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若葉マーク&爆乳ネイリスト
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はぁ、と、息を。
とある集まりのなかに、とあるカップルがいて(いまはそれぞれ、その集まりの別の人と家庭を築いてるわけだが)その彼女は、まさしく美人だった。
何を吸っていたか思い出せないが、わかばのパッケージをみると彼女の言葉を思い出す。ぜったいにそれではないのに。そこの理屈は解明していない。の。
たぶん私の宝なのだと思う。彼女が、ふいに夜中に呟いた言葉が、頭の隅っこにずっとある。しばらくは「彼女らしい」と思うだけで「私には出来ない芸当だ」としまっていたけれど。
「二人だけの秘密が多い方が楽しいじゃない」
と、私は不覚にもどきりとした。憧れの年上の女性にいたずらな微笑みを向けられた、少年そのものの鼓動だった。私は狼狽を隠しきれず、不確かな笑みを浮かべて、文字通りに蠱惑の美貌の前に一つの剥き出しの魂でしかない飾れない飾る必要もない蟲になった。
カラリコラリと、なにかが音をたてる。あれは夜も更けているのに蒸し暑い、百万遍あたりのの路地裏の幻。
当時は、なるほどと思いながらも難しい感情だった。
カラリコラリと、時が流れた。
彼女の年になる頃に、私は君と出会ってしまった。
こうして君のことばかり思うけれど、昔の私ならば書いたであろう細かなことには触れていないなと気付く。私の感情の変化であり、出来事というものとはなにか違うのだ。君のことはあまりに大切で、なんとなく勿体ないと、心のなかにカラリコラリと音をたてて溜めてゆくのだ。秘密基地の、びぃ玉の詰まったクッキーの缶のように。
君はブリキの夢を見て、ぼくは鉛入りのガラスごし、なぜかやたらとあのひとの感触がよぎり、ぼくは君に会いたくて会いたくて私がここにいる。私の中の少年も、秘密基地にいるのだろうかと。
私は彼女になることはない、君も僕になることはない、ただ込み上げる気持ちは今日も、あの音をたてて私にこの世界はすべてが初めての次の日だと、若葉を輝かせて教えてくれる。
とある集まりのなかに、とあるカップルがいて(いまはそれぞれ、その集まりの別の人と家庭を築いてるわけだが)その彼女は、まさしく美人だった。
何を吸っていたか思い出せないが、わかばのパッケージをみると彼女の言葉を思い出す。ぜったいにそれではないのに。そこの理屈は解明していない。の。
たぶん私の宝なのだと思う。彼女が、ふいに夜中に呟いた言葉が、頭の隅っこにずっとある。しばらくは「彼女らしい」と思うだけで「私には出来ない芸当だ」としまっていたけれど。
「二人だけの秘密が多い方が楽しいじゃない」
と、私は不覚にもどきりとした。憧れの年上の女性にいたずらな微笑みを向けられた、少年そのものの鼓動だった。私は狼狽を隠しきれず、不確かな笑みを浮かべて、文字通りに蠱惑の美貌の前に一つの剥き出しの魂でしかない飾れない飾る必要もない蟲になった。
カラリコラリと、なにかが音をたてる。あれは夜も更けているのに蒸し暑い、百万遍あたりのの路地裏の幻。
当時は、なるほどと思いながらも難しい感情だった。
カラリコラリと、時が流れた。
彼女の年になる頃に、私は君と出会ってしまった。
こうして君のことばかり思うけれど、昔の私ならば書いたであろう細かなことには触れていないなと気付く。私の感情の変化であり、出来事というものとはなにか違うのだ。君のことはあまりに大切で、なんとなく勿体ないと、心のなかにカラリコラリと音をたてて溜めてゆくのだ。秘密基地の、びぃ玉の詰まったクッキーの缶のように。
君はブリキの夢を見て、ぼくは鉛入りのガラスごし、なぜかやたらとあのひとの感触がよぎり、ぼくは君に会いたくて会いたくて私がここにいる。私の中の少年も、秘密基地にいるのだろうかと。
私は彼女になることはない、君も僕になることはない、ただ込み上げる気持ちは今日も、あの音をたてて私にこの世界はすべてが初めての次の日だと、若葉を輝かせて教えてくれる。
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