螺旋の中の欠片

琴葉

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第5章 変化

33 差し伸べられる想い

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診察室のドアを開けた時に膨らんでいた期待や希望は、綺麗に萎んでしまって跡形もない。
せっかく福田に持ち上げてもらった気持ちが、元に戻ってしまっていた。
それでも、悠真には知られたくなくて。
明るく振舞っていた。
週末になると恒例となっていた颯太の、悠真への挑戦、と銘打った遊びのお誘いがかかる。
他の二人は出かけることが多いが、颯太はよく屋敷にいる。
悠真の孤独に付き合う、と宣言したからなのか。
それとも、もともと出不精なのか。
京香によれば、もともと出かける方ではないらしいのだが。
それでも屋敷に籠っていると退屈らしく、同じように屋敷にいる悠真に声がかかる。
今日はチェスのお誘い。
悠真も何気に楽しみにしている。
「僕、は留守番してる」
「え」
当然同行すると思っていた澪に言われ、悠真が驚く。
正直、悠真や颯太の前で明るく振る舞うのが辛いほど、気分は落ち込んでいた。
「具合でも悪いのか」
案の定、心配し始めた悠真に澪は苦笑いした。
「ううん、ちょっと課題の提出期限が迫ってて。勉強してるよ」
澪は考えていた言い訳を口にした。
「そっか、じゃあ仕方ないよな」
悠真はあっさりと納得した。
大学は勉強が大変と思っているのかもしれない。
「ごめんね、結果は教えてね」
大変なのは大変なんだけど。
「ああ。また俺の勝ちだと思うけど」
得意げに拳を作った悠真を澪は笑顔を作って見送った。
課題を抱えているのは本当だ。
嘘は言ってない。
ただ、期限はずっと先。
休み前に貰ったばかりの課題。
澪は大きく溜息を吐き、書斎に移動した。
悠真に話した以上手をつけなくてはならなくなった課題と、それから福田に言われて受けることにした、秘書検定の勉強を始める。
ぼうっとした頭ではなかなか効率は上がらない。
時々窓の外を眺めながら、溜息を吐く。
他に、他に何か手はないだろうか。
薬…。
誘発する薬がある、と老医者は言っていたっけ。
もしかしたら福田越しに大泉に頼めば、手に入るだろうか。
でも、老医者は取り返しのつかない状態になる可能性がある、とも言っていたっけ。
現状を変えたいと、思うなら多少のリスクは覚悟すべきだろうか。
不意に、微かに聞こえた物音に、考えを止めて耳をすます。
こんこん。
誰かがドアを叩いている。
誰だろう?
時計を振り返ってみると、あれから1時間以上は経っているけれどまだ悠真が戻ってくるには早い。
そもそも悠真がノックなどするはずもない。
夕食もまだまだ先。
首を傾げながらドアに近づくと、再び遠慮がちに小さく二回ドアが叩かれた。
「はい」
返事をしながら、ドアを開けて澪は驚いた。
「賢木さん?!」
澪を見ると小さく微笑む。
「なんで、ノックなんか…」
賢木はいつもノックをしない。
屋敷に越して来てからも、先にドアを開けて顔を覗かせ声をかけてくる。
首を傾げる澪に、賢木は遠慮がちに答えた。
「お勉強中、と聞いていていたので、お邪魔かな、と思いつつお誘いに来ました」
「え、お誘い?」
澪はドアを大きく開きながら聞き返した。
けれど、賢木は入ってくる様子はない。
腕に抱かれた日向が澪をじっと見上げている。
賢木の様子に戸惑いながら、日向に向かって微笑んでいると、賢木に小首を傾げるように顔色を伺われた。
「勉強は捗っていますか?」
「え、…ええ、まあ」
嘘だ。
1時間以上かけて1ページも進んでいない。
けれど悠真をすっぽかしている以上、正直に答えるわけにはいかない。
「少し、息抜きがてら、おやつの制作に付き合っていただきたいのですが、いかがですか?」
「…え…」
澪は戸惑った。
賢木は澪の顔を見つめ、ふっと日向に視線を落とす。
日向の手を弄りながら、呟くように言う。
「根を詰め過ぎても、良くないですよ」
母親を見上げた日向に賢木の優しい視線が落ちる。
澪は書斎を振り向き、机に広げたままの課題と、秘書検定の教科書を思う。
それから俯き、溜息を吐く。
「そうですね…、付き合わせてください」
澪が答えると、賢木は嬉しそうに笑った。

厨房へ入ると、驚いたことに惣一がすでにいた。
「惣一さん?今日はお仕事は?」
日曜日ならいざ知らず、今日はまだ土曜日。
日もまだ高い。
いつもなら不在のはずの惣一がすでにいる。
澪の疑問に中へ促しながら賢木が答えた。
「今日は早く終わらせたみたいで。帰ってくるなりパイを作ると騒ぎましてね。颯太さんと悠真さんは勝負が白熱してましたので、澪さんにお声かけしたところです」
「そうだったんですか」
澪に惣一はエプロンを手渡してくれた。
惣一も同じエプロンをつけている。
賢木が厨房を使用するようになってしばらくすると、屋敷に住む全員分のエプロンが準備された。
色違いの同じデザインのエプロン。
他の厨房で働く人たちの邪魔にならないようにと、そっと端の方にずらりと掛けられている。
住民はそれぞれ好きな色を自分のと決めていて、惣一は深い紺色だった。
賢木は淡いクリーム色。龍一は賢木のエプロンを使う。
澪は淡い緑色。悠真は青みがかった濃い緑色。
颯太は淡い青で、圭吾はオレンジに近い黄色。龍一の恋人、生島は圭吾のを借りる。
京香は淡い赤。賢木と言い合ったようだが、結局諦めて使っている。
澪は手の中の淡い緑色のエプロンを見つめ、ゆるゆると紐を首に掛けた。
正直言って全然乗り気じゃない。
何もする気になれないし、賢木たちに気を使うことすら億劫に思える。
けれど賢木の誘いを断る勇気もなかった。
むしろ、それすら億劫で。
腰のリボンを結ぶと、惣一に手招きされた。
調理台の上に丸く纏められた生地を指差す。
「これ、捏ねてくれ」
「はい、わかりました」
パイは何度か手伝ったことがある。
手順を思い出しながら、時々惣一に確認するように振り向きながら、生地を丸めて、伸ばして、繰り返す。
不思議と無心になれた。
あんなに囚われていた考えから解放され、澪はひたすら生地を捏ねる。
惣一はいつにも増して言葉少なく、澪に一言二言指示を与えるだけ。
黙々と、惣一と並んで生地をこねる調理台の反対側に、賢木が日向を調理台に腰掛けさせた。
「…先日、日向の検診に行ってきたんです」
不意に語り出した賢木を振り向くと、賢木は日向の髪が気になったのか、指先で梳かしていて澪を見ていない。
惣一に話しかけたのか、と手元に視線を下ろすと、賢木が話を続けた。
「中谷先生から聞きました」
「え」
中谷、と言うのはあの老医者の名前。
日向の主治医でもある。
オメガバースを専門にしているので当然といえば当然だが。
何を、聞いてきたのか。
この時点ではまだ、惣一に語りかけているのか、自分に語りかけているのか、澪には分からなかった。
ただ惣一が何の反応もしていないことから、賢木が語り出すことは惣一には想定内のことなのかもしれない。
じゃあ、そもそも呼ばれた真の目的は…。
澪の手が止まると、惣一の視線が向いた。
別に咎めるような視線ではなかったのだけれど、澪は慌ててまた生地を捏ねる。
それを見計らうかのようなタイミングで賢木が続ける。
「先生に怒られました。私たちが何か、澪さんに圧力をかけているのではないか、と」
「え?!」
やはりその件だったか、と思いながらも、思いもよらない方向へ話がいってしまったことに慌てる。
「そんな!そんなことはっ」
澪が口を挟もうとすると、賢木が指を口に当てて、にっこり笑う。
それを見て、澪は口を閉ざし、俯く。
「それを聞いて私たちも反省しましてね、無意識に圧力を与えていたのかもしれないと」
「…違うんです、僕が勝手に…」
澪が呟いても、賢木は続けた。
「先生も心配していらっしゃいました。だからちゃんとお話をしようと思いまして」
「本当に!賢木さんたちは何も」
顔を上げた澪に賢木は少し眉を寄せながらも微笑む。
「ちゃんと、お話をしませんか?」
「………」
澪が黙り込んで口を閉ざすと、惣一が優しく肩を叩いた。
「澪さん、悠真さんとの将来で不安やストレスを感じているのではないですか?」
澪はふるふると首を振る。
将来どころか、現状に不安がある。
けれどこうやって惣一と賢木に呼び出され心配されると、それを口に出来ない。
「先生から、澪さんに発情期が訪れないのは心因的なものだろうと改めて言われたんです」
ぎゅっと思わず生地を握りしめてしまって、澪はそっと元に戻した。
心因的理由。
それはどうにも出来ないことの言い訳ではないのか。
結局、澪は治らない。
いつまで?
いつまでこのまま…。
すうっと伸びてきた惣一の手が、澪の手の中の生地を持ち去った。
はっとして澪が思わず視線で追いかけると、先ほどまで惣一が捏ねていた生地はいつの間にか丸く纏められて布巾をかけられていた。 
「今悠真さんとお付き合いをしているからといって、玖珂の将来を抱え込むことはないんですよ。まだ若いし、色々あると思いますし。澪さんの自由です」
再び話し始めた賢木を振り向くと、優しい微笑みを浮かべたまま澪を見つめている。
「今は、確かに悠真さんが澪さんの面倒を見る義務があるので、色々、納得できないこともあるかと思いますが、以前もお話ししたように今だけですから」
「………」
賢木の言葉は的外れ。
だが、おそらく賢木が思いつく澪の不安の一つ。
澪の不安を取り除こうと、一つずつ話し合おうとしているのだろう。
何が澪の心因なのか。
一緒に探ろうとしてくれている。
賢木の気遣いがわかってはいるのだけれど。
澪が何も言わず唇を噛むと、賢木は困ったように惣一を振り向いた。
「惣一も何か言って」
澪が頑なに悩みを打ち明けようとしないので、賢木は惣一に助けを求めたが、惣一からは少し呆れたような返事が返ってきた。
「お前が話さなくちゃ、って言い出したんだろ」
「そうだけど」
賢木がちょっと拗ねたように頬を膨らませて、日向を覗き込む。
まるで日向に助けを求めるかのように。
当然日向からはきょとんとした視線が返ってくるだけ。
惣一は大きく溜息を吐いて、澪の分の生地も纏めると、調理台に手を付きつつ振り向いた。
「確かに最初が最初だっただけに、俺は色々反対するようなことを言ったかもしれない。だが、悠真は真剣に君を思っているし、君も答えてくれているように見えたから、二人の自由にすればいい、と思っていた。このまま悠真と添い遂げようと、別れようと、二人の問題だし、口を出すつもりはない」
「惣一」
賢木がそうじゃない、とでも言いたげに声をかけてきたが惣一は構わなかった。
「例えば、このまま悠真と君が添い遂げて、結婚に至っても、後継のことは心配いらない。確かに悠真の子供が後を継げればいいが、そうでなくても気負う必要はない。苳也のおかげで俺は子宝に恵まれた。そのうち3人もαがいる。悠真の子でなくても、残り二人の誰かのところに一人ぐらい生まれるだろうし、βの二人も俺の血を引いてるんだ、可能性がないわけじゃない。もし、もし誰もαを授からなくても、それはそれでいい。俺はこんな風に大勢の家族と幸せな時を過ごせた。子供達にも幸せになってほしい。皆が幸せならば、後継などどうでもいい」
一気に惣一が語ると、賢木は少し驚いた口調で口を挟んだ。
「…惣一…、随分と考えを変えたんだね」
「変わったんだよ、ここ2年ほどでな」
賢木の言葉に惣一は少し肩を窄めてみせる。
それから澪を振り返る。
「もしも、君がこのまま発情期が来ず、子供が産めないとしても、悠真との関係が良好であれば問題はないと思う」
つまりは澪が不安やストレスを感じるような要素はない。
そう、言い聞かせながらも惣一は徐々に核心に迫ってくる。
遠回しに伺うような賢木とは違って、惣一は実直だ。
覗き込むように澪を伺う。
「あまり口を挟みたくはないが、悠真との関係は良好か?俺たちにはそう見えるが」
「…良好です…」
「何も問題はないか」
「………」
問題は、ある。
ようで、ない。
悠真から愛情は向けられているし、それを疑う余地もない。
自分の気持ちも隠しようもない。
お互いに思い合っていて、何が問題だろう。
…けれど。
澪には不満がある。
良好ではないと、感じてしまうほど。
黙り込んだ澪に、惣一は調理台に腰を軽く乗せ腕を組む。
「……悠真と性交渉はあるか?」
「惣一!セクハラ!」
賢木が即座に咎めると、惣一は両手を軽く広げて、背を向ける。
「じゃあ、お前が聞け」
惣一は二つの生地を持って去っていく。
賢木はそれを見送って、苦笑いした。
「答えなくてもいいんですよ、二人の問題ですからね」
それから遠慮がちに続ける。
「ただ、悠真さんはそうやって澪さんが悩んでいる何かのことをご存知なんですか?」
「………」
悠真は知らない。
病院に相談に行ったことも…。
澪が発情期を待ち望んでいることも、知らない。
返事をしなかったことを肯定と受け取ったのか、賢木が小さく微笑んだ。
「悠真さんともちゃんとお話をした方が良さそうですね」
「…知られたくないんです…」
澪が小さく呟くと、賢木が即座に聞き返す。
「なぜ?」
「なぜって…」
なぜだろう?
改めて聞かれて、はたと気付く。
最初の頃。
澪の発情期問題が発覚してすぐの頃、ちょっとだけそのことに触れただけで、それ以降は一度も悠真とそういう話をしていない。
悠真が今現在も澪に発情期が来ていないことをどう思っているのかさえ、知らない。
答えられない澪に、賢木は困ったように、苦笑いした。
「もしかしたら、その辺が原因かもしれないですね」
「…え…」
「発情期を望んでいても、発情期が来てももしかして悠真さんに知られたくないとか」
「え」
驚く澪の後ろから惣一の小さな声がした。
「それはないだろう」
「あるかもしれない、って話だから」
黙ってて、と賢木が釘を指すと、惣一は賢木の元へ行き、日向を受け取る。
抱き上げた日向とともに、そのまま外へ出て行こうとする。
「どこへ?」
「ちょっと外に出てくるだけだよ。日向に外の空気吸わせてくる」
賢木と二人残されて、澪は俯き、黙り込む。
「もう!逃げられましたね」
賢木が呆れた声を出す。
「すいませんね、澪さん」
「あ、いえ」
惣一が居てもいなくても、居心地悪い空気は変わらない。
話したくない澪と、聞き出したい賢木たち。
しん、と静まり返った中、賢木がそっと近付いて来る気配に澪は顔を上げた。
「私たちの気持ちはわかっていただけましたか?」
「あ、はい」
「あんな形で、澪さんをこの屋敷にお迎えしてしまったので、心配だったんです」
「え」
「普通に出会って悠真さんと恋に落ちていたら、変に考え込んだり、プレッシャーを感じることもなかったんじゃないかと思って」
「………」
普通に悠真と出会って?
でも。
「…多分、そうしたら、悠真と出会ってないと思います」
そして思い合うことも叶わなかった。
もしかしたら今頃別の人と交際していたのかも。
そしたら発情期が来なかったりせず、今頃別の心配をしていたのかも。
お互いの存在すら知らず、別々の道を歩いていたのかも。
でも、出会えたのだから。
「僕はきっかけはどうあれ、悠真と出会えて良かったと思っています」
澪が宣言した途端に、ふわっと賢木の顔が綻んだ。
だからこそ抱えている悩みだと思えば、辛くはない。
「…一緒にいると、話せないことも出て来るんです…」
「え」
「相手に伝えると軽蔑されてしまうかも、嫌われてしまうかも、そういう自制が働くんですね。思いが強ければ強いほど、それは起こってしまうんです」
「…………」
不意な賢木の言葉に澪は思わず聞き返す。
「賢木さんも、惣一さんに話してないことがあるんですか」
「ありました。でも今はありません」
つまりそれは話すことが出来たということ。
「何もかもを曝け出す、というわけではなくて。確かに話さなくてもいいことはあります。でも話さなければいけないことは話しておくべきです」
賢木は自嘲気味にちょっと眉を寄せて笑う。
「私の場合、長く抱え込んでいたものですから、惣一に話した時には意外とあっさりしていて、抱え込んでいたのがバカらしくなるほどでした」
なんのことかはわからないけれど。
澪はじっと見つめながら聞く。
「私にとっては裏切りに近い行為だったんですけど、惣一はそうは取らず。その行為に至るまでの自分の感情とか、惣一に聞かせるのは恥ずかしかったんですけどね」
小さく照れたように笑う賢木を見ていると、今でもまだ思い合っている二人を羨ましく思えた。
自分と悠真も、こんな風に長い間思い合うことが出来るだろうか。
もし出来たら、それは素晴らしいことだと思える。
「…話した、方がいいと思いますか?」
「はい」
賢木が大きく頷いた。
「心配してましたよ」
「え?」
「澪さんが何か悩んでるようだけど、俺じゃダメみたいだって」
「え?!悠真がそんな事を?!」
声を上げた澪に、賢木はくすくすと笑う。
「ええ。私は中谷先生から伺っていたので、少し話してみますね、とお呼び出ししたんです」
賢木がいい終わった時、ちょうど戻ってきた惣一が少し頭を掻いた。
まだ話が続いていたので、居心地悪くなったのか、そそくさと奥の方へ逃げていく。
澪はふと視線を落とした。
悠真に気付かれてた?
じゃあ、今日吐いた嘘も悠真はわかっていて?
「…話してみます、悠真と」
「ええ、ぜひ」
話したところで、澪に発情期が来るとは思えないけれど。
でも、でも。
話さなきゃ。



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