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第4章 渦の中の子供達
24 賢木家長男
しおりを挟む不意に部屋の入口のドアが開いた。
じゃれつくように騒いでいた子供達が一斉に振り返った。
「龍一、きたか」
子供達の中心に龍一を見つけて、惣一が声をかけた。
「先生が今の容態を説明するって言ってるが」
「ああ、聞くよ」
龍一は大きく頷くと惣一に向かって一歩踏み出した。
途端に龍一の服の袖や裾が引っ張られる。
「俺も行く!」
「俺も!」
「私も!」
服を引かれ動けなくなってしまった龍一を見て、惣一が頭を抱えた。
「待て待てっ、みんなで行ってどうするっ」
「でも賢木母さんが」
口々に言い始めた子供達の前で、疲れきった表情の惣一は頭を抱えた。
「龍」
なんとかしてくれ、とでも言うように惣一が呼ぶ。
すぐに龍一が皆の前に立ち、圭吾の肩を叩いた。
「圭吾、一緒に行こう。他はここで待ってるんだ」
「でも龍にい」
「りーちゃん」
訴える悠真と京香の肩にそっと手を置くと、二人の顔を覗き込む。
「大丈夫だ。颯太、みんなと待っててくれ」
「…分かった…」
颯太は小さく答えたが、龍一に視線を投げられると強く頷いた。
圭吾の肩を抱きながら惣一を振り返る。
「行こう」
「なんで圭にいだけ?」
静かに閉じられたドアを見つめた京香が呟くと、颯太が小さく答える。
「…血が繋がってないから…」
「………」
「結局、俺たち他人だから」
「………」
颯太が小さく、小さく呟くとずん、と部屋の空気が重くなった。
再び部屋に静寂が訪れる。
調子を取り戻したように見えた颯太も、また窓の外を見つめたまま動かない。
悠真は少し表情を軽くしたように見えるけれど、またローテーブルを見つめ始めた。
京香もドアを時々振り返りながら、そわそわしている。
澪は。
じっと悠真の横顔を見つめていたが、そっと悠真の手に手を重ね、指を絡めた。
気付いた悠真が振り向いて、かすかに微笑んでくれた。
澪も微笑みを返して、ローテーブルに視線を移した。
ほんの5分か10分ほどの短い時間が酷く長く感じられた。
「りーちゃん!」
龍一と圭吾が戻って来ると、悠真と京香が我先にと駆け寄る。
二人の肩を抱きながら龍一は微笑んだ。
「大丈夫だって言ったろ?多分、さきにおっさんから聞いた通りの容態だよ。母さんの命に別状はない」
「赤ん坊は?」
しがみつくように龍一の服を握りしめて、悠真は見上げながら尋ねた。
「…今の所、無事」
龍一の微笑みが少し曇る。
京香は敏感にそれを感じ取って眉を寄せ、瞳を潤ませた。
「今の所って…」
「容態次第じゃ取り出すって話だ」
龍一の返事にしん、と静まり返る。
龍一の背後で圭吾が項垂れたまま、微かに鼻を啜った。
「早くない?」
小さく京香が呟くと、龍一は苦笑いした。
「仕方ないって。母さんの中にいたら手がつけられないだろ?」
「…うん」
「外から出来る処置には限りがあるって話を聞いて来ただけだよ」
悠真と京香の肩を、顔を覗き込みながら軽く叩く。
二人が小さく頷くと、龍一は顔を上げ、颯太を見た。
ぴくり、と反応した颯太に龍一が後ろの圭吾を親指で指差しながら言った。
「さて。颯太、圭吾とちょっと外まで行って、なんか食べ物と飲み物買って来てくれよ」
「…え、でも…」
口籠る颯太に龍一はにっこりと笑いかけた。
彼の微笑みは弟達の気持ちを軽くする。
「言ったろ?今の所大丈夫だからって。おっさんから好きなの買っていい、ってお金預かってるからさ」
「分かった」
龍一から差し出されたお金を受け取り颯太が圭吾に近付くと、圭吾は一度龍一を見てから、二人で並んで部屋を出て行った。
「お菓子ばっかり買って来るなよ?」
「分かってる」
少し元気が戻った笑顔で颯太は頷いて出て行った。
龍一はその背中をじっと見送り、くるりと京香を振り向いた。
「それから京香は化粧落としてこい」
「ええ?!なんで」
驚きと不満で顔を歪め、京香は龍一に抗議した。
「母さんが目を覚ましたら会いたいんだろ?そんな化粧して母さんの前に行ってみろ、そのままお説教始まるぞ」
「…う…」
たじろぐ京香を面白そうに見つめて、龍一はからかうように言う。
「私が丹精込めて育てた玉の肌にこんな安っぽい化粧なんかして!…あとなんだっけ?髪?私が手塩にかけて手入れした髪をこんなに痛めつけて!」
賢木の口調を真似しながら、京香を責める。
「髪は染めてるだけよ。洗えば落ちるんだから」
「一緒だろ?あと、なんだっけ、ピアス?」
龍一が京香の顔を覗き込みながら言うと、さっと耳からピアスを外す。
後には穴が残っていない。
ノンホールらしい。
そのままバッグを掴むと背を向けた。
「…落として来る…」
「そうしろ」
ぱたぱたと足早に部屋から出て行く背中を、くすくす笑いながら見送って、龍一は急に真面目な顔をして悠真を振り向いた。
「悠真、大変だったな」
「…え…」
澪は思わず悠真を振り向いた。
「おっさんに聞いた、色々巻き込まれたって」
「………」
龍一は悠真の肩をぽん、と叩くとそのままソファーへ連れて行った。
澪も後に続く。
悠真を座らせると、その向かい側に座った。
「大丈夫か?」
「…お、れは、別に…」
「そうか?颯太も様子がおかしいけど」
「………」
悠真はぎゅっと唇を噛むと、またローテーブルを睨み始める。
「疑問とか、不満とか、不安とか、いっぱいあるって顔してるぞ、悠真」
はっとしたように顔を上げた悠真に龍一は微笑んだ。
再び俯いた悠真に溜息を吐いて、澪に顔を向けると笑い始めた。
「昔はさ、なんでも話してくれたんだぜ?りーちゃん、聞いて聞いて、って。可愛かったんだよ」
澪に過去形で話しかけてくるけれど、その顔は今も悠真が可愛くて仕方ない、って顔をしている。
澪は吊られるよう笑った。
「ちょ、りーちゃん!」
悠真は顔を赤くして澪を見て、再び龍一を見る。
「しばらく会ってなかったから、俺にはもう話せないか?」
「…そんなことは、ないけど…」
ぐっと言葉を飲み込んだ悠真の顔を覗き込む。
「じゃあ、話してくれよ、悠真。抱え込むな」
「……………」
黙って俯く悠真を覗き込んで龍一が言う。
「何を、どこまで聞いた?」
「え!?」
驚いて顔を勢いよくあげた悠真に、龍一はふっと笑ってみせた。
「ん?違ったか?おばさん、いや、お前達のお母さんは俺たちの母さんを憎んでる。理由もわかってる」
「…り、りーちゃん…」
「何が起きたのかもちゃんと聞いてる」
ソファーに腰掛けた背中をぴん、と伸ばして、龍一は真剣な面持ちで悠真たちを見つめた。
「母さんの妊娠はこういう危険を鑑みて、お前達のお母さんには内緒にされていた。というか、颯太達も母さんのお腹が目立ち始めて隠しようがなくなってから聞いたはず」
「え、そうなの?」
瞼をぱちぱちと瞬きさせ、悠真が聞き返した。
「別館ではこの話題は禁止にされていたんだ」
「………」
自分が知った時、同じくらいに颯太たちも、いや周囲の全員が知っていると思い込んでいた。
これまで颯太や京香と顔を合わせる機会がそうそうなく、食事会でも話題にならなかった。
避けられていた話題。
全然気付かなかった。
澪も同様で。
それぐらい自然だった。
「けど…。まあ、好奇心を煽る話題だから、別館の使用人達で噂になっちゃったみたいだな。まあ、仕方ないよな」
「………」
笑みを浮かべたまま龍一は肩を窄めてみせた。
「公然の秘密だった、おっさんの愛人である母さんの妊娠だもんな」
「!?」
「誰の子だ、って噂されないわけがない」
「りーちゃん、知って」
「ああ、圭吾も知ってる」
驚愕で目を見開く悠真を、龍一は優しい瞳で見つめ返す。
澪はその二人を心配げに交互に見た。
ふと悠真が視線を外したのを見て、龍一が困ったように小さく眉を寄せた。
「颯太と京香は知らないから、内緒な」
再び顔を上げた悠真に、少し怖いくらいの真剣な表情で龍一が言う。
「俺たちが教えることじゃない」
「!?」
怒っているような印象を与えるほどの真剣な顔。
悠真はその龍一を見つめ、途切れ途切れに言葉を紡いだ。
「…りーちゃん、俺たち、異母、兄弟、なの?」
じっと伺うように龍一を見る。
「今度産まれてくる子供は、な」
龍一は目を伏せて、溜息と共に言った。
「え」
「ごめん、悠真。俺が話せるのは今度産まれてくる子供のことだけだ」
「どうして」
聞き返した悠真に龍一は先程の表情をみせた。
怖い、ほどの怒りや苛立ちを感じる。
「おっさんが親としてお前達に話すべきことだからだよ」
「父さんが?」
「母さんはその責務を果たしたから」
「じ、じゃあ、りーちゃん達は知ってるの?」
「知ってるよ」
悠真と同時に澪も驚いた。
この異質な兄弟の長男として、龍一は悠真も知らないたくさんのことを見聞きしている。
当然、と言えば当然で。
その中で兄弟にも話せない苛立ちや怒り、葛藤と向き合ってきている。
それを今、会話の中で垣間見せている気がした。
恐らく、惣一から今回の一件、全てを龍一は聞いている。
悠真が何を聞かされたのかも。
その上で悠真の困惑に付き合っている。
澪には、そう思えた。
弟を手助けするために。
「今回のことも本当はおっさんから聞くべきだったんだ。けど、おっさんがぐずぐずしてたせいで、他からお前は聞くことになった。だから余計にお前はショックを受けてるんだよ」
そうだろうか…。
…そうかもしれない。
「だからせめて、颯太と京香はおっさんから聞くべきなんだ」
惣一から聞いていたら、何か違っていただろうか。
ショックなのは変わりない。
けれど、疑心暗鬼な不安はきっとなかったかもしれない。
すんなりと受け入れられるものではないけれど、きっと今よりはもっと楽に受け入れられたかも。
「………」
「悠真?」
「俺、りーちゃんと本当の兄弟がいい」
澪にも言っていた気持ちを悠真が呟くように言うと、龍一は破顔した。
心から嬉しそうに。
けれどその中に微かに曇ったものを、澪は見た気がした。
「俺は、真相がどうであれ、悠真は俺の可愛い末弟だと思ってるよ」
「りーちゃんっ」
悠真は素直に喜んでいる。
龍一の微かな影に悠真は気付かなかったようだ。
澪は目を伏せた。
「颯太も京香も、俺の弟と妹だ。それは絶対に変わらない」
悠真に気付かれないように目を伏せ、表情を曇らせた澪を覗き込むようにして、龍一は自慢げに付け加えた。
「京香と悠真なんて、俺が育てたようなもんだしな」
「り、りーちゃん」
「おむつも俺が変えてたんだ」
得意げに澪に話す龍一は楽しそう。
澪も吊られて笑顔になる。
「ちっちゃい頃の悠真は泣き虫で甘えん坊で、俺にべったりだったんだ」
悠真は恥ずかしそうにおたおたしている。
澪は悠真をからかうように笑いながら、先程見つけた影を心の奥深くに隠した。
正体もわからないけれど。
ただ悠真のこの複雑な家庭環境にはまだ何かが隠されている。
そう、思えた。
それは龍一が隠したように、澪も隠すべきだと感じた。
ちゃんとしたルートから然るべき説明があるまで。
話してしまいたいだろう龍一の心情を汲んで。
悠真のショックを和らげるための対策だと信じて。
「…りーちゃん、俺、他にも聞いたんだ…」
「他?」
和やかな笑いの雰囲気を掻き消して、不意に悠真が呟いた。
「あの、賢木母さんは…」
言いにくそうに口籠る。
それを見て、澪は悠真を揺らした事柄がまだあったことを思い出した。
悠真は一旦口を閉ざして、決心したように顔を上げると一気に吐き出した。
「自分の策略の尻拭いのつもりで俺たちを育てたって!俺たちが賢木母さんの策略で産まれたって!」
悠真の勢いに驚く龍一に気付いて、悠真は声と視線を落とした。
「…聞いた、んだけど…」
一息待ってから、上目遣いに龍一を伺う。
「りーちゃん、知ってる?」
龍一は一瞬考えるように顎に手を掛け、それから首を振った。
「いや」
「…そう…」
再び項垂れた悠真に、龍一は少し寂しそうに微笑んだ。
「悠真、お前は母さんの愛情疑ってるんだな」
「そっ、そんなこと、ないけど…」
もじもじと視線を落としてしまった悠真を、覗き込んで龍一は繰り返す。
「俺も知らないなあ」
少し顔を上げた悠真に、龍一は笑いかけた。
「俺が知ってるのは、颯太が来た時も、京香や悠真が来た時も、母さんは圭吾が生まれた時と同じように幸せそうだった、ってことかな」
「…幸せ、そう?」
不安げに聞き返す悠真に龍一は大きく頷いた。
それからソファーに深く腰掛け、背もたれに体重を預けた。
「俺もまだ小さかったはずなんだが、ずっと覚えてることがあるよ」
少し天を仰ぎ見ながら。
「颯太が来た日のこと」
「颯にい?」
「颯太は覚えてないだろうけど、あいつはずっと泣いてた。うちに来る前からずっと泣いてたらしい。颯太の母親は産まれてから一度も颯太を抱かなかったらしくて」
「え」
「まあ、京香も同じなんだけど。颯太は最初だったから周りは育てるだろう、っていう期待があったんだと思う。母親の自覚が目覚めれば、っていう…。だから産まれてから別館にいた期間は一番長かったんだよ。三ヶ月ぐらい、かな。別館の使用人が交代で面倒見てたらしい。愛情を欲してずっと泣いてて、あまり寝ないし、ついにミルクも飲まなくなった、って母さんに預けられたんだ」
「…え…」
今の颯太からは想像できない。
「颯太の件があったから京香からは見切りが早くて、1ヶ月、お前は10日ぐらいでうちに来たけどな」
悠真の反応を見るように、じっと見つめてくる。
「うちに来てもずっと泣いてて。颯太を預かったことでおっさんと母さんは喧嘩してたから、ずっと一人で颯太を抱いてたよ」
「え、喧嘩?」
そう言えば倉石も二人が喧嘩をしていたと言っていたのを、澪は思い出した。
龍一が言っている喧嘩のことかはわからないが、信頼し合っているように見える二人の根底は、本音でぶつかり、意見をぶつけ喧嘩をして出来上がったものなのかもしれない。
「細かいことは知らないけどな。颯太はずっと泣いてる、昼も夜も。当然一人で抱いてる母さんは眠れない。仕事にも連れて行ってたな。ミルクは少し飲んでたけど、泣き止まなくて。母さんは倒れる寸前だった」
ありありと眼に浮かぶその姿。
ぎゅっと抱きしめた赤子を少し辛そうに、それでも微笑みを浮かべて賢木が抱きしめている。
澪の胸がきゅっと締め付けられた。
「俺はなんで他人の子供にそこまでするんだろうって思ってたよ。母さん独り占めしてるくせに、母さんを苦しめてるから赤ちゃんが憎かった」
自嘲気味の笑みを浮かべて、龍一は目を閉じた。
「母さんがそうなって始めておっさんも手伝ってくれるようになって。だんだん、颯太は泣かなくなった」
悠真も初めて聞くのだろう。
じっと龍一の話に聞き入っている。
「泣かなくなった颯太を母さんはすごく嬉しそうに抱っこしてたな」
龍一はしばらく目を閉じたまま黙り込んだ。
悠真も澪もじっとその龍一を見つめていた。
龍一だけが知っている時間。
風景。
想像も出来ないけれど、きっとたくさんの出来事があったのだろう。
そのひとつをじっくりと龍一は思い出しているようだ。
何を話してやるべきか。
選んでいるように。
ふと視線を戻した龍一が微笑んだ。
「うちのアルバム、見たことあるだろ?」
「アルバム?うん」
澪は見たことがない。
そもそも賢木家にすら行ったことがない。
澪は悠真を振り向いた。
ちょっと嬉しそうな悠真が、目を輝かせている。
賢木家に悠真がいた頃に起きた様々な場面を切り取っただろう写真たち。
いつか見せてもらえたら…。
澪も龍一に視線を戻した。
「母さんが赤ん坊抱っこしてる写真、何枚もあっただろ?全員分」
「うん」
「カメラ目線のもそうじゃないのも、全部同じように、幸せそうに母さん笑ってる」
「………」
「母さんの愛情はお前が、俺たちが一番よくわかってる。身をもって知ってる、そうだろ?」
悠真が息を呑む。
何かに気付いたように。
「だから余計にそんな話を聞いてショックを受けてるんだろ?」
弟の瞳をじっと覗き込みながら龍一は、一言一言を丁寧に紡ぐ。
「悠真」
迷い、揺らぐ弟を、導きたい。
そういう優しさと強い意志が見える。
「真実っていうのは、他人が決めることじゃないんだよ」
迷うな。
「お前の中にしかない」
疑うな。
「お前が母さんの愛情は本物だ、って思うならそれが真実だよ」
信じろ。
龍一が呼びかけているのが、澪にも聞こえた。
「…うん、うん!りーちゃん」
大きく頷きながら、悠真の表情が晴れていく。
少し幼い笑顔を見せる悠真に、龍一は満足そうに頷いた。
「よし。俺の悠真の笑顔に戻ったな」
悠真も満面の笑顔で応えた。
完全に心の靄が晴れたわけではないかもしれないけれど、ずっと楽になったに違いない。
龍一は安心したように溜息を吐いた。
「あとは、颯太か」
「…あ…」
言われて、はっとしたように悠真が声を上げた。
「お前なんか知ってる?」
龍一に尋ねられると、悠真は俯き加減に小さく答えた。
「颯にい、母さんが賢木母さんを傷つけたんじゃないか、って聞いてた。俺、言えなくて」
「そうか」
龍一は考え込むように腕を組む。
「りーちゃん…」
悠真は龍一の反応を待っている。
「大丈夫。颯太には俺が話しておくよ。心配するな」
「うん」
悠真は嬉しそうに大きく頷いた。
頼りがいのある兄の姿に、悠真は全霊の信頼を預けているのがわかる。
初めて会ったばかりの澪もほっと息を吐いた。
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