259 / 301
回想の階層(2016.05.xx)
ある友人の話
しおりを挟む
人の欠点をさがすのは、あまり好きではない。関係性に関わるような欠点ならば、自分の付き合いかたも考えなくてはならないし、そのような人物と繋がるような自分の生き方とは何なのかを考え始めてしまうからだ。人の欠点を探すことが、自分の人生を振り返らせ否定してくる。だから、ぼくはあまり人の欠点をさがさないし、そもそも気付いたり気になったりすることはないのだろうと思う。その影響か、人が誰かの陰口で盛り上がっていても、何が面白いのかわからないし、その忌々しげな表情や感情にも全く共感ができない。いつどこで誰が何をした、どつ感じた5w1h。それだけだった。同じ時間をいきるなら、もっと楽しく生きていたい。
ぼくは色々なところが抜けているのだそうだ。人として何か足りないのだそうだ。個性的だといって交際を申し込まれ、何かを期待され、相手は満たされず、イメージと違ったぼくを置き去りにしてぼくに似たよりよい人に乗り換えていくのだった。だからぼくはまだ独身だし、なんだかんだで最後に付き合った人に置き去りにされた時点で、仕事や友人ではないパートナーを得ることはないのだろうなという気持ちになった。探さなくなったし、声をかけられても拒むようになった。
「いま良く見えてもすぐに飽きるから。捨てるために拾うのはやめてくれ、施しを受けてるみたいで罪悪感しかない」
ぼくのこの言葉は、きっと、陰口で悪口なんだ。陰口がわからないんだと強く否定する人間は、自分の正義を示したいだけでそこに無垢はない。陰口もコミュニケーションツールのひとつだというのに、価値観のひとつでもあり誰かには必要なものであろうに、それを強く否定するのもどうかしている。やはりぼくは間違っている。だからぼくは、とても寂しい人間なのかもしれない。
先日、また転職をした。それによって人間関係も細い糸だけを残してほぼリセットしてしまった。ぼくは関係性の継続と言う機能が難しい人間だから。それから新しい職場では、職場における友人ができた。これがとても仲が良い。どのぐらい仲が良くなったかといえば、ぼくは相手の家に何度か泊まったことがあった。彼女は、つまり友達は異性であるから、ぼくが特別なのではなく次々と異性を連れ込む性質の人間かと言えばそうてなかった。彼女は異性が嫌いで、この世から消えて言いと言うのは口癖だった。それが口実だという人間もいて、たしかにフレンドリーな彼女の振る舞いを見ていれば同性が嫉妬する男好きにみえるかもしれない。
彼女のその面が、陰口を否定する正義のもつ攻撃性の違和感に似ていて、もうしばらくはどこにもいかないでほしいとたまにおもう。
なんの話だったかな、近頃やけに眠くて、思考が混線してる。
ぼくは色々なところが抜けているのだそうだ。人として何か足りないのだそうだ。個性的だといって交際を申し込まれ、何かを期待され、相手は満たされず、イメージと違ったぼくを置き去りにしてぼくに似たよりよい人に乗り換えていくのだった。だからぼくはまだ独身だし、なんだかんだで最後に付き合った人に置き去りにされた時点で、仕事や友人ではないパートナーを得ることはないのだろうなという気持ちになった。探さなくなったし、声をかけられても拒むようになった。
「いま良く見えてもすぐに飽きるから。捨てるために拾うのはやめてくれ、施しを受けてるみたいで罪悪感しかない」
ぼくのこの言葉は、きっと、陰口で悪口なんだ。陰口がわからないんだと強く否定する人間は、自分の正義を示したいだけでそこに無垢はない。陰口もコミュニケーションツールのひとつだというのに、価値観のひとつでもあり誰かには必要なものであろうに、それを強く否定するのもどうかしている。やはりぼくは間違っている。だからぼくは、とても寂しい人間なのかもしれない。
先日、また転職をした。それによって人間関係も細い糸だけを残してほぼリセットしてしまった。ぼくは関係性の継続と言う機能が難しい人間だから。それから新しい職場では、職場における友人ができた。これがとても仲が良い。どのぐらい仲が良くなったかといえば、ぼくは相手の家に何度か泊まったことがあった。彼女は、つまり友達は異性であるから、ぼくが特別なのではなく次々と異性を連れ込む性質の人間かと言えばそうてなかった。彼女は異性が嫌いで、この世から消えて言いと言うのは口癖だった。それが口実だという人間もいて、たしかにフレンドリーな彼女の振る舞いを見ていれば同性が嫉妬する男好きにみえるかもしれない。
彼女のその面が、陰口を否定する正義のもつ攻撃性の違和感に似ていて、もうしばらくはどこにもいかないでほしいとたまにおもう。
なんの話だったかな、近頃やけに眠くて、思考が混線してる。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる