231 / 301
夢日記
しおりを挟む
の一部。
よくあるテーブル、6人がけ。
お誕生日席といわれる短辺にテレビ画面、ゲーム。
長辺にテレビ側から巨漢、あの人、自分がいる。
対面側は通路が近いせいか、テレビもはじめからこちらに向けてあって誰も座らない。
ずっと手を捕まれている。
あの人は、動きにくそうにしながらも、絶対に手を離さない。
ゲームはゲームではないけれど、ゲーム。
ゲームのなかの化け物退治が、フィクションではなくどこかでおこなわれていると、その巨漢がいうけれど、先程からずっと失敗をしている。
ゲームにしか見えない。
「すぐ死ぬねぇ」
「運営がズルをしてる、正しく入力してるのに技がでないし、装備が役に立ってない」
「こいつうまいよ?」
「は?無理でしょ、やらせてよ、そんで兵隊死なせた責任でそいつ処刑するから」
と、突然自分がさせられる。
いや席を変わるのにも、動きにくそうに手を離さない。
何故だろう。
付き合いたての少年少女や若者のようにしているが、そんな関係性ではないのに、何故だろうかと考えている。
ゲームは格闘ゲームのようだった。
相手は魔物、こちらの姿はよくわからない。
簡単に、魔法の槍が溢れるように膨大に出て、海老なのかムカデなのかわからないものと一体になった武者に刺さる。
「は?それ絶対でない奥義じゃん、なんで?」
「だから、こいつはできるんだって」
何の話だろうか。
コントローラーが、テーブルの人が座っていない側にひっぱられる。
「このために、おちないために、手を握ってくれてた?」
やっと私らしき登場人物はくちをひらいた。
もちろん理屈がおかしい。
私の手を繋いでることと、コントローラーがコードの長さのせいか向こう側に落ちてしまうことは関係ない。コントローラーだって、とりにいくかコードを引っ張れば手元にもどってくる。
「当たり前でしょ、道具を大事にするから僕は」
と、それは私らしき登場人物を大事にするといってるのだろうか。そのゲームが本当に不思議なゲームなら、何も教えなくても簡単にプレイし、しかもベテランらしき巨漢ができないこともできてしまったから。
その、私らしき登場人物はなにものなんだろうか。私ではない。
その夢からさめた私は「おかしな夢を見た」と同僚に話してる。
寮のシャワーをあびにいくが満員で、入り口のバス停のような順番待ちで話していた。
そこからは残忍なシーンが続く。
あとから、夢の中のゲームの世界はこの世界だなと気づく。
予知なのか、受け入れがたくて夢の中に“コントロールする人々”をえがいたのか、その私にはわからなかった。
洋館と真っ白なラボが繋がっている。
ありがち。
目が覚める。
よくあるテーブル、6人がけ。
お誕生日席といわれる短辺にテレビ画面、ゲーム。
長辺にテレビ側から巨漢、あの人、自分がいる。
対面側は通路が近いせいか、テレビもはじめからこちらに向けてあって誰も座らない。
ずっと手を捕まれている。
あの人は、動きにくそうにしながらも、絶対に手を離さない。
ゲームはゲームではないけれど、ゲーム。
ゲームのなかの化け物退治が、フィクションではなくどこかでおこなわれていると、その巨漢がいうけれど、先程からずっと失敗をしている。
ゲームにしか見えない。
「すぐ死ぬねぇ」
「運営がズルをしてる、正しく入力してるのに技がでないし、装備が役に立ってない」
「こいつうまいよ?」
「は?無理でしょ、やらせてよ、そんで兵隊死なせた責任でそいつ処刑するから」
と、突然自分がさせられる。
いや席を変わるのにも、動きにくそうに手を離さない。
何故だろう。
付き合いたての少年少女や若者のようにしているが、そんな関係性ではないのに、何故だろうかと考えている。
ゲームは格闘ゲームのようだった。
相手は魔物、こちらの姿はよくわからない。
簡単に、魔法の槍が溢れるように膨大に出て、海老なのかムカデなのかわからないものと一体になった武者に刺さる。
「は?それ絶対でない奥義じゃん、なんで?」
「だから、こいつはできるんだって」
何の話だろうか。
コントローラーが、テーブルの人が座っていない側にひっぱられる。
「このために、おちないために、手を握ってくれてた?」
やっと私らしき登場人物はくちをひらいた。
もちろん理屈がおかしい。
私の手を繋いでることと、コントローラーがコードの長さのせいか向こう側に落ちてしまうことは関係ない。コントローラーだって、とりにいくかコードを引っ張れば手元にもどってくる。
「当たり前でしょ、道具を大事にするから僕は」
と、それは私らしき登場人物を大事にするといってるのだろうか。そのゲームが本当に不思議なゲームなら、何も教えなくても簡単にプレイし、しかもベテランらしき巨漢ができないこともできてしまったから。
その、私らしき登場人物はなにものなんだろうか。私ではない。
その夢からさめた私は「おかしな夢を見た」と同僚に話してる。
寮のシャワーをあびにいくが満員で、入り口のバス停のような順番待ちで話していた。
そこからは残忍なシーンが続く。
あとから、夢の中のゲームの世界はこの世界だなと気づく。
予知なのか、受け入れがたくて夢の中に“コントロールする人々”をえがいたのか、その私にはわからなかった。
洋館と真っ白なラボが繋がっている。
ありがち。
目が覚める。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
妹のアイミが、一人暮らしの兄の家に泊まりに来た。コンサートで近くを訪れたため、ホテル代わりに利用しようということだった。
兄は条件を付けて、アイミを泊めることにした。
その夜、条件であることを理由に、兄はアイミを抱く。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる