半熟卵とメリーゴーランド

ゲル純水

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夢日記

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の一部。

よくあるテーブル、6人がけ。
お誕生日席といわれる短辺にテレビ画面、ゲーム。

長辺にテレビ側から巨漢、あの人、自分がいる。
対面側は通路が近いせいか、テレビもはじめからこちらに向けてあって誰も座らない。

ずっと手を捕まれている。
あの人は、動きにくそうにしながらも、絶対に手を離さない。

ゲームはゲームではないけれど、ゲーム。
ゲームのなかの化け物退治が、フィクションではなくどこかでおこなわれていると、その巨漢がいうけれど、先程からずっと失敗をしている。
ゲームにしか見えない。

「すぐ死ぬねぇ」
「運営がズルをしてる、正しく入力してるのに技がでないし、装備が役に立ってない」
「こいつうまいよ?」
「は?無理でしょ、やらせてよ、そんで兵隊死なせた責任でそいつ処刑するから」

と、突然自分がさせられる。
いや席を変わるのにも、動きにくそうに手を離さない。
何故だろう。
付き合いたての少年少女や若者のようにしているが、そんな関係性ではないのに、何故だろうかと考えている。

ゲームは格闘ゲームのようだった。
相手は魔物、こちらの姿はよくわからない。
簡単に、魔法の槍が溢れるように膨大に出て、海老なのかムカデなのかわからないものと一体になった武者に刺さる。

「は?それ絶対でない奥義じゃん、なんで?」
「だから、こいつはできるんだって」

何の話だろうか。

コントローラーが、テーブルの人が座っていない側にひっぱられる。

「このために、おちないために、手を握ってくれてた?」

やっと私らしき登場人物はくちをひらいた。
もちろん理屈がおかしい。
私の手を繋いでることと、コントローラーがコードの長さのせいか向こう側に落ちてしまうことは関係ない。コントローラーだって、とりにいくかコードを引っ張れば手元にもどってくる。


「当たり前でしょ、道具を大事にするから僕は」

と、それは私らしき登場人物を大事にするといってるのだろうか。そのゲームが本当に不思議なゲームなら、何も教えなくても簡単にプレイし、しかもベテランらしき巨漢ができないこともできてしまったから。

その、私らしき登場人物はなにものなんだろうか。私ではない。

その夢からさめた私は「おかしな夢を見た」と同僚に話してる。 
寮のシャワーをあびにいくが満員で、入り口のバス停のような順番待ちで話していた。

そこからは残忍なシーンが続く。

あとから、夢の中のゲームの世界はこの世界だなと気づく。
予知なのか、受け入れがたくて夢の中に“コントロールする人々”をえがいたのか、その私にはわからなかった。

洋館と真っ白なラボが繋がっている。
ありがち。

目が覚める。


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