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第5章 変化
30 変化した日常
しおりを挟むラケットを構える悠真の遥か遠く、コートのラインぎりぎりにテニスボールがぽてっと落ちた。
「くっそぉ~」
小さく弾みながら転がっていくボールを悔し気に眺めて、悠真がコートの反対側に向けて叫ぶ。
「ずるいぞ!二人掛かりなんてっ」
コートの中央に集まってハイタッチを交わしていた颯太と圭吾がそんな悠真を笑った。
「あれぇ?二人一緒でいい、っていったの悠真のほうじゃん」
悔しそうに二人を睨みつけてから、不意にコート脇のベンチで試合を眺めていた澪を振り返る。
「澪、手伝ってくれよっ」
「え、僕?僕じゃあ悠真の足手まといにしかならないよ」
澪は頭も両手もぶんぶん振りながら必死で答えた。
その悠真を挑発するように颯太が高い笑い声をあげる。
「悠真ぁ、降参かぁ」
「意外と早かったな」
圭吾もラケットを肩に担ぎながら悠真を笑う。
「大人気ないわねぇ、二人とも」
澪の右隣に腰かけた京香が呆れたように呟きながら、膝の上に乗せた幼児に話しかけた。
訳も分かっていないだろう幼児は、ただ3人が動き回っているのをきゃっきゃと笑う。
その隣で簡易スコアの点数を捲りながら、賢木がさらに悠真を逆なでした。
「あと、3点で決着つきますよ。もっと粘ってください」
賢木にまで煽られて、悠真はラケットを構えなおした。
「くそっ!挽回してやる」
「頑張って!」
澪はとりあえず応援の声をかけたが、颯太と圭吾のコンビネーションはバッチリで、悠真を翻弄し、勝負は見えている。
「いや、もう無理でしょ」
試合など見ておらず、幼児を柔らかい表情で見下ろす京香の呟きに苦笑いするよりない。
あれから。
あの事件から2年ちょっと経った。
颯太と京香の母親に襲われた賢木も、2週間ほどで退院した。
怪我自体は大したことがなかったのと、胎児が不安定そうにしながらも問題なかったおかげだった。
颯太が言っていたように、その後自宅療養に入り、そのまま産休という流れだった。
今もその事件と関連した裁判が続いているけれど、離婚調停は賢木の退院後すぐに片付き、賢木は惣一によって半ば強引に玖珂家に入籍した。
それに伴い、賢木も、圭吾も引っ越してきて、屋敷は急に賑やかになった。
龍一は希望通り元々の賢木家に今も住んでいる。
主に週末には、龍一も惣一も揃って、食事会が開かれる。
そしてまるで見計らったように、賢木たちが引っ越しで落ち着いた頃、賢木は急な腹痛で病院に運び込まれた。
結局早産で、帝王切開によって赤ん坊は生まれた。
女のαだった。
散々家族会議のような議論が行われた挙句、「日向」と京香が名付け、それ以降はすくすくと育ち、京香が積極的に面倒を見ている。
賢木たちが引っ越してきて、屋敷は賑やかになっただけでは済まなかった。
賢木が屋敷の体制を激変させてしまった。
圭吾の部屋は颯太たちの向かい側。
つまり惣一の書斎の上、ということになる。
その時に初めて澪は、悠真の部屋の前の廊下に窓がない理由に気付いた。
圭吾の部屋の隣、つまり食堂の上にも部屋があるらしいが、今は3人の、主に京香の倉庫となっている。ゆくゆくは日向の部屋になりそうな雰囲気だ。
賢木は当然惣一の部屋。
もちろん、澪は入ったことがない。
その惣一の部屋には簡易的にキッチンがあるらしいのだが、颯太と京香の部屋同様、圭吾の部屋にもキッチンはない。
なので食堂に集まるしかなくなってしまったのだが、そうなると、賢木が以前打ち出した学校の長期休みなど厨房に休みを与えるということができなくなってしまうのだ。
仕方ないんじゃないか、という惣一に賢木はある提案をした。
長期休みと言わず、長期休暇に加えて土日祝日も、厨房や他の通いの使用人たちに休みを与えるというのだ。
「食事はどうするんだ」
即座に反論した惣一に賢木はにっこりと笑う。
「私が用意しますよ」
部屋の掃除なども各自負担。
とはいえ、総勢8人、時々9人になる大家族の食事の支度は大変だ。
賢木は当然のように子供達を、厨房へ呼び出し手伝わせ始めた。
その時に初めて澪は厨房に入った。
プレイルームの脇に建物がある。
以前は人の出入りを見かけたこともなく、気に留めたこともなかったけれど、本館やプレイルームとは屋根続きで、廊下も雨風を避けるための囲いがある。
調理人たちはここで食事を作り、大きなワゴンで悠真の部屋や食堂まで運んでいた。
初めて入った厨房はその意外な広さに驚いた。
そして設備はそれ相応のもので、大きな3口コンロが二つ、大きな洗い場が二つほどあって、業務用と思われる大きな冷蔵庫や食器洗い機、向かい合わせの長い調理台など初めて見る景色に思わず見入ったほどだった。
料理を手伝うのは楽しかった。
厨房は広いので、3~4人入っても平気で、いつも賑やかだった。
圭吾は賢木家では食事が当番制だったというだけあって手馴れていたし、当然龍一はそれよりも上手だった。
何より驚きなのが、惣一だった。
惣一は日向が生まれて以来、日曜日は必ず休みを取るようになった。
その最初の日曜日。
未熟児だった日向も戻ってきていて、赤子を抱えたままの料理は難しかろうと、悠真と二人で澪は厨房へ向かった。
そして。
日向を抱えた賢木に見守られながら、惣一が料理をしていて驚いた。
惣一が料理をできるとは、悠真でさえ知らなかった。
「20年ぶりぐらいじゃないか?料理するのは」
そう言いながらも賢木と変わらない手際を見せた。
「悠真さんが小さい頃までは、うちで料理してくれてたんですけどね」
賢木も苦笑いした。
龍一と二人並んで本格的なパスタを、人数分作ってくれたこともあった。
食堂も変わった。
部屋の中央にあった大きなテーブルは、同人数が座れる半分ぐらいの物に変えられ、空いたスペースに颯太と圭吾の要望で、TVとソファーが置かれた。そこに颯太か圭吾のどちらかが持ち込んだTVゲームが置かれ、食事の前後にも家族が集う場所になった。
颯太や圭吾がゲームをする傍らで、賢木や惣一を中心とした談笑が繰り広げられる。
龍一は、散々惣一が玖珂の会社に入るよう勧誘していたが、結局高校からバイトで出入りしていた会社に入った。
その会社は惣一が玖珂から家出していた時に作った小さなweb広告会社で、玖珂に戻る時に賢木名義にして行った。とはいえ賢木も秘書の仕事があるので実質他人任せ、収支の報告だけ聞いてるような状態だった。
賢木の代わりに会社を任されているのが家庭教師倉石の夫で、龍一を幼い頃から知る彼は、ゆくゆくは龍一に引き渡し、早期退社を望んでいる。
龍一も承諾しているものの、今はまだ残留してもらっている。
その龍一に関してはひと騒動あった。
きっかけは澪の些細な発言。
毎週のように龍一が玖珂に顔を出すようになって、澪も彼とよく話すようになった。そうして初めて会った時から思っていた印象が強くなり、何気なく口にした。
「龍一さんて、大家族の長男だけあってしっかりしてるし、頼り甲斐がありますよね。颯太さんもそうなんだけど、なんかちょっと違ってて、ほんと、βとは思えないぐらい」
言われた当の本人は満足げにありがとう、などと返事をしたが、居合わせた両親は一瞬固まり、目配せをした。
それにゲームをしていた颯太や圭吾が追い打ちをかける。
「だよな。颯太とは大違い」
「うるせぇ。龍にいのようにはいかないよ」
「時々αなんじゃないかって思うよな」
「ですよね」
澪も、颯太も圭吾も、深い意味などなかった。
本気と冗談が半分ぐらい。
けれど、両親はそう取らなかった。
もしかしたら二人の間でも似たような会話があったのかもしれない。
同じ言葉でも澪が言うと意味合いが変わってくる。
通常オメガバースの性質が目覚めるのは、小学校高学年から中学校にかけて。つまり第一成長期から第二成長期にかけてになるため、主に小学校入学の際にオメガバース判定を受けることが義務付けられている。よほどのことがない限り受け直すことはない。
龍一を始め惣一の子供は全て誕生後すぐに判定を受けた。
その時龍一はβと判定され、小学校入学の際にも特に疑問がなく、その判定書を提出した。
つまり龍一はそれ以降判定を受けたことがない。
両親の強い説得に会い、龍一は判定を受け直すことになった。
結果、α。
と言っても見逃されるほど弱く、抑制していない発情期のΩにでも遭遇しない限り、Ωにも判別できないかもしれないと言われた。
だがそれによって、悠真が龍一が後継者になるべきだと言い出したり、惣一が玖珂の会社の一つを龍一に継がせたいと言い出したりと、にわかに騒然とした。
結局龍一の強い意思により、元の会社に勤めることで決着はついたが、後日、龍一が恋人だとΩの男性を連れてきたことで、再び騒然とした。
龍一の中学からの同級生で、賢木も圭吾も顔は知っていた。だが一度も友人として家に連れて来たことはなく、またそう親しげだとは思えなかったので、二人は驚きを隠せなかった。
実の所、高校時代から度々肉体関係は持っていたらしいのだが、自分がβと信じきっていた龍一は、相手の将来や家族への体裁から交際を言い出せずにいたらしい。αとわかって結婚も可能となったので、交際を申し込み家族に紹介へと至った。
が。
皆が祝福ムードで円満に見えたが、実際のところ賢木は酷くショックを受けていた。
龍一や他の子供達の手前、祝福していたが、惣一の前では違うと言う。
「苳也はお前の一人暮らしにも本当は反対だったんだ。だが、大家族の長男として、母子家庭の長男として、時に父親代わりもして来たお前を解放したいと、我慢していた。色々立て続けに起きたことで、実際には結構苳也は参っている。2年、3年待てとは言わない。せめて苳也が落ち着くまで、寂しさに慣れるまでは結婚は待ってやってくれ」
結婚の予定を悠真と二人で龍一に尋ねた時に、惣一に言われたことを教えてくれた。
龍一は留守がちで一緒にいられない理由がある父親の代わりに、仕事で忙しい賢木の心の支えだった。代わりに惣一が側にいるとしても急に支えが離れて行ってしまったことで、賢木は不安がっていると言う。
龍一も仕事を覚えなければならず、また相手も同様なので、惣一の申し入れを快諾し今しばらくはこのままということだった。
こうして龍一とともにその相手も日曜によくくることになった。
颯太もこの春から社会人だ。
颯太は玖珂の系列会社に入った。
受験前は両親に反対されていた。
立場上、玖珂に関わりすぎることを懸念されたのだ。
けれど、本人の強い要望により両親が折れ、さらにコネなしで入りたいという希望も受理された。その後惣一の元へ颯太が受験する会社から問い合わせがあったらしいが、平等に扱うよう申請した。そして真意はわからないが、颯太は無事入社試験に合格した。
圭吾、澪は現在大学生。
圭吾は颯太や龍一と同じ大学に入った。
澪は悠真が入る予定の大学。
京香もこの春から短大生だ。
悠真は受験生。
だが焦っている様子はなく、成績も無理なく受かると見られている。
一方澪は、別の意味で焦りを抱えている。
悠真のラケットをすり抜けて、圭吾のスマッシュが決まった。
「やったー!」
「おおお!初めて悠真を負かしたぞぉ!」
両手を上げて大喜びする二人に、京香が呆れた声を出した。
「…二人掛かりだけどね…」
「いいんだよ!それでも勝った!」
颯太が本当に嬉しそうに賢木に向かってガッツポースをした。
賢木は手を叩いて、祝福する。
「くそぉ!颯にいがこんなに上手くなってるなんて…」
悠真の悔しそうな声に、颯太は舌を出した。
「圭吾とこっそり練習してたんだよっ」
「付き合わされた圭にいは気の毒ね」
京香の言葉に圭吾はにっかりと笑った。
「いいんだよ。圭吾が必死で、俺も楽しかったし」
「なんで俺が必死だと楽しいんだよ」
「だって、凄かったよ、ほんと」
コートの上でまだじゃれあってる二人から離れて、悠真は真っ直ぐに澪の元へやって来た。
「お疲れ様」
澪は持っていたタオルとドリンクを手渡した。
笑顔で受け取った悠真は、タオルを首に掛け、ドリンクを飲み始める。
悠真との関係も良好だ。
ただ、一つを除いて。
じゃれ合いながらやって来た二人も、賢木からタオルとドリンクを受け取った。
「てかさあ、昼飯まだ?お腹減ってるんだけど」
圭吾が屋敷を振り返りながらぼやくと、颯太が笑った。
「お前、そればっかだな」
今日は日曜日。
現在惣一と龍一が昼食準備中だ。
「やっぱり、手伝いに行った方が…」
澪は賢木を振り返る。
「無理無理。行っても追い出されるだけだよ」
圭吾が即座に手を振りながら否定した。
「今の惣一の一番の楽しみだから」
賢木が微笑みながら答える。
「龍と二人で作るから、誰も邪魔するな。苳也、お前もだぞ」
そう言いながら惣一が龍一を拉致って厨房に篭ってから、かれこれ1時間半。
「手伝いならいるじゃん、龍にいの恋人」
唯一、同行を許されたのが龍一の恋人、生島 尊だった。
「なんで龍にいの恋人は良くて、俺の恋人は出入り禁止なんだよっ」
「お前、今それ言う?」
再びぼやき始めた圭吾を、颯太がけたけた笑った。
「ここは惣一の家だから、惣一に従うの。そのうち許してもらえるから」
賢木が苦笑いした。
「大学3年にもなって、門限7時、外泊禁止とか俺ぐらいじゃん」
「私には門限ないけどね」
京香が得意げに口を挟む。
すると賢木がくるりと振り向いた。
「ああ、言ってないだけで、京香さんにも門限ありますよ。外泊も禁止ですし」
「ええ?聞いてない!」
京香が慌てて賢木を振り向いた。
「だって、京香さん、ちゃんと遅くならずに帰って来てくれますし、外泊も今の所ないですからね」
愕然とする京香を颯太が楽しそうに笑った。
「俺はない!」
「あ、噂をすれば」
遠くから駆け寄ってくる人影に悠真が気付いた。
「食事の準備が出来ました」
そう手を振りながら生島が叫ぶ。
「はあ、待ちくたびれた」
お腹をさすりながら歩き出した圭吾に習って、皆でぞろぞろと食堂へ移動した。
待ち構えていた惣一と龍一は満足そうな笑みで皆を迎え入れる。
テーブルの上にはクラブサンドとピザ、サラダ、と並んでいた。
「いただきまーす」
一番に飛びついたのは圭吾で、皆空いてる席へと座り始めた。
惣一はいつもテーブルの上座に座る。そのテーブルの角を挟んだ左隣に賢木。そして二人の間にベビーチェアーを置いて日向。ここまではいつも同じ。
龍一がいるときは、惣一の右隣、つまり賢木の向かい側に座る。当然、その隣は生島が。澪と悠真は左右が入れ替わることはあっても大抵隣同士。今日は賢木の隣、生島の向かい側に澪が座った。隣の悠真の向かい側には圭吾、その隣に颯太が座り、その向かい側には京香が座った。
「昼食にして多すぎない?」
並べられた料理を見渡した、賢木の言葉にも惣一は上機嫌で答えた。
「残ったらとって置けば、そのうち圭吾が食うだろ」
「どっちも美味しいよ」
ピザを頬張りながら、こちらもご機嫌で圭吾が言う。
「お前、食いすぎだろ」
龍一がそれを見ながら呆れて言うと、颯太が笑った。
「太るぞ」
圭吾は気にした様子もない。
細身の家系の中で、圭吾は唯一ちょっとふっくらしている。と言っても太っているわけではない。体の線に若干の丸みがあって、Ωらしい体型だ。
ふと自分と見比べて澪は、もう少し食べたほうがいいのかな、とひとりごちた。
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