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回想の階層(2016.05.xx)

おおよその墜落

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    とりたてて意味もなく、わけもなく落ち込む。そんな日もあるし、そんなでもない日がたまにある程度の日常だって、ありえなくはない。幸いにして、いつのまにか落ち込みにも限度ができたおかげで、落ち込むにもほどがあるという状況にはならなくなっていた。なぜかはわからないが、命綱がついたのだろう。きっかけがあったわけでもない劇的変化には、戸惑うしかない。今日この頃の気になる事柄と言えば、仕事のことだけと思うしかない。仕事に付随する人間関係に他ならないのだが。
    好きな数字をあげてみよう。僕に縁があるのは9と8と11と…忘れた。忘れたから覚えているものだけを足すと、28でこれといった特徴はない。足してちょうど人類の平均的な指の数か。本数と言えば何がある、切り分けられた何かがある、あれは血潮と呼べばいい、こみあげる愛情がどこかにあった。ただしそれは自分への。
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