半熟卵とメリーゴーランド

100日の命

あの作品の最終回から百日めまで、あと八十と一日。

ワニの最終回に、企業のからみかただけでなく作者や関係者を徹底的に批判したニンゲンは、どう過ごしてるのだろう。

いま世間は、数年で忘れられて都合の良いときだけ批判材料として思い出されそうな、世界的な病気の流行で大変だ。
仕事や買い出しなど外出を余儀なくされてるひと以外は、自分のためには、外にでないのが当たり前の日が続く。

批判していた自称正義の方々は、ちゃんと巣籠もりできてるだろうか？

あの頃「自分ならもっとうまくやる」のようなことをいったひとは、どうしてるのだろう？

クリエイター的な意味での生産性がすべてではない。健康管理だとか、悪い習慣をなにか変えるとか、あるじゃないかと、私は思う。

もしなに一つも変わってなかったらダサい。
変えようとすることは作品に手放しに感動して従ってるみたいで恥ずかしいか？

そうじゃない。 

百日毎日投稿するのは大変な労力だ。

好き勝手言いたいことを百日、毎日膨大に書き散らかすのとは違う。

百日の継続力だけでも、それは作者が評価されるべきところだ。

だからもし、企業批判だけでなく作者やその周りまで批判したかたについては「あなたにそれができるのか」と、思ってしまう。

別に、自分ができなくても批判する権利はある。

繰り返すが、同じようにクリエイターである必要はない。
百日愚直に継続できる何かがあるか。

作品は発信した時点で、受け取り手がなにを感じるのも自由だ。

その感想を発信したからには、その感想というのは本人の意図がなくても、ひとつの作品ともいえるから、誰かがどういう感情で受け取っても、受け取り手の自由になる。

別に百日無遅刻無欠席とかでもいいし、禁煙とは言わないし買いに行けないからだけどタバコの量が減って五十日になるなんてのでもいいんだ。
なにかポジティブな動きを、自分が自分のライフスタイルのなかに、持ててることはあるだろうか？

それなら何年もウォーキングしてる！
素晴らしい。
雨の日も風の日も、絶対に途切れさせないでいたことは？ 

いや、
いや、
ちがう、
それは危険を伴う。
絶対にしなければという話ではなくて、心を折らずに継続できてるかという話なんだ。

少なくとも自分には出来ない。
毎日、なにかしらの未練を残して、やるべきことも今日できずに平気で先送り。

「いつかやりたい」は動かなければ「いつか」なんか来ない。
シンデレラは日々働いて灰かぶりだから報われた。
正直じいさんも、誠意的に過ごす日々の積み重ねに幸を得た。

百日あればダイエットも成果がでるだろう、真面目にやれば。
私は、挫折した。

えぇ、そこなんですよ。
ダイエットが続かないって、そういう話なのでした。