルはキョトンと目を瞬くと、次いでばつが悪そうに視線を明後日の方向へと向ける。きゅっと口を噤んだ。
「申し訳ありません。私事で空気を悪くしてしまうなど」
「これは確実にオレが悪いです。配慮に欠けてたよ」
「お気になさらないで下さい。流石に無理がありますから」
「というと?」
「私も先ほど知ったことですので」
「あ~……なるほど」
アイリスの涙の原因と繋がったのか、シャルルは何とも言えない顔になる。何事かを考えるような間のあと、シャルルの指がハープの弦を弾いた。
「よければ一曲、如何ですか?」
「え?」
「これも精霊が結んだ縁ですから」
「精霊が、ですか?」
「あれ? この国ではそう言わないのかな。ポプラルースでは、こういった不思議な縁は精霊が運んで来るといわれてるんだよ」
「……この国にも精霊はまだ住んでいるのですか」
「もちろん。さっきも歌っていたら精霊達が集まってきてね。キミも見たでしょう?」
「あれは、精霊魔法では」
「ないない。遊んでただけ、あぁ、いや、心を通わせてたんだよ」
シャルルがハープの鳴らすと、答えるようにアイリスの頬を風が撫でた。池に近付くにつれて空気が澄んでいくような感覚がしていたが、あれは気のせいではなく精霊達が集まっていたからなのだろうか。
「精霊とは、どのような姿をしているのですか?」
「ん~? 姿っていうのか、丸い光の粒に見えてるかな~。力を貸してくれる時はキラキラ~って。煌めいて綺麗だよ」
「素敵ですね」
勉学しかなったアイリスには、学ぶという行為が生の全てで。いつしか、学びが最優先事項となってしまっていた。
「では、心を通わせるというのは」
「まぁまぁ、好奇心旺盛なのは良いことだよ。でも、歌は? もしかして、これは遠回しに遠慮されてたりする?」
「も、申し訳ございません! そのようなことは! あぁ、でも、私なんかに」
「誰にも聞いて貰えない方が、勿体無いとは思わない?」
シャルルの言葉に、アイリスは言葉を詰まらせる。同意を求めるように「ね?」と問われて、アイリスは頷くしかなかった。
「では、『とある探検家の備忘録』『絵描きの幸福』『小人の恩返し』……。明るく楽しい曲調のものなんだけど、元気になるかな~。普段、好き勝手に歌ってるから」
「えっと……」
「気になるものを好きに選んでね」
「では、『絵描きの幸福』を」
「ん、分かった」
シャルルがハープを奏で始める。言葉の通りに、明るく楽しい音色であった。
「『これは、オレが城の使用人から聞いたお伽噺。とある街の片隅に絵描きの男がおりました。その男が描くのは、いつも美しい花々。しかし、手に取ってくれる者はなかなか現れず……』」
語りから始まったそれに、アイリスは一瞬で引き込まれる。穏やかでゆったりとした聞き取りやすい声が、物語の世界へとアイリスを誘った。
「《花咲く街は鮮やか 絵筆を走らす僕は透明 誰か見つけて 今日も終わらぬ隠れん坊》」
絵描きの苦悩から始まった歌は、呪いにより近くの花々が枯れてしまうようになったと嘆く魔女との出会いによって変わっていく。絵描きの花の絵に救われた魔女に、絵描きも救われ。二人の幸福の中、歌は終わりを迎えた。
「『これにて、終幕。めでたしめでたし』」
ハープの音色が止む。アイリスは余韻に浸りながら、シャルルに拍手を送った。
「素晴らしかったです」
「何だか照れるな~。でも、少しでも元気になってくれたみたいで良かったよ」
「はい。お礼申し上げます。光栄でございました」
「大袈裟な気もするけど……。どういたしまして。オレも楽しかったよ」
こちらの気も抜けるようなへにゃりとした笑みを浮かべた桃色の瞳に、アイリスは目をパチクリと瞬く。アイリスの様子に、シャルルは不思議そうに小首を傾げたのだった。
「あ~……。いや、泣いていたようだから」
シャルルが気まずそうに自身の目の下を指差す。それにアイリスは、目を擦ってしまったために赤くなっているのだと理解した。
「お、お見苦しいものをお見せしました」
「そんなことは……。あっ、そうか。そういえば、スタジッグ伯爵令嬢には婚約者がいらっしゃいましたね。余計なお世話だったようだ」
シャルルが眉尻を下げる。“婚約者”という言葉に、アイリスの胸が痛みを訴えた。
「あちゃー……。思わず引き留めたけど、オレと二人っきりは良くなかったね」
「……いいえ」
「でも」
「婚約は白紙になりましたから……」
シャルルはキョトンと目を瞬くと、次いでばつが悪そうに視線を明後日の方向へと向ける。きゅっと口を噤んだ。
「申し訳ありません。私事で空気を悪くしてしまうなど」
「これは確実にオレが悪いです。配慮に欠けてたよ」
「お気になさらないで下さい。流石に無理がありますから」
「というと?」
「私も先ほど知ったことですので」
「あ~……なるほど」
アイリスの涙の原因と繋がったのか、シャルルは何とも言えない顔になる。何事かを考えるような間のあと、シャルルの指がハープの弦を弾いた。
「よければ一曲、如何ですか?」
「え?」
「これも精霊が結んだ縁ですから」
「精霊が、ですか?」
「あれ? この国ではそう言わないのかな。ポプラルースでは、こういった不思議な縁は精霊が運んで来るといわれてるんだよ」
「……この国にも精霊はまだ住んでいるのですか」
「もちろん。さっきも歌っていたら精霊達が集まってきてね。キミも見たでしょう?」
「あれは、精霊魔法では」
「ないない。遊んでただけ、あぁ、いや、心を通わせてたんだよ」
シャルルがハープの鳴らすと、答えるようにアイリスの頬を風が撫でた。池に近付くにつれて空気が澄んでいくような感覚がしていたが、あれは気のせいではなく精霊達が集まっていたからなのだろうか。
「精霊とは、どのような姿をしているのですか?」
「ん~? 姿っていうのか、丸い光の粒に見えてるかな~。力を貸してくれる時はキラキラ~って。煌めいて綺麗だよ」
「素敵ですね」
勉学しかなったアイリスには、学ぶという行為が生の全てで。いつしか、学びが最優先事項となってしまっていた。
「では、心を通わせるというのは」
「まぁまぁ、好奇心旺盛なのは良いことだよ。でも、歌は? もしかして、これは遠回しに遠慮されてたりする?」
「も、申し訳ございません! そのようなことは! あぁ、でも、私なんかに」
「誰にも聞いて貰えない方が、勿体無いとは思わない?」
シャルルの言葉に、アイリスは言葉を詰まらせる。同意を求めるように「ね?」と問われて、アイリスは頷くしかなかった。
「では、『とある探検家の備忘録』『絵描きの幸福』『小人の恩返し』……。明るく楽しい曲調のものなんだけど、元気になるかな~。普段、好き勝手に歌ってるから」
「えっと……」
「気になるものを好きに選んでね」
「では、『絵描きの幸福』を」
「ん、分かった」
シャルルがハープを奏で始める。言葉の通りに、明るく楽しい音色であった。
「『これは、オレが城の使用人から聞いたお伽噺。とある街の片隅に絵描きの男がおりました。その男が描くのは、いつも美しい花々。しかし、手に取ってくれる者はなかなか現れず……』」
語りから始まったそれに、アイリスは一瞬で引き込まれる。穏やかでゆったりとした聞き取りやすい声が、物語の世界へとアイリスを誘った。
「《花咲く街は鮮やか 絵筆を走らす僕は透明 誰か見つけて 今日も終わらぬ隠れん坊》」
絵描きの苦悩から始まった歌は、呪いにより近くの花々が枯れてしまうようになったと嘆く魔女との出会いによって変わっていく。絵描きの花の絵に救われた魔女に、絵描きも救われ。二人の幸福の中、歌は終わりを迎えた。
「『これにて、終幕。めでたしめでたし』」
ハープの音色が止む。アイリスは余韻に浸りながら、シャルルに拍手を送った。
「素晴らしかったです」
「何だか照れるな~。でも、少しでも元気になってくれたみたいで良かったよ」
「はい。お礼申し上げます。光栄でございました」
「大袈裟な気もするけど……。どういたしまして。オレも楽しかったよ」
こちらの気も抜けるようなへにゃりとした笑みを浮かべた桃色の瞳に、アイリスは目をパチクリと瞬く。アイリスの様子に、シャルルは不思議そうに小首を傾げたのだった。
462
お気に入りに追加
1,386
あなたにおすすめの小説
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】侯爵夫人は今夜も夫を拒めないので、快感レッスンに通って離婚を目指します!
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
伯爵令嬢であったミザリアは、3か月前に侯爵家嫡男のオズワルドに嫁いだ。
家同士の事業強化目的のための完全なる政略結婚だった。
婚約期間中も、贈り物もなし!デートもなし!エスコートも0。
そして、蓋を開けてみたらやはり
「あなたのことを愛することはない」
結婚そのものだった。
それなのに。
なぜか毎晩、閨を強要する夫。
痛くて、辛くてーーーー。
もう一体どうしたらいいか分からなかったミザリアだが
とあるお茶会で運命の出会いを果たす。
「まずは閨ごとが素晴らしいことをお伝えしたほうがお話が早いのですわ。
なので、閨ごとのレッスンをするスタッフがおりますの」
そう語ったのは、夜の貴族界を牛耳る女帝・ローズティアラ様。
その出会いからとある快感レッスンを受けることになって・・・。
愛されない貴族令嬢が、愛し・愛されたい貴族令嬢になるべく奮闘するストーリー
全22話 4万文字弱で完結してます!
【作者よりみなさまへ】
*同性愛の内容が含まれます。差別的表現ととる方は閲覧をおやめください。
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
★本作品は一応完結まで執筆済みですが、主人公ミザリアの第二の幸せは次回作に繋がっております。
→出戻り伯爵令嬢は、やっぱり今夜も夫に愛されたい (執筆中)
乞うご期待!
【完結】R-15 私はお兄様を愛している
遥瀬 ひな《はるせ ひな》
恋愛
王都の下町で母と二人、平民として暮らしていたティアナ。
10歳になってすぐ、母と一緒にアーガン伯爵家のタウンハウスへ連れて行かれた彼女は、そこで一人の美しい青年エリオット・アーガン伯爵と出逢う。
彼はティアナの異母兄だった。
*エロいシーンは力入れて書いてます。(当社比)
*全ての性描写には、☆もしくは★が表示されております。
*同意を得ないケースは★で表示してありますので苦手な方はご自衛下さい。
【序盤は男主人公の逆襲&ザマァと脇役たちの復讐&ザマァがメインとなります】
【中盤以降から恋愛&微エロが加わります】
【終盤は陰謀&ザマァ&エロがメインとなります】
《なるべく飽きが来ないよう数々の伏線を敷いていますが完結までに全て回収します》
《完結まで書き終えていますので一時間毎に予約投稿します》
♪投稿から一週間あまり、お気に入り数400、HOT女性向けランキング7位と知り、驚いています。初作品でここまで反応が頂けるとは思ってもみませんでした。皆さまのおかげです、ありがとうございます♪
♪完結を迎え、一瞬だけお気に入り数が720を超えました。いいね!やエールもたくさん。ありがとうございます。思いがけず多くの方々の瞳に触れる機会が得られて、とても幸せでした♪
ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?
望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。
ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。
転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを――
そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。
その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。
――そして、セイフィーラは見てしまった。
目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を――
※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。
※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)
【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない
かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が
シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。
女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。
設定ゆるいです。
出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。
ちょいR18には※を付けます。
本番R18には☆つけます。
※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。
苦手な方はお戻りください。
基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。
いまさら好きだと言われても、私たち先日離婚したばかりですが。
山田ランチ
恋愛
※以前R指定版で載せておりましたが、制限なくお読み頂けるように内容変更し、大幅加筆致しました。
重複読みにご注意下さい。
あらすじ
別れた夫がなぜか迫ってきて困っています。
カトリーヌ・モンフォールは災害にあった領地を助けてもらう為、侯爵家のアルベルト・ベルトランと政略結婚をする。ほとんど顔を見ずに初夜を済ませた数日後、アルベルトは第二王子と共に戦争に行ってしまう。それは三年にも及ぶ長い戦いとなった。
アルベルトの遠征中、カトリーヌはたった一夜の営みで授かった男児を出産する。しかし戦場から来たのは離縁通知だった。
男児を産んだカトリーヌを解放しようとするアルベルト。しかしカトリーヌはアルベルトが戦争から帰るまで離縁を受け入れないと返事をする。そして歳月は流れ、長い戦いが終わりアルベルトは帰郷する。しかしカトリーヌはアルベルトとの約束通り、夫と顔を合わせる前に家を出るのだった。しかし戦争が終わった後、モンフォール領での災害は人為的なものだと判り、不穏な空気が流れ始める。
夫婦子育てやり直しラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる