53 / 301
ふくよかな砂塵
しおりを挟む
君の夢を見る。起きている間に、君をおいかける夢を見る。
砂糖が少女の体重ほどに詰まった袋を、パティシエーヌが軽軽とかかえる。消防隊の訓練のように。袋に蟻の食い破ったか程度の穴があって、音もなく少しずつ中身がこぼれ落ちている…そんな体力の話。エネルギーが、穴が開いていないのが当たり前と思っている私の目を誤魔化して、いつの間にか抜けていくような錯覚。君がいるときだけ沸き上がる命を、私はどれだけ溜め込めるのか。
こんなにも毎日泣くのは、赤子の頃ぶりのことであって。
砂糖が少女の体重ほどに詰まった袋を、パティシエーヌが軽軽とかかえる。消防隊の訓練のように。袋に蟻の食い破ったか程度の穴があって、音もなく少しずつ中身がこぼれ落ちている…そんな体力の話。エネルギーが、穴が開いていないのが当たり前と思っている私の目を誤魔化して、いつの間にか抜けていくような錯覚。君がいるときだけ沸き上がる命を、私はどれだけ溜め込めるのか。
こんなにも毎日泣くのは、赤子の頃ぶりのことであって。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
妹のアイミが、一人暮らしの兄の家に泊まりに来た。コンサートで近くを訪れたため、ホテル代わりに利用しようということだった。
兄は条件を付けて、アイミを泊めることにした。
その夜、条件であることを理由に、兄はアイミを抱く。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる